584： 194 ：2022/07/12(火) 17:55:32 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化＆銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン？その78 南極での戦いの後始末と抜け駆け
南極の奪還と、アクアリスを繋ぐワームホールの確保。この知らせに、各世界の人類は沸く事となった。
敵本土への王手。漸く見えてきた戦争の終わり。様々な思いが爆発した形となった。
とはいえ、あのナノマシーンの事である。どの様な隠し玉を用意しているか、分かった物では無い。実際この南極での戦いで、超大陸世界の人型兵器を模倣したと見られる兵器が確認されているのだ。
遭遇してから2年少々で、とにもかくにも形にしているのだ。未だ侮る事は出来ない。
その為か、軍民問わず「すぐさま突っ込むべき」という意見と、「最初は無難に偵察活動を」という意見に割れる事となる。
それと、この戦争の行方とは関係無いが・・・この頃には戦娘達全員が、彼女達の上司である横手司令と正式に籍を入れた事が各世界に知れ渡っており、一部で阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていた。
334：ツゥ！ヘァ！
ノー！？アンハッピィィィィ！？？！？戦娘達を寝取られたぁぁぁ！？？？！？！？！？！
悔しいぃぃぃ！！キィー！！！ガッデム！ギブミーチョコレート！！！
ウボボボボボァァァァァァァ？？！？？！？！！？！？！※のたうち回りながら憤死している
335：184
同志ツゥ！ヘァ！ぁぁぁぁぁぁ！？
336：第二帝國（超大陸世界の第三帝国様）
同志ツゥ！ヘァ！が死んだ！この人でなし！
337：634（超大陸世界の635氏）
リアルパイセン・・・誰が神崎二号を生み出せと言った！！
今回ばかりは屋上案件だぞ！！
338：リテックス（超大陸世界のリラックス氏）
勝手に戦娘達を自分の嫁にしてて草
だがそれはそれとして、横手とかいう奴は爆発するべきである！！
339：陳龍（超大陸世界の陣龍氏）
横手とやらモゲロォォォォォ！！！
585： 194 ：2022/07/12(火) 17:56:02 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
とまぁこの様に、ネット界隈のあちこちで怨嗟の声が多数上がっている。無理からぬ事であるが。
それはさて置いて（ヲイ）、肝心の戦娘部隊だが、目下の所は鹵獲したコア達の事だ。医療用カプセルに収容した上で、目が覚めるのを待っている状態であり、未だ右腕が抜けないエーレルが暇そうにしている。
最初は
エーレル「モウイッソノ事、ガシガシ揺スッテ起コソーゼ」
とか言っていたが、神崎提督に
神崎「いや、一応は怪我人なんだから。そういう荒っぽい事はするな」
と窘められ、仕方無く大人しくしている。
あと補足しておくと、サポートコアであるSC-000334だがゼル端子で無力化した結果、外見が人間の少女に変化している。
突進「・・・痛ツツ」
レイ「あっ、目を覚ましそうです」
事務仕事を片付け、彼女達の容態を見に来た横手達。着いて10分程時間が経った直後に、水陸両用突進姫が目を覚ました。
ほぼ同時に、人型血戦鬼のパイロットとサポートコアも目を覚ます。
血戦「・・・ア痛ツ。・・・ドコヤココハ？」
サポートコア（以下コア）「・・・・・何故、人型ニ？」※不思議そうに自分の体を見ている。
横手「目を覚ましたか」
血戦「・・・誰ヤ、オッサン」
横手「お、おっさんって・・・orz。ゴホン、私は戦娘部隊の隊長を務める横手という者だ」
血戦「・・・アンタガ戦娘達ノ親玉カ。・・・誰ヤ！？・・・・・ッテ334カ！？」
自身の相棒の変化に驚くパイロット。
「そんな、声まで変わって」
という奴である※ネタが古すぎる
586： 194 ：2022/07/12(火) 17:56:32 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
血戦「・・・一体ドウイウ絡繰リナンヤ？」
横手「特殊なゼル端子を撃ち込んで、奴とのリンクを無力化する訳だが・・・どういう訳か、人型のコアではない場合は強制的に人型コアにしてしまうらしい。残念ながら、理由は不明だ」
