386: 194 :2022/05/24(火) 19:45:30 HOST:ai126213181139.77.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その61 再会と福島沖ゲート攻防戦の影響と
無事に回収されたアーティの姉。気を失った彼女が目覚めたのは、攻撃終了後から二時間程が経ってからだった。
付きっきりで様子を見ていたアーティが、目を覚ました姉に抱き着く。
アーティ姉「・・・知ラナイ天井・・・?・・・ココハ・・・!?」
アーティ「姉サンッ!!・・・ヨカッタ・・・無事デ・・・!!」
アーティ姉「・・・エッ!?イ、生キテイタノ・・・?」
アーティ「ウン・・・投降シテ、蒼空戦娘トシテ戦ッテイルノ」
アーティ姉「ソウダッタノ・・・。・・・エート」
妹の名前を呼びたくても、呼ぶ事が出来ない。
トラー・ゲルトナーに名前を奪われた弊害が、こういう所にも表れていた。
アーティ「今ノ私ノ名前ハ『アーティ』。戦娘部隊ノ隊長サンガ付ケテクレタノ」
アーティ姉「・・・ソウ。貴女ガ無事デ、本当ニ良カッタ・・・」
アーティ「・・・姉サン」
涙を流しながら、お互いの無事を喜ぶ二人。
様々な幸運が重なって起きた奇跡に、二人は運命の神に感謝していた。
それから十分後、レイ達戦娘や横手司令・超大陸世界の面々が彼女の元を訪れていた。
387: 194 :2022/05/24(火) 19:46:02 HOST:ai126213181139.77.access-internet.ne.jp
横手「初めまして、アーティのお姉さん。戦娘部隊の隊長を務める、横手と申します」
アーティ姉「・・・初メマシテ。助ケテイタダキ、有難ウゴザイマス」
横手「大切な部下のお願いですからね。当然の事をしたまでです。それはそうと・・・」
アーティ姉「何デショウ?」
横手「今回の攻撃に関してですが・・・確か蒼空邪軍のコアは、進撃や撤退等を判断する為にそれなりの感情を持たされている筈。ですが、貴女以外は感情を感じられなかったとか。一体どういう事でしょう?」
アーティ姉「・・・私ノ知ッテイル限リノ話トナリマスガ・・・。今回ノミサイルノコアハ・・・感情封印ノ措置ガ取ラレテイマシタ」
いちご「・・・やっぱり!でも、何で?」
アーティ姉「・・・一度発射サレタラ最後、死ヌノガ確定シテイルカラデショウ・・・。恐怖心ヲ消ス為ニ、ソウイウ措置ヲ取ッタノダト思イマス・・・」
きりしま「・・・だから、躊躇わずに自爆を仕掛けて来たと言う訳ですか。ですが、何故貴女は感情が残っていたのです?」
アーティ姉「・・・今回ノ攻撃ノ為ニ、短イ時間デ多数ノミサイルヲ用意スル必要ガ有リマシタ。ソノ為、コアノ製造ノ簡略化ヲ行ッタノデス。多分、ソノ影響デ処置ガ不十分ダッタノガ原因カト」
レイ「酷い・・・隊長!?」
すぐ横で怒気を感じ、横手の方を見るレイ。
彼は力一杯拳を握り締めており、手から血が流れていた。
横手「・・・あのクソマシーンめ、遂にコアその物を使い捨てにし始めたか!核の使用といい、何が環境の守護者だ!!」
こんごう「隊長・・・」
横手「結局の所、俺達知的有機生命体を抹殺する為なら環境汚染すらも無視するとは!アイツは・・・アイツだけは、絶対に許さない!!」
アーティ姉「・・・隊長サン。私達ノ為ニ・・・ソコマデ・・・」
横手「約束する!貴女達を平然と使い捨てにするあのクソマシーンから、必ず解放して見せると!姉妹の悲劇を、これ以上繰り返させない為に!!」
アーティ姉「・・・・・・」
388: 194 :2022/05/24(火) 19:46:32 HOST:ai126213181139.77.access-internet.ne.jp
