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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その66 オセアニア侵攻前夜


過激派の決起や南米の早期解放に追われて準備に手間取る事になった物の、漸くの事でオセアニアへの侵攻作戦の準備が整いつつあった。
そんなオセアニア地域だが、蒼空邪軍にとっては事実上の最後の砦という事も有り、要塞化が進められていた。
オセアニア地域は開戦初頭に政府首脳部が壊滅的打撃を受けるなどした結果、指揮系統の乱れを始めとする大混乱に見舞われ、有効な迎撃が出来ないまま押され続けた。
豪州・新西蘭共に必死に立て直しを試みた物の、初期の混乱が尾を引いた結果、立て直しが出来ないまま両地域から叩き出されていた。
以来同地域は南方地域の拠点の一つとなっていたが、ユーラシアを失陥するまでは半ば無視される事となってしまった。
両軍共に、より重要な北米及び欧州地域へ兵力を集中し、こちらの方は現状維持の方針となったからだが、兵器の性能差が懸絶し始めていた事も有り、逼塞する事になったのも大きい。
だがユーラシア大陸から叩き出された以上、南極のワームホールを死守する必要性も有り、急速に軍備が増強され、以前とは見違える程の戦力が配備される事となった。
とはいえ他の地域が解放されてしまい、改めて復興が進む様になると再び戦力差が大きく開いて行く事となる。
自前の生産能力が少しずつ回復し、これまで以上の戦力の大規模展開が可能となったからだ。超大陸世界の支援があるとはいえ、やはり自前の生産力があるに越した事は無い。
その結果として人類側の戦力の大半がこの近辺に展開する様になり、連日連夜の攻撃で航空戦力を中心とした戦力が、少しずつ削られて行く事になる。
蒼空邪軍も無為無策では無く、迎撃地域の近くに対空迎撃鬼を秘匿しておいて奇襲をかけたり、蒼空制圧姫が横合いから奇襲をかける等して、人類側にも少なくない被害を与えてはいるが、
それ以上の損害を被っている以上、じり貧となるのは避けられなかった。
また、蒼空邪軍にとっては死神の代名詞となりつつあるやまと級戦艦やふじ級戦艦による、多数の巡航ミサイルの釣る瓶打ちも空襲と並行して行われており、一種の飽和攻撃となって
蒼空邪軍に打撃を与えていた。しかも一度だけだが、大胆にもダーウィンに接近して戦略艦砲射撃を敢行しており、同地域を灰燼に帰している。
一方で各種偵察の結果、人類側はエアーズロック周辺の砂漠地帯が緑化されているという事を突き止めた。
どうやら蒼空邪軍が環境改善の一つとして行った物らしい。実際に砂漠の緑化を行う場合、砂漠の生態系への影響や海洋生態系への栄養素の供給・塩害発生の危険といった問題が発生するのだが、
その辺りは緻密に計算した上で行っているのだろう。
これが平時で、尚且つ行ったのが友好的な存在だったら称賛される事なのかもしれないが、今は戦時で、行ったのも知的生命体への敵意を剥き出しにしている存在である。
話が逸れたが、まるでエアーズロックを守るかのように広がっている事から、現地の敵司令部はこのエアーズロックに設置されているのではと推測された。
豪州の大都市は全て沿岸部に集中しているが、攻防戦の際に激しい攻撃を受けるのが目に見えており、攻撃の届きにくい地域に司令部を設置するのは当然の事と言えた。
そうなると鬱蒼と茂っている森林地帯その物が、大軍を阻む要害となる。ゲリラ戦を行うのにも最適だ。投入する戦力をよく考える必要があるだろう。
もう一方の新西蘭やタスマニア島は陸地の規模が小さく、それ故大規模な地上戦力は展開しておらず、タスマニア島は警備隊程度。新西蘭も中規模な部隊が展開しているのみという事が明らかとなっている。
そうなると、やはり主力は豪州へと向けるのがベストだ。
それと海上の残存戦力だが、偵察の結果パースに集結しているのが確認されている。以下が、その総数だ。

