533:194:2022/08/26(金) 22:20:32 HOST:ai126165044059.73.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その104 各世界の戦後のアレコレ・その2
続いて、それ以外の国々を見ていこう。まずは米国とロシアから。
何とか大戦を生き延びた両国だが、現状に頭を抱えていた。その理由だが、言うまでも無いだろう。
それぞれの国の本体・・・米東海岸地域及びヨーロッパロシア地域が壊滅状態だったからだ。
確かに街の方は、ティ連の好意によって戦前の姿に戻ってはいた。だが、そこに住んでいる人々はそうはいかない。
戦乱で命を落としたり、命からがら避難したり等、様々な理由で散り散りな状態なのだ。まずは、それ等の人々の移送から始めないといけない。
そして当然ながら、ただ移送しただけでは勿論駄目である。それ等の人々が仕事について、生活が出来る様にならないと意味が無いのだ。勿論それ等は、どうしても時間が掛かるのだ。
それ故に戦後も多くの人々が苦しむ羽目となり、国力の回復に大きな足枷を掛ける事となる。
それでも米国の場合は、超大陸・甲世界の米国からの支援や移民等の手助けも有り、少しずつだが生活等が安定していくようになる。
また、大規模な戦乱が原因で倒産を余儀無くされた複数の大手企業(〇mazon・〇icrosoft・〇oogle等)が、並行世界の同一的存在の企業の支援を受けて再建されたりもしている。
一応は、合弁会社という体裁をとっているが。
それと、もう一つ問題となった物が有る。それは穀倉地帯の壊滅だ。
大戦の序盤にその地域の多くが陥落した上に、その後の攻防戦で荒れ果ててしまっていたのだ。こちらも、一朝一夕でどうにか出来る物では無い。辛うじて、ティ連の支援で土壌とかは調整して貰えたが。
結局、当面は超大陸世界からの輸入に頼りつつ、離散した農業関係者を集めたり並行世界の方から人員を派遣してもらう等をして地道に再建して行く事となる。それ以外にも、家畜類の輸入も行われている。
見渡す限りの小麦畑やトウモロコシ畑の光景が蘇るのは、もう少し先の事になりそうだ。
対するロシアは、米国以上に深刻だった。
ロシア本国の被害も甚大だったが、それと同じ位に周辺国(ウクライナ・ベラルーシ等)の壊滅が響いていた。
一応それ等の国々から避難してきた難民こそ居る物の、国を動かす為の政治家や官僚が初期の奇襲でその多くが失われてしまっているのだ。
その為、それ等の国々の面倒もロシアが直接見ざるを得ない状態となっている。隣国の不安定化はロシアの安全保障に直接関わる事でも有る為、手抜きは出来なかった。
それ故に、それ等に足を取られて復興が遅れ、周辺諸国が不安定化。それが更なる復興の遅れに繋がるという悪循環に陥ってしまう。
しかも、並行世界のロシアもそこまで余裕がある訳でも無い為、支援の方も日米と比べると限定的だった。
悩んだ末に事態を打開すべく、彼ら視点で苦渋の決断を下す事に。それは北方領土を日本へ返還し、代わりに支援をしてもらうという物だった。具体的には銀連本編でも行っている、共同統治と言う形での事実上の返還だ。
死んでも土地を手放さないロシアらしからぬ行いだったが、流石に背に腹は代えられなかったようである。
その後は日本の支援も入った事で、徐々に安定へと向かって行く事に。副産物として両者の中間地点たるシベリア地方が、戦火の爪痕が比較的少なかった事も相まって発展して行く事となる。
534:194:2022/08/26(金) 22:21:02 HOST:ai126165044059.73.access-internet.ne.jp
続いては共産支那。
こちらも経済成長の根源だった沿岸地域が軒並み落とされた事も有り、国力的に大幅に衰退。農業生産の落ち込みも有って、その後ものた打ち回る事となる。
しかもなまじ経済成長が始まりつつあった時期に今回の大戦が勃発。再び昔に逆戻りした様な現状に、国民達も不満を溜め込んでいる状態だ。
