648: 194 :2022/07/15(金) 22:15:30 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その81 悲劇の惑星と墓守人と
ワームホールへと侵入する人型特重機動戦艦・大和。アクアリスへと出て来た直後に、戦娘達が出撃する。
早めに出撃するのは、蒼空装甲姫の注意を戦娘達が引く事で、人型特重機動護衛艦大和の存在を可能な限り秘匿する事を目論んでいる。
作戦はこうだ。戦娘達は蒼空装甲姫と交戦しつつ、事前に定めたキルゾーンへと誘い込む。そしてキルゾーンに侵入した瞬間、主砲である大口径3連装重粒子・斥力切替兼用砲と腕部重粒子・斥力兼用副砲の飽和射撃で、ナノマシン・バリアごと吹き飛ばしてしまおうという寸法だ。
ナノマシン・バリア込みの防御力を考えると、まともに交戦するのは得策ではない。アチラが思いもしない方法での奇襲で葬るのが確実だ。
とは言え蒼空装甲姫の機動力を考えると、仕留め切れるかはぶっちゃけ運である。だが、最低でも損傷を与える事は出来る筈だ。
撃破ならずも損傷を与えた場合は、再生する暇を与えずに戦娘達複数による攻撃で一気に葬り去る。以上が、今回の作戦の骨子となる。
人型特重機動戦艦・大和の前方300mの位置で飛行するレイ達。当然ながら、周辺の警戒を怠らない。
横手「・・・レイ、皆。聞こえるか?」
レイ「はい、平文さん」
横手「奴の戦闘力は計り知れない。キルゾーンに誘い込んで撃破する作戦とはいえ、くれぐれも無茶はしないようにな」
いちご「了解です」
レイ「・・・・・」
横手「・・・レイ、どうした?」
レイ「・・・平文さん。あの敵についてですが・・・何というか、よく分からない予感みたいなのがするんです」
横手「・・・よく分からない予感?」
レイ「・・・嫌な予感とは違うんですが、何と言うか・・・言葉にしづらい感じがするんです」
横手「・・・うーむ、レイがそんな事を感じるとh」
セン「・・・!敵、こちらに向かってk・・・ザザザ・・・」
649: 194 :2022/07/15(金) 22:16:00 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
敵の襲撃を告げるセン。と同時に、高出力ECM装置によって通常の通信が阻害される。
横手「ECMか!!各員、ティ連製量子通信に切り替えろ!!」
敵の電子妨害を回避するべく、直ちに量子通信への切り替えを指示する横手。程なく通信が回復する。
レツ「クッ、何て強力なジャミングだ!?これじゃミサイルは使えねーな」
横手「各員、レーザー兵器での射撃戦に徹しろ!迂闊に近づくと、例の爆発攻撃で吹き飛ばされるぞ!」
※BGM・エースコンバット6より「CHANDELIER」
横手からの指示を受けて、粒子ブラスターやディスラプターガンを蒼空装甲姫へと放つレイ達。
また、空中だけでなく地上からも戦娘達が高出力レーザーによる対空射撃で援護する。
だが、キルゾーンへと誘導するのは容易ではない。そもそもの機動性が凄まじいだけでなく、チャージ・アクセルを使用した急加速や急減速・果てにはいきなりの急停止で、悉く攻撃を回避する。
しかも隙を見てはタキオンキャノンやホーミングレーザーによる反撃すら行って来るのだ。回避機動を行わないといけない分、更に追い込む難易度が跳ね上がる。
その一方で、蒼空装甲姫もイラついていた。此方の戦闘データを解析したのか、接近戦をしかけず射撃戦に徹している。しかも攻撃は、地上からも襲って来る。
大半は回避出来たし、多少の被弾程度なら容易く修復出来るが、一向に敵を減らせない。その事が、蒼空装甲姫を更にイラつかせて、冷静な判断力を奪っていた。
いちご「クッ、何て無茶苦茶なロボットなの!?」
セン「非常識にも程が有る機動ですわ!!」
レイ「怯まないで!少しずつだけど、追い込みつつあるから!!」
レイが叫んだ通り、定めたキルゾーンへ少しずつ追い込みはしている。あともう少しなのだ。・・・が。
ホーミングレーザーと五連装レーザーガトリングのコンビネーション攻撃が、いちごを掠める。被弾箇所は右脚のスラスター部分。高度を落とし始める。
650: 194 :2022/07/15(金) 22:16:30 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
いちご「クゥゥッ!!??!」
レイ「いちごちゃん!!」
動きが鈍ったいちごに、蒼空装甲姫が追撃を掛けようとする。だが・・・これはいちごが仕掛けた罠だった。
落下するふりをしながら、キルゾーンへと誘導するいちご。そして、いちごに止めを刺そうとした蒼空装甲姫が遂にキルゾーンに入った。
いちごは素早く、地表スレスレに退避。罠だと悟った蒼空装甲姫が慌てて回避しようとした瞬間!
ゴゥッ!!
