6:モントゴメリー:2022/10/24(月) 23:40:06 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
無幻世界支援ネタ——GAZ-AAA-V型トラック——
全長:約5.3 m
全幅:約2 m
全高:約1.9 m
要員数:2名
エンジン馬力:50馬力(標準)・6×4輪駆動
積載量:2トン

【概要】
GAZ-AAA-V型トラックはGAZ-AAAトラックの戦時量産型である。
極限まで簡略化した設計により大量生産がなされ、戦争中のソ連軍兵站を支えた功労者である。

【背景】
まず、基となったGAZ-AAA型トラックについて述べる。
これは、フォード AA トラックを原型として、ソビエト連邦においてライセンス生産されたトラックである。
GAZ-AAA型トラックはこれを6輪車両にしてさらに4輪駆動とした強化型で、積載量は1.5トンから2トンに強化されさらに悪路走破性も向上している
大祖国戦争開戦時にはAA・AAA型合わせ約17万輌がソ連軍に配備されており、兵站業務についていた。
しかし、開戦によりトラックの需要はさらに高まった。それに対し、生産力は戦車などの装甲車両に振り向けなければならなくなる。
そのため、低下した生産力で需要に応えるためにGAZ-AAA型トラックの戦時量産型設計が必要とされたのである。

7:モントゴメリー:2022/10/24(月) 23:40:40 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【設計】
積載能力を維持しつつ、「これ以上の簡略化は不可能」と断言できるほど徹底的な簡略化が図られた。
その外見は悲惨とも言えるほどで、「フレームにエンジンとトランスミッションを取り付けただけ」の一言で表せてしまう。
(一応、他にも絶対必要な部品は装備されているが…)
操縦席と助手席には屋根もなく、風除けの前面ガラスすらない。ドアに至っては言わずもがなである。
試作一号車を視察したスターリン書記長の『まだ製造途中のようだが、いつ完成するのか?』というセリフが全てを物語っているであろう。
なお、『これが完成形であります』という技師の返答に同志スターリンは絶句したという…。
エンジンは元型と同じく50馬力ガソリンエンジンであるが、これは「標準」であり実際は各工場で手に入るエンジンは片っ端から搭載された。
標準型の次に用いられたのはコルホーズなどで使用されていたトラクター用エンジンで、これは約20馬力しかなかった。
そのため、最高速度は50㎞/hとされているが20km/hほどしか出なかった車両も多くあった。
しかし、それは致命的な問題とはならなかった。
あまり速度を出すと、運転者が凍傷を発症し最悪死亡するからである……。

【運用】
当初はそのあまりな外見なため前線の各部隊では受け取りを拒否されたため、主に戦線後方の輸送に活用された。
スタート・ラインからモスクワに至るまでの戦闘予想地域の住民疎開作戦が特記に値する。
しかし、スターリン・ラインからの撤退が成功した後では贅沢も言っていられず前線部隊でも使用されるようになる。
実際に使ってみると、その評価は意外にも高かった。
見た目に反し堅牢であり、故障率も低かったのである(何せ故障する部品がないのだから)。
尤も、乗り心地は最悪であったため運転する現場の兵士たちは少しでも快適にしようと創意工夫をした。
ソ連軍は人民の軍であり労働者の軍である。よって、大抵の部隊に一人は職人がいた。
真っ先の屋根が追加され、中には風除けガラスまで装備した部隊もあった。
兵士からはその見た目から「同志スターリンの櫛」と呼ばれ、ドイツ軍からは「骸骨トラック」と呼ばれた。
それは多分に侮蔑の成分が含まれていたが、その稼働率の高さからドイツ軍も鹵獲車両を活用するようになる。

8:モントゴメリー:2022/10/24(月) 23:41:24 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
同志陣龍が停止している間に、できるだけソ連軍を強化するぞオラァァン!!!
ということで急遽でっち上げました。

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最終更新:2022年11月19日 00:14