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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその八十四
任務への試験投入の為に北海道沖を航行するマシュ。
その目の前ではなにやら自らの艤装の主砲と宝具である筈の盾がカボチャランタンとなってケタケタと笑ってフヨフヨと浮いている。
「か…カボチャ…それに電お姉さんなんで浴衣姿?」
「もうすぐハロウィンで秋祭り。なのでまあ良くあることなのです。」
「ハロウィン…ハロウィン?…ハロウィン!?ハロウィンナンデ!?」
何事もないように言う浴衣着てる電に対し電のハロウィン発言にハロウィンリアリティショック受けてるマシュ。
先輩のハロウィンとかチェイテピラミッド姫路城とかハロウィントリロジーとか見てたからトンチキなのに時分が巻き込まれるのかと認識したからか。
「さあもう少しで秋刀魚漁場なのです。砲雷撃戦の準備をするのですよマシュちゃん。」
「わ、分かりました。でも何で漁場で戦闘を?」
「それは…あ!また、秋刀魚漁場荒らしてるのです!マシュちゃん、アレ見れば分かるのです!」
そう言われマシュが見た先には巨大なシーサーペントや蛟やら後、鮫。鮫である。
マシュはその姿に某姉なるものの従えるXPなるものを思い出したとか。
しかもみんな秋刀魚食ってる。
「幻想種です!?」
「アレから漁船や漁場守るのが電達の仕事なのです。以前は深海棲艦さん達だったのですが…まあ兎に角行くのです!」
「はわわわわ!?り、了解です!マシュ・キリ、いえ駆逐艦霓突貫します!」
これが、秋刀魚漁で砲雷撃戦するのがハロウィンと戦慄しながら心の中で呟きながら鮫竜巻が起こす飛沫の中へと突入するマシュ。
先輩が見たら違うそうじゃないとツッコむだろう。
こうしてマシュのトンチキハロウィン鎮守府秋刀魚祭り初体験は始まった。
神崎島鎮守府・中央指揮所、ここには銀連日本…いやティ連でも最大級の指揮予測情報処理システムが設置されている。
それも大規模トーラルシステムだけでなく呪術的なものや星間都市山脈オリュンポスより解析再現した神殿のシステムまでも組み込まれている。
何故銀連日本本土にないのかといえばやはり防諜的な面が大きい。
その中央指揮所で神崎始め、柏木やフェルなど銀連日本、ティ連重鎮達は皆頭を抱えていた。
「システムの予測デスと最低二十万人程度の南冥への人口流出があり得マス。」
「沖縄本島の人口の大凡十分の一強か…。」
「いや多すぎるだろ。」
「イエこれでも最低の数字デス。」
言わずもがな汎沖縄ピクニックより始まった銀連日本が設置した浮遊大陸【南冥】へのゲート沖縄本島住民の移住騒動である。
まあ沖縄県民の状況考えれば分からなくもない。
身近、特に米軍基地近辺ではテロ行為や恐喝、暴行等犯罪行為が多発し、
ゲート日本ネット上では日本のヨハネスブルグだデトロイトだと揶揄されるレベルの有様、県警は色んな意味で動けないので頼りにならない。
そんな中で安全で移住して問題ない場所が出来れば移住したくなるのが人情というもの。
この汎沖縄ピクニックを沖縄県や野党に市民団体はゲート日本政府による【基地返還阻止沖縄戦】を止める為の強制疎開だと与党や日本政府を糾弾するが政府も与党も一ミリも関与していない。
寧ろ政府は寝耳に水な被害者の方である。この移住運動主導したの同胞救おうとしているゲートヤルバーンにティ連艦隊、そして当の沖縄本島住民であるのだから。
で、イゼイラに日本政府はどういうことかと問い合わせた。
返って来たのがテロや犯罪行為の危険に晒される同胞の保護と移住に問題があるのかという返答だった。
実際に法的に問題はない。
ヤルバーンとの間で移住の協定を結んでいるし、