探知偽装を解除した人型特重機動護衛艦大和の射撃が浴びせられる。しかも各砲は威力よりも命中率を重視して、レーザーの収束率を若干低めにしていた。
その内の一線が蒼空装甲姫の機体を掠め、サイドブースター数基と大型ブースター1基を破壊。機動力が大きく鈍る。
横手「今だ!奴に攻撃を集中しろ!!」
横手の号令と共に、集中攻撃を浴びせる戦娘達。
だが蒼空装甲姫もしぶとく、攻撃を一旦中断して防御と再生に専念する。出力を増したナノマシン・バリアに阻まれて、射撃でダメージを与える事が出来ない。
レイ「駄目っ!!このままじゃ再生されてしまう!!」
イッチ「レイー!私が突っ込んであの爆発攻撃を誘発させるからー、その隙に突っ込んでー!」
レイ「先輩!?無茶しないで!!」
イッチ「どこかで危険を冒さないとー、奴を倒す事は出来ないよー!!ニーラさん、奴をモニターして爆発攻撃のタイミングを教えてー!」
ニーラ「分かりました!兆候を察知シタラ、直ぐに知らせマス!」
651: 194 :2022/07/15(金) 22:17:02 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
攻撃を決断するや否や、グングニルを構えて蒼空装甲姫へと突撃するイッチ。
防御と再生に集中していた為、直ぐには武装を稼働させる事が出来ない。ならば、バースト・チャージで吹き飛ばすまで。
覚悟を決めたらしい蒼空装甲姫が、ナノマシンをチャージしつつイッチと交差するコースで突撃する。
ギリギリまで突撃を続けるイッチ。ニーラからの通信が来た。
ニーラ「敵の爆発攻撃、来ます!!」
イッチ「ッ!!!」
強引に急降下して距離を離そうとするイッチ。その直後。
ドォォォォォォォォォォン!!
バーストチャージが炸裂し、蒼空装甲姫の周りを吹き飛ばす。
爆風で吹き飛ばされて負傷ながらも、イッチは叫ぶ。
イッチ「今だよ!レイ―!!」
レイ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
爆炎を逆に利用する形で、一気に距離を詰めるレイ達。危険を顧みない連携に、さしもの蒼空装甲姫も驚愕する。
ブースターの修復は未だ終わらず、ナノマシン・バリアも直ぐには展開不可能。それでも懸命に回避しようとしたが・・・
セン「逃しませんわ!!」
レツ「ここで仕留める!!」
652: 194 :2022/07/15(金) 22:17:32 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
違う方向からセンとレツも迫っており、逃げ切れない。
そして、三人の格闘攻撃をまともに浴びてしまう蒼空装甲姫。
修復不可能な大ダメージを追う蒼空装甲姫。最早勝負は決した。そう確信する戦娘達。だが・・・
蒼空装甲姫が、思いもよらない行動を見せた。
「…艤装ダメージ重大、ナノマシンによる自己修復は不可能」
「全武装稼働不可、艤装各部の稼働に支障発生、ジェネレーター出力更に低下。艤装装着状態による戦闘継続、不可能」
「ジェネレーター全安全装置解除、出力最大。非常回路開放、回収可能な全ナノマシン及び全エネルギーを回収。全コアシステム起動、セルフチェック全省略」
「生命維持装置停止、保全ナノマシン起動」
「艤装パージ」
「パージ完了、ナノマシン・バリア展開。月光及び月明、起動」
「戦闘継続」
何と大破した艤装を自らパージ。艤装の爆発の中からコアが出現したのだ。
爆炎が収まり、その姿が露わになって行く。そのコアは、憎しみに満ちた目で戦娘達を睨みつける。
だが、戦娘達・・・中でもレイは、そのコアの容姿に驚愕していた。何故ならば・・・
レイ「な・・・!?わ、わた・・・し・・・・・!?」
蒼空装甲姫のコア。彼女は・・・レイと瓜二つの容貌をしていたのだ。
レイ・ゲルトナー。最強の蒼空戦娘が、人類達の前に姿を現した瞬間だった。
653: 194 :2022/07/15(金) 22:18:02 HOST:ai126146222047.53.access-internet.ne.jp
以上です。良い所ですが、キリがいいのでここで切ります(汗)
蒼空装甲姫との戦闘ですが、やはり事前にデータが得られていたのは大きく、比較的少なめの被害で撃破に成功しました。ただし、艤装のみですが・・・。
人型特重機動護衛艦大和による奇襲攻撃ですが、そのままではあっさり看破されるのがオチなので、戦娘達が注意を引く事に。
かなり危険なシーンも有りましたが、奇襲は成功。大きな損傷を与えました。
ですが蒼空装甲姫もしぶとく、防御と再生に全振りして時間稼ぎをしつつ仕切り直しをしようとします。
それを阻止すべく、イッチが危険を承知で突っ込み、負傷しつつも大きな隙を作り出す事に成功。見事に致命傷を与える事が出来ました。
ですが艤装をパージして内部のコア、レイ・ゲルトナーが出現。レイと瓜二つな姿に、全員が驚愕します。
原案者・クローサー様渾身のキャラその2『レイ・ゲルトナー』ですが、一応先に言っておくと、クローンでは有りません。
その辺の詳しい設定は、次回の投稿時に投下しますので、お待ちして頂けたら幸いです。
次回はアクアリスの墓守人・『レイ・ゲルトナー』との戦いと、彼女の設定となります。中々にヘビーな設定をしておりますので、お覚悟の程を(汗)
wiki掲載は、自由です。
704: 194 :2022/07/19(火) 18:21:25 HOST:ai126164229123.72.access-internet.ne.jp
誤字が有ったので、修正を。
648※二か所
650
↓
最終更新:2022年07月29日 09:45