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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第一話『ウマと馬は虹を超えたようです』
パリ、ノートルダムの大穴。
祭神ケルヌンノスが塞いでいた神の蠱毒で時空間自体が溶落ちた星の内海だか虚数空間だか異界だか並行宇宙だかへと通じる大穴、
そこより登ってきた存在が一つ。
『ロンシャン競馬場、本日は快晴…絶好のレース日和。
本日は我らが総督の慈悲の下、女王陛下主催ドリームトロフィー天覧フランス女王杯まもなくスタートです!』
その日おウマさん達はフランス王国、パリの復興した・ロンシャン競馬場に集結していた。
フランス王国女王マリー・アントワネット主催のドリームトロフィーフランス女王杯に出走するためだ。
フランス公営放送の生中継での総督の慈悲云々とかの所でリシュリューがティエルクマスカ銀河猫になってマリー・アントワネットが苦笑いしたが些細なことである。
そして集まったおウマさん達はシンボリルドルフやメジロマックイーン、サイレンススズカなど日本を代表する名馬達だ。
なお、電とレジェンド×2の取り合いで大変だったとかなんとか、しれっとマックちゃんは騎乗C持ちの艦娘を確保していたり。
各馬が発馬機の中に入って行く。
『全馬ゲートイン…スタート!』
栗毛の、芦毛の、鹿毛の馬達がロンシャンの風を切り、ロンシャンの芝を蹴り上げる。
このレースを見る日本人の誰もが思う。この場があの門を潜る舞台であればと…。
あの皇帝が、漆黒の刺客が、そして異次元の逃亡者が走っているのだ。
『おっとここで追い上げて来たのはアドマイヤベガの双子!天に登り神崎島で新たな名を与えられたマラトノカノチウだ!!』
中には走ることさえ、生まれることさえ許されなかった馬の姿もある。
実況が叫ぶ。
『全馬が横一直線に並んだ。これは分からない…!!』
観客席よりレースの様子を見る存在が一つ、上代の衣袴姿に髪を髻に結わえている。
だが誰もその存在に気づかない。
一つ頷くと瞳に映る馬達に手を伸ばそうとし、何かの存在に気づきピタっと止まると脂汗を流し始める。
なんか悩んで自己完結したのか何かうなずいた。
その日そこそこの数が神隠しに遭った。
その頃の神崎島では日本の母ちゃんがこっちじゃどっかに神隠れしてる宿六(異世界産)いるのに気づいた。
ギリシャの母ちゃんがムッスメであるおウマさんと対州要塞姫がいなくなったのに気づいた。
メソポタミアの母ちゃんがヒメちゃんいなくなったのに気づいた。
超大陸世界の東京都府中にあるトレセン学園のカフェテリア。
ウマ娘達は最近になり学園の図書室にも置かれるようになった競馬関係の雑誌を広げ往年の、歴代の名馬達の特集記事を読んでいる。
超大陸側はウマ娘達が出現したことや転生バという奇跡、ウマ娘側はウマソウルの大元が判明するなど現在競馬界及び競バ界は前代未聞の相互補完ブームの最中にあった。
ついでに現在出走中や存命中の馬のウマソウルを持つものも少なくない。
日本総大将スペシャルウィーク号のページになりウマ娘スペシャルウィークは身を乗り出して覗き込む。
「競走馬の私…会ってみたかったなあ…。」
「ワタシ達の黄金世代だとまだいるのグラスぐらいデース…。」
「元競走馬。生きてるのもなあ…ティ連来て寿命が伸びたそうだけど…。」
「その…ゴーストウィニングさんみたいなケースもありますし…。」
ゴーストウィニング、その言葉にその場は重くなる。
超大陸世界ではティ連の来訪により元競争馬達の寿命が伸びていた。
が、まあそれでも亡くなる馬というのは存在するものだ。
そんな事を話し合う面々、トウカイテイオーは天井見上げながらボヤく。
「あーあ…ネイチャがまだ生きてるんだからボクやマックイーン、カイチョーも生きられた「テイオー!」、何さマックイーン!?…ってゴメン…。」
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嗜めるマックイーンの声にテイオーが抗議の声を上げるとやんわりと【彼女達】の方に目を向けるマックイーン。
それを見て直ぐに謝るテイオー、他の面々も気まずそうだ。
彼女らのウマソウルの元となった存在を思えばそうもなるだろう。
「気にしないでテイオー。」
「ライスも気にしてないよ?」
そんなテイオーにふんわりと微笑むのは【サイレンススズカ】と【ライスシャワー】。
【サイレンススズカ】は大怪我こそ負ったが大欅を超えた。しかし【彼】は超えられずに虹の向こうへと渡っていった。
【ライスシャワー】は淀の坂を超えた。だが【彼】は淀の坂を超えられず虹の向こうへと渡った。
そして渡ったその魂はここにある。