突進「・・・ソンナ技術マデ有ルノカ。ソリャ、勝テネー訳ダ」
エーレル「・・・アー、取リ敢エズ解放シテクレネーカ？動クニ動ケズ、ズットコノマンマナンダ」
突進「ア、アア・・・悪イ」
戸惑いながらも、液体金属ユニットを作動させて、エーレルの右腕を解放する。
エーレル「フゥ、ヤット解放サレタナ」
横手「・・・それはそうと、その手足は・・・」
パイロットの体を見る横手。端子部分に差し込む金属製の棒が、手脚の変わりに生えている。
それを見て、横手は心を痛めていた。
血戦「・・・アア、コレナ。機体操縦ノラグヲ極限マデ減ラスト共ニ、パイロットノ思ッタ通リニ動カス為ノ処置ヤ。・・・マァ、機体制御ノOSガ未熟ナセイデ、サポートコアガ別途必要ニナルガノ」
レイ「・・・それじゃあ、日常生活とかは」
血戦「ソンナモン、アイツガ考慮スル訳ナイヤロ。食事ハ流動食ヲチューブデ摂ルンヤ。基本ハコクピットニ缶詰ヤカラノ。排泄？・・・聞クナヤ。精神的ニキツイｓ」
横手「・・・可哀そうに」
血戦「・・・・・エ！？何デアンタガ泣クンヤ！？」
彼女達の境遇の酷さに、毎度の事ながら涙する横手。
妻達は「ああ、いつものだ」と最早慣れた様子だったが、初対面である三人は面食らっていた。
横手「・・・何で、何でこういう事を平気で出来るんだ。この娘達が・・・一体何をしたというんだ！！」
突進「エ、エエ・・・！？」※戸惑っている
横手「命以外の何もかもを奪うだけに飽き足らず、この様な人体改造に平然と手を染める。こんなのが・・・許されてたまるものか！！」
突進「・・・ナ、何デ敵ノアンタガ、俺達ノ境遇一ツデ怒ッタリ泣イタリスルンダ！？」
横手「・・・こうなる前は、普通に人間だったじゃないか。それを・・・自身の歪んだ欲望の為に、何の罪も無い人間にこんな仕打ちを行う。それを見て何も思わない程、俺は人として終わっていない！！」
横手「・・・俺は、本当に無力だ。君達を助けたいと願っても・・・実際に戦ったり、治療したりする事は出来ない。それが・・・本当に悔しい」
レイ「平文さん・・・」
横手「・・・約束する。もう二度と、君達をそういう目に遭わせない！実際に出来る人達に頼む形になるが・・・君達を、そんな境遇から救って見せる。絶対にだ！」
587： 194 ：2022/07/12(火) 17:57:02 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
涙を浮かべながら、三人に誓う横手。
その真摯な気持ちに、三人は心を打たれたのだった。
横手「・・・すまない。一人で、熱くなってしまって」
突進「ア、イヤ・・・ソコマデ思ッテクレルトハ思ワナカッタガ・・・。ナァ、イツモコンナナノカ？」
いちご「・・・まぁ過去にも何度か、似た様な事を」
イッチ「・・・平文さんもいい加減慣れないとー。毎回毎回怒ってたら身が持たないよー？」
横手「・・・分かってはいるんだが」
レイ「・・・まぁ、そんな平文さんだからこそ、私達は好きになったんだけどね」
コア「・・・指輪ヲ見セテイタノト、関係ガ有ルノカ？」
レイ「・・・え゛？その映像も、あっちに渡ってるの？」
コア「戦闘データハ、リアルタイムデ本土ニモ送ラレテイル。何故指輪一ツデ戦闘力ガ跳ネ上ガッタノカ、理解不能ダッタ」
レイ「・・・これなんだけど、マリアージュシステムと言って」
そう言って、マリアージュシステムの事を説明するレイ。
まさかの全員と重婚という事実に目を白黒させるも、その凄さに驚愕する三人。
血戦「・・・ソナイナ技術ガ有ルトカ。何時カラコノ世界ハ、SF（少し不思議）ナ世界トナッタンヤ？」
突進「・・・幽霊デハナク、妖精ニ似タ存在ダッタノカ。・・・色々トチート過ギルダロ。艦娘ヤ深海棲艦トカイウノハ」
横手「・・・まぁ、それに関しては同意する。でだ。この後はどうするかな？戦娘部隊で戦うか、捕虜になるかの二つだが・・・」
血戦「ウチハ戦ウデ！戦闘中ニモイッタガ、アノ糞マシーンニハ恨ミガ有ルシノ」
突進「タダ飯喰ライハ性ニ合ワナイシナ」
コア「・・・彼女ト私ハ一心同体。彼女ガ戦ウナラ、私モ戦ウ」
横手「・・・そうか。分かった、君達の決断を尊重しよう。ようこそ、戦娘部隊へ」
血戦「オオキニ！マッ、ヨロシュウナ！」
イッチ「じゃあ、名前を決めないとだねー」
