601:194:2022/08/28(日) 18:00:38 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?番外編その8 世の中には知らなきゃよかったという事も、確かに存在している
まさかのス〇ラリスと瓜二つな文明という衝撃的な事実に、超大陸世界と甲世界は騒然となった。
それはそうだ。ある帝国の崩壊とシュラウド・アバターの出現という内容辺りで、主にス〇ラリスプレイヤー達を中心に
「え?おい、まさか!?」
という声がチラホラと散見していたのだが・・・メフェム帝国の「対シュラウド兵器群」の画像が公開された結果、盛大に噴き出しながら驚愕。そのまま一気に、祭り状態に突入する事になってしまった。
一方の乙世界のゲーマー達は頭に『?』マークを浮かべてポカンとしている。
無理もない。制作会社のパ〇ドックスインタラクティブが設立されたのは、1999年。ス〇ラリスが生まれたのは2016年の事である。知らないのは当然である。
序に言うと蒼空大戦のせいで乙世界の同社は壊滅しており、現在は生き残ったスタッフ達と相談しながら、超大陸世界と甲世界の支援を受けながら会社の再建を検討している所なのだ。
なので、事態が全く理解出来ていない乙世界のゲーマー達に、両世界のゲーマー達が同ゲームの攻略wikiを見せて、事の重大さを理解させるという行動に出ている程だ。
当然ながら、理解すると共に驚愕する乙世界のゲーマー達。何せそっくりそのままな上、一番最後に紹介されたエーテル位相機関がどれだけヤバい代物なのかを、理解したからだ。
原作を知らない人に簡単に説明すると、このエーテル位相機関は該当するDLCを導入した上である条件を満たすと建造可能になる巨大建造物であるが・・・
完成した場合、銀河の全ての星系を吹き飛ばしてしまうという効果が有り、ゲーム内の「特殊勝利」の条件達成の為に作られる代物だからだ。
そう、一歩間違っていたら乙世界の宇宙その物が崩壊していた危険すらあるのだ。大騒ぎになるのも当然だった。
さて、視点を柏木達の元に戻すと、柏木と神崎提督がいきなり絶叫した事にただならぬ事態だと直感したタラダックとウク=マが、柏木達を問いただす事に。
ウク=マ「・・・柏木長官。一体どうしたというのかね?『ス〇ラリス』とは、一体何の事だ?」
柏木「あ・・・えーと・・・」
タラダック「柏木長官、正直に言いたまえ。何故貴殿等は、これ等の対シュラウド兵器群の事を知っているのかね?先程叫んだ『ス〇ラリス』と併せて、この場で説明して欲しい」
タラダック「先程、太陽系とエスコバ星系への進出を取りやめると言ったが・・・場合によっては、それ等を白紙にした上で両星系への進出の再検討をせねばならない」
タラダック「悪い事は言わない。どういう事なのかを、この場で我々に分かる様に説明して欲しい」
柏木「・・・・・はぁ、分かりました。ご説明させていただきます」
ため息をつきながら、素直に説明する事にした柏木。彼は、心の中で思った。
(パ〇ドの皆さん・・・恨むなら、『天文学的確率を突破しての偶然の一致』という犯罪級のやらかしをしたリアルパイセンの所業を恨んでくれ・・・)
と。
602:194:2022/08/28(日) 18:01:08 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
柏木の説明を聞き、ゼルネームとメフェム両国の全国民達が驚愕した。
自分達が辿って来た歴史や開発した技術や巨大建造物といった物と全く瓜二つなイベントやユニット・巨大建造物等が収録されているゲームが、並行世界の地球の一ゲーム会社に存在しているというのだ。
驚くなと言われても、到底無理な話だった。
タラダックとウク=マ両名も、最初に話を聞いた時は
「そんな馬鹿な」
と言っていたが・・・柏木に教えて貰った同ゲームの攻略wikiを閲覧し、更に両世界のパ〇ド社のゲームのデータを(無断で)ハッキングして内容を確認した結果、柏木達の言っている事が真実だと認めざるを得なかった。
タラダック「・・・・・こ、これは驚いた。まさか、我々が辿った歴史の数々が『ゲーム内のイベント』として描かれているゲームが、並行世界のゲームに存在していたとは」
ウク=マ「・・・それだけではなく、我々が開発した『対シュラウド兵器群』もそのままの形で収録されているとは・・・。しかも『デザインが手抜き』と酷評されているしorz」
