904: 194 :2022/07/29(金) 22:20:29 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その90 居城・崩壊


レイの斬撃は、確かにトラー・ゲルトナー本体を捉えた。だが・・・


レイ(手応えが浅い!?)


手応えの薄さに、奴が何らかの回避行動を取ったのを確信する。
その予想は当たっていた。本体表面の金属を僅かに液状化させる事で、致命的な一撃を回避していたのだ。
とはいえ、大ダメージを負わせたのも確かである。ならば、機能を停止するまで何度でも切り刻むのみ!
そう思い、斬邪丸を手に再び斬りかかろうとしたその時、トラー・ゲルトナーが再び何かを言い出したのだ。


T・G「・・・チャンスナノダ」

レイ「・・・!?」

T・G「・・・貴様達知的生命体ヲ殲滅シ・・・コノ宇宙ノ自然環境ヲ守ル・・・」

T・G「・・・私ノ庇護ノ元・・・自然ハ永遠ニ美シイ姿デ有リ続ケ・・・私ハ、美シイ自然ヲ永遠ニ守護シ続ケル・・・」

T・G「・・・完成サレタ、永遠ナル理想郷・・・ソレヲ実現出来ルノハ・・・ソレヲ守リ続ケラレルノハ・・・コノ私ダケナノダ・・・」

T・G「・・・自然ヲ破壊スルシカ能ノ無イ、貴様達知的生命体デハ絶対ニ実現出来ナイ理想世界・・・純粋タル楽園・・・」

T・G「・・・ソレデモ私ヲ、破壊スルノカ・・・?」


余りにも独善的で独り善がりな、歪んだ思想。
多様性を認めず、自らが望む世界以外を否定し、抹殺するディストピア。
このマシーンが望む理想世界とは、そんな悍ましい世界だった。
だからこそ、トラー・ゲルトナーの思想を、レイはきっぱりと否定する。

905: 194 :2022/07/29(金) 22:21:01 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
レイ「・・・確かに人類は、少なくない数の自然を破壊してきた。少なくない数の種を絶滅させてしまった」

レイ「だけど・・・皆その過ちには、とっくに気付いている!!何とかするべきだと、はっきり自覚している!!」

レイ「過ちに気付かずに突っ走る様な、そんな・・・そんな愚かな存在じゃない!!」

レイ「これまで多くの人達に出会ってきた。皆・・・皆、お前が決めつけたみたいな、どうしようもない存在なんかじゃなかった!!」

レイ「超大陸世界の人達は、様々な支援と共に・・・未来の可能性を見せてくれた!艦娘や深海棲艦の皆も、親身になって私達を助けてくれた!!」

レイ「反乱を起こしたアルコーン中将達も、お前の独り善がりな侵略さえ無ければ、狂気に身を焼く事も無かった!!」

レイ「だからこそ、私は・・・私は、お前の歪んだ欲望を決して認めない!!お前の欲望の犠牲になった全ての人達の為にも、今ここで、お前を討つ!!」


ハッキリとそう言い放つレイ。
自然を守護すると言いながら、その手で知的生命体と言う自然を破壊し、その矛盾に目を向けようとしない。
そんな思想はもはや理想でも何でも無く、それどころかレイが言った通り、歪んだ欲望なのだ。そして、トラー・ゲルトナーはその事実に、遂に気付かなかったのだ。
そして・・・それ故に、トラー・ゲルトナーは再び怒りを露わにする。


T・G「・・・私ノ理想ヲ、欲望等ト否定スル宇宙ノ癌共メ!・・・ヤハリ貴様達ハ生カシテハオケナイ!・・・自然ヲ守ル為ニ・・・全力デ消シ炭ニシテクレルワ!!」


そう叫び、本体を土台から切り離して遥か上空へと上昇し始めるトラー・ゲルトナー。
隔壁や各階の天井を突き破りながら、高空を目指す。
当然ながら、内側からの激しい破壊で塔が激しく振動し、轟音と共に崩れ始める。


ヒト「わっわっわ!?と、塔が!!」

ナナ「このままじゃ、崩落に巻き込まれるわ!!急いで転送を!!」

レイ「はい!!」


レイ達は急ぎ人型特重機動戦艦・大和に通信を入れ、転送装置で回収してもらう。
闘いは、新たなステージへと移行しようとしていた。

906: 194 :2022/07/29(金) 22:21:33 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
さて、少し時間を巻き戻す。
レイ達がトラー・ゲルトナーと激戦を繰り広げていたその頃、戦いの様子を生中継していたわくわく動画とニヤニヤ動画だったが・・・
闘いが塔の内部に移行した事も有って、変わり映えの無い塔の映像を垂れ流している状態だった。
流石に塔内部への侵入は禁止されているし、それ以前に生身でナノマシン・バリアが張ってある塔への侵入等、出来よう筈も無かった。
最初はフェルやシエ等に当たり障りのない内容のインタビューや外で待機している蒼空戦娘(ミオ&ミヨのコンビ)の紹介等をしてお茶を濁していたが・・・流石に間が持たなくなっていた。
実質放送事故に近い状態である。ネット上でも・・・


224: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

      • うーむ、全く変わり映えがしないな

225: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

流石に塔内部では、こちらとしてもどうしようもないな・・・

226: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

(ほぼ放送事故に近い有様を見て)ああもう、滅茶苦茶だよ・・・


と言う感じで、少々弛緩している状態だった。だが・・・
突然激しい轟音と共に塔が崩壊を始め、その中から何かが飛び出して来たのだ。


佐古田「な!?と・・・塔が!?!?」

角田「あっ!?何かが飛び出してきましたよ!!」


角田が指差す先を見ると、白い巨大な球体上の何かが高空へと駆け上がろうとしているのが見えた。
カメラが捉えた映像に、リアルの方もネットの方も騒然となる。

907: 194 :2022/07/29(金) 22:22:03 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
276: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

な、何だ!?

