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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?特別番外編 サードシーズン中のウマ娘達の出来事 その7


翌日早朝。いつも通りの時間に起きて身支度をし、カフェテリアへ向かう。
その道すがら、二人に声を掛けるウマ娘が。キタサンブラックとサトノダイヤモンドだ。


キタサン「トリーちゃん!カナちゃん!おはよう!」

ダイヤ「おはようございます」

トリー「おはよう、二人共」

カナ「おう、おはようさん!」

キタサン「ニュースで見たけど、凄い状態だったらしいね」

トリー「うん。前世の頃のファン達が押し寄せてきてて・・・」

カナ「まぁ、それだけ愛されとったのを再確認出来た訳やけどの」

キタサン「レースでの走りも凄かったよ」

ダイヤ「二人共、他の新人ウマ娘達を歯牙にもかけてませんでしたしね」

トリー「・・・沢山のファン達が見ている手前、絶対に負けられなかったしね」

カナ「せやな。それに、ウチに途中まで喰らい付いてたナンガデッキョンナみたいなのもおったし、今後も油断は出来んわな」

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トリー「それに、そっちの方も中々凄い事になってたよね?」

カナ「せやせや。某演歌界の大御所が、わざわざ応援に来ていたそうやないか」

キタサン「あはは・・・。まさかそんな大物が私の応援に来るとか、流石に予想出来ないというか・・・」

ダイヤ「私の方も、実馬の方の馬主さんが来ていたそうですし・・・」

トリー「それだけ私達ウマ娘が、注目されているって事だよ。あ、遅れたけど二人揃ってのメイクデビューでの初勝利、おめでとう」

キタサン「ありがとう、トリーちゃん!」

ダイヤ「有難うございます!」

カナ「何はともあれ、四人全員で無事に初勝利は挙げれたんや。今後も慢心する事無く、お互いに頑張って行こうや!」


ググゥゥゥ~~~~~※腹の虫


いきなり鳴り響く四人の腹の虫。
レースとライブで膨大なエネルギーを消耗しており、体がエネルギーを欲しているのだ。


トリー「あ、あはは・・・」

カナ「・・・何か、締まらんオチになってしもうたの」

キタサン「・・・取り敢えず、カフェテリアに行こっか」

ダイヤ「は、はい・・・」

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半ば自爆染みた結果となって、四人揃って顔を赤らめる。まぁそれはさて置いて、真っすぐカフェテリアへと向かう四人。
カフェテリアへと付いた四人は、早速それぞれメニューから食べたい物を選んで注文。定食を受け取る。
トリーとキタサンは和食(焼き魚定食)・カナとダイヤは洋食(モーニング)と、好みがはっきりと分かれた形となる。
なお、量は個人差が有る物の皆3~5人前分盛り付けられている。それだけレースやライブはエネルギーを使うという事でもある。


トリー「うん、今日の朝ごはんもとてもおいしい」

キタサン「勝利した後だから、猶更美味しく感じるのかも」

ダイヤ「本当においしそうに食べますね、トリーちゃん」

トリー「うん。転生して一番カルチャーショックを受けたのが、多種多様な美味しい食事だったから・・・」

キタサン「そうなの?」

トリー「うん。『人間って、こんな美味しい食事をしていたのか』ってのに、一番驚いたから・・・」

カナ「それはええが・・・あんまり調子乗って食いまくると太るで、トリー」

トリー「ムグッ!?!?ゲホゲホゲホ!?!?!?」※むせた

ダイヤ「大丈夫、トリーちゃん!?はい、お茶」

トリー「あ、ありがとう・・・カナ、いきなりそういう事言わないで・・・」

カナ「ああ、スマンスマン。というか、ツインターボやった頃は確か小食やった筈やろ。何で今は、真逆の大食いになっとんねん」

トリー「えーと、それはね。UMAに転生した時、『再び競走馬になる可能性』を考慮して、可能な限り意識して食べる様にしてたの・・・」

トリー「・・・で、ウマ娘に転生して乳離れが終わって、初めて食べた食事の味に感動して・・・」

カナ「・・・で、ガッツリ食べる派になってもうたと」

トリー「・・・う、うん」

カナ「せやけど、体重増はウチ等ウマ娘の天敵やしの。気ぃ付けなアカンで」

トリー「・・・うん、分かってる。・・・一度それが原因で太った時は、かなりショックだったし・・・」

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そんな感じで、雑談をしながら食事をとる四人。と、そこに一人のウマ娘が声を掛ける。
栗色の髪に一筋のストレートの白髪の少女。『ターフの亡霊』ことゴーストウイニングだった。


