577:635:2022/10/31(月) 20:34:33 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその八十五
「我が夫、さっさと何か仕事を寄越すのです。出来れば忙しく難しい程良いのです。」
「モルガン、一体何があった?」
神崎博之神崎島鎮守府提督は溜息を吐く。
提督執務室、そこで神崎博之提督はモルガンに詰め寄られていた。
「お前、家であの子達の面倒見ているのではなかったのか?仕事始めればそれに支障が出るだろう?」
「そこら辺はどうにでもなります。妖精國で鍛えた政務能力は伊達でないのです。」
「だからって何故働く必要もないのに働く?」
モルガンは島に座礁して以降、神崎家で神崎の子供の面倒など見ていたりしていた。
いつの間にか妻を名乗ってたりするが些細なことである。
「いえ…特に理由はありませんとも…あの子に「お母様お仕事ないの?ニートなの?」と言われた訳ではありませんとも。」
「ニートの意味分かってるのか?」
「ええムッスメに言われたので気になって調べた訳ではありませんがつまる所働かず穀潰し、野党とやらの名誉妖精國妖精達のことでしょう。
後、ムッスメの友達で対馬で身内失った子の母代わりの曾祖母が働きながら子育てして凄いとムッスメが言ってたからではないですとも。」
「…………。」
最終的に今度のゲートティ連への神崎の外遊に着いてくることになったとかなんとか。
銀連世界の神崎島近海、足がくっ付いてるようなデザインの機動巡航艦より機動兵器が発艦しようとしていた。
アレである。ゲート日本に譲渡予定の艦。
暫定的にグレイファントムと呼ばれてる。大天使だと色々と問題あるそうな寧ろ個人名付けろとかなんとか。
「発進準備完了。自由号どうぞ。」
『了解。自由号出るぞ!』
578:635:2022/10/31(月) 20:35:06 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
バッシュ!という音共に機動兵器が射出されるが電磁やましてや火薬カタパルトという物理的なものではなく斥力を使うやつだ。
射出されたのはどこからどう見ても所謂トリコロールカラーしたチートな機動兵器である。
それこそ最終決戦で守りたい世界があるとか叫びそうなやつ。
まあ、中に乗る人はスーパーな遺伝子組み換えではないし動力も核分裂炉ではない、寧ろあれより高度な光速戦闘にも耐えうる兵器。
これを評してスパロボ仕様という人もいる、
『自由号、標的出しますのでマルチロックで全て撃墜して下さい。』
『自由号了解!』
その飛び立った抑制されていない核駆動を使っている強襲モジュール複合体ぽい機動兵器、
背部の推進機に内臓された大型ブラスターやら腰部斥力砲やら展開してハイマットなフルバースト形態をとる。
標的は空中で動くことなく静止している。
コックピットに乗るパイロット、しかも所謂ノーマルスーツではなく空自の制服着た人物の目にはピピピッ!という音とともにロックオンしていく過程が映る。
無論専用の謎機械が迫り上がって来る訳もなく汎用ゼルモニターに映し出されるだけだ。
しかしそれでもアニメみたいな仕掛けにパイロットは苦笑する。
『自由号、ファイア(射撃)!』
粒子ブラスターやら斥力砲やらどころかハイマットなフルバーストの際の発射符丁なぞ規定されてないのでとりあえず言っとくと言った感じ。
傍目からは乱れ撃つぜ!な状態から発射された粒子ブラスターと斥力砲の砲弾は目標を全て正確に射抜いた。
格納庫に自由号が戻るとそのコックピットから男が降りてくる。
「多川将補お疲れ様でした。」
「おう香坂かお疲れ様。」
自由号から降りてきたのはゲート世界の多川だった。
向かえたのは同じくゲート世界の香坂、二人は連れ立って格納庫の休憩所へ向かう。
香坂は備え付けられたハイクァーンから紙コップに入ったコーヒーを造成すると多川に渡す。
「どうでしたあの機体は?」
