801: 194 :2022/07/24(日) 13:30:30 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その86 最後のお嫁さんと塔周辺の制圧。
さて、人型特重機動戦艦・大和の医療ルームの様子だが・・・こちらもちょっとした戦場と化していた。
相手が最強の蒼空戦娘だったという事も有り、結構な数の負傷者が出たからだ。
怪我の程度がそれ程でも無い戦娘は、転送装置を経由して乙世界の地球にて待機しているデロニカの医療ルームへ移って貰って治療するという措置も取ってはいるが、
それでもてんてこ舞いな状態だった。
横手としては彼女達が心配だったが、各国の部隊の受け入れの為の会議等、他の仕事も立て込んでいる事も有って、一旦彼女達の傍から離れざるを得なかった。
何とか戻って来れたのは、それから4時間後。塔周辺を制圧する為に大部隊を送り込む関係も有り、その調整でここまで長引いてしまっていた。
医療ルームに向かう途中で、先に治療を終えたレイ達と合流。スタッフルームへと入り、ニーラ博士と大郷寺博士に残りの戦娘達の容態を聞く横手。
因みに何故大郷寺博士がここに居るのかと言うと、最終決戦に臨むにあたって
大郷寺「開発責任者でもあるワシが、安全な所でぬくぬくとしている訳にはいかん。ワシもそちらに随行する」
と主張し、周囲の反対を押し切って人型特重機動戦艦・大和に乗り込んでいたのだ。
今回の彼の仕事だが、戦娘達のバイタルやコアとの同調率等のチェックや、戦娘達が負傷した際の治療の手伝いといった事を行っている。
横手「ニーラ博士。大郷寺博士。彼女達の容態は?」
ニーラ「はい。既に殆どの戦娘の皆さんは、治療を終えてイマス。ただ・・・」
大郷寺「今回鹵獲した彼女じゃが・・・相当なダメージを負っておる関係上、まだ治療が終わっとらんし、意識も戻っておらん」
レイ「運び込んだ時、凄い熱でしたが・・・そちらの方は?」
大郷寺「彼女が持つナノマシーンをコピーした物を投与した。現在は、発熱は治まっておる」
横手「そうですか・・・・・ん?」
ニーラ「どうしました?」
横手「えっと・・・大郷寺博士。今、『ナノマシーンをコピーした物を投与』って言いました?」
大郷寺「・・・うむ。確かにそう言った」
横手「投薬・・・では無くて?」
802: 194 :2022/07/24(日) 13:31:00 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
通常、解熱する場合は何らかの解熱剤を投薬するのが普通である。だが、投与したのはナノマシーンだった。
これはどういう事なのだろうか。
ニーラ「それに関してデスガ・・・ケラー横手。どうか、怒らないで聞いて下さいネ」
横手「・・・どういう事です?」
大郷寺「・・・彼女の体じゃが、正気を疑うレベルで徹底的に弄られておったのじゃ」
横手「・・・そう・・・ですか」
ニーラ「・・・何時もの様に激昂しないんデスネ」
横手「・・・今怒らないで聞けと言われましたし、何より肝心の内容を聞いていませんので・・・」
大郷寺「・・・まずは両腕両脚をナノマシン製生体金属へと変更されておる。もっとも、既に他の蒼空戦娘にも似た様な事は行っておったから、そこは驚くにはあたらんの」
大郷寺「問題は、体の中身じゃ。正直何処をどう弄ったかを全て述べていくより、弄られなかった箇所を述べた方が早い位、全身を改造されておる」
横手「そこまで・・・ですか」
ニーラ「ハイ・・・正直な所、『自らの歪んだ正義の成就の為に、ここまで他種族に残酷で常軌を逸した所業を成せるのか』と、私自身も憤慨してイマス」
大郷寺「まず細胞がナノマシンによって徹底的に強化されておる。尋常ではない機動性に耐えるのが目的の様じゃな。それに合わせて、強化骨格、人工神経、ナノマシン性生体金属置換等といった処置もなされておる」
横手「・・・」
大郷寺「そして・・・彼女の体内にはジェネレーター、各種ブースター、ナノマシン制御装置等が肉体に癒着する形で埋め込まれおる。その結果として・・・『多くの内臓が彼女の体内から摘出』されておるのじゃ」
横手「・・・何ですって!?」
ニーラ「そのせいで、免疫力等の生存に必要な機能の殆どが機能しておりマセン。生命維持は、ナノマシンに全面的に依存してイマス」