柏木「・・・あー、ウク=マ閣下。酷評の原因はあくまで『ゲーム内に登場する宇宙海賊の艦艇及びダイソンスフィア(建造途中)のグラフィックを流用したから』というのが、その理由ですので」
神崎「ええ。自分で開発した貴方方の事を言ってる訳では、有りませんから」
ウク=マ「そ、そうか・・・。だが、よく見ると細部は違う様だな。建造理由が『自らがシュラウドに取って代わる』というとんでもない物な上、それを成す為に悪事の数々を推奨しているとは・・・」
神崎「まぁ、それ等を実装するDLCのコンセプトが『自らが宇宙を滅ぼす勢力になるロールプレイ』ですからね」
タラダック「・・・だが、大罪国が何故崩壊したのか。その理由がやっと分かった。・・・まさか『たった50年ぽっちの繁栄』という安過ぎる対価に目が眩んで、取り返しのつかない『契約』を結んでしまったのが、その原因とは・・・」
画面の向こうで、本気で頭を抱えるタラダック。
無理もない。シュラウドの大群というとんでもない脅威を呼び込んだ原因が判明した訳だが、それが余りにも想像の斜め上を行く酷過ぎる原因とその結果という図式だ。
それを知ったら、普通に頭を抱える。自分も同じ立場だったら、同じ様に頭を抱えていた事だろう。
柏木「・・・まぁ知らなかったら、まず間違いなく引っ掛かる内容の契約ですからね。・・・そろそろ、話を先に進めましょうか」
タラダック「・・・そうだな。これ以上は、精神安定的にもよろしくないしな」
603:194:2022/08/28(日) 18:01:41 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
そう言って、強引に話題を戻す柏木達。
お互いの精神安定の為にも、此処は話を進めた方が賢明だった。
ウク=マ「・・・さて、我々とゼルネームとの再接触の所まで行っていたな。では、話を戻すと我々は再接触と共に再び交流を開始し、様々な技術のやり取りを行った」
ウク=マ「ゼルネーム側は驚愕すると共にこちらが成し遂げた奇跡を称賛してくれた。だが・・・エーテル位相機関の構造を知って、ゼルネーム側は強い警告を入れてきたのだ」
神崎「・・・やはり、作動させた場合の危険性が?」
タラダック「その通りだ。シュラウド世界と我々の世界の間に存在する空間の壁に穴を開け、最終的にシュラウドの世界に、膨大な量のダークマターを燃料としたエネルギーを叩きこむ事で消滅させる事を狙っていたのだが・・・」
タラダック「エネルギーの漏れを防ぐシーリング技術が未成熟なのが分かったのだ。もし作動させたら・・・漏れ出たエネルギーによって、最低でも我々の銀河全域・下手をするとこの宇宙その物が消滅する危険があると分かったのだ」
柏木「・・・ス〇ラリスの方でも、銀河全域が吹き飛びますからね」
タラダック「シュラウドを倒そうとする余り、此方にまで致命的な被害を齎すのは論外だからね。なので、直ちに建造を中止する様に要請したのだが・・・」
ウク=マ「長年の封鎖である種の絶望感を抱いていた当時の上層部は、その要請を拒否。建造の続行を強行したのだ」
柏木「ええ!?」
横手「・・・失礼ながら、その当時の上層部は底抜けの馬鹿なのですか?自身も破滅するのが分かっていながら、建造を強行するとは」
ウク=マ「・・・恥ずかしながら、ほぼ全てに絶望していた当時の上層部はかなり刹那的になっていてね。『奴等を殺すにはこれしかない』という思考で、凝り固まっていたのだよ」
タラダック「流石に我々も放置する訳にはいかず、メフェムに宣戦布告せざるを得なかった。その後、約40年に亘って続いた『第二次天上戦争』の始まりだった」
横手「『第二次』?・・・では、第一次は?」
タラダック「ああ、其方は過去の栄光に縋りついていた古代帝国との戦い、君達の世界のゲームで言う所の『覚醒帝国』との戦いがそれに該当する。シュラウドとは関係が無いから、省かせてもらったのだ」
横手「成程」
604:194:2022/08/28(日) 18:02:11 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
タラダック「戦いは熾烈を極めた。膨大という表現でもまだ足りない程の物量で立ち向かって来るメフェムと、シュラウドの大群。そして我々という、三つ巴の争いとなった」
タラダック「最終的には数十以上の星系が破壊され、数百万隻分の宇宙デブリが生み出される程の戦いとなった」
