718:635:2022/11/06(日) 16:30:18 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第五話「ウマと馬はゴールしたようです」
ティアマトがウルトラマンしてたの知った対州姫らと突撃バカ夫妻は色々と話あった。
「なんぞティアマトかか様が驚かせてしまったようじゃのう…すまんなあ。」
「ティアマトって…あの怪獣と戦ってた巨人が!?」
「取り敢えず無事は伝えておいたからもう大丈夫じゃよ。ゆっくり日本本土の方に向かうそうじゃし、もし誤爆しても怒らないので大丈夫じゃ。」
「そもそも重力子魚雷含め通常兵器じゃティアマトにノーダメだしなあ。毛ほど痛くもないだろうし。」
「アノ…兵器通用せず巨大な生物ユックリ本土に向かうッテ…状況が怪獣王なのデスガ…。」
「まあ姿形はどう見ても汎人類史の人類悪かか様と然程変わりないからのお…一部人類悪かか様より強力になってるが(ボソ)…。」
対州姫の言葉に固まってる柏木夫妻見て呟くトトロット。
「これでゲートの向こうでもティアマト以上に驚かれたフランスとゲートのフランスの惨状(汚染)見たらどう反応するんだろ?」
「誰が勝ったのかしら…?」
「ワケワカンナイヨー!」
四頭と四人はほぼ同着、傍から見ても分からない程の僅差である。
ざわつくウマ娘達。
「ライスさん…!」
ミホノブルボンは己がヒーローの下へと駆け出す。
当の鞍上とおウマさんとウマ娘達は特に順位気にすることなかったり、超大陸側は寧ろ気になることがあり過ぎる感じ。
アドマイヤベガはマラトノカノチウにスペシャルウィークはキャンペンガールに近づくとそれぞれ馬の頭を撫でる。
「「貴方は…。」」
二人の声が重なる。
「私のお母ちゃんだよね?」「私の双子の妹よね?」
「「「「!?」」」」
その言葉をその場のウマ娘全ての耳が捉え驚愕で全員が沈黙と思ったら…。
ブチン!
ナニカが切れる音がした。アレである堪忍袋の尾とかではなく物理的に何か切れる音だ。
『『誰が…誰のお母ちゃん(妹)ですって!!?』』
「「「「!?」」」」
ターフに居るはずのスペシャルウィークとアドマイヤベガの声が別の場所からする。
全員がそちらを向けば何かゴゴゴゴゴゴ!!とオノマトペの付きそうな感じの馬二頭しかも繋がってた紐を引きちぎりスペシャルウィークらの方へ走ってくる。
そしてそのままスペシャルウィークらとキャンペンガールの間に立つと耳を倒し前足をかきスペシャウィークとアドマイヤベガ相手に威嚇を始めた。
その状況に溜息を吐いた電は…キャンペンガールを前に進ませると…
ゴン!