涙を流しながら、改めて誓う横手。彼の姿を見て、アーティの姉は「この人の力になりたい」と心に誓ったのだった。
- そんな彼をニヨニヨした表情で見る柏木達。お約束通りに茶化す。
柏木「いやはや、相変わらず熱いね。横手司令。これぞ若さという奴だね」
横手「・・・茶化さないで下さい、柏木長官。・・・・・神崎提督?」
神崎「・・・横手君」※横手の左肩に手を置く
横手「な、何です!?」
神崎「また一つフラグが立った訳だが・・・強く生きるんだぞ!」※サムズアップしている
横手「いや、待って下さい!?前々から思ってますけど、一体どういう意味ですか!?」
やっぱり展開されるお約束通りな光景。
さしものアーティの姉も、この光景にはポカンとするしかなかった。
横手「・・・申し訳ない。訳の分からない展開になってしまって」
アーティ姉「イ、イエ・・・」
横手「さて、今後の貴女の処遇ですが・・・」
アーティ姉「私モ力ニナリマス!ドウカ・・・ドウカ手伝ワセテクダサイ!」
横手「・・・その気持ちはありがたいのですが、巡航ミサイルである貴女を戦場に出す訳には」
アーティ「ア、ソレナラ書類仕事トカハドウデス?コウ見エテ姉サンハ、人間ダッタ頃ハ書類仕事ヤデータ整理トカガ得意デシタシ」
横手「成程。じゃあ、そちらの方で頑張っていただこうかと」
アーティ姉「・・・有難ウゴザイマス!」
レイ「それで、彼女の名前はどうします?」
横手「そうだな・・・。識別名称がラ級だから・・・神話のラークシャシーから取って、ラクシャと言うのはどうかな?」
レイ「・・・悪く無いですね」
389: 194 :2022/05/24(火) 19:47:02 HOST:ai126213181139.77.access-internet.ne.jp
最初期の頃のカイ達のそれと比べたら、幾らかマシになっているネーミングに「まあこんな所だろう」という反応を示すレイ。
そして、改めてアーティの姉改めラクシャへと向き直る。
横手「では、ラクシャさん。改めて、力を貸して下さい。ようこそ、戦娘部隊へ」
ラクシャ「・・・ハイ!ヨロシクオ願イシマス!」
こうして、また一人の蒼空戦娘が加わった。
戦闘要員ではなく非戦闘要員だったが、彼女の事務処理能力は極めて高く、神崎島の大淀に匹敵する程だった。
因みに戦娘部隊の事務処理関係だが、戦娘達が交代で秘書任務に就いているのだが、処理能力に関しては千差万別な状態だった。具体的な例で挙げると、企業の養子であるきりしまとかは
事務処理能力もかなり高いのだが、他の娘達はまちまちだった。まぁ多くの戦娘が高校生・低いと中学生や小学六年生といった子供だったりするから、比べる事自体酷なのだが。
その為、彼女が事務処理の多くを担う様になると、効率が大きく上昇。間接的にだが部隊全体の能力の向上に繋がっている。
とまあ戦娘達の方は割と穏便な形に落ち着いたが・・・福島沖のゲートへの核攻撃未遂と言う事実は世間に波紋を呼んだ。
所謂プロパガンダ放送等も有り、敵の総大将が環境改善用ナノマシンという事は広く知られており、まさか自分から環境を汚す行いをやらかしてくるとは思っていなかったのだ。
既に自分達が大規模核攻撃をしている以上は今更感も強いが、それでも衝撃は避けられなかった。
その結果、一刻も早い蒼空邪軍の排除を求める声が日に日に高まって行く。その為、反攻スケジュールの前倒し等も検討しないといけなくなり、少なくない混乱が発生したりもしている。
そんな中、地球とアクアリスを繋ぐワームホールの位置が判明した事で、ある一派が行動を起こす。そう、核攻撃派の中でも特に過激な一派だった。