タラダック「そうしている間にも、少しずつエーテル位相機関の建造が進み・・・それが開けた穴から、これまた膨大な量のシュラウド・アバターが出現し、戦局は更なる昏迷状態となった」
ウク=マ「だが、穴が穿たれて膨大なシュラウド・アバターが出現した辺りから、私を始めとする一部から『流石にこれ以上の建造強行は、取り返しがつかなくなるかもしれない』という声が上がりだした」
ウク=マ「しかしながら、当時の上層部はその声を弾圧。このままではまずいと判断した我々は、ゼルネームの首都星系への侵攻に合わせて軍事クーデターを強行。当時の首脳部を粛正したのだ」
タラダック「まさに間一髪といった所だったよ。新政権成立と共に講和を結んだ時には、エーテル位相機関は9割方完成しており、あと半年遅かったらこの機関が完成・作動し、この宇宙が消滅していた事だろう」
神崎「しかし・・・よく間に合いましたね。メフェムとシュラウドを、同時に相手取っていたにも拘らず」
タラダック「ああ、その辺りは当時の軍上層部が上手くやってくれたよ。具体的には、君達の言葉でいう『漁夫の利』な戦い方でシュラウド共を躱しつつ、メフェムの首都星系へ強行突入を果たしたのだ」
まさに首の皮一枚繋がった的な結果に、三世界・特に乙世界の人類はゾッとする。
一つ間違えていたら、何も知らないまま宇宙と共に吹き飛んでいたからだ。
605:194:2022/08/28(日) 18:02:41 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
柏木「何ともまぁ、其方も随分危ない目に遭っていたのですな・・・。それで、その後のシュラウドへの対応は?」
タラダック「うむ。メフェムとの和睦後、メフェムの持つ技術を我々の最新の技術で改良を施すと共に、エーテル位相機関を専用のサイエンスネクサスへと接続する事にした」
タラダック「それによって性能が大幅に向上すると共に安定化に成功。安全にシュラウド次元に浸入を可能とする時空口を開く事に成功した」
タラダック「そして・・・ジャガーノート・『ベルヌフェスタ』を旗艦とするゼルネーム・メフェム連合艦隊7万隻が突入、シュラウドとの決着をつけるべく戦いに身を投じた。それが、第三次天上戦争だ」
タラダック「多くの記録が破損していた為に詳細は不明だが、シュラウドに一定の打撃を与える事に成功した。だが・・・」
柏木「だが?」
タラダック「シュラウドの現実改変能力を始めとする熾烈な反撃に遭い、艦隊の8割を失う壊滅的な打撃を受けた」
フェル「エエッ!?」
柏木「げ、現実改変能力だって!?」
タラダック「その為、これ以上の交戦は不可能と判断した残存艦隊は撤退。時空口は封鎖される事となった」
神崎「・・・そ、そんな反則的な能力まで持っているとは」
タラダック「おまけに、奴等の火力は次元を超えて宇宙や因果をも揺らし、ヘルクレス座・かんむり座グレートウォールが形成される程だった。・・・それが、第三次天上戦争のあらましだ」
メンバー達「「「「「・・・・・」」」」」
シュラウドの反則的な強さに、メンバー達は押し黙る。
現実を改変する様な連中に、どうやって勝てというのか。
606:194:2022/08/28(日) 18:03:11 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
柏木「・・・大丈夫なのですか?現実を改変出来る連中に、勝ち目は有るのですか?」
タラダック「懸念は最もだが、打開策はある」
神崎「本当ですか!」
タラダック「ああ。奴等との膨大な交戦データから、現実改変能力を使用する際に特殊な波動を発する事が分かっている」
タラダック「現在我々は、その波動を妨害する事で現実改変を阻止する事が出来る『現実固定化技術』の実用化を急いでいるのだ」
フェル「そんな技術ガ・・・」
ウク=マ「そしてそれ等とは別に、メナス艦やスターイーター・エーテル位相機関の更なる改良も推し進めている。それが、現在の我々の現状だ」
柏木「・・・そうでしたか。貴方方が霊的存在に対して何故嫌悪感を抱いているのか、その理由の一端は理解しました。ですが・・・」
タラダック「分かっている。少なくとも、我々穏健派はもう少し柔軟に対応すべきだとは思っている」
柏木「・・・有難うございます」
ゼルネームとメフェムが辿って来た、波乱に満ちた歴史。それは、想像以上に過酷な物だった。
そんな中、各地のニュースをチェックしていた大淀が神崎提督に何やら耳打ちをしている。