日本側でアレな連中のヤルバーンへ進出しようとして犯罪者になるの止める為に公に移住認めてないだけだ。
日本側の理由抜きにすれば移住自体は問題ない。
寧ろ今回の件でイゼイラ側から沖縄本島住民が故郷捨て移住選ぶという事態になるまで放置していたゲート日本に苦言が呈された。
犯罪行為やテロを放置しておくなど法治国家として如何なるものか、その被害に合う者達に援助するのは違法であるのか、
そして強権を以て県を正常化させる必要があるのではないだろうかと。
まあ耳の痛い話だが本当のことなので仕方ない。
そして移住する者の数は日に日に増加傾向にあった。
移住先の生活水準はティ連基準であるために沖縄本島より高い。
その上、仕事も元々の生業が用意されそのお給料は本土並である。
そりゃみんな移住するわなと思う柏木らであった。
430:635:2022/10/19(水) 23:05:54 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
「で、住民いなくなった所とかどうなってんの?」
「ヤルバーンが買い上げてマス。その上で衛星軌道まで来た亜惑星要塞のディルフィルドゲート使って大挙してやってきたニホンへの帰化目的のイゼイラ人達が移住してマス。」
「マジで?」
「ハイ。」
「帰化前提かよ…。」
フェルの言葉に呆れる柏木。
「多分デスガ同胞…イゼイラ人の血を引くニホン人とその彼らが作り上げた発達過程文明としてのイゼイラでもある向こうのニホンを守りたいのデショウ。
ニホンを保護国にでもして守りたいのではナク発達過程文明国家としてのニホンを守りたいのでニホン国民となるという回りくどいことしてまで国家改革を行おうとしていると予想されマス。」
「まあティ連みたく連合国家間で有効な参政権持ってる訳でもないし参政権得たいならばそうするわな。」
「外国人参政権訴えてたのもイゼイラが参政権得る可能性が出てくれば掌返すだろうしな…。」
フェルの説明は一同の腑に落ちる内容であった。
その時こちらでは原作と違い外務省やってる白木がポツリと零す。
「しかし…オールな沖縄とか邪魔しそうじゃね?イゼイラ人が家とか土地の購入制限する条例とか居住制限したりとか…。」
「白木…それ俺も思ったが基地のなくなる沖縄じゃ購入制限する法律の適用外だし、居住の自由の制限とか法を犯しまくってるだろ?」
「そうデスよケラー。それにそこら辺はヤルバーンの法務局なども折込済みだと思いマス。訴訟に持ち込めばイゼイラ側が勝つ程度の手は打ってるデショウ。」
それもそうかと言う白木はふと思い出した様に呟く。
「そういや当の向こう側の俺らは?」
「あああっちは今本土で向こうに提供予定の兵器の試乗とか見学とかしてるよ。」
「兵器…?」
柏木が答え、フェルがゼルモニターにそれら兵器を映す。
「フェル、説明宜しく。」
「ハイ、エート…まずは要望出た現在の向こうの自衛隊でも扱い易い機動兵器とサンプル的な意味で提供する機動兵器デスネ。
扱い易い兵器との要望なので既存の航空機インフラで使える兵器ということで烈風改とか提示したんデスが三段変形使いこなすのムリという指摘が向こうのケラータガワやケラーフジドウから出たのでボツ。
同じ理由でヤル研の某機動戦士閥が推してたコッチでは正式採用されなかった某Z的な可変機動兵器もアウトデシタ。サンプルとしては提供しますケド。」
「後航空機的な操縦出来る航宙機ってことで対艦ドーラ後継として対艦ドーラに次元孔潜航能力付加するというコンセプトでヤル研とゼスさんが共同開発、
ゼスさんで正式採用されたアレも出したんだが…。」
「流石に元ネタが元ネタなので政治案件なりかねないのでムリと断れられマシタ。」
ゼルモニターに映るのはエネルギー体を機体前に浮遊させるラウンドなキャノピーした戦闘機、全員納得した。