594: 194 :2022/05/31(火) 21:11:01 HOST:ai126149075038.54.access-internet.ne.jp
改双胴式巨大超ド級戦艦レ級×1
改双胴式巨大超ド級空母タ級×2
改超重砲撃戦鬼級×2
改超ド級航空雷撃戦艦姫級×4
超ド級戦艦チ級フラッグシップ×4
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×6
ステルス防空巡洋戦艦鬼級×25
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×20
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×36
ミサイル駆逐艦ハ級フラッグシップ×40
改高速フリゲートワ級×80
強襲揚陸鬼級×3
高速原潜ヨ級×8
原子力潜水艦ル級フラッグシップ×12
リチウム電池潜水艦カ級×8
ディーゼル潜水艦ヌ級フラッグシップ×12

あれだけ倒されてなおこの総数・・・と言いたい所だが、半数以上が欧州から逃げて来た艦であり、新規で追加されたのは少なかったりする。
戦える軍艦の多くを欧州へ集結させて戦った挙句、記録的な大敗で多くの艦を失ったのが今も響いていた。
殆どの地域から撤退し、本土決戦すら見え始めてきている現状の為か、海軍艦艇の新規建造は低調となっており、辛うじてレ級やタ級が配備されてはいる物の、欧州の時よりも少ない総数では
出来る事は限られており、出撃しても返り討ちに遭うのは目に見えている状態だ。
実際人類側は、損傷艦の修理を終えたばかりでなく新たに超大陸世界から追加でやまと級とふじ級・しょうかく級にひゅうが級を1隻ずつ追加で派遣しており、彼我の戦力差は懸絶化。
艦隊戦に耐えられない為に同行していなかった強襲揚陸鬼級を除く殆ど全てが撃沈、僅かな生き残りも降伏するという結果となり、蒼空邪海軍水上艦隊の歴史に事実上のピリオドが打たれている。
強襲揚陸鬼級の方も上陸部隊の阻止を目的に陸上へと上がる羽目となり、水陸両用車両鬼群の造成で抵抗するもまるで相手にならず、進退窮まった末に3隻とも降伏・鹵獲される事となる。

595: 194 :2022/05/31(火) 21:11:31 HOST:ai126149075038.54.access-internet.ne.jp
先の事は置いておいて、オセアニア解放作戦の準備が進む中、戦娘統合技術開発研究所の大郷寺博士からある知らせが届く事に。
以前その存在が示唆されていた戦娘版「ケッコンカッコカリ」こと「マリアージュシステム」、その試作品が完成したというのだ。
送られてきたのは、2個1セットの指輪と必要書類一式。その辺りは、オリジナルのケッコンカッコカリと同様の様だ。


横手「これが以前言っていた、限界突破を可能とする技術か・・・」

レイ「神崎島の皆さんが付けているのと、全く同じですね・・・」

イッチ「見た目だけで、趣があるねー」

カイ「綺麗・・・」

横手「しかし・・・」

レイ「何です?」

横手「書類まで存在しているとは、まるで本物の結婚みたいだな」

レイ達「「「!!」」」

横手「・・・ん?皆どうしたんだ?」

レイ「い、いえ!何でも無いです!」

イッチ「そ、そうそうー。気のせいだよ隊長ー!」

カイ「エ、エエ。何モ変ナ所ハ無イワ!」

横手「・・・?」


何処か挙動不審な三人の態度に横手は


(・・・何か変な事でも言ったかな?)


という、全く持ってニブチン極まりない事を思う有様。
このニュースはたちまちの内に戦娘達全員に広がり、その結果として部隊内がギスギスする事となったのである。

596: 194 :2022/05/31(火) 21:12:02 HOST:ai126149075038.54.access-internet.ne.jp
以上です。オセアニアの現状と蒼空邪海軍水上艦隊の末路、そして皆さんお待ちかね?、マリアージュシステムの登場となりました。
強襲揚陸鬼級ですが、初期の頃の大攻勢の時期を除いてまるで出番が無いまま置いておかれる羽目となり、他の艦と違って改装もされないまま戦う事となった挙句、全艦鹵獲されました(汗)
完全に守勢に回っていた以上、こうなるのもやむを得ないかと。
そして遂に登場しましたマリアージュシステム。一応試作品のみが届けられておりますが、後日量産する羽目になります(ヲイ)。戦娘達全員を惚れさせたからね、仕方ないn←殴
次回は色々とギスギスした挙句、最終的にケジメ案件となって一人とマリアージュカッコカリ&残りの娘達と婚約→届き次第手続きしてマリアージュカッコカリという事になります。
お嫁さん第一号に選ばれるのは誰なのか、それは次回のお楽しみという事で。それでは。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2022年06月12日 18:35