277: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

と、塔が崩れて・・・何か出て来たぞ!?

278: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

あれが・・・トラー・ゲルトナーなのか・・・?


初めて見る敵の総大将の姿に各世界の人々は驚く。
同時に、転送で回収された戦娘達がそれを追う姿も捉えられた。
高度7000m付近、雲一つ無い空域にトラー・ゲルトナーが駆け上がる。そして・・・

カッ!!

眩い光と共にトラー・ゲルトナーの本体が変化。
巨大な花を二つ重ねた様な、不気味な外観を持つマシーンへと変貌したのだ。
その姿に、各世界の人々も息を呑む。ネット上も・・・


380: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

い、一瞬で変身しおった・・・

381: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

そうはならんやろ・・・

382: 名無しさん@アクアリス 投稿日:~

なっとるやろがい!!


ある意味平常運転な反応こそ見受けられる物の、全体的にはやはり息を呑んでいた。
これこそが奴の・・・トラー・ゲルトナーの戦闘形態だった。

908: 194 :2022/07/29(金) 22:22:33 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
オマケ

トラー・ゲルトナー(戦闘形態)
レイ・ゲルトナーをはじめとする最終兵器達をも無力化され、追い詰められたトラー・ゲルトナーの戦闘形態。
今まで開発してきた戦闘用技術を全て投入し、この世に存在する全ての知的有機生命体を抹殺しうる戦闘力を持つに至った。
巨大な花を二つ重ねた様な不気味な形態をしており、花弁を模したと思われるナノマシン性液体金属ユニット一つ一つに多数の武器と複数の大出力スラスターを装備した、攻防一体のユニットとなっている。
そのスラスター出力は凄まじく、これだけの巨体を重力下で飛行させる事が可能であり、蒼空戦娘姫で実用化されたチャージ・アクセルを併用する事で、信じられない速度を発揮する。
人型コアという制約も無い為、常識を超越した運動性まで兼ね備えている。
防御面も強固であり、ナノマシン・バリアと併用すれば、戦艦クラスのレールガンやレーザー砲すら無効化出来る耐久性を誇り、ナノマシン・バリア無しでもそれ等の攻撃に対する高い耐久性を誇る。
そもそも異次元クラスの機動性である事を考えると、当てる事自体が簡単ではないが。
武装も強力で、1ユニット当たり30本の攻防一体型武器・テンタクラーロッドを装備し、接近する敵を先端部分に装備されたレーザーブレードで切り裂くと共に、複数のテンタクラーロッドを束ねてシールド代わりにも使用出来る。
また、複数本束ねて大型レーザーブレードにして振り回す事も可能だ。
また、ユニット表面には多数の可動式五連装レーザーガトリングや三連装ホーミングレーザー砲、機体上部に改良型タキオンキャノンといった複数の光学兵器も搭載。余りの弾幕の厚さ故に、半端な機動力な兵器では一瞬で叩き落とされるだろう。
なお改良型タキオンキャノンだが、蒼空装甲姫に装備されていた物の改良型であり、出力が大幅に向上している(3割未満→5割)
勿論バーストチャージも装備されており、機体規模が大きい事も有って蒼空装甲姫のそれとは比較にならない威力を誇る。
一説には最大出力で放った場合、惑星表面の凡そ三分の一を跡形も無く吹き飛ばすのではとも言われている。もっとも、チャージ中は無防備になる上にそれ程の出力で撃ち放った場合、
トラー・ゲルトナー本体に掛かる負担も、尋常な物では無いと考えられている。

909: 194 :2022/07/29(金) 22:23:03 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
以上です。トラー・ゲルトナーの歪んだ理想と、それに対するレイの思い。
そして、トラー・ゲルトナーの戦闘形態への移行という流れになりました。そして、本編とは直接の関係は無いですが、わくわく動画とニヤニヤ動画が実質放送事故状態となってました(ヲイ)
戦闘が塔内部へと移行していた以上、変わり映えが無い状態だったからね、仕方無いn←殴
トラー・ゲルトナーの戦闘形態ですが、イメージとしては〇ンダムF91に登場していたラ〇レ〇アと〇ーマー〇コアにでていたア〇サ〇ーが元となっています。この二つを合体させました(ヲイ)
こちらは自分自身で生み出しました。え?クローサー様のと比べて緻密さが足りない?そんなー(´・ω・`)
ラストに向けて色々と盛り上がりつつありますので、次回以降の楽しんで頂けたら幸いです。それでは。
wiki掲載は、自由です。

910: 194 :2022/07/29(金) 22:24:57 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
すいません、誤字が有りましたので修正を。

908
  • 誤 蒼空戦娘姫※2か所
  • 正 蒼空装甲姫

wiki掲載時に、修正をお願いします。

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最終更新:2022年08月07日 00:17