神崎「・・・えーと、皆さん。今回判明した事で、ちょっと大変な事が起こったみたいで・・・」
メンバー達「「「「「?」」」」」
タラダック&ウク=マ「「?」」
神崎「・・・ス〇ラリスの開発元のパ〇ドックス社に、世界中から今回の事に関しての事の問い合わせが殺到して、パニック状態になっているのだとか」
そう。偶然の一致というリアルパイセンの犯罪(悪戯というレベルを完全に超えてしまっているので)のせいで、今回の事に関して滅茶苦茶疑われる事となった同社がパニック状態となっており、
株価が暴落した上、スタッフが懸命に
「ちゃうねん(何故か関西弁)」
と泣きながら釈明するも、なかなか信じて貰えないという悲惨な状態に陥っていた。
そんな訳で、完全なとばっちりを受けた同社がティ連に加入している日本に、抗議の電話まで掛けて来ているとの事だ。
607:194:2022/08/28(日) 18:03:41 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
柏木「・・・うーむ、どうしましょう。これ」
タラダック「・・・その会社には気の毒だが、ただの偶然の一致に過ぎないからな。こちら側が出来る事は何も」
ウク=マ「待て、タラダック。だからと言って、何もしないのは下策だろう。再接触時のコンタクト時に悪影響が出かねないぞ」
タラダック「・・・では、何かお詫びでもすると?一企業の渡せる物なんて有るのか?」
ウク=マ「うーむ・・・。そうだ!」
そう言って、空中投影式の端末を操作するウク=マ。
10分程端末を操作し、何かの作業を終える。
ウク=マ「・・・よし。彼等に、お詫びの品を送付した」
タラダック「・・・一体、何を渡したのだ?」
ウク=マ「我々が開発中の兵器群・・・『改メナス艦』『改スターイーター』『改エーテル位相機関』の画像データを送付した。原始的なグラフィックツールと通信ツールを使用していたから、変換に手間取ったが」
その一言に、ス〇ラリスのファン達が
「「「「「えええええええええええええええ!???!?!?!」」」」」
と驚愕する。彼等は何げなく言っているが、冗談抜きに最高級のプレゼントと言ってもいいだろう。
タラダック「・・・構わないのかね?自国の最新技術の固まりだろう?」
ウク=マ「なに、送ったのは画像データだけだ。これ等をどう活用するかは、彼ら次第だ」
柏木「・・・お、おう」
608:194:2022/08/28(日) 18:04:11 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
お詫びの品と称して、自国の最新技術の画像をポンとプレゼントする様子に、柏木も若干引いていた。
と、ふと思い出す。例の大罪国が崩壊した原因が、ス〇ラリスのイベントと同じならば・・・生き残りが居るのではないか。
それを思い出した柏木が、慌ててその事を問う。
柏木「あ、あの・・・そもそもの原因の大罪国ですが」
ウク=マ「何かな?」
柏木「ゲームと同じだとすると・・・どこかの星系に避難した者達が居る可能性は?」
シュラウドをこの宇宙に呼び込んだ張本人達の彼等が、どこかで生き残っていたら後の災いになるのではないか。
その事を問いただすと・・・何故か二人は、苦々しい顔をしたのだ。
タラダック「・・・ああ。君の言う通り、とある星系に生き残りが避難していたよ」
柏木「本当ですか!?」
ウク=マ「うむ。第三次天上戦争が始まる少し前の事だ。とある星系を調査した際に、これまで誰も住んでいなかった筈の惑星に、何者かが入植しているのを発見した」
ウク=マ「そして調べた所・・・大罪国の生き残りだと判明したのだ」
ウク=マ「ただ、その数は少数であり軍備も貧弱。それだけだったら、最早脅威にはならないと当初は思われていたのだが・・・」
神崎「・・・何か有ったのですか?」
タラダック「・・・密かに諜報員を送り込んだ結果、驚くべき事実が判明した」
タラダック「奴等は『シュラウドを自身の意のままに操る技術』の研究と、『新たなシュラウドとの契約』を目論んでいたのだ」
メンバー達「「「「「えええええ!??!?!?!」」」」」
609:194:2022/08/28(日) 18:04:41 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
大罪国の行動に、メンバー達も驚きの声を上げる。
「まるで成長していない」
としか言いようのない愚行だったからだ。
フェル「・・・ソノ国は、どうしようもないドゥスの集まりデスカ・・・?」