ゴーストウイニング(以下ゴースト)「どーもどーも。皆さん初めまして」

トリー「?。貴女は?」

ゴースト「私はゴーストウイニング。よろしくね」

カナ「・・・ターボが言っとった『ターフの亡霊』かいな。ウチ等に何の用や?」


ツインターボが最終目標として掲げている存在でもある彼女。一体自分等に何の用だろうか?
そう考え、自然と身構えてしまう。


ゴースト「まぁそんな身構えなくても。単刀直入に言うとね、同じ『転生者仲間』な二人と友達になって欲しいなと」

トリー「・・・友達?」

ゴースト「うん。知っての通り、サラブレッド種からウマ娘へと転生という特殊な出で立ちだから、その辺の苦労を分かち合える存在がこれまで居なくて」

カナ「そやろな。転生者がそうポンポンおる訳や無いしの」

ゴースト「親友自体はスカイやネイチャが居るけど・・・やはり出自の特殊さのせいで、どうしても一線出来てしまってね」

ゴースト「そんな折に、自分と同じ様な境遇のウマ娘が居ると聞いて興味を持った訳」

トリー「成程・・・。私達も、最初はかなり苦労したし」

ゴースト「そんな訳で、似た者同士という事も有るし、友達になりたいなーって思った訳。・・・ダメかな?」

トリー「そんな事無いよ。私達でいいなら・・・」

カナ「せやな。悪意とかは感じんし、その辺の苦労はウチ等が一番分かるからの。まっ、よろしゅうな」

ゴースト「ありがとう、二人共!あ、これからはフルネームだと長いから『ゴースト』って呼んでくれればいいから」

トリー「じゃあ私は、『トリー』で」

カナ「ウチは『カナ』って呼ばれとる。よろしゅうな、ゴースト」

ゴースト「うん。こちらこそよろしくね、トリー。カナ」

567:194:2022/10/30(日) 18:47:32 HOST:ai126188067197.59.access-internet.ne.jp
そんな感じで、親交を交わす転生者三人。
とそこに、遠慮がちな声が。


キタサン「・・・えーと」

ダイヤ「・・・若干、空気になっているというか」

ゴースト「ああ、ゴメンゴメン。君達は確か・・・」

キタサン「キタサンブラックって言います」

ダイヤ「サトノダイヤモンドです」

ゴースト「よろしく。ネットで見たけど、確かメイクデビュー戦で、馬主な方々が応援に来てたって話題になってたよね?」

キタサン「は、はい」

ダイヤ「私達もびっくりしましたけど・・・よくご存じですね」

ゴースト「ネットや動画の乱視聴が趣味だからねー。私も今年デビューだから、同期という事になるね。改めて、よろしくね」

キタサン「は、はい!」

ダイヤ「よろしくお願いします!」


差し出された手を握り返す二人。
そんなこんなで友情物語が展開されている所に、漸く登校の準備が出来たらしいターボが皆の下にやって来た。


ターボ「トリー!カナー!一緒にご飯・・・ってゴーストウイニング!!」

ゴースト「やぁツインターボ。おはよう」

ターボ「あ、おはよう・・・じゃない!お前、トリーとカナに何しようとしているんだ!事と次第によっては、ただでは済まさないぞ!」

トリー「お、お姉ちゃん。そういうのじゃないから・・・」

カナ「せや。ウチ等と友達になって欲しいって言ってきただけや」

ターボ「えっ、そうなの?」

トリー「うん。同じ転生者仲間という事で、友達になって欲しいって」

カナ「せや。こいつの苦労とかを本当の意味で分かってやれるんは、ウチとトリーしかおらへんしの」

ターボ「そうだったんだ・・・・・あ、それはそうと!」

ゴースト「何かな?」

ターボ「今度絶対に勝負だ!ゴーストウイニング!ターボが一番だって事、証明してみせるから!!」

ゴースト「・・・まぁ、時間が有ればね。やれやれ、トウカイテイオーにも『ショウブダ!!』とか言われているし、気を抜く暇も無いというか」

トリー「あ、あはは・・・」


朝から一方的なライバル宣言をするターボに、苦笑いを浮かべるトリー。
そんな彼女達の後ろで、スペシャルウィークはトリーの2倍(10人前)・オグリキャップは3倍(15人前)の食事を、ペロリと平らげているのだった。