390: 194 :2022/05/24(火) 19:47:33 HOST:ai126213181139.77.access-internet.ne.jp
その派閥の中心人物は、ジョナソン・アルコーン。「オペレーション・ジャッジメント」の推進者だった男である。
彼の家族は北米東海岸にて、彼の目の前で惨たらしく殺されており、蒼空邪軍への憎悪はレイに勝るとも劣らない物を抱えていた。そして、戦線崩壊を防ぐ一手としての大規模核攻撃を提案し、
巧みな話術を持って実行へと移させている。その際に核の威力と恐ろしさを目の当たりにした彼は、蒼空邪軍の殲滅と共に戦後に核兵器の無秩序な拡散と人類同士の核戦争の勃発が起こる事を
危惧する様になった。何せ人類を散々苦戦させた蒼空邪軍すらをも吹き飛ばす程なのだ。これが人類同士で使われよう物なら、人類その物が滅びかねない。
だからこそ、蒼空邪軍の殲滅と核の恐ろしさを知らしめるという事を同時に成し遂げられる「オペレーション・ジャッジメント」の推進に心血を注いでいたのだが・・・。
ゲート開通による超大陸世界及び甲世界からの大規模支援や戦娘達の活躍といった要因で戦局が好転。やがて「オペレーション・ジャッジメント」は、無期延期と言う形で事実上凍結される。
何せこの計画は、蒼空邪軍の殲滅と引き換えに天文学的な犠牲者と致命的な放射能汚染を齎しかねない代物だ。戦局が好転した以上、凍結されるのも当然だった。
だが、彼は納得しなかった。後からやって来た連中に、自身がやるべき事を掠め取られる。家族の仇を自らの手で討ちたいと願っていた彼にとって、到底容認出来る物では無かった。
それ故、「オペレーション・ジャッジメント」の凍結解除を訴えるも、逆に危険思想の持ち主として第一線から排除されてしまう。
このまま終わるかに思われたのだが・・・そこに来て福島沖ゲートへの攻撃と、それによる混乱。そして敵本拠地と繋がるワームホールの位置の判明である。
彼と彼に同調する同志達は、この混乱に乗じてクーデター染みた行動を起こす。
ハワイの秘密基地で建造され、「オペレーション・ジャッジメント」での使用を想定しながらも、その後の戦局の変化で仕様が二転三転した挙句、何とか完成&核弾頭の積み込みが完了した所で
運用中止が決定されてしまった超弩級戦略型潜水艦「ヴィクトリー」を強奪。混乱の隙を突いて姿を眩ましたのだ。
彼等の目標はただ一つ。南極に存在するワームホールを、大威力水爆でもって破壊・使用不可能にする事。彼等はこの攻撃計画を、「50億人救済計画」と呼んだ。
391: 194 :2022/05/24(火) 19:48:03 HOST:ai126213181139.77.access-internet.ne.jp
オマケ
元改超重砲撃戦鬼・アーティ
「元改超重砲撃戦鬼、アーティヨ。皆、ヨロシク」
欧州での攻防戦で鹵獲&編入された蒼空戦娘。
外観は真っ白な肌とセミロングな黒色の髪。瞳の色は青と緑のオッドアイ。服装は黒色の短袖セーラー服に、下は白のロングスカートを履いている。スタイルは某ぱんぱかぱーんな重巡洋艦と同じ位。
元はエルバレム公国の戦艦の砲手を務めていた。本土防衛の海戦で乗艦が撃沈。退艦した所を襲われてコアにされてしまった(なお、一般人だった姉は彼女より先にコアにされている)
性格はややシスコンの気が有る物の、基本的には活発で社交的な性格をしている。特に運動関係はかなりの物だった。
その反面家事関係は壊滅的で、特に料理に関しては比叡や磯風に匹敵する程。これに関しては、姉であるラクシャもお手上げらしい。
因みに名前の由来は、砲撃系という事で砲兵を意味する「artillery(アーティラリー)」から取ったらしい。