一応超大陸世界の自国が様々な援助をしてくれている物の、紐付きにしようとしているのが見え隠れしている状態であり、対応に苦慮して行く事となる。
強引に良かった探しをするなら・・・一人っ子政策の負の産物である「男女比の歪さ」が、今回の戦争によってかなりの部分が是正された事だろうか。
だが、それ以上に数多くの戦死者とそれに伴う国力衰退と言う現実の前には何の慰めにもならず、この後もその後遺症に悩まされながら、その歴史を紡いでいく事となる。
そうそう、共産支那関連だが台湾がこの大戦のどさくさに紛れて独立を宣言しており、共産支那上層部を激怒させている。
だが、現実問題として台湾侵攻用の装備は全て失われており、その後の国力回復にも手間取っている為、事実上手出しが出来ない。
その間に、日米の庇護下に入る等して既成事実化を推し進めていたりする。共産支那指導部の歴々の血圧が正常値になりそうなのは、当分先の様だ。
欧州各国も甚大な被害を受けている地方の一つであり、戦争序盤に東欧地域・北米線の最中に西欧の多くの地域が陥落。多くの地域が戦火に晒されて荒廃してしまう。
英国とスペインを除いて、一から国を立て直さないといけない状態であり、英国に亡命していた各国の亡命政府(特に仏独)が頭を抱えている。
EUも有名無実化しており、如何に超大陸世界の欧州の支援が有っても復興に時間が掛かりすぎるという事も有り、日本が主張した国際地球連合の構想を支持していくようになる。
アフリカ北部や中東北部も、現地の国家の悉くが滅亡している事も有り、復旧に多くの時間が必要となっている。
しかも同地域の多くが、この世界における一大産油国の数々だった事が災いし、乙世界の燃料市場に大きな悪影響を及ぼしており、乙世界の各国の復興の足枷となっている。
南米も、以前述べた通りパーガトリー教の残党がアマゾン奥地に潜伏しており、様々な破壊工作を行って同地域の復旧の妨げとなっている。
すったもんだの末に、最終的にはティ連の手助けの下で掃討作戦を実施。最後の残党が降伏したのは、終戦から実に10年後の事であった。
それ以外の地域も、大なり小なり戦火の傷痕が刻まれた事も有ってか、戦前への復興に時間が掛かっている状態だ。
どれ程の時間が掛かるかは、全くの未知数では有ったが・・・並行世界の人達の様々な助力やゼルネームの技術の解析が進むと共に、少しずつ活気が戻ってきているのも事実だ。
半世紀後には、独自に地球の外へと飛び出すのも決して不可能では無いという意見もある。
さて・・・最後に惑星アクアリス周辺や戦娘達の様子を見て、長かったこの
シリーズの締めに入ろうと思う。
535:194:2022/08/26(金) 22:21:32 HOST:ai126165044059.73.access-internet.ne.jp
以上です。乙世界の日本以外の国や地域の様子でした。
日本以外で傷口が小さかったのは、精々インドやその周辺国位ですね。そのインドも、通商破壊等の影響も有ってかなりの苦労をする事になりますが。
そして他の地域は・・・言うまでも無く大きなダメージに見舞われてのた打ち回っております(汗)。国土の凡そ半分が焼けた計算になりますからね。仕方ないね(ヲイ)
それぞれ超大陸世界の自国が支援をしておりますが・・・国によって支援の厚みが違っており、大きな苦労を重ねて行く事になります。
しかも共産支那の様に、ドサクサに紛れて紐付きにしようという動きが見え隠れしている事も有り、乙世界の方が対応に苦慮する羽目に。
まぁやり過ぎたら、超大陸世界の日本やティ連がブチ切れかねないので、表立って行動を起こす馬鹿はいませんが。
とはいえ、各種支援がある上にゼルネームの技術の解析というカンペも有って、半世紀後位には落ち着きを取り戻すと共に、宇宙開発に本格的に乗り出すのではないかと思います。
次回ですが、惑星アクアリス周辺のその後と戦娘達のその後を描いて、本編のエンディングにしようと思います。最後までお楽しみに。
wiki掲載は、自由です。
最終更新:2022年09月04日 21:10