236:弥次郎:2022/09/23(金) 00:11:24 HOST:softbank060146109143.bbtec.net


憂鬱SRW GATE 自衛隊(ry編 証言録「あるいは、如何にして米国は心配することをやめて進撃を愛するようになったか」





「……以上のように、我が国は長らく民主主義の発信源として、多くの国や地域を発展させてきた。
 そして現在、門の向こう、ファルマート大陸東部地域は未だ混乱の極みにあり、その沈静化は喫緊の課題と言える。
 自由と正義を、そして民主主義による平和をもたらすべく、行動を開始する----」

  • ファルマート大陸東部地域への軍の展開を始めるにあたっての、議会における大統領の演説。





「我々は秩序を守らなくてはならないのです。
 そして、手を伸ばし、獲得する権利がある、新しいフロンティアを。
 そこにこそ、合衆国の新しい未来と発展が待ち受けている」

  • 同上。





「……この計画は正気ですか?」
「政府からの指示だ。ファルマート大陸東部の主要都市を迅速に確保、制圧し、中継地点とする。
 そしてあとは陸上戦力を進軍させ、開放地域を広げろ、ということだ」
「……その主要都市を制圧する部隊はどのように進軍を?」
「大型輸送機群を用いた大規模な空挺降下作戦だそうだ」
「何せ、あちらはインフラが何もないからな。
 衛星を用いた通信やGPSが使えない以上、この空挺による先遣隊が最低限でも
「……マーケットガーデン作戦を思い出すのは小官だけでしょうか?」
「俺だってそうだ。予定時間通りに到着し、降下し、都市を制圧する。一つずれれば大渋滞だ。
 だが、政治がそれを要求している以上、やらなくてはならん」
「仮想敵の航空戦力がほぼ0とはいえ……」
「ASやカタクラフトの投入は?」
「必要ない、と跳ね除けられた。
 ファルマート大陸における主要な敵は中世の軍隊だから、コストパフォーマンスが悪いと」
「遠隔地における整備や補給の観点からも合理的ではあるんだがなぁ……」
「ドラゴンのような生物と会敵することを考慮しているのか、政府は?」

  • 統合参謀本部におけるファルマート大陸東部への展開作戦についての会議にて。





「で、主要都市を抑えた後は?」
「インフラの構築だそうだ。
 先遣隊して派遣された部隊には工兵部隊も付随する。そして空いている土地に滑走路を敷設し、C-5をはじめとした輸送機群を受け入れる用意をする。
 そして、そこから降ろされた車両や資材を用いて、さらに設備を拡張していく」
「同時に、主要な街道を整備し、軍用車両を含む大規模輸送に耐えうる交通インフラを構築せよ、とのことだ」
「……それに加えて、通信設備の敷設もか」
「土方になった気分だな。なんでまたここまで……」
「街道や道路の整備は現地勢力や帝国へのPRであり、地球連合の行った懐柔策への対抗でもあるらしい。
 交通を握れば、現地勢力も従うだろうとのことだ」
「その現地勢力との段取りは誰がするんだ?」
「外務省、そしてCIAなどがやったらしい」
「準軍事行動で遊んでいる連中が、また出しゃばるのか」

  • 同上。




「展開力や機動力を重視とはいえ、APCなどをメインとは……」
「戦車では迅速な展開に置いて行かれるからな。それに、現地のインフラなどは整っているとは限らないためだそうだ」
「だが、火力面での不足は否めない気がするぞ?」
「相手に機甲戦力などは存在しないとの分析もあるそうだからな、重たい砲や戦車を持ち込んでも、足手まといだ」
「ファイヤードラゴンみたいなのにかち合う可能性もありうるんだがな…」

  • 米陸軍での会話。想定される敵勢力および現地の状況から、戦車よりも機動力に優れるストライカーシリーズなどが優先配備されることに。




「輸送艦と強襲揚陸艦を陸揚げして輸送……?」
「これは正気か?」
「確かに船を陸上輸送っていうのはないわけではないが……確かオスマンの艦隊がそれをやったと聞いたことがある」
「部品ごとにばらして運び、現地に用意された工廠に運び込んでそこで組み立てるんだとさ」
「海路を確保したいのはわかるが、無茶苦茶だ」
「つき合わせられるこっちの身にもなってくれよ……」

  • 米海軍にて。東部への進出のため、海路の開拓も行われることとなり、海軍も動員された。




「史上最大の作戦になるぞ、これは!」

  • 特地進出に肯定的な米軍高官。米国正規軍だけでなく、州軍の兵士までも動員した、まさに空前の作戦に膨れ上がった。

237:弥次郎:2022/09/23(金) 00:12:13 HOST:softbank060146109143.bbtec.net


『政権交代後の経済及び金融指数は上昇を続けている。
 これまでは特定分野にしかおりてこなかった恩恵が幅広く分配されたためであり、政策の転換によるものと言える。
 新たなフロンティアを求める動きにより、硬直していた経済が動き出したのだろう』

  • 民主党政権下における政策を表して、米国の経済新聞の紙面。




「お、こっちの株も上昇したぞ…」
「新しいフロンティアへの進出、これは大きな影響力を持ちそうだ」
「今のうちに株を買っておこう」
「膨らんだ後に売れば儲けはかなり出るぞ!」
「これを機に投資の額を増やすか…」
「やはり政策の転換は正しかったんだな!」

  • 平成世界米国は俄かに好景気に。のちにバブルとなったこれは、米国の特地への展開をよくも悪くも後押ししていった。




「お父さんは帰ってくるんじゃなかったの?」

  • とある米軍兵士の子供の言葉。ケリがついた中東から撤収かと思えば、ファルマート大陸への派遣が決まった。そして……




「仕事とはいえ、異世界で土木工事とはねぇ……」
「文句言うなって、報酬はいいんだしよ」

  • 現代から見ればほとんど整備されていないファルマート大陸入りした工兵部隊の会話、というか愚痴。





「お、おい、大丈夫か!?」
「うあ……から、だ、いたい……」
「メディック!メディック!」
「ダメだ、メディックまで同じような症状だ!」

  • 特地入りしてからしばらくした米陸軍、特地特有の感染症が広がり始める。




「……避妊具を使わずに女を抱いて、病気をもらってダウンとかふざけているのか」
「亜人相手だからという認識だったようで……加えて、こちらではこの手の商売がまだ現役でしたから」
「その可能性は事前に指摘されていて、カリキュラムやレクチャーで説明されていただろうに!」

  • 特地に展開した米軍において。どうやっても切り離せない性的欲求に伴うトラブルがどうしても発生することに。




「クソ、非番で襲われることになるとは……」
「占拠した街でも油断できないな」
「ああ。武器が手放せねぇ……」
「俺はぼったくりに追いかけられた。押し売りは勘弁だぜ」

  • 特地に展開した米軍、良くも悪くも目立ち、鴨とみなされたことで犯罪の標的にされるケースが相次いだ。

238:弥次郎:2022/09/23(金) 00:13:17 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に
特地に突っ込んだアメリカの理想と現実みたいな感じ。
しかし、私の想像力が足りない…
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最終更新:2023年09月07日 23:15