『『痛い!?』』
「少しは反省するのです!」
二頭の頭に拳骨をくれた。で
「「「「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!?」」」」
馬が喋って大騒ぎである。
そんなカオスを他所にサイレンススズカとライスシャワーは改めて己と相対する。
鞍上の武勇と竹内は何かを感じ鞍を降りた。
サイレンススズカは何を言うべきか悩みその場で左旋回始め栗毛のおウマさんにやっぱり自分なんだなあと思われてた。
ライスシャワーはライスシャワーを見つめ何も語らぬ己に歩を進めるか否か迷う、その時ミホノブルボンが傍らに立つ。
719:635:2022/11/06(日) 16:31:32 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
「ライスさん…。」
「ブルボンさん…。」
「言いたいことがあるならば言っておいた方が良いと思われます。」
「うん…そうだよね…!」
ライスシャワーは歩を進め漆黒の馬の前に出る。するとその瞳から幾つもの涙が溢れ出す。
「あれ…変だなあ…言いたいこと一杯あるのに…涙が止まらないや…。」
泣き出すライスシャワーしかしそれは悲しみではなく喜びの涙。
『強くなってもやっぱり泣き虫なんだね。』
「ライスさんの声を確認!?」
目の前の漆黒の馬を眩い光が覆う。
その場の全員が余りの光量に目を閉じる。
光が収まり目を開く。
「ライス…さん…?」
そこに居たのはライスシャワーに瓜二つの人物。
違う所といえばライスシャワーの象徴とも言える勝負服、黒いウェディングドレスの様な姿とは違う。
足元まで伸びたロングスカートにブレザーにネクタイを結び、足元にはブーツを履く。
胸元には日英米仏…幾つもの略綬を付け、肩には飾緒を吊るされている。
その姿を見て遠くより見守っていた柏木夫妻は驚愕する。
「あれは!」
「神崎島の制服デス!」
そのライスシャワーに似た人物はライスシャワーに近づきその身体を抱きしめる。
「ああ…本当に…いつの間にかこんなに強くなって…。」
「あの…あの…!貴女は…!」
ライスシャワーに似た人物は抱きしめていた手を離ししっかりとライスシャワーの顔を見ると微笑みを浮かべる。
「貴女の想像通り。貴女のウマソウルの源、競走馬であったライスシャワー号だよ。」
ライスシャワー号、姿だけでなく背丈もライスシャワーと変わらないのに随分と大人びて見える。
ライスシャワー号はその額をライスシャワーの額と合わせる。
「ライス(ライスシャワー号)は貴女(ウマ娘ライスシャワー)の物語を知っていたの。ずっと心配だったんだよ…。」
ライスシャワーは遠くで輝く星を夢見ていた。希望を振りまく星を。
【ふたりをしゅくふくする。こううんをとどけるライスシャワー!】
それに成りたいと思っていた。
だが…菊花賞始め皆の知る通り。
「だけど貴女はそれでも進むことを選んだの。」
ミホノブルボンに、トウカイテイオーに多くの人にその背を押されたからかもしれない。
それでももう絶望して全てから逃げて隠れていたライスシャワーはもういない。
720:635:2022/11/06(日) 16:32:08 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
「それが嬉しくて…貴女が…ライスシャワー号の魂を継いでくれた貴女(ライスシャワー)がこんなにも強くなって…淀の坂の呪縛を超えて…。」
ライスシャワーの涙を拭うライスシャワー号、だがライスシャワーの瞳からは涙が溢れ続ける。
「だけどそれだけ強くなってもまだ泣き虫なんだね…。」
微笑むライスシャワー号。
ライスシャワーはライスシャワー号の胸に縋り付くと大声で泣き出した。
その光景を見て肩をすくめ見つめ合う武勇と竹内。
「あれはなんといいますか…。」
「想いを受け取っていたんだろう…スズカの様にライスシャワー号の…。」
「疾走の馬、青嶺の魂となり、青嶺の魂を疾走のウマ娘が継いだだんでしょう…。」
その言葉に振り向けばサイレンススズカ号が人の姿となり二人に目を向けていた。
サイレンススズカ号の視線の先、ターフで抱き合う二人を影が包む。いやトレセン学園全体を、だ。
「ふぇ?」
「ああ…うん…来ちゃったんだ…。」
ライスシャワーは空を見上げ呆然とし、ライスシャワー号は達観の表情をする。
その二人の視線の先、トレセン学園の上空にあるのは翼の生えた割れた柘榴としか形容出来ない存在…だがライスシャワーは威圧感は感じない。
寧ろ、
「何か…懐かしい…あの…あれは…?」
「多分、貴方達の世界でウマ娘の三女神になった馬の三始祖、
それより遥か昔、古い古い時代に生まれた私達日本全ての馬達の名も残らないご先祖様、その馬を産んだ私達馬の母神様…馬の女神様だよ。」
同じ頃、頭抱える理事長のやよい。
ウマ娘達おウマさんの正体バレて大騒ぎ、なんか空には未確認浮遊物体が浮かんでる。
「たづなよ…コレ収拾つくのか…?」
「いえつかないかと…それに…。」
たづなはウマホをやよいに見せる。
ワクワク動画とかワク動と二大巨頭になってるウマウマ動画とか某ツブヤイターのシェア食いつつウマッター等に上がった先程のレース動画。
再生数が激増している。まあ投稿禁止とか指示も出してなかったので止むなしだが。
やよいはウマ動のコメント欄を見ると未だ急速にコメント数増加中である。
:どう見ても昔見たトウカイテイオー(馬)とメジロマックイーン(馬)ですありがとうございました!