「正直言えば空自の主任務の要撃や対艦考えればあれで統一したっていいくらいだ。」
それ程かと呟く香坂に多川は言う。
「イージス艦すら上回るマルチロックや斥力砲やビームの射程、数揃えれば弾道弾の飽和攻撃だって捌けるぞありゃ。」
「だけど採用すべきでないと将補は進言された…。」
「一番の問題があれが陸戦兵器でもあるってことだ。絶対財務省のやつらそこ突いて空自と陸自の装備として兼用にすれば費用削減になるとか言い出すぞ?」
「ソレ理由に人員の削減も言い出すでしょうしね…。」
香坂と多川は共に溜息を吐く。
「ついでに同様の理由で可変戦闘機なんかの機動兵器もアウト。あれなら近接航空支援とか相当出来たんだがな…。」
「烈風(VF-0)ならうち(海自)のひゅうがやいずもも未改修で運用出来たんですが…。」
「まあ代わりの機体あったから良かったんだが…。」
「それがアレですからね…。」
579:635:2022/10/31(月) 20:35:38 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
二人して格納庫の一部に目をやる。
そこにはデーンと空自の塗装施された瑞雲改二(無論二人が知る艦これのアレではない)が鎮座していらしゃった。
二人して溜息再度吐く。
見た目ゲタ履きだが中身は立派な航宙機動兵器、F-35なんぞ目じゃない超高性能機だ。
機首にペラらしきものもあるがアレはシールド発生機兼斥力場発生機、そのままシールド突撃も出来るスグレモノである。
まあ緊急時にはペラとして使って航空力学的に空飛べるのだが。
「でもアレ完全にウチ(海自)で運用する様な水上機だからまた財務省が言い出しそうな気も…海自でも島嶼部多い南西諸島向けの哨戒機として採用するかって話もありますし。」
「ああそこら辺は大丈夫だ。空自で採用するのアレのバリエーションだから。」
「バリエーション…?」
ひらひらと手を振る多川に疑問顔の香坂。
多川はPVMCGで立体映像を出す。
ペラ付けた単発低翼の平々凡々な航空機、一般人見たらゼロ戦とか言いそうな機体。
「あのこれって…どう見ても大戦中の戦闘機では?」
「違うんだなこれが。」
多川曰く水上機の強風から紫電が作られた様に瑞雲改二からイゼイラ人が作った陸上戦闘機だそうな。
戦闘機と言っても爆雷撃も出来るマルチロールだそうだが。
「雷撃!?」
「ああ瑞雲改二もそうだがディルフィルド魚雷っていう宇宙用の魚雷の使用を前提としているそうだ。瑞雲は89式魚雷なんかも行けたが…。」
「やったんですか!?」
「ああ、大型艦もバッチリ沈められたぞ。」
頷く多川、仮想造成された某ヴァリャーグ(改装済)相手に航空雷撃試して沈めたとかなんとか。
「あとなコイツ既存の航空機に近い背格好だから設備とか流用出来るんだよ。」
「ああ…だったらひゅうがやいずもでも運用出来ますね。」
「だろ?」
採用の決め手は色々流用出来るかららしい。
まあいくらフヨフヨ浮いて移動とか出来ても車輪とフロートじゃ色々と勝手が違う。
やはり今までのものに近いほうが良いのだろう。
「だけど一つ問題があってな…。」
「問題?運用についてなにか?」
「いやそこじゃなくて絵面がなあ…。」
「絵面…あー確かに…ひゅうがやいずもに乗せたら…。」
二人して頭に浮かんだ光景に溜息吐く。一部の平和主義者が騒ぐのが目に浮かぶ。
「「完全に旧日本海軍の機動部隊だな(ですね)…。」」
二人の脳味噌の中では旭日旗翻る四隻分の長方形の飛行甲板に並べられた日の丸単発プロペラ機(宇宙戦可)のペラ回って軍艦行進曲流れてたそうである。
いせ、ひゅうが、いずも、かが揃ってまるでどこぞのパールなんたらを攻撃しそうな光景だったそうな。
580:635:2022/10/31(月) 20:36:09 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
最終更新:2022年11月14日 23:02