588： 194 ：2022/07/12(火) 17:57:33 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
コア「・・・何故名前ヲ？」
横手「数字とかで呼ぶのは流石にな。・・・んーと、まず水陸両用突進姫は・・・ギリシャ神話から取って、『ディオネ』っていうのは？」
突進改めディオネ「オオ、女神カ！ソレハイイナ。ジャア、ソノ名前ニスルカ」
横手「で、残りの二人は・・・パッと思い付いたので、数字の一部から取ってパイロットの方は『ミオ』、コアの方は『ミヨ』ってのはどうだろう？」
血戦改めミオ「・・・チョット引ツ掛カルケド、数字呼ビヨリハエエワナ。ジャア、今後ハ『ミオ』ト名乗ルワ」
コア改めミヨ「・・・呼ビ方ニハソコマデ拘ラナイカラ、ソレデイイ」
いちご「・・・本人達が納得しているから、それでいいんじゃない？」
レイ「決まりだね。改めて、よろしくね」
突進「・・・デ、ソノマリアージュトカイウノハ、ドウイウ条件ヲ満タセバイインダ？」
横手「・・・え？」
いきなりの予想外なセリフに、間の抜けた返事を返す横手。
ミオ「イヤ、コノ流レ的ニウチラダケ無シトカイウノハ無イヤロ」
突進「ヨリ強クナレル上ニ、優良物件ナ旦那様マデツイテクル訳ダカラ、シナイトイウ選択肢ハ無イダロ」
ミヨ「・・・ミオガ望ムナラ、私モ」
ミオ「テナ訳デ、ソウイウ意味デモヨロシュウナ！」
眩しい笑顔ではっきり宣言する三人。そんな彼女達を前に、横手はというと
（´・ω・`）.;:…（´・ω...:.;::..（´・;::: .:.;: ｻﾗｻﾗ..
いつも通り、黙って砂となって崩れるしか無かったのだった。
589： 194 ：2022/07/12(火) 17:58:06 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
なお他の戦娘達はと言うと、もう慣れっこという事も有ってか
レイ「じゃあ、ディオネさんとミオさん義手を作る所からですね。ティ連製の義手や義足って高性能ですから、その辺は期待してもいいですよ」
イッチ「最終的には、何人まで行くかねー」
てな感じな会話がされており、和気あいあいとした空気が流れていたが・・・
その空気をぶち壊す、とんでもない知らせが飛び込んで来た。
ラクシャ「タ、大変デス！平文サン！！」
横手「うおっ！？一体どうしたんだ？」
普段の様子からかけ離れたラクシャの慌てぶりに、砂から戻った横手が怪訝そうに聞く。
ラクシャ「ワ、私達ノ世界ノ中国軍ノ一個連隊ガ、独断デワームホール内ニ、侵入シヨウトシテイルトノ事デス！」
横手「な、何だって！？」
ここに来て突如発生した、一部友軍の独断専行。
他の友軍が困惑する中、突入した部隊に災厄が訪れる事となる。
590： 194 ：2022/07/12(火) 17:58:36 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
オマケ
元水陸両用突進姫・ディオネ
「俺ハ元水陸両用突進姫・『ディオネ』ダ。ヨロシク頼ムゼ！」
南極で鹵獲、戦娘部隊へと編入された蒼空戦娘。
外観は燃える様な赤色のセミロング。瞳の色も赤色。服装は米海軍の迷彩服、それも廃止された青い迷彩服を着用している。下は長ズボン。スタイルはアイオワとタメを張れるレベル。
生前はアーシアン民主共和国の民間の潜水艦の乗組員であり、海中遊覧船の運行に携わっていた。
性格だが、男の子が欲しかったらしい両親の影響も有ってか、かなりの男勝りな性格をしている。そして、かなりの武闘派。
似た様な性格のランや、同じ境遇で先に降っていたオプスやアンとウマが合うらしく、大抵はこの面子の内の誰かと行動を共にしている。
趣味は体を動かす事。運動の種類は問わない。
それと、エーレルとの戦闘に負けたのが余程悔しかったらしく、戦後は自ら志願してメルヴェンへと出向。
シエや深通等の特訓を受けながら自らを鍛え上げ、エーレルとの模擬格闘戦に明け暮れているらしい。
元人型血戦鬼パイロット・ミオ
「アンタガウチ等ノ隊長サンカ？ウチハ元人型血戦鬼ノパイロット・『ミオ』ヤ。ヨロシュウナ！」
こちらも南極で鹵獲され、戦娘部隊に加わった蒼空戦娘。
外観は緑色のストレートなロングヘアで瞳の色は青色。服装は米陸軍のサンドカラーの野戦服で、半袖＆短パン。なお関西弁なキャラだが、神崎島のRJやトレセン学園のKHとは違ってスタイルはよく、萩風辺りと互角。
