95: 194 :2022/08/06(土) 17:35:29 HOST:ai126250158189.11.tss.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その96 魔神との戦い
いちご「・・・や、山が一撃で・・・」
麗華「これが・・・先駆文明のテクノロジー・・・」
イッチ「・・・む、無理だよー。こんなの・・・勝てる訳無いよぉぉー!!」
余りの力の差を見せ付けられたからか、イッチが弱音を吐いてしまう。
そんな彼女を、レイは諫める。
レイ「先輩!!こんな所で・・・こんな所で諦めないで!!」
イッチ「でもー!山を吹き飛ばしたり、衛星にクレーター作る奴に勝ち目なんて無いよー!!」
レイ「それでも・・・それでもやるしかないんです!ここで退いても、奴は地球にまで手を伸ばしてきますよ!」
イッチ「でもー!!」
レイ「それに・・・アクアリスや地球ばかりか、このエスコバ星系まで奴が吸収してしまったら、誰も倒せなくなる。まだ未熟な今しか、倒すチャンスは無いんですよ!!」
イッチ「・・・・・!」
イッチは気付いた。レイの手が震えている事に。
彼女も怖いのだ。だが、それでも戦おうとしている。地球やアクアリス、そして・・・この宇宙を守る為に。
イッチ「・・・ゴメン、レイー。恐怖で、どうにかしてた・・・」
レイ「・・・怖いのは、みんな同じです。でも・・・ティ連や神崎島の皆さん、平文さん、そして・・・沢山の人が居るんです!」
レイ「守りましょう!・・・大切な人達を!」
96: 194 :2022/08/06(土) 17:35:59 HOST:ai126250158189.11.tss.access-internet.ne.jp
レイの言葉に、皆が頷く。
何としても守るのだ。この宇宙を。
BGM・メタルマックス4・月光のディーヴァより「ラストバトル」
レイ「麗華ちゃん!奴のコアの箇所は分かる?」
麗華「調べてみるわ!!」
トラー・ゲルトナーの攻撃を躱しながら、艤装の高性能センサーで、本体であるコアの位置を探る麗華。
待つ事数秒。麗華の艤装のセンサーがコアの位置を特定する。
麗華「・・・見つけた!コアの位置は、上半身の胸部・心臓のある個所よ!」
レイ「・・・よし!全員、攻撃をトラー・ゲルトナー本体に集中!奴の抵抗を排除して、コアを消滅させる!!」
レイの号令の下、トラー・ゲルトナーに火力を集中。同時にレイ達が接近戦を試みる。
だが・・・それは容易な事では無かった。
T・G「GAAAAAAAAAAA!!!!!」
両腕や胴体各所から、三連装ホーミングレーザー砲や可動式五連装レーザーガトリングと言った火器類が文字通り無数に展開され、レーザーの壁を形成する。
比喩でも何でも無く、空間がレーザーで埋め尽くされている状態だ。これでは、近づく事も出来ない。
イッチ「さっきの戦闘形態どころじゃ無いよー!?レーザーの壁じゃーん!?」
いちご「クッ、何とかして・・・この弾幕を突破しないと!」
97: 194 :2022/08/06(土) 17:36:29 HOST:ai126250158189.11.tss.access-internet.ne.jp
焦燥に駆られる戦娘達。しかも抵抗は、それだけでは無かった。
下半身のドラゴン頭から無数のスウォームファイターが射出され、此方に攻撃を仕掛けて来るのだ。
レイ「・・・スウォームファイターまで!?」
麗華「・・・墜落したのが塔の有った場所だから、生産施設群の残骸も取り込んだみたいね」
更には無数の触手が無差別に攻撃しており、おまけに極太ナノマシンケーブルがワームホール目掛けて殺到しており、背中から生えた極太ナノマシンケーブルに至っては、
衛星ラ・ムーを取り込むべく上昇を始めているという有様だ。
横手『レイ!奴が衛星目掛けてナノマシンケーブルを伸ばし始めている!』
レイ「何ですって!?」
横手『こちらはそのケーブルの迎撃で、手が一杯な状態だ!・・・すまないが、支援出来そうにない』
レイ「・・・止むを得ません。こっちは何とかしますので、ケーブルの迎撃に専念してください!」
横手『・・・すまない!各国の連合軍と水上艦隊は、ワームホール目掛けて伸びているケーブルを叩かせる。レイ達は、本体を叩いてくれ!』
レイ「了解!!」
戦娘達以外はケーブルの迎撃に掛かるも、破壊しても破壊してもその都度高速で再生して、ケーブルを伸ばし続けている。
このままでは、地球やラ・ムーにまでケーブルが到達するのも時間の問題だ。一刻も早く、トラー・ゲルトナー本体を叩かねば。
麗華「このままではじり貧だわ!レイ!」
セン「何か手はございませんの!?」
レイ「・・・ここは皆の火力を集中して、一点突破。私が、奴のコアを破壊します!」
レツ「・・・それしかなさそーだな。よし、奴の一点に火力を集中!突破口を開くんだ!!」
98: 194 :2022/08/06(土) 17:36:59 HOST:ai126250158189.11.tss.access-internet.ne.jp
皆で息を合わせ、各戦娘の最大火力を一点に集中する。麗華のタキオンキャノンを始めとした火力を叩きつけられ、弾幕が幾らか薄くなる。
その僅かな間隙を突いて、レイが突撃を始めた。
レイ「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
多少緩和されたとはいえ、それでも濃密なレーザーの弾幕を縫う様に躱し、スウォームファイターの妨害を遮二無二跳ね除け、一直線にトラー・ゲルトナー本体へと向かう。
それを妨害しようと地面から触手を生えさせて、撃墜しようと試みる。
レイ「邪魔するなぁぁぁぁ!!!」
触手を斬邪丸で切り刻み、更に突進しようとするレイ。と、その時!
本来よりも細い触手が切った箇所から生え、レイに襲い掛かる。奇襲する為に、敢えて再生が終わらない内に襲い掛かったのだ。
ドスッ!!!
その細い触手は、狙い過たずにレイの腹に深々と突き刺さる。
レイ「かはっ・・・・・!?!?!?」
その衝撃が去らない内に、巨大な触手が出現し・・・レイを一飲みに飲み込んでしまった。
イッチ「・・・・・レ」
横手『レ・・・』
戦娘達&横手「レイィィィィィィ!!!」
戦娘達と横手の悲痛な叫びが、戦場に、人型特重機動戦艦・大和の艦内に、響き渡った・・・。
99: 194 :2022/08/06(土) 17:37:29 HOST:ai126250158189.11.tss.access-internet.ne.jp
以上です。本
シリーズ最後のピンチ回となります(汗)
再生が終わっていない状態での奇襲的な攻撃に、さしものレイも虚を突かれて反応が遅れた結果、クリーンヒットしてしまい、その上で巨大触手に飲み込まれてしまいました。
余り語り過ぎるとネタバレになってしまうので、今回はこの辺りで。次回をお楽しみに。
wiki掲載は、自由です。
最終更新:2022年08月07日 00:28