大郷寺「多分、破壊した艤装に生命維持装置が搭載されていた可能性が高いの。恐らく、今のアクアリス以外の環境下では生きていくのは不可能じゃ」
ニーラ「ケラー大郷寺のいう通りデス。ナノマシンの一部が体内の保全に機能してイマスガ・・・装置の出力の関係か必要量に足りておらず、そのまま放置したら、遅くとも6時間後には深刻な感染症を引き起こして死ぬデショウ」
レイ「そんな・・・酷い・・・」
ナナ「ん?て事は、彼女が熱出したのって、隊長が抱き着いたから?」
横手「・・・え!?(滝汗)
803: 194 :2022/07/24(日) 13:31:30 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
まさか、彼女の発熱は自分のせいなのか!?そう思い、顔を青くする横手。
だが、それは即座に否定された。
ニーラ「いえ、激突時の負傷で傷つき、そこから感染したみたいデス。ケラー横手は、この場合関係有りまセン」
横手「そ、そうですか・・・」
ヒト「・・・しかし、幾らなんでもあんまりな扱いでは無いですか!?」
大郷寺「・・・あのトラー・ゲルトナーの事じゃ。初めから本拠地防衛専用の兵器という事で、その辺りを割り切ったんじゃろう。生命維持よりも性能その物の向上を、優先した結果じゃろうな」
吐き捨てるような顔で、そう結ぶ大郷寺博士。彼をして、ここまで無茶苦茶な処置を施す非道さには嫌悪感を隠そうともしない。
ここまでして達成しなければならない正義なのか。それは、正義と断言出来る物なのか。そう言わざるを得ない思想と言えよう。
おやしお「・・・一応聞きますが、残った臓器は何が有ります?」
ニーラ「・・・残っていたのは、脳周り(目や耳・三半規管等)に呼吸器(口や肺等)関連、後は子宮や卵巣等の女性器周りだけデスネ」
ニーラ「・・・それも、記憶や五感・呼吸・女性ホルモンの供給や生前の記憶との齟齬を起こさない為に、『仕方なく』残している感じが非常に強いデス」
つまり、それ以外は全て弄られており、臓器も奪われている事となる。
もし生前の戦闘センスや、それに付随して必要となる人間性等を考慮しなかったとするなら、それこそロボット同然にまで改造されていただろう事が、容易に想像出来た。そんな非道な改造内容だった。
一方の横手だが・・・余りの非道さに一周回って寧ろ冷静になっていた。
レイ「・・・平文さん?・・・怒ってないんですか?」
横手「・・・今までに無いほど憤慨している。だが・・・人って、怒りすぎると一周回って冷静になる物だな」
カイ「エ、エエ・・・」
態度は冷静な物の、内に秘めた怒りの強さを察し、少々ドン引きするカイ。まぁ、無理からぬ事だが。
横手「トラー・ゲルトナー・・・いや、その元となったナノマシーンをばら撒いた文明だが・・・。もしかしたら、端からああいう性格をしているのかもしれないな」
キュウ「・・・どうだろう?」
横手「いや・・・今回の非道ぶりで確信した。アレは暴走と言うより、不時着の衝撃で創造主の本性が表に出てきた結果かもしれない。少なくとも、自らを製造した種族に似たとしても、俺は驚かない」
こんごう「創造主と言う名ノ親に似た・・・という事デショウカ?」
横手「ああ。だからこそ、奴をここで葬らなければならない。もしその文明が今も存在していて、この結果に味を占めたら・・・」
きりしま「わざと暴走させたナノマシーンを、侵略の尖兵としてばら撒きかねない。と」
横手「ああ。そんな事態を招かない為にも、絶対に勝つ!このアクアリスや、我々の地球で起きた悲劇を、二度と繰り返してはならないんだ!」
皆を見つめながら、はっきりと決意する横手。
他の惑星で、この悲劇を繰り返させてはならない。ここで、悲劇の連鎖を断ち切るのだ。
その為にも、この戦いに勝たねばならない。メンバー達は、改めて決意を固めるのだった。
804: 194 :2022/07/24(日) 13:32:00 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
R・G「・・・・う」
レイ・ゲルトナーが声を上げる。どうやら、目を覚まそうとしている様だ。
医療用カプセルの中で、レイ・ゲルトナーが目を覚ます。医療カプセル越しに、レイ達の姿を見るレイ・ゲルトナー。
R・G「・・・ここは?」