元極超音速半人型巡航核ミサイルラ級・ラクシャ
「元極超音速半人型巡航核ミサイルラ級、ラクシャデス。妹共々ヨロシクオ願イシマス」
福島東方沖で鹵獲(と言う名の救出)&編入された蒼空戦娘。
アーティの姉という事も有ってか、外観も彼女そっくりだったりする。違いは髪の長さで、こちらはストレートのロングヘア―。瞳の色は赤と金色のオッドアイ。
服装は長袖のYシャツにロングスカートという出で立ちで、その上に米空軍の物に似たジャケットを着ている。
人間だった頃はある大企業で会社員をしていたが、書類仕事全般やデータ整理で辣腕を振るっていたらしい。
性格の方はアーティと正反対。やや内向的で大人しい性格。勉学が得意だった半面、運動関係はからきしだったとか。
家事関係は神レベル。料理に関してはお店が開けるレベルだとか。どこで姉妹間に差が付いたのか・・・(コラ)
元が巡航ミサイルという事も有り戦闘に参加する事こそ敵わないが、主に事務関係全般で部隊を支えて行く事となる。
50億人救済計画
オペレーション・ジャッジメントを下敷きに、ジョナソン・アルコーンが提唱した思想。
大規模核攻撃によって蒼空邪軍を完全撃破すると共に、その恐ろしさを人類にまざまざと見せつける事で、戦後の核兵器の無秩序な拡散と人類同士の核戦争の勃発の阻止を目的としている。
だがその思想を達成する為に億単位の犠牲が出る事を黙認している事から、危険思想として糾弾される事となる。南極への核攻撃もこの思想をベースとしており
「南極への核攻撃とそれによる気象変動等で億単位の犠牲が出るだろうが、それでも50億の人間は救う事が出来る」
としている。どう考えても狂人の戯言であり、だからこそ人類側は全力で阻止に移る事となる。元ネタは言うまでも無く、エスコン7DLCの「1000万人救済計画」。
392: 194 :2022/05/24(火) 19:48:33 HOST:ai126213181139.77.access-internet.ne.jp
以上です。アーティの姉改めラクシャの加入と、ゲート攻防戦での世界の反応。そして過激派の暴走という展開と相成りました。
流石に巡行ミサイルでは戦闘参加は困難なので(半人型とはいえ)、事務関係で部隊を支えてもらう事にしました。そういうキャラが一人位居てもいいかなと。
え?また横手隊長がフラグを建てている件はって?いや、もう彼のは仕様ですから←殴
そして乙世界の反応ですが、大規模核攻撃をしておいてどうなんだと思うかとも思いますが、アチラ側が今までそういう攻撃を仕掛けてこなかった以上、こういう反応になるのもやむなしかと。
その結果として早期の攻略を求められる羽目となり、少なからず混乱する事に。
そしてその混乱を、過激派のメンバー達が突いてやらかしを行う事に。乙世界の関係者のみならず、超大陸世界や甲世界の方々も驚愕する事に。
なお、超大陸世界及び甲世界の方々は「オペレーション・ジャッジメント」の詳細は知らなかったりします。一応最高機密ですので。核と組み合わせての攻撃の計画は知っていますが、
まさかこれ程アカン規模での攻撃とは思わず、今回の過激派の暴走を切っ掛けに初めて機密部分を知って白目を剝く事となります(汗)。あと計画名が知られたら、超大陸世界や甲世界で間違いなく
「エ〇コン7乙」
とか書かれているでしょうね(ヲイ)
さて、過激派連中は一体何処へと向かったのか?そして、この愚行を止める事が出来るのか?その辺はまた次回に。それでは。
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最終更新:2022年06月12日 18:08