【彼】の悲劇を知ったスピカの面々は知ったからこそスズカが大欅を超えたことに安堵していた。
奇跡の復活を成したテイオーと【トウカイテイオー号】や同様の病を発症したマックイーンと【メジロマックイーン号】の相似を見ればそうも思うだろう。
そしてスピカやスズカに親しい者達は東京競馬場を訪れる度に馬霊塔に花を手向けていた。
同様のことは【青嶺の魂】として京都競馬場を見守る【彼】の存在を知り同競馬場を訪れ献花したミホノブルボンやゼンノロブロイ等も同じことを感じていた。
「【彼】とは会ってみたかったというのはあるけど…ね…。」
「ライスも…スズカさんと同じだよ…。」
二人はそう零した。
「いいわよね。悲劇的な最期だったとしても貴方達のウマソウルは曲がりなりにも競走馬として、馬としても生きられたんだから…!」
その声に全員が向く、そこに居たのは鹿毛のウマ娘アドマイヤベガ。
全員が察する。そう彼女の、ダービー馬アドマイヤベガ号の輝く一等星の連星は…。
「あの子は…名前も与えられず。生まれることさえ許されなかったんだから…!!」
同じ頃のトレセン学園理事長室、そこには理事長の秋川やよいと秘書の会話が交わされていた。
「理事長…ウマ娘達はカフェテリアで確認。艦娘の方々は神崎島鎮守府に確認取りましたが片方は存在せず、もう片方は現在鎮守府にいると…。」
「驚愕ッ!信じられん…!」
理事長は扇子を広げそこには【驚愕ッ!】の二文字。
「だから言ったのです。私達は平行宇宙から来たと…。」
その様子に声を掛ける人物、茶色い髪を後ろで纏めセーラー服を纏う少女、胸元にⅢの形をしたピンが光る。
その後ろには茶色い髪の少女と同じセーラー服を着た銀の髪の少女とピンクの小人と小柄な深海棲艦、
そしてやよいがよく知る栗毛に緑のイヤーカバーをしたウマ娘?や片目を髪で隠して帽子を右耳に被るウマ娘?や帝王や名優やら、
日本総大将に日本総大将に似た女性やら煌めく一等星と煌めく一等星に似た少女やら。
後、双子の様に良く似たイゼイラ人と日本人の少女。
「そうは言うが俄には信じ難いことだったのだ。」
「ですがノーザンテーストさん、もとい秋川理事長さんも平行宇宙から来た筈では?」
「それを言われると辛いが…ノーザンテースト…?たづな、かようなウマ娘はいたか?」
「いえ、理事長いない筈です。」
「ああ、私達の世界の話なのです。理事長さんの同位体がノーザンテーストさんというおウマさんなのです。」
「驚愕ッ!私がウマ娘!?」
「ウマ娘じゃないのです…後、たづなさんはトキノ「禁則事項です?」…はい、なのです。」
510:635:2022/10/28(金) 07:21:07 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
二人がそんなことをしているとたづなが話を進める。
「政府と鎮守府に連絡を入れましたら確認の為にこちらに人員を派遣するとのことです。」
「派遣…ということは水雷戦隊預かる軽巡か重巡の方辺なのです?」
「いえ…都内にお住まいでこういった事態に慣れている政府の方だとか。」
「あ…(察し)。」
「こんなこと任せられるなんて絶対あのお二人ですね!」
たづなのその一言で察する茶色い髪の少女、銀の髪の少女は流石だとふんす!と鼻息を荒くしている。
その時やよいはふと理事長室の時計に目をやるとその政府関係者の到着時刻をたづなに尋ねた。
「ならば少なくない時間はあるか…。」
「理事長?」
たづなが告げた時刻を聞いて考え込むやよい。
「艦娘の少女、いや駆逐艦『電』。彼女らの走りを見せては貰えないだろうか?平行宇宙のウマ娘?の走り是非見てみたい。」
「あの理事長…いきなり走って頂くというのはどうかと……。」
「ふむ……電出来そうかな?」
「可能ですが…それで誰が騎手するのです?いや電もマシュちゃんも乗れますけど余りが出るのです。」
「「騎手?」」
「あ、私ともかく電お姉さんは秋の天皇賞勝ったりしているG1騎手でもありますよ。」
「「G1騎手の艦娘…?」」
「後見たいの二足歩行の方なのです?四足歩行の方なのです?」
「「四足歩行…?」」
「なんか面白れえことやってんな…皆連れて行ってみっか!」
それを屋根裏で除いていた芦毛がいたようである。
ゴン!「痛てッ!?」
その芦毛の頭に円筒形の何か落ちてきた。
「イテテ…あんだこりゃ?茶筒?」
芦毛は茶筒らしきものを開ける。
「手紙か…これ…?えー何々…『あいつらのサポ頼むby不沈艦。止まるんじゃねえぞ…キボウノフラワー』…イカン危ない危ない…!」
511:635:2022/10/28(金) 07:21:41 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
最終更新:2022年11月14日 22:59