RJ＆KH「「グヌヌ」」
本編で本人も言っていたが、生前は重度の廃ゲーマーでありプロゲーマーでもあった。主にプレイするゲームは、アー〇ード〇アに酷似しているロボットアクションシューティング。
メーカー公式の世界大会で見事に優勝した経歴を持っている。
因みに彼女が住んでいた地方は、アーシアン民主共和国の中でもかなり独特な文化を持つ地域であり、地方独特の方言は自国は勿論他国にも有名だった程。
性格だが、典型的な関西人気質。自身が住んでいた地方の文化に誇りと強い拘りを持っている。
特に食文化には並々ならない拘りを持ち、お好み焼きやたこ焼きに似た様な粉物料理の味にはうるさい。他の地方向けに味付け等をアレンジした物に関しては
「違うこれじゃない」
という意識が強い。
普段は相方でもあるミヨや、ゲーム仲間と化しているヒト等と一緒に居る事が多い。・・・のだが、元サポートコアで感情の起伏に乏しいミヨの行動に翻弄される事が有り、関西人よろしく
ツッコミを入れているシーンがよく目撃されている。
戦後は地球世界のロボットアクションシューティングに手を出しており、地球側のプロゲーマー達と鎬を削っている。また、自身の実機の訓練も欠かさず行っており、シエ達と模擬戦に勤しんでいるとか。
591： 194 ：2022/07/12(火) 17:59:07 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
元サポートコア・ミヨ
「・・・私ハ元サポートコア・『ミヨ』。・・・ヨロシクオ願イシマス、マスター」
人型血戦鬼のパイロットと共に鹵獲、戦娘部隊に加わった蒼空戦娘。
外観はブロンドの金髪で、セミロングのストレートヘア。瞳の色は金色と銀色のオッドアイ。何故かピッチリとしたレオタードを制服として着込んでおり、更に頭部に2個1対の謎のパーツ
- 俗にいう「ﾑﾗｸﾓﾁｬﾝﾉﾐﾐﾉｱｰﾚ」的な物が浮かんでいる。どういう原理で浮いているのか、そしてどういう機能を備えているのかは全くの謎に包まれている。
ただ本人の感情に反応して赤く光ったり青く光ったりしているシーンがたびたび目撃されているらしい。スタイルは武蔵と同レベル。
性格だが、元が処理機能最優先のサポートコアだった影響か、感情の起伏に乏しい所がある。セリフもどこか機械的だ。近似値で言うならば、ウマ娘のミホノブルボンとよく似ている。
時折突拍子の無い行動を行ったりしており、相方でもあるミオにツッコミを入れられる所が目撃されている。
その一方で、プログラム及び情報処理能力に長けており、人類側の人型戦車の訓練を見学中に
「OSガ最適化シ切レテイマセン。修正ヲ提案シマス」
と言い出し、許可を得てOSを弄った所、機体制御の効率が15％も向上している事が確認。彼女の能力に、技術者達が舌を巻く結果を齎している。
戦後もミオと行動を共にしており、ゲームの公式大会における助言等で彼女を助けている。勿論、実機での訓練も一緒に行っている。
因みに回収された機体だが、修理とコクピット周りの改修（通常のスロットルレバーの追加等）を行い、彼女達以外でも乗る事が可能となっている。まぁ手足の如く動かせるかどうかは、操縦する本人達次第だが。
592： 194 ：2022/07/12(火) 17:59:37 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
以上です。今回も難産でした（ここの所毎回言ってるな・・・orz）
しかも書こうとしている時に、阿部元首相の銃撃事件と阿部元首相の死というニュースに触れてショックを受けてしまい、ますます執筆意欲がそがれる事に。
とはいえ、何時までもうだうだするのもどうかという事で、何とか書き上げました。
そして新たに加わった蒼空戦娘達ですが、加わったのが大戦末期という事も有ってシーンの描写の確保に苦労しそうなので、簡単ながら戦後の様子等も書いてみる事に。
何だかんだ有りながらも、自身の道をエンジョイしております。
そんな中、一部の部隊が手柄欲しさに先走る事に。次回は彼等を通じて、惑星アクアリスの様子が随時送られる事となります。
- まぁ、この後に悲惨な目に遭うのが確定もしておりますが（汗）。では、また次回。
wiki掲載は、自由です。
7/30 一部修正
↓
最終更新：2022年07月30日 07:40