レイ「・・・目が覚めた様ね。・・・改めて、初めまして。アクアリスの、私の同位体さん」
R・G「貴女は・・・さっき戦った・・・」
レイ「私の名前は、レイ。よろしくね」
R・G「・・・よろしく。私は・・・レイ・ゲルトナー」
レイ「レイ・ゲルトナー?」
R・G「・・・あのマシーンに、そう名付けられたの。本名は、覚えていない」
レイ「・・・そっか」
いちご「・・・確かゲルトナーって、独逸語で『庭師』って意味だったっけ?」
キュウ「・・・て事は、名前の意味は『庭師・レイ』って事?」
イッチ「・・・平文さんとあまり変わらないネーミングセンスかー」
横手「オイ!?それは流石に、あんまり過ぎるぞ!?!?」
こんごう「・・・そう言いマスガ、特に初期の頃のネーミングセンスは褒められた物では無かったデショウ?」
横手「・・・orz」
事実という事も有って、言い返せずに凹む横手。
そんなやり取りを見て、思わず苦笑するレイ・ゲルトナー。
R・G「・・・何だか、とても和気あいあいとした部隊なんだね。まるで家族みたい・・・」
レイ「・・・やっぱり、そう見えるんだ(汗)。まぁ実際、平文さん達とは家族なんだけど」
R・G「・・・?どういう事?」
805: 194 :2022/07/24(日) 13:32:30 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
どういう事だろうと、疑問を抱くレイ・ゲルトナー。
そんな彼女に、レイは自分の左手の指輪を見せる。
レイ「私達は、『マリアージュシステム』というシステムで、平文さんと夫婦としての強い絆で結ばれているの」
R・G「・・・つまり、ハーレムを築いているの?」
いちご「そういう事」
R・G「・・・インストールされたデータを見た時は『何の冗談だ?』って思ったけど・・・何だか羨ましいな」
ハーレム云々を差っ引いても、戦娘達と隊長との間の強い絆、かつての自分に無かった物を見て、ある種の憧れと羨ましさを感じる彼女。
と、そんな彼女にくろしおがある事を提案する。
くろしお「そんなに羨ましいなら、貴女も平文さんの妻になる?」
R・G「・・・え?」
横手「ちょ!?」
突然の提案に、レイ・ゲルトナーはキョトンとし、横手は驚愕の声を上げる。
だが、そんな二人に構わず、くろしおは続ける。
くろしお「いやもう、平文さんの説得しているあのシーンって、殆ど告白みたいな物だし」
横手「ちょっ!?待って!?」
イッチ「あー、それは私も思ったよー。『また平文さんが、女の子を口説いてる』ってー」
横手「待って!?口説くとか、そんなつもりは!?」
きりしま「そんなつもりが無くても、傍から見たら告白と勘違いされても仕方が無いですよ?」
横手「そんな!??!?!」
R・G「・・・・・」
戦娘達と横手のやり取りを尻目に、顔を赤くして俯くレイ・ゲルトナー。思い起こしていたのは、彼に抱きしめられた時だった。
久しく忘れていた人のぬくもり。危険を顧みず、こちらを救おうとした優しさ。
そんな彼の魅力に、自身も惹かれているのを自覚するレイ・ゲルトナー。既に、心は決まっていた。
806: 194 :2022/07/24(日) 13:33:00 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
R・G「・・・もし、もし迷惑でないなら・・・私も、貴方のお嫁さんにして下さい」
横手「え!?ちょ、ちょっと待って。周りがこう言うからって」
R・G「いえ、周りが言うからでは有りません。・・・あの時、危険を顧みずに私を止めてくれた事。久しく忘れていた人のぬくもりを、思い出させてくれた事」
R・G「・・・そんな優しさを持つ貴方と、共に未来を歩んでいきたいんです」
横手「・・・」
R・G「・・・子供は、残念ながら産む事は出来ませんが・・・それでも、それでも貴方と」
横手「分かった。これ以上は言わなくてもいい。・・・流石に子供云々で、君の気持を拒否したりはしない」
R・G「・・・それじゃあ」
横手「・・・こんな俺で良いというなら、これからも、傍に居て欲しい」
R・G「・・・はいっ!」
横手の言葉に、涙を浮かべながら頷くレイ・ゲルトナー。周りからも拍手が起きる。
レイ「・・・よかったね」
R・G「うん・・・。皆も、本当に有難う」
