697:奥羽人:2022/10/01(土) 21:34:48 HOST:sp49-98-168-34.msd.spmode.ne.jp
【松島型戦略砲艦】
[主要諸元]
全長:450m
全幅:120m
排水量:約36万トン
機関:核融合/液体金属MHD発電システム
速力:公称30ノット
乗員:30名前後(+支援要員1200名前後)
[兵装]
- 130口径188cm戦略砲:軸線上1門
- 大型垂直発射システム:24セル×2基 計48セル
- レーザーCIWS:4基
- 近接防空ミサイル多連装発射機:4基
[同型艦]
松島
厳島
橋立
松島型戦略砲艦(Mathusima-class SGV)とは、低軌道へのペイロード投入を目的として宇宙航空研究開発機構(JAXA)と日本国宇宙軍及び海軍が共同で開発した、自己航行型マスドライバー(Self-Propelled Mass Driver/SPMD)を長距離攻撃用に改装した戦略砲艦(Strategic Gun Vessel)である。
全体的にはステルス艦を思わせるタンブルホーム型の滑らかな船形となっている。
トリマラン(三胴船)であり、船体中央より少し後方の左右に大きく張り出している。このサイドハルは減揺機能を備えており、船全体への波の影響を最小化している。
前方と後方にはそれぞれサイドスラスターが備え付けられており、突撃砲の如く砲基部を中心軸とした超信地旋回で照準を行う。
また、支援設備として船体後方に観測用無人航空機の射出及び着艦機能が備わっている。
その他にも、寿命1週間程度の小型観測衛星を搭載したロケットが48基、戦略原潜用のSLBM発射管の設計を流用した射出器に搭載されている。
これによって本船は、外部からの情報支援が受けられない状態であっても、単独で測位用24基+観測用24基によるリアルタイム全球観測態勢を構築することが可能である。
観測衛星はライダー(レーザーレーダー)が備わっており、複数機でマスドライバー射線上の大気状態を精密に観測・データ化することで、極めて精密な照準支援を行うことが可能である。
698:奥羽人:2022/10/01(土) 21:36:28 HOST:sp49-98-168-34.msd.spmode.ne.jp
本艦の構想は、21世紀に入ってからの諸外国の弾道弾迎撃技術の進歩を鑑みて、大型自航マスドライバー計画に相乗りする形で立てられた。
各国、特にアメリカ合衆国は、戦略防衛構想から得られた技術によって空中発射レーザー兵器システムや、大気圏外高高度迎撃飛翔体、衛星搭載型指向性エネルギー兵器などを実用化しており、将来的に弾道弾による攻撃を無力化してしまう可能性が急激に高まっていた。
その状況下において、弾道ミサイルよりも低い軌道を高速で飛翔させることができ、迎撃を受けずに敵対国の奥深くを打撃する事が可能な“大陸間弾道砲撃”兵器として考案されたのが、この240メートル超の砲身を持ったマスドライバーレールガンであった。
そしてその通りに、本艦の最大の特徴が、艦体軸線上に半固定されている主砲である130口径188cm戦略砲である。
砲撃にあたり先ず砲弾は、長さ25メートル程度の矩形翼型の回転羽を有する初期加速室にて、回転羽の先端部に固定される。
続いて初期加速室がほぼ真空状態になるまで減圧され、回転羽が回転を始める。
直径約50メートルの円周上を加速する回転羽の先端速度がマッハ5~6に達した段階で砲弾が切り離され、砲弾はそのまま慣性で直線加速器へと突入し、そこで電磁誘導で任意の速度まで増速されて投射される。
攻撃用途への改装にあたり、部品寿命の大幅な低下を許容しており、発射までの所要時間はマスドライバー任務の頃よりも大幅に短縮されている。
射撃管制には、艦に搭載されているスーパーコンピューターが用いられている。
これは、1秒間に10の18乗回以上の浮動小数点演算を行うことができる超エクサスケールコンピューターであり、自艦から射出した簡易観測衛星や、軍の戦略・戦術ネットワークは元より、気象衛星や各地の気象観測ネットワークから得た情報によって大気状況を全地球規模でシミュレートしている。
それに加えて使用される砲弾には、戦術ネットワークとリンクした自己軌道修正機能が備わっており、万全の状態で砲撃を行った場合、対蹠地(地球の反対側)を航行する艦艇への初弾命中すらも不可能ではないとされる。
また、曲芸的技法ではあるが、衛星軌道への砲弾投入が可能なマスドライバーの性質を応用して、発射した複数の砲弾を周回軌道に“待機”させ、任意のタイミングで一点に落下させるといった“部分軌道同時弾着射撃”も理論上は可能である。
砲弾は現状、単弾頭型のAPE弾と、多弾頭型のMRV弾の二種類が用意されている。
単弾頭型は、極めて強固に防護された地下施設を主目標としており、その大質量と速度を以て地中深くへと貫入し、炸裂する。
また、大型隕石迎撃任務にもこの砲弾の使用が想定されている。
多弾頭型は、主に空中炸裂によって広範囲を衝撃波と爆風で加害する(AC5の散弾ミサイルやAC7のアリコーンのような感じ)用途で用いられる。
また、加害範囲の低下と引き換えに単位面積あたりの破壊力が増加する地表炸裂モード、単弾頭型には及ばないもののバンカーバスター程度の貫通力はある地中貫通モードも存在している。
これら砲弾には電子励起爆薬に代表される新型爆薬が採用されており、極めて高い破壊力を持っている。
こういった高い攻撃能力の反面、その任務の性質上、防御性能は最低限の個艦防空能力に留められている。
699:奥羽人:2022/10/01(土) 21:39:57 HOST:sp49-98-168-34.msd.spmode.ne.jp
以上となります。
予想通り、マスドライバーは砲艦へと改装されてしまいました……()
あらためて自覚しましたが、自分、ミサイル撃つことしか考えてない北極星型とかデカイ砲弾撃つことしかコレとか、○○することしか考えてないモノが大好きなようです。
最終更新:2022年11月19日 00:08