549:194:2022/08/27(土) 15:40:30 HOST:ai126215150141.78.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その105 エンディング・アクアリス周辺と戦娘達のその後


さて、最後にアクアリス周辺を見ていこう。
トラー・ゲルトナーの魔の手から解放された惑星アクアリスだが・・・残念ながら、生き残ったアクアリス人による維持は不可能だった。
理由は単純明快。人が居なさ過ぎるのだ。
何せ生き残ったのは蒼空戦娘のみであり、絶対数以前に男性が存在しない。それ故、純血種としてのアクアリス人類の絶滅はどうしようもなかった。
そう言う事情も有って、麗華達蒼空戦娘達も交えた話し合いの結果として、

「乙世界の地球に万が一の事が有った時の避難先」

として、アクアリスとマルスナーレ(トラー・ゲルトナーの撃破時に、ナノマシンの作用でガイア型惑星にテラフォーミングされた)を整備して行く事となった。
とはいえ、両惑星の再開発以前に地球の復興が先決という事も有り、暫くの間は管理をティ連に委託する事となる。
かつて塔が存在していた場所に、改めてアクアリス人類の慰霊碑と慰霊碑を収める建物が建造され、麗華が自身の治療の合間を縫って清掃や祈りを捧げたりしている。
それ以外の蒼空戦娘達も、年に一回献花しに来訪したり等しており、かつての家族や友人・仲間達等に祈りを捧げている。

550:194:2022/08/27(土) 15:41:00 HOST:ai126215150141.78.access-internet.ne.jp
そんな中、戦後のレイ達だが・・・当初は戦娘を引退して学生なり何なりに戻るかと思われたのだが、彼女達の口からそれとは違う言葉が出て来たのだ。


横手「戦娘を続けるだって!?」

レイ「はい。当分は引退する事は、考えていません」

横手「いやいやいや!?戦争が終わった今、無理をして戦娘を続ける必要も無いし、再び学生として青春を謳歌しても構わないんだぞ?」

レイ「いいえ。あくまで戦娘であり続けます。これは先輩達や麗華ちゃん達とも話し合った末に、決めた事ですから」

横手「・・・一応、理由を聞こうか」

レイ「はい。確かに私達の戦争は終わりましたが・・・ティ連の方はヂラールとの戦いが今も続いていますし、ゼルネームの方もシュラウドの脅威に晒されています」

レイ「そういう敵対的勢力が何時また現れるか分からない以上、戦娘を引退するのは得策では無いと感じたからです。それに・・・」

横手「それに?」

レイ「両世界の人々には、本当に沢山の助けと恩を受けました。もし彼等が大変な目に遭った際に、それを何とかする手助けをしたい。そう思っています」

シエ「無理シテマデ、我々ニ義理立テスル必要ハ無イノダゾ?」

レイ「いいえ。未来と希望を見せてくれた人達に、私達は少しでもお返しがしたいんです。ですから、どうか・・・私達の我儘を認めて下さい」

551:194:2022/08/27(土) 15:41:30 HOST:ai126215150141.78.access-internet.ne.jp
力強く語るレイ。
決意が変わりそうにないのを感じた横手が、溜息をつく。彼女達の願いを、聞き入れる事にした様だ。


横手「・・・分かった。そこまで決心しているなら、皆の希望を受け入れよう。ただ・・・」

レイ「ただ?」

横手「当面は訓練等の激しい動きは厳禁だ。・・・・・もう、一人の身体じゃないんだからな」

レイ「・・・・・はい///」



顔を赤らめながら、下腹部を撫でるレイ。
終戦直後の特別演習(意味深)の結果、半数以上の27人もの直撃弾(比喩的表現)が発生。それを貰った幸運?な一人にレイも居たのだ。
そんな彼女の事を、慈しむような眼で見る横手。
沢山の悲劇が、この大戦で繰り広げられてきた。だが・・・、これからはそれに負けない位の希望も生まれて来る。
生まれて来た者達が当たり前のように希望を持って生きていける。そんな未来を作って行く。横手はそう、心に誓ったのだった。


原案・クローサー様
作・194
そして、全ての読者の皆様に感謝を


現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン? -完-

552:194:2022/08/27(土) 15:42:00 HOST:ai126215150141.78.access-internet.ne.jp
以上です。やっと・・・やっと終わりましたぁぁぁ(感無量)
このシーズンを開始したのが今年の1月、実に8カ月以上の長期連載になりました(汗)。・・・見切り発車でスタートさせたとはいえ、ここまで長い連載になるとは思わなかった(白目)
設定資料の回を複数挟んだとはいえ、実に105回になるとは・・・。しかも節目に黒幕登場とか、ネタにも程が有りすぎますね(汗)
あ、そうそう。今回のお話の補足をしておくなら、アクアリス及びマルスナーレは現状の所、慰霊碑以外はほぼ手付かずな状態で保全されています。
今後地球の復興が進み、宇宙開発が本格化すればこの二星の開発も進んで行く事でしょう。開発に関しては、ティ連のアドバイスとかも得れればより万全かと。
そして戦娘達ですが、彼女達の希望通りに軍への残留が決定。戦娘軍もそのまま存続します。なお、マリアージュシステムでの婚姻の結果として、海外戦娘及び蒼空戦娘達の日本への帰化も行われております。
そして、終戦直後の特別演習(意味深)で、多くの直撃弾(比喩的表現)を得た結果、翌年には凡そ30人もの新生児が生まれてくる事に(白目)。育児でてんてこ舞いとなっている光景が、容易に想像出来てしまうのが(ヲイ)
シリーズを進めていくにあたって、このシリーズの原案者でもあるクローサー様の様々な支援の数々には、本当に助けられました。自分だけだったら、最悪エターしてたかも(ヲイ)
二人で「あーでもない」「こうしたらどうだろう?」とやり取りしながら作って行くのは自分にとっても初めての事であり、とても得難い経験となりました。そう言う意味でも、クローサー様には深く感謝しております。
シリーズの反省点と言えば・・・やはり戦闘シーンが淡々とした描写になりがちだった所ですかね(滝汗)。こういうので、迫力のあるシーンを掛ける人が本当に羨ましいorz
その辺もを、もっと精進していけたらいいのですがね(汗)
さて、次回は番外編をお送りしようと思っています。本編ではカットとなった、メフェム帝国とのやり取りが中心となります。やりたかったネタも有るので、楽しみにしていただければと思います。
では最後に、様々な設定等で支援して下さったクローサー様。そして読んで下さった全ての方々に深く感謝を申し上げます。それでは、次の作品でお会いしましょう。
wiki掲載は、自由です。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2022年09月04日 21:12