371:弥次郎:2022/08/15(月) 00:57:24 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
憂鬱SRW ファンタジールート 日本国召喚編 証言録「兵どもが夢の跡」
「なんでこんな骨とう品を……レシプロ機だぞこれ」
「訓練でT-5に乗ったことはあるけど、あれはターボプロップだったんだけど……」
「しかもゼロ戦か……冗談だろ?」
「フィクションじゃないのかよ!?騙されたみたいだ……」
- 扶桑皇国(と地球連合)から提供されたゼロ戦を見て絶句する日召日本自衛隊。現地からの供与に依存するほど戦力は枯渇していた。
「ええ?外見M4だけど、耐久力はMBT並ィ?」
「騙されているんじゃないか…?」
「いや、でもそう資料に書いてあるし」
「外見は古き良きシャーマンなんだけど…」
- 同じくストパン世界から供与されたM4シャーマンを前に召日本自衛隊。連合の技術もつかったトンデモ戦力であることを知るのはもう少し後。
「どっからこんなに在庫が……」
「グリス漬けで保管されていた奴だとさ…」
「あとは海保とかからも融通してもらったらしい」
「大丈夫なのか、これ……」
「一応弾はある。たまに撃つが、弾がないなんてことはないぞ」
「旧式すぎるのが玉に瑕だな」
- ストパン世界に展開するにあたり持ち出された89式や在日米軍のM4を補完するため、旧式の64式などが引っ張りだされることに。
「では、そちらの日本にも余裕がある……というわけではないと?」
「我々もまた我々の問題に突き当たっています。
2010年に我々の世界において発生した怪獣事変で、世界中がとてつもない被害を受けたのです。
日本もまた、怪獣により多大な被害を受け、復興などに苦心しております。その為おいそれと支援できる状況にはありません」
「そこを、なんとか……」
「こちらも余剰戦力を最前線に送り出さなければならない事態に陥っているのです。
アメリカも同様に大きな被害を受け、その収集に追われています」
「そんな……」
- 平成世界日本に対して援助を求めた日召日本だったが、状況が状況だけに平成世界はそれらの多くを断ることに。
「防衛力強化のためにいずもを本格的に空母化……」
「世論は予算の無駄遣い、役に立たない戦力に血税を使うなと沸騰していますけどね」
「……ロデニウス大陸とのシーレーン防衛のためにも、艦隊戦力を含む戦力の補充は必須だというのに」
「野党の先生方や国民は、無邪気にいつも通りの明日があると信じているんですよ。
そのいつも通りのために、どれだけの苦労があるかも知らないで……あっと、これはオフレコで」
- 防衛大綱の見直し(実質新規起稿)に向け、話し合いを進める閣僚会議において。
「自衛官の離職が続いているか……」
「無理もない話です。
戦地に赴いた自衛官たちは激戦に次ぐ激戦と苦境に晒された結果、PTSDやシェルショックあるいは負傷などで生活にさえ苦労する状況。
死傷者は数えるだけでも億劫で、行方不明者や遺品さえ持ち帰れなかった自衛官も多い。悪い空気が流れています。
さらに世論は敗北した自衛隊をなじり、派遣を決定した政府の不手際を批判する声で染まっている」
「まるで、ベトナムの後のアメリカのようだな」
「ええ……ほかならぬ彼らが、そうしろと言ったにもかかわらず」
- 日召日本自衛隊内部での会話。オーバーロード作戦失敗は、あまりにも大きな影響を与えていた。
372:弥次郎:2022/08/15(月) 00:58:25 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
「バ、バリア?」
「ご想像の通りですよ。攻撃を弾きます……どうなさいました?」
「いや、そんなこと急に言われても……」
「これらは標準化していくことになります、この程度は受け入れてください」
- 未だにSFの域を出ていない防御システムを地球連合から紹介されて、日召日本自衛隊担当者は困惑。
「では、戦力化できた部隊から九州へ?」
「ああ。最前線は沖縄だが、我々では実力不足でお荷物にしかならん。
ならせめて後背地である九州を守ってくれとの地球連合からの要請だ。
せめて自国を守る姿勢くらいは見せろと…」
「……ほかの地域の戦力をかき集めるしかない、か。
他が手すきになるのが怖いところだが」
- 日召日本防衛省内での会議の様子。最前線で血を流す連合からの要求を断ることはできなかった。
「地球連合において生産をしていただくことはできないのでしょうか……?」
「できなくもありませんが……難しいですな」
「と、いいますと?」
「貴方方が古い兵器を…レシプロ機などを作ることを苦労するように、我々もあなた方の世代の兵器を作るのは一苦労するのです」
「……あ」
「貴方方の現行兵器では防衛力としては不足がある。
かといって、整備もメンテナンスも苦労し運用できないレベルの兵器を提供するのも問題があるのです。
さらに言えば、地球連合も無限にものを作り出し、提供できるわけではないのです」
「そういうことです」
- 地球連合の担当者と日召日本自衛隊担当者の会話。地球連合さえも戦力を潤沢に供与できるわけではなかった。
「そんなに余裕があるならば、在日自衛隊なんていうパワーワードを現実にしていませんよ」
「……そうでしたか」
「彼らの日本に支援や援助をして、同時に地球連合は見返りを得ている。
それとは別として、彼らのメンツも守れるように取り計らう。大国であるがゆえに、やるべきは多いのですよ」
- 同上。地球連合は自らを守るために、多くの力を割き、動かし、努力しなくてはならなかった。
「なんか、いっつも人が張り付いているよな……」
「カメラにプラカードに……暇な連中だよな」
「うちでも一時期あった光景ですよねー」
「最前線だっていうのに立ち退き拒否とか、どうなってんですかね…?」
「沖縄ってのは厄介だな……」
- 在日自衛隊、沖縄にて。最前線の沖縄では疎開が始まっていたが、それを拒否して座り込む人々もまた存在していた。
373:弥次郎:2022/08/15(月) 00:59:29 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
寝ます。
393:弥次郎:2022/08/15(月) 19:12:05 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
誤字修正をお願いします
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「では、そちらの日本にも余裕がある……というわけではないと?」
「我々もまた我々の問題に突き当たっています。
1941年に発生した怪獣事変で、自衛隊にも民間にも大きな被害が出ています。
これは日本だけではない事態であり、おいそれと支援できる状況ではありません」
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「では、そちらの日本にも余裕がある……というわけではないと?」
「我々もまた我々の問題に突き当たっています。
2010年に我々の世界において発生した怪獣事変で、世界中がとてつもない被害を受けたのです。
日本もまた、怪獣により多大な被害を受け、復興などに苦心しております。その為おいそれと支援できる状況にはありません」
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「貴方方の原稿兵器では防衛力としては不足がある。かといって、整備もメンテナンスも苦労するレベルの兵器しか提供できないのも問題があるのです。
さらに言えば、地球連合も無限にものを作り出し、提供できるわけではないのです」
〇
「貴方方の現行兵器では防衛力としては不足がある。
かといって、整備もメンテナンスも苦労し運用できないレベルの兵器を提供するのも問題があるのです。
さらに言えば、地球連合も無限にものを作り出し、提供できるわけではないのです」
最終更新:2023年08月23日 22:40