40：陣龍：2022/10/26(水) 11:07:37 HOST:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp
【大体日本産のゲームや文化のせい】
『良いですか？落ち着いて聞いて下さい。現実に【飲むだけ、掛けるだけで立ちどころに致命傷が治る妙薬】なんて有る訳無いじゃ無いですか』
『あのですね、確かに魔王とかそう言う存在は居ましたよ。ですが全てをぶった切る奇跡の名剣なんか存在しません。そもそも魔王と言っても唯の国王の異称です』
『ずっと問い合わせ来まくってるんですけどねぇ！何度聞かれてもウチには【読むだけで誰でも魔法を出せる魔法書】何か無いって何度も何度も何度も言ってるんじゃい！！』
――――ゲートが開いて暫くして、日本産のファンタジー系RPGが各世界で人気になるのと比例して、そのゲーム等では常連である武器や道具が、
魔法が存在している世界に本当に実在するのか問い合わせが殺到し、受付対応の要員が過剰勤務になる事例が多発。公式声明で【ゲームと現実を混同するな】と言う、
魔法存在世界からの共同声明が何度も出されるも、当の魔法存在世界の人間すらも感化されて世界を探しに出るケースも僅かながらに確認され、
担当者は皆悟りを開きそうな眼をし始めていた。
『正直突っ返そうかと思った依頼だったが、いやぁやって見るもんだったぜ！この【ゆー〇ゅーぶ】とか言う映像で見れた、
新しい【剣】の作り方！刃の波紋が打ち手によって全く変わるし性能も千差万別！最高に面白れぇったらありゃしねぇ！！』
『えぇ！本当に感謝して居ます！まさかこの刀に【絹の布を落としたら絹の重さだけで綺麗に斬れる】様な、飛んでも無い刀をこんな格安で！！』
『ちょっと待てそりゃどう言う事だ』
――――剣と魔法な世界線にて、日本から流出であったり、覚えられたりした日本刀の鍛造映像を見て職人気質が暴走した鍛冶師と、
それを持ち込み依頼した者とのやり取り。その後の実験で、30本束にした大剣を一刀両断に斬り捨てた異世界産の【日本刀】は、
魔物討伐戦にて首を飛ばしまくる妖刀と成り上がった、恐ろしい事になったらしい。
『彼の国から聞いた【競馬】と言う文化』
『うむ』
『我らが国にも導入出来ないだろうか』
『賭け事であれば【パチンコ】だのも有るが』
『異種族間の対立を緩和させるのならば、【競馬】が最善と判断した』
『本当の所は』
『永遠なる【皇帝】、【帝王】の伝説、そして【鈴鹿】の栄光の日曜日を、我が世界で見たいのだ！！』
『あぁ、やっぱり……』
――――日本での競馬やその動画、また競馬を元ネタにした某アニメの多大なる影響を受けた、とあるファンタジー系で異種族が多数居る世界。
その後本当に各国間で協定を結んだり日本に一部支援を貰ったりして開業まで漕ぎ付けた。一体何が彼をそこまで駆り立てたのであろうか。
影響力が強すぎる日本のカルチャー文化が齎す様々なショック()の一部。国家の近代化よりもこう言う混乱や一部分だけの突出が怒っているであろう(適当
最終更新：2022年11月18日 23:58