568:194:2022/10/30(日) 18:48:02 HOST:ai126188067197.59.access-internet.ne.jp
オマケ・旧JRA・TVCM The LEGEND トリプルターボ&カナリハヤイネン


~The LEGEND~

20XX年 有馬記念(UMA部門)

「誰かが言った。『大逃げは勝てない馬がする事だ。直ぐに潰れて駄目になる』と」

「そのUMAは言った。『そんな言葉は戯言だ!』と」

「生涯成績65戦34勝」

「馬からUMAへの転生と言う、前代未聞の存在」

「世界にUMAの存在を知らしめた、新世界の開拓者」

「そのUMAの名は、トリプルターボ!」


「吼えろトリプルターボ!!世界よ!これがターボの走り!これがターボの生き様だぁぁぁぁぁ!!!!!」


己の信じた道を駆け抜けた『蘇った逃亡者』!
その生き様を見届けろ!
有馬記念(UMA部門)!


~The LEGEND~

20XX年 凱旋門賞(UMA部門)

「誰かが言った。『大逃げは勝てない馬がする事だ。直ぐに潰れて駄目になる』と」

「そのUMAは言った。『自らの弱さを、走るスタイルのせいにするな!』と」

「生涯成績90戦45勝」

「トリプルターボの永遠のライバル」

「遠きパリの地に伝説を打ち立てた、ど根性レジェンドホース」

「そのUMAの名は、カナリハヤイネン!」


「ブリッツカイザー等が懸命に追う!!ブリッツカイザーとレインボーロードが追う!しかし!これが!漢の!大逃げだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


長きに渡り戦い続けた『令和の大逃げの大御所』!
その誇り高き走りを見よ!
凱旋門賞(UMA部門)!

569:194:2022/10/30(日) 18:48:32 HOST:ai126188067197.59.access-internet.ne.jp
以上です。ず、随分と時間ばかり掛かってしまった・・・・・orz
そんな訳で、メイクデビュー戦の翌日のトリー達の様子とゴーストウイニングとの交流のイベント、そして待たせたお詫びも兼ねてのオマケのCMネタと相成りました。
前にも書きましたが、私生活の方でゴダゴダが発生し、現在もまだ終わっていない状態でして(汗)。まぁ少しずつですが、解決には向かっていますので。
そういう事も有り、モチベがガタ落ちになってしまい、中々筆が進みませんでした。本当に申し訳ないですorz
そして、トリー達の勝利の裏でキタサトコンビも無事に勝利を収めています。何気に大物が応援に来ていて、別の意味でも話題になっていましたが(汗)
あ、そうそう。オマケのCMネタのカナリハヤイネンの実況部分ですが、以前の番外編で書いてたのは別のバージョンの物でして。
某アオ〇マバク〇ンオーの同位体の人の奴となります。一応全文も考えておりまして、本編中に出すのが決定しておりますので、お楽しみに。
それと、陣龍様が以前書いたネタ『紡がれる血』で書かれていたトリーとカナの称号を、今回使用しました(勝手に使用してスイマセンorz)
さて、次回だけど・・・実は完全ノープランだったり(ヲイ)。取り敢えず攻略wikiのレース一覧を見ながら決めて行こうかなとは考えていますが(距離適性とかも有るし)
ではまた次回。
wiki掲載は、自由です。

570:194:2022/10/30(日) 18:50:07 HOST:ai126188067197.59.access-internet.ne.jp
おっと、誤字を見つけたので修正を。

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  • 誤(2か所) その馬は言った。
  • 正 そのUMAは言った。

wiki掲載時に、修正をお願いします。

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最終更新:2022年11月14日 22:26