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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第二話『ウマと馬が出会ったようです』
府中に向けて赤ランプ付けて中央道走る警察車両が一台。
その中には皆さんお馴染みの方の姿が。
「たく、また神様方、何なんだよ一体…。」
「今朝起きたら枕元に手紙アリマシタからネエ…。」
「『申し訳ない。旦那がやらかしましたby太母』」って何だよ…。」
「何でも並行宇宙からウマ娘や艦娘引っ張って来て向こうの神様おこトカ…。」
「胃が痛え…。」
「ゴーストウィニングサンの時でアレでしたからネエ…。」
同じ頃のトレセン正門前。
「武勇さんお久しぶりです。」
「出迎えは君かい豊也くん、いつもなら秋川理事長や駿川さんが来ると思うのだけど?」
「いや何なんか騒動あったみたいで急に来れなくなったとかで代理で自分が来ました。」
吐き捨てたアドマイヤベガ、ウマ娘達の間にはなんともいえない空気が漂うカフェテリアのドアが大きな音を立てて開かれる。
芦毛のウマ娘がカフェテリアに姿現す。
「たのもー!おう皆の衆コースにデッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!イクゾー!ってなんかみんなしけたツラしてるな!」
「ゴルシ!?」
「ゴールドシップさん!?」
「カーンッテ音ナニサ!?」
「ってなんだよ~ススズもお米もテイオ-もマックちゃんもアヤベもその他諸々もここにもいたのかよ~。
お前らいつからニンジャレッドとハリケンイエローとマスク・ザ・レッドとクワガタ!カマキリ!バッタ!になったんだよ~。
言ってくれねえなんて水くせえなあ~。」
「「「「??」」」」
ゴールドシップの言葉に分け分からないという顔をするウマ娘達、マックイーンはゴールドシップを嗜める。
「ゴールドシップ…貴女少しは空気読みなさいな…。」
「おー祖父ちゃん…あんま怒ると血圧上がるぜぇ?」
「馬の貴女の祖父なのは馬の【私】の方でしょう!!ウマ娘の私は孫もいませんし!子供作った覚えもありません!!」
「マックちゅあん、んなあ硬いこと言うなよぉ。カルシウム足りてないんじゃね?ん、この鮭でも食うか?( ゚Д゚)⊃⌒>゜)))彡 カルシウムトレヤフォルァ!!」
「新巻鮭なんてどっから出しましたの!?というか食べ物を粗末にするんじゃありません!!」
ヒートアップするマックイーンを意識的か無意識的か鮭まで投げつけゴールドシップは煽る煽る。
なお投げられた鮭はスペちゃんがしっかりとキャッチしました。
鮭、もといカルシウム足りてなくてボルテージの上がるマックイーンの反応にテイオーが割って入り話を逸らす。
「ちょっとマックイーン落ち着いて!でゴルシ、皆でターフへ行こうって何さ。」
「馬が走るんだとよ。後学の為じゃなくて二度と見れねえから見といた方がいいぜ?特にススズやお米、スペにアヤベはな。」
ゴールドシップの言葉に疑問を浮かべるウマ娘達、馬が走るなら競馬場でいくらでも見れるではないか。
ゴールドシップは笑う。
「行きゃ分かるさ。」
531:635:2022/10/29(土) 00:16:10 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
「疑問ッ!たづなよ、何故生徒達が集まっておるのだ?」
「いえ私にも…告知などしていない筈なのですが…。」
パンと音を立て疑問ッ!と書かれた扇子を広げ困惑するやよいとだづな。
始めの一周目を終えたトレセン学園のコースの観客席には人々々々々、ではなくウマ娘ウマ娘ウマウマ(゚∀゚)ウマウマ々々とウマ娘に溢れていた。
恐らくトレセン中のウマ娘が集結したのではないかという人数であった。後少数のヒト息子やヒト娘のトレーナー勢その他。
彼女らの視線の先には一周目を走った四足歩行のそれぞれ芦毛と流星を持つ鹿毛馬ニ頭。