:どうして電ちゃんが馬に乗ってるの!?
:電ちゃんを姉なる者と呼ぶあの浜風(?)はなんぞ?
:姉なる者がいる…つまりはあの浜風(?)はマシュ!
:↑流石にそれはないやろ?いいとこ知られてなかった特Ⅲ型だろ?
:おいおい武勇と竹内が出走しとる&鞍下がどう見てもヤバい…
:あのサイレンススズカ激似馬がスズカの大逃げに着いていくって!レジェンドの脳が壊されるぅぅぅぅぅ!?
:ゴーストウィニングがネイチャやウンスと一緒に大鐘音を!!男塾かな(白目)
:アヤベさんとスペチャンめっちゃいい笑顔で馬と走っとるがな
:西ノ島に出現した怪獣と関係あるのかな?
:↑まっさかーそんな訳…ないよな…?
:あの府中市民だけどそのレースしたトレセン学園の上に正体不明物体浮かんでるんだけど…
721:635:2022/11/06(日) 16:33:56 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
やよいはバッと扇子を広げる。
「達観ッ!うむ!もう隠すのも無茶無理無謀!ならばたづな、この勢いのまま行くぞ!」
「と申しますと?」
「ウマ娘のレースの後にはアレが必要だろう?」
やよいはニヤリと笑い、たづなも微笑む。
「「ウィニングライブ!」」
それで二人が本題に入る。
「で、誰が一着なのだ?確か今回測定用カメラ用意していなかったと記憶しているが…アレ判別着くのか?」
「えーっと…不幸中の幸いか暴走したゴーストウィニングさんが高精細カメラ大量に設置していたので確認取れました。
一位が武勇氏と同着で竹内トレーナー。
三位がハナ差で電さんと同着でマシュさん、サイレンススズカさん、アドマイヤベガさん、スペシャルウィークさんですね。」
「正しく大接戦ドゴーン!だが一位、二位にウマ娘が一人もいないではないか…ううむ…しかしその場合は鞍上がウィニングライブでセンターを…?」
二人の脳裏に大の男二人がトレセン指定の勝負服身に纏いウマ娘と艦娘に囲まれセンターで歌って踊ってる姿が浮かぶ()。
鞍上自らが己の愛馬こそが最強だと両手頭に付けてウマ耳真似て満面の笑顔で示したり、
某公共放送の教育番組でうたのおねえさんやおにいさんが滑りそうな尊厳破壊スライダーをいい笑顔キメて滑っとる。
「さ、流石に竹内トレーナーともかく武勇氏はダンスやボーカル無理ではないかと…。」
「ウ、うむそうだな。そうに違いない!」
「では鞍下…ライスシャワー号さんとサイレンススズカ号さんにダンスとボーカル出来るか尋ねてみましょう。」
「歌はどうする?ウィニングライブの曲を歌えるのか?」
「得意で希望する歌があればウィニングライブ用のでなくともそれを優先しましょう。ダンスならば三位のウマ娘達でカバー出来る筈…。」
なお、サイレンススズカとサイレンススズカ号であるが…。
サイレンススズカ号はウマ娘サイレンススズカに死んだ目を向けていた。
「ライスさん達もドラマやってるのにウソでしょ…。」
その視線の先ではウマ娘サイレンススズカはあいも変わらず左旋回を続けていた。
「「………。」」
それを見た竹内と武勇。何とも言えない空気が二人の間を流れた。
722:635:2022/11/06(日) 16:34:42 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ!
最終更新:2022年11月14日 23:08