937: 弥次郎 :2022/06/11(土) 20:25:08 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
憂鬱SRW アポカリプス 星暦恒星戦役編SS「マランビジー」
「聖者や聖教府に訴えるには、どうすればいいのでしょうか…」
「デモ行進、抗議活動、あるいはハンストなど古今東西あらゆる方法が試みられてきました。
ですが、基本的にそれは体制への反抗であり、法に触れるものとなります。
法に則った方法というのもありますが、大衆に受け、支持を受けるのは難しい……」
「……今日と変わらぬ明日があると、無邪気に信じているのですね」
「ですが、逆に言えば大衆の心理をついてしまえば、なんとでもなるのですよ」
「?」
「まあ、こんな社会現象を起こしたものもありまして……」
- ヒェルナにとある動画を見せるドナルド。結果、ミーム汚染がなされてしまった。
「これを被って、踊って……促す」
- 自室で「ソレ」と「曲」に触れ、何かを感じるヒェルナ。
「なんだぁ、あの踊り……」
「どうやら市井の子供たちの間で流行しているそうですよ、兄上?」
「奇妙な被り物をして、か?」
「地球連合の人員が教えたのだとか」
- レグキード征海船団国群にて。子供たちが大いに踊っていた。
「『白豚に反省を促す---』……プッ!なんだよこれ!」
「酷く馬鹿らしいんだけど……」
「面白いじゃねぇか?」
「踊りません、アンジュ?」
「あら、みんなの前で踊ってくれるの?頑張ってね、ダイヤ君」
「え」
「頑張ってね、ダイヤ」
「え」
「期待しているぞ」
「え?」
- 復興された都市で社会復帰の訓練を受けるエイティシックス達、ネットでそれを見かけることになる。
「なんなのだ、この踊りは……!」
「新帝朝派に反省を促す、だと?馬鹿にしているのか!?」
「何者だ、これを流した奴は!」
「けしからん奴だ!すぐに突き止めてやる……!」
「落ち着け、これは相手の挑発かもしれんぞ!」
「だがコケにされているのは事実であるぞ!」
「そうだ、このまま地球連合との外交を握られたままでは…!」
- ブラントローテ大公率いる新帝朝派、ギアーデ連邦内で流行る動画に血圧をあげる。
「うん、よくとれているね」
「……本当に閣下らしからぬことをなさいますね」
「でも、これは別にただの踊りの動画にすぎないよ。被り物をして、服を変えて、曲に合わせて踊っているだけ。
そこにどういう意味を見出したとしても、こちらは知らぬ存ぜぬで押しとおせる。
各国ではやっていることを僕が真似たところで、なんらやましいところはないのだから、何の問題もない。それに……」
「それに?」
「国家の垣根を超えて協力し合っている地球連合の目の前で、未だに権力闘争を大事にしている連中には、それこそ反省が必要だと思わないかい?」
- エルンスト・ツィマーマン、自ら踊ってみた動画の反響を見ながら。
「どうして」
- 地上の星暦惑星各国で流行を見せる「それ」について知らされ、思わずつぶやくアルビーナ中将。
「どうして星暦惑星で連邦に反省を促すダンスが流行っているんですか?(現場猫)」
「身構えていなかったから死神が来たんだろうな(白目)」
「マフティー性を感じる……」
「いや、もっと清廉さが必要だ。もっと世俗を離れ……」
「やって見せろよ、マフティー!」
「(動画をさらに投下して加速させれば)なんとでもなるはずだ!」
「ガンダム(で踊ってみた)だと!?」
- 夢幻会会合でのやり取り。前世から伸びてきたマランビジーは星暦惑星で大きく噴き出すこととなった。
938: 弥次郎 :2022/06/11(土) 20:25:44 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
どいつもこいつも反省が足りないから促さないとね…
これに過剰反応すると自分の首を絞めるから厄介なんだよなぁ
傍目にはかぼちゃを被って全身タイツで踊っているだけだからなおのこと…
最終更新:2023年09月18日 21:19