ちなみに今回は鹿毛の勝利、得意げに芦毛の馬に嘶くが芦毛の方は気にした様子もない。
そしてウマ娘達は衝撃に襲われていた。
その中でもチームスピカの面々の困惑度合いが高い。
「どういうことですの…私の目がおかしくなったのかしら…。」
「マックイーンの目も?」
「テイオーも…?」
メジロマックイーンとトウカイテイオーは目を見合わせる。
その中、スペシャルウィークがぽつりと言葉を零す。
「なんで馬の走りがマックイーンさんとテイオーさんに重なって見えるの…?」
「スペ先輩も!?」
「ウオッカあんたもなの?」
「お前らもか…。」
「トレーナーさんも!?」
トレーナーの沖野も話に加わる。
「おハナさんや他のトレーナーもあの馬にマックイーンとテイオーが重なって見えたって言ってる…。」
そんな話をしながらレースを終えた二頭の馬を見る。
「やっぱり中距離そちらが強いですね…電お姉さんと違い私の騎乗スキルじゃ【マックイーンさん】の力引き出せませんし…。」
「マシュちゃんは騎乗の経験も勝負事も私より少ないし仕方ないのです。」
その二頭に乗る片割れはトレセンの生徒達はあまり会ったことないがテレビやネットで見たことあるこの世界独自の【艦娘】という種族の筈。
もう一人は知らない、しかしウマ娘の耳が捉えた姉という言葉、彼女も艦娘で間違いない筈であるがそれ以上の衝撃が彼女らを襲っていた。
「【マックイーン】…?」
「どういうことですの…?」
トウカイテイオーとメジロマックイーンは銀色の髪の艦娘が呟いた名に困惑する。
それらを他所に目の前の艦娘らはウマ娘達の視線を釘付けにするニ頭の馬を臨時の馬係留場に移動させると別の馬の手綱を引き出てくる。
入れ替わりに出てきたのは鼻先に向かう白い流星を持つ栗毛と黒鹿毛のニ頭の馬。
他にも流星を持つ鹿毛の馬、流星を持つ黒鹿毛の馬とそれに似た馬などなどが係留されている。
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それらの馬から目を離せないウマ娘達がいた。
サイレンススズカは栗毛の艦娘に引かれる流星を持つどことなく【自分の様】に好きな人には人懐っこそうな栗毛の、
ライスシャワーは銀の艦娘に引かれる【自分の様に】小柄な黒鹿毛の、
アドマイヤベガは嘶き合う【己に似た】流星を持つ鹿毛と【己と似ているけど違う】の双子の様な二頭、
スペシャルウィークは【己に似た】流星を持つ黒鹿毛の馬と寄り添う黒鹿毛のその馬に良く似た馬、まるで【親子】の様なニ頭から目を離せない。
艦娘に手綱を引かれ先の栗毛と黒鹿毛のニ頭の馬はスタート地点へと向かう。
その時やよいに学園のスタッフが声を掛けた。
「理事長、あの…武勇騎手がお見えですが…。」
「何を…ッ!迂闊ッ!衝撃で忘れていたが講演の打ち合わせ今日であったか!!」
迂闊と書かれた扇子広げるやよい、どっから出しているのか…。
そこへレジェンド騎手である武勇隆を連れた現役かつ元ゴーストウィニング号の鞍上で現ウマ娘ゴーストウィニングのトレーナーである竹内豊也が来た。
「理事長、講演の打ち合わせで来た武勇騎手お連れしましたが…この騒ぎなんですか?それからあの馬達は…?」
竹内はスタートに向かうニ頭の馬を指さして疑問を言いやよいが答える。
「ああ、あれらの馬は…武勇騎手?」
答えようとしてやよいは武勇が一点を凝視、【栗毛の馬】を見ていることに気づく。
その様子にやよいは艦娘、電の名前を呼ぶ。
何かと思いながらも栗毛の馬を連れて銀の髪の艦娘と共にやよいの下へやって来ると隣に立つレジェンドと騎手件兼トレーナーという人物らの存在に瞳を開く。
「レジェンドさんと隣の方は…筋肉の付き方から騎手の方だと思われますがどちら様なのです?」
「あれ?俺、ウマ娘の出現や一緒のレースにあの事件で結構有名になったと思うんだけど…。」
「わーわーわー!」
電の不用意な一言で異世界から来たという電らの秘密がバレそうになるのを誤魔化そうとするやよい。
「う、うむ!名案ッ!電よ、この武勇騎手や竹内トレーナーは現役の騎手である!