イッチ「こっからは、幸せになって行く一方って事だよー。あ、そうなると名前を決めなきゃだねー」
R・G「名前?」
カイ「蒼空戦娘ハコチラ側ニ来タ際ニ、新シイ名前ヲ彼ニ付ケテモラウノヨ」
いちご「奴の名前が付いているってのも、気分的に嫌な物が有るしね」
レイ「それで、彼女の新しい名前ですが・・・何て付けます?」
807: 194 :2022/07/24(日) 13:33:30 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
レイの言葉に思案顔をする横手。
相応な由来の名前にしないと、間違いなく微妙な顔をされるのが確定しているだけに、必死に頭を回す。
横手「・・・日本人っぽい名前で、『麗華』ってのはどうだろう?」
いちご「その心は?」
横手「まず、レイの同位体だという事と」
そう言った途端、微妙な顔をしだす戦娘達。
横手「待って!?最後まで聞いて!!・・・それと、彼女は言うならば、この惑星・・・アクアリスの墓守と言って良い存在」
横手「『種の絶滅』という悲劇と絶望に見舞われたこの星の最後の希望・・・人々の墓標の傍らに咲く希望と言う名の一輪の花」
横手「そういうイメージを表すという意味で、この名が浮かんだんだ」
R・G「・・・わかりました。改めて『麗華』と名乗ります!」
イッチ「・・・良いのー?それで」
R・G改め麗華「はい。一生懸命考えてくれた名前ですし・・・何より」
セン「何より?」
麗華「『アクアリスの最後の希望』という由来に、心打たれました。だから、この名前が良いです」
麗華「そして、今度こそ・・・死んでいった人達に報いて見せる!奴を倒して・・・未来を勝ち取ります!!」
レイ「・・・決まりだね。それじゃあ、改めてよろしくね。麗華ちゃん」
麗華「・・・よろしく。レイ」
少し運命が違っていたら、出会う事が無かっただろう同位体な二人の少女。
そんな不思議な縁で巡り合った、ティ連で言う所の因果を強く感じながら、共に戦って行く事を誓ったのだった。
808: 194 :2022/07/24(日) 13:34:00 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
こんごう「ア、子供云々ッテ言ってましたガ・・・ティ連の医療技術で、どうにかなるカモしれませんヨ」
麗華「・・・えっ!?」
きりしま「ニーラ博士。実際の所はどうでしょう?」
ニーラ「うーん。実際にプリムちゃんに診て貰った上で無いと何とも言えないデスガ・・・時間を掛ければ人間に戻る事モ不可能ではないカト」
麗華「・・・本当ですか!」
ニーラ「エエ。ただ・・・ここまで弄られている以上、年単位になるトハ思いますが」
麗華「・・・それでも、頑張れば子供も産めるようになるんですね?」
ニーラ「それは、太鼓判を押しマスヨ。ケラー麗華」
そんなやり取りを聞いて、そう遠くない将来ガッツリ搾り取られる未来を幻視した横手は、いつも通り砂に
セン「駄目ですわよ、平文さん。砂になって崩れちゃ」
なろうとして、止められた。
横手「いや、せめてそれ位は」
レツ「何弱気な事言ってんだ。それにそういう対応されると、何気に女は傷つくんだぞ」
ミオ「セヤセヤ。天丼ハオ笑イノ基本ヤケド、アンマリシツコイト、読者ノ皆サンモ飽キテ胸ヤケ起コスデ」
横手「・・・そういうメタ発言は、やめて貰えないか」
809: 194 :2022/07/24(日) 13:34:30 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
とまぁ、やや空気が弛緩し始めた為、気を引き締める意味も兼ねて今後の展開を話す事にする。
横手「ゴホン。さて、先程会議で決まったが、明日明朝より塔周辺の蒼空邪軍残存戦力の掃討と、塔の包囲が決定した」
レイ「すぐさま攻勢に出るんですか?かなり急ですね」
横手「ああ。だが、何時また麗華の様な強力な兵器を繰り出してくるか、分かった物じゃない。これを機に、一気に包囲まで持っていく算段となった」
横手「・・・いよいよ敵の中枢へと乗り込む道筋も見えて来た。各員、より一層奮闘すると共に・・・必ず生きて帰るぞ!」
横手の激に、敬礼で返す戦娘達。様々な思いを抱きながら、明くる日を迎える事となる。
夜通しの作業の甲斐も有って、無事に展開が完了。作戦が開始される。
