53: モントゴメリー :2022/05/24(火) 00:01:23 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
Brandt 65 mm LR Gun-mortar(ブラント65mmLRガンモーター)

• 口径:65mm
• 砲身長:1950mm
• 重量:約80 kg(車載型)、約180㎏(野戦型)
• 仰角:-11~+75度
• 発射速度:20発/分(標準)
• 最大射程:約4,000m
• 初速:250 m/s

【概要】
フランス連邦共和国(FFR)で開発された後装式迫撃砲。
通常の迫撃砲のように曲射弾道で発射することも、カノン砲のように水平弾道で発射することもでき、さらに成形炸薬弾を使用して対装甲目標を攻撃することができる。
野砲と迫撃砲の能力を統合した新世代の火砲である。

【計画】
当初は車載型のみが開発され、野戦型は考慮されておらず口径も60㎜であった。
しかし、その性能を知った歩兵科よりM1954 65㎜山砲の後継砲として使えないかという提案がなされ、検討の結果採用された。
砲弾などの消耗品を統一することで兵站への負担も減らせるから却下する理由がないのである。
(また、M1954 65㎜山砲は原設計から半世紀以上が経過しており陳腐化が否めなかった)

【構造】
砲身は施条が施されていない滑腔砲身であり、砲尾から装填するという迫撃砲と通常火砲双方の特徴を持った構造である。
重量は約180㎏とM1954の半分程度まで軽量化された。
またM1954と同様に砲および砲架部分は4つの部品に分解して運搬する事が可能である。
もちろん、分解せずに牽引することも可能だ。
最大射程は約4000mとM1954の2/3程度になってしまったが、軽量化との等価交換であると納得された。
また、ギリギリであるが80㎜級迫撃砲に対し優越していたので問題はなかった。
さらに、仰角を高く取れるため直接砲撃だけでなく照明弾の発射などにも活用できる。
これは明確にM1954より進歩した点である。
装填速度は毎分20発が標準であるが、前線兵士のエラン・ヴィタールはこれを25発や30発にすることを成している。
口径はM1954と変わらないが、迫撃砲なので弾殻が薄くその分炸薬が増強されている。

【運用】
本砲は制式採用され次第、順次M1954を更新する形で配備された。
軽量であること、火力が維持されていることは高く評価されたが、「直射も曲射もできる両用砲」としての評価は微妙であった。
滑腔砲身でかつ低初速なので、水平発射は可能ではあるが命中率は低いのである。
直射での有効射程は300mほどであった。
当初の予定であった「装甲車両の備砲」としては問題なかったが、野戦運用するとなると今一つであったのである。
…はずなのだが、現場の兵士たちのエラン・ヴィタールは500m先の銃眼の「狙撃」を達成したりしている。
様々な欠点を持っていたことは確かであるが、本砲が「暗黒の30年」中期以降のFFR歩兵部隊を支えた貴重な火力であったことは疑いようのない事実である。

54: モントゴメリー :2022/05/24(火) 00:02:54 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
以上です。
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元ネタはブラント60㎜ガンモーターですね。
口径をM1954 65㎜山砲に合わせました。

解説、感想返しは明日でご容赦を。

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最終更新:2022年05月31日 01:34