タラダック「ドゥス?・・・ああ、君達の国の言葉で『馬鹿』という意味だったか。いや、全く持ってその通りだと思うよ」
タラダック「全く懲りていないばかりか、更なる混乱と災厄を意図的に齎そうとしているとしか思えなかったよ」
柏木「・・・で、結局その国はどうしたのですか?」
タラダック「我々も『これ以上の災厄とか、ゴメン被る』という事で意見が一致してね。直ちに特殊戦略艦であるコロッサスを動員し、丁度開発が完了していた『惑星調停機』で封印する事にしたのだ」
神崎「・・・破砕とかはしなかったと?」
タラダック「ああ。『一思いに殺すより、閉じ込めた上で干乾びさせて行け』という声が多数上がってね。そう言う処置と相成った訳だ」
柏木「・・・」
大罪国の末路に、内心で頭を抱える柏木。
こういう愚かなやらかしをするような国にしてはならない。心の中で固く誓ったのだった。
610:194:2022/08/28(日) 18:05:11 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
オマケ
現在の両国の戦略目標は、「異次元霊的空間/世界/存在 シュラウドの完全破壊」。
彼等が住まう銀河に於いて、銀河の約2割が200年に渡って侵入不可能領域と化した「シュラウド顕現事変」、そしてシュラウド侵攻事変を生き残って侵入不可能領域を突き破ったメフェム帝国と、
約40年に渡って繰り広げられた「第二次天上戦争」勃発の根源。
そしてゼルネーム技術連盟とメフェム帝国が「不倶戴天の敵」として認識するモノ、それがシュラウド。
彼等を以って殆どの情報が謎に包まれており、確かな事はシュラウドの本体は異常なほどの未解析エネルギーに満ちた霊的存在であり、空間であり、世界。時折現次元に出現するシュラウドの軍勢は「末端の端末」に過ぎず、
その本体は異次元に対する強力な現実改変能力を保有しており、「第三次天上戦争」に於いてシュラウドに打撃を与えていたが、現実改変によって連合艦隊の8割を失う大損害を被る。
この損害を受けてシュラウド侵攻計画は一時中断され、現実改変能力に対抗する為「現実固定化技術」の開発が急がれている。
メフェム帝国
シュラウド顕現事変によって約120年間に渡って孤立した国家であり、シュラウドの「根源」を始めて観測した先駆者であり、ゼルネーム技術連盟の現友好国。
メフェム帝国の前身である「メフェム共和国」は、シュラウド顕現事変によって他国と完全に断絶し、シュラウドの包囲下に置かれる事になった。これにより既存の貿易や安全保障が完全に破壊され、国内は混乱。
不足する資源や食糧を巡って一時内乱状態に陥るが、数年後には軍事政権による再統一が実現。
事実上無期限の国家非常事態を宣言し、対シュラウド艦船として開発された簡易戦闘艦種「メナス」を大量建造。シュラウドの研究も並行しながら、生存領域の拡大に努めた。
多くの犠牲を払いながら侵入不可能領域を徐々に突破。そしてシュラウドの「根源」を突き止める事に成功し、対シュラウドプロジェクト「ヴェール・べレクト」を開始。
恒星のエネルギーをエンジンとし、天文学的な量のダークマターを燃料とする事でシュラウドを撃滅するという計画は、狂気的な速度で進行していた。
その最中。侵入不可能領域の突破の際、ゼルネーム技術連盟と再接触。国交回復や情報共有の際、シュラウドに関する情報を提供した結果、ゼルネームはメフェム帝国が建造しているエーテル位相機関の危険性を把握。
「最低でも銀河全域を破壊してしまう」超兵器の建造を停止するように迫るが、メフェム帝国はこれを拒否。ゼルネーム技術連盟はそれを受け、メフェム帝国の暴走を阻止する為に宣戦布告し、第二次天上戦争が勃発する。
最終的にゼルネーム技術連盟とは和解し、対シュラウド同盟協定を締結。現在では改メナス艦による艦隊増強を行いつつ、ゼルネーム技術連盟と連携して
第四次天上戦争に向けてエーテル位相機関及びスター・イーターの更なる改良を進めている。
611:194:2022/08/28(日) 18:05:41 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
「大罪国」
シュラウドを利用し、発展を遂げていた星間国家。そしてシュラウドによって滅ぼされた愚かな国であり、シュラウドを現次元に呼び込んだ原因そのもの。
約200年後、ゼルネーム及びメフェム帝国が彼等の生き残りが避難していた惑星を発見した際、直ちに惑星調停によって彼等を牢獄の中に閉じ込めた。