なおエネルギー体は某の切れ端ではなく魔力を物質化寸前まで圧縮してコントロール機器打ち込んで安定化させたというオリュンポス系技術とか導入した代物。
実弾兵器とか光学兵器とかシールドなしに打ち消せたり、魔力攻撃放てたりと便利なものらしい。
「だったら人型固定の兵器どうよって出したんだが…。」
「陣風やイゼイラの自由号も提案したんデスが陸戦兵器でもあるから陸自と空自のドッチで運用するか揉めるのでヤメテくれと言われマシタ。
コレもサンプルとして提供はされマス。」
ちなみに自由号とは某機動戦士閥が開発した機動戦士系機動兵器の中で現在唯一イゼイラなどティ連で正式採用された種の某自由な機体である。
背部の翼型空間振動波機関に組み込まれたブラスターの砲門二基と腰の斥力砲ニ門と中々高火力で好評である。
バリエーションでストライクな自由号もあるが…使いこなせる人間がいねえ…という理由で神崎島の倉庫で死蔵されてるとか。
「なので我がイゼイラが誇る機動兵器を提供することに決定し、即戦力提供機として正式採用されマシタ!!」
フンスと胸を張りビシッとゼルモニターを指差すフェルさん。
緑の機体と直線翼、でっかい足元のフロートがチャーミングな某多目的水上機大好きイゼイラが開発した航宙ゲタ履きズイウーン改ニである。
「いや確かに性能は問題ないわな…。」
「翼畳めてコンパクトだからって調査艦隊の予備機に指定されてるくらいだしなあ。」
「まあ、飛行機のインフラもそのまま使えるわなあ。」
「しかしこのままだと空自最強戦闘機がゲタ履きだな…。」
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機体に問題はないけど別な問題が出てきそうである。
某連邦共和国のSu-57、某人民共和国のJ-20は空自のゲタ履きの登場で旧式化が確定したりとか。
レッドフラッグで合衆国空軍が日の丸ゲタ履きに蹴散らされるとかである。
なお陸自向け陸戦兵器ではサイズ的制約で機動戦士は敗北、
銀連日本ではロボットスーツにもなってるカエル顔の元ネタに出る某M9なマスタースレイブ操作な機動兵器を推してたフルメタルで混乱な閥が勝利した。
なおマスタースレイブ操作難しいだろうと一般的な操縦桿方式にされたので某植民惑星で使われてるX-1じゃね?という意見が出てる。
「そういや航宙艦の方は?」
「いやな。試作されて試験運用もして運用も性能も問題ないけど結局中途半端じゃね?とお蔵入りになって神崎島でモスボールされてるのあったじゃん?」
「ああ…ってまさか…。」
「そ、その中の水上艦的な機能もあるやつ。」
「四分の一可変人型宇宙空母と強襲特装艦デスネ。有効利用しないともったいないオバケ出マスヨ。」
「いやそれでゲタ履き運用するのかよ!?」
「何かモンダイデモ?」
「絵面的にそこはロボットだろ!?」
白木サンの頭の中では『綺羅逝きまーす!』とズイウーンが強襲特装艦から発艦したり、
電子の歌姫の歌をBGMに四分の一可変人型宇宙空母からズイウーンが発艦したりしてる。
「向こうの冥王星基地に配備されたヤル研に汚染されたパーミラヘイム工廠製某STG水生生物型戦艦群よりマシだろ?」
「……ああうん、クジラとかエイとかシーラカンスから瑞雲飛び回るのよりはまあ…。」
「アレはアレで使い勝手いいそうなのデスガ…。」
ちなみにその頃、ゲート側太陽系の近辺ではシーラカンスなんかがRな戦闘機や可変戦闘機、ズイウーン改二を引き連れて回遊するという酷い絵面が見受けられたりしてる。
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以上になります。転載はご自由にどうぞ。
トンチキイベント進行、汎沖縄ピクニックの内容、進むヤル研汚染なのです。
最終更新:2022年11月14日 22:56