なので彼に乗って貰えばより多くの馬の走りを見れるのではないか!な!竹内トレーナー!」
「え…でも…。」
「あの…理事長?突然馬に乗れ言われましても…。」
「でももへったくれもなし!これは私の決定である!」
勢いで竹内の疑問を押し流そうとするやよい。
悲しい宮仕え(URA及びJRA)故にお上の命には逆らえない、多分ゴーストウィニングが拗ねるだろうなと溜息を吐き竹内は馬を見てみる。
電と呼ばれた栗毛の少女の側では栗毛の馬が「ウソでしょう!?」「本気(マジ)なのです…」という顔を少女と交わし、
馬がその場でクルクルと左回転を始めた。
見るにミドルディスタンスホース…ウマ娘で言えば【サイレンススズカ】の様な中距離で大逃げを得意としそうだなと感じる。
対し目の前電と呼ばれた少女の傍ら銀の髪の少女…まだ彼女が艦娘どころかトンデモ存在であるとはしらない…が手綱を握る馬を見る。
黒鹿毛で馬体は小さいが良く鍛えられている。
「その子はステイヤーかな?」
「あ、はい。良くお分かりになりますね。身体の小ささ故に将来性を疑問視された時期もあったそうですが。」
「良く鍛えられている…例えるならあの【ライスシャワー】の様にその馬体に鬼が宿るとでも言うべきかな?」
その言葉に目をパチクリさせる銀髪の少女と黒鹿毛の馬。
目の前の黒鹿毛、栗毛の馬含めこの場の見るからに超一流、鍛え上げられたサラブレッド達を見るとなんとなくワクワクする。
まるでもう騎乗すること叶わない憧れた名馬達を前に騎乗するチャンスでも得た様な気分。騎手の性かなと竹内は思う。
「この馬に乗ってみても良いかな。」
「え、えっと。」
銀色の髪の少女は黒鹿毛の馬の方を見ると仕方ないなあという感じで首を縦に振る馬の姿、人間臭くて少し笑う。
533:635:2022/10/29(土) 00:17:47 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
「武勇さん!俺この子に騎乗(の)りますが武勇さんはそっちの栗毛の子で?」
その言葉にピタっと止まる栗毛の馬。竹内の方を見る武勇の目はもう騎乗してみたいと訴えている。
「これでレジェンド三人目なのです…」と零す電と呼ばれた栗毛の髪の少女、最早あの栗毛はレジェンドホイホイか何かか。
そして電はやよいの方を向く。
「理事長さん、もうしょうがないので乗って貰いますがこっちの要求も飲んで貰うのです。」
「ふむ…私が出来る範囲ならば…。」
「理事長!!」
たづながやよいを嗜めるが電はそう難しいことではないと言う。
「こっちであるウマ娘とサラブレッドが走るレジェンドホース杯でしたか?」
電は、この【世界に元から居るはず】の艦娘の少女は今日初めて聞いたかの様にレースについて言う。
それを疑問に思う者もいたが
「それと同じ様にこっちのおウマさんと一緒に指定するウマ娘さんにレースして欲しいのです。」
折角異世界下りまで理由不明だが来たのだ。
大欅や淀の坂を超えて生きている自分や遠き果てで一つの命として生きている子や姉妹と走らせてやってもいいだろう。
出走するウマ娘の名、【異次元の逃亡者サイレンススズカ】、【黒い刺客ライスシャワー】、【煌めく一等星アドマイヤベガ】そして【日本総大将スペシャルウィーク】。
対するは馬達は…
大欅を超えられなかった【沈黙の日曜日サイレンススズカ】、
淀を愛し淀に散った【青嶺の魂ライスシャワー】、
生まれることを許されなかった【アドマイヤベガ号の双子マラトノカノチウ】、
そして子の未来を見ること叶わなかった【日本総大将の実母キャンペンガール】。
534:635:2022/10/29(土) 00:18:22 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
最終更新:2022年11月14日 23:00