シュラウド顕現事変によって「大罪国」のあらゆる記録や文化は破壊されてしまい、彼等が一体なんだったのかはもはや知りようがない。
ただ一つ確かなことは、彼等が愚かな事をしなければ、シュラウドは永遠に現れる事がなかったという事実だけ。
第二次天上戦争
シュラウド顕現事変より120年後。侵入不可能領域を避ける形で銀河の7割を支配したゼルネーム技術連盟、侵入不可能領域を突破したメフェム帝国、侵入不可能領域を作り出していたシュラウドによる三つ巴の全面戦争。
ゼルネーム技術連盟の戦争目標は、メフェム帝国が推し進める「ヴェール・ベルクト」の阻止。
メフェム帝国の戦争目標は、「ヴェール・ベルクト」の根幹を成すエーテル位相機関の完成。
第二次天上戦争勃発から25年後に本格介入を開始したシュラウドの戦争目標は、銀河全域の殲滅。
約40年間に渡って続けられたこの戦争は、最終的に数十以上の星系が破壊され、数百万隻分の宇宙デブリが誕生。
そして、シュラウドによって封鎖されていた侵入不可能領域の完全打破と、ゼルネーム技術連盟とメフェム帝国の和解。そして対シュラウド同盟協定を結ぶ事になる。
第三次天上戦争
ゼルネーム・メフェム連合艦隊による対シュラウド戦争。
最新のゼルネーム技術によって改良され、専用のサイエンスネクサスに接続されて大幅に性能が向上したエーテル位相機関によって、安全にシュラウド次元に侵入する時空口を開き、
ジャガーノート「ベルヌフェスタ」を旗艦としたゼルネーム・メフェム連合艦隊7万隻が突入。
多くの記録が破損していた為詳細は不明ながら、シュラウドに一定の打撃を与える事に成功。しかしシュラウドの現実改変などによる熾烈な反撃によって連合艦隊の8割が轟沈。残存艦隊は撤退し、時空口は封鎖された。
現実改変をも伴って放たれたシュラウドの火力は次元を超えて宇宙や因果をも揺らし、ヘルクレス座・かんむり座グレートウォールを形成した。
612:194:2022/08/28(日) 18:06:11 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
以上です。これにて、本編でカットされた部分のネタは終了です。
前回も書きましたが、驚愕に事実に双方が混乱状態になりました(汗)。ゼルネームとメフェム両国も、流石に自分達の歴史上の出来事が「ゲーム内のイベント」として描かれている等、
予想出来る筈も無く、目を白黒させています。
同時に、今まで謎だった大罪国の崩壊の理由を知って頭を抱える羽目に。取り返しのつかない災厄の対価が、たった50年ぽっちの繫栄では、到底割に合わないですからね。知らなかったといえばそれまでですが(汗)
そしてメフェムと宇宙の存亡をかけた殴り合いをする羽目となり、あわや宇宙崩壊一歩手前まで行ったという事実に、乙世界の人々も戦慄します。
知らない所で、取り返しのつかない愚行に巻き込まれるとか、堪った物では有りませんからね。
その後、シュラウドとの決戦に挑むも反則的な能力の前に大敗。現在は切り札となる新技術の完成を急ぎつつ、戦力の再建と増強に勤しんでいます。
なお大罪国のやらかしですが、速攻で処されたという事から
「速攻で処されるからには、懲りずにとんでもない事をしようとしていたのだろう」
と判断し、独自に処した理由を追加。言うまでも無くゲームでそんな技術は無いですし、他のシュラウドとの契約も出来ないですからね。
まるで成長していない処か更にやらかそうとした以上、速攻で処されたのも無理ないかと。
あ、そうそう。パ〇ド社に送られたグラフィックデータのその後ですが、同社が新たなDLC「シュラウド・ダウン」の目玉として、実装化されました。
勿論流用による手抜きでは無く、完全新規の物となります。特に改メナス艦は、これまでのメナス艦には無かった戦艦&タイタンクラスの超大型の物も有りますので、そう言う意味でも目玉になるかと。
次回ですが・・・今の所は完全に未定です(汗)。流石にこれまでよりも番外編のネタ数は少なくなるかと思います。それでは。
wiki掲載は、自由です。
613:194:2022/08/28(日) 18:11:25 HOST:ai126162249123.56.access-internet.ne.jp
打ち損じを見つけたので、修正を。
612
↓
wiki掲載時に、修正をお願いします。
最終更新:2022年09月04日 21:20