その様子を、人型特重機動戦艦・大和の頭部艦橋から、わくわく動画とニヤニヤ動画が共同で生中継を行っている。
正直軍事作戦を行っている所に乗り込んでくるのはどうかと思うが、両世界共にアクアリスや最終決戦の様子が気になっており、それ等の声にお応えするという形で出張って来ていた。
流石に『指示にきちんと従う事・艦内を勝手にうろつかない事・安全第一』等と言った内容が書かれた誓約書にサインしており、きちんとそれを遵守してもらっているが。
なお、お互いの世界の同位体と名刺交換するシーンと言う何ともシュールな一幕も有ったりするが、それはさて置くとする。
一方の蒼空邪軍だが、残存兵力を集結させて迎撃に当たるが・・・戦力差は懸絶していた。
決戦用の親衛兵器群は数が足りず、数の主力を占めていたのは旧式化した兵器の数々・・・コアの再構築が間に合わず、旧式のままで戦わざるを得なくなった・・・だった。
戦車等は埋めてトーチカ代わりに使用される有様であり、数が多くても戦闘力に大き過ぎる差がある上、負け戦という事も有り士気も低かった。
しかもである。医療用カプセルから直接外に転送された麗華が、地表スレスレから守備隊司令部を強襲。バースト・チャージを発動させて、周辺の部隊諸共司令部を吹き飛ばしたのだ。
次席指揮官に引き継がれるまでの間、大きな混乱に見舞われる守備隊。そこに戦娘達や人類連合が襲い掛かる。
複数の部隊が十重二十重に包囲され、次々殲滅されていく。親衛バトルマシンレ級や人型血戦鬼の量産型も包囲され、進退窮まった末に殲滅。
最後はシエ・多川コンビの蒼星とミオ・ミヨの人型血戦鬼のコンビの前に、量産初期ロットの人型血戦鬼達が撃破されて塔周辺の戦いが終わった。
かくして、トラー・ゲルトナーが立て籠もる塔は包囲される。とはいえ、万が一の危険を考えて1㎞程度の距離を開けてはいるが。
最終決戦が、間もなく始まろうとしていた。
810: 194 :2022/07/24(日) 13:35:00 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
以上です。今回も長くなってしまった(汗)
レイ・ゲルトナーの戦いと救済で気合入れまくった反動か、書くペースが少々落ちてしまいました(汗)。この場を借りて、お詫び申し上げます。
さて、今回の横手司令ですが・・・怒りのメーターが振り切れてしまって、一周回って逆に冷静に(汗)
そして例によって砂になるかと思いきや・・・此方は嫁さん達に止められましたw(ヲイ)。ちょっと、ワンパターンになっていたので(汗)
塔周辺の攻防ですが、レイ・ゲルトナー改め麗華のバーストチャージで混乱した所を攻められ、敢え無く全滅。塔を包囲する事に成功しました。
次回はいよいよ塔内部へと乗り込みます。塔の設定とかも次回以降に出して行きますので、お楽しみに。それでは。
wiki掲載は、自由です。
813: 194 :2022/07/24(日) 15:35:09 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
誤字やおかしい箇所を発見したので、修正を。
802
- 誤 大郷寺「まず細胞がナノマシンによって徹底的の強化されておる。尋常ではない機動性に耐えるのが目的の様じゃな。それに合わせて、強化骨格、人工神経、ナノマシン性生体金属置換等といった処置もなされておる」
↓
- 正 大郷寺「まず細胞がナノマシンによって徹底的に強化されておる。尋常ではない機動性に耐えるのが目的の様じゃな。それに合わせて、強化骨格、人工神経、ナノマシン性生体金属置換等といった処置もなされておる」
803
- 誤 ニーラ「・・・残っていたのは、脳周り(目や耳・口等を含む)に呼吸器(肺)関連、後は子宮や卵巣等の女性器周りだけデスネ」
↓
- 正 ニーラ「・・・残っていたのは、脳周り(目や耳・三半規管等)に呼吸器(口や肺等)関連、後は子宮や卵巣等の女性器周りだけデスネ」
808
- 誤 ミオ「せやせや。天丼はお笑いの基本やけど、あんまりしつこいと、読者の皆さんも飽きて胸やけ起こすで」
↓
ミオ「セヤセヤ。天丼ハオ笑イノ基本ヤケド、アンマリシツコイト、読者ノ皆サンモ飽キテ胸ヤケ起コスデ」
wiki掲載時に、修正をお願いします。
最終更新:2022年07月29日 09:51