183:弥次郎:2022/10/15(土) 22:18:04 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
憂鬱SRW GATE 自衛隊(ry編 証言録「あるいは、如何にして米国は心配することをやめて進撃を愛するようになったか」3
「ファルマート大陸での動きが鈍化しているようだね」
「ハッ、ただいま原因の追求と対策を…」
「言い訳はいい。必要なインフラ敷設と現地の折衝を計画に追いつけるように勧めてくれたまえ。
半官半民の人員まで送っているのだ。君たちには明確な戦果が求められることを忘れないでほしい」
「……承知しました」
- 米軍の特地展開は、処々の問題もあり徐々に速度を低下させていた。しかし、政治や情勢は決してそれを許さなかった。
「支持率は上々。懸念されていた政策転換の反発の声も想定内だな」
「ファルマート大陸という目の前の利益をむざむざ見逃したのは前政権の落ち度でしたからな」
「帝国との外交を先んじられたのは痛いが、まだ巻き返しは可能だ。
連合にいいように踊らされては、合衆国の名の折れだ」
「その通りです、大統領」
「工員を民間にまで求めるのか……軍機に触れるかもしれないのに大丈夫か?」
「PMCも動員しているって話だ。
それに、通信だとか鉄道だとかのインフラ整備は軍だけじゃ無理だからな」
「そうでもしなきゃあっちじゃ苦労するのかよ……大丈夫なのか?」
- アメリカ本土にて。特地のインフラ整備のため、その手の人員は売り手市場となり、多くの技能者が特地に派遣されることになる。
「輸送隊が行方不明……これでいよいよ今月に入って4件目」
「襲撃を受けるとのことから護衛を何とか増やしていましたが、それでもとは……」
「電波塔や通信衛星がない、もしくは建設中ということもあって、一定地域以遠では見通し圏外への通信が不可能ですからね」
「進軍を急ぎすぎた結果というのはわかってはいる……問題は上がそれを受け入れないことだな」
「返ってくるのは善処せよという指示と、さらなる人員派遣の予定表だけ……上はやる気があるんですか?」
「言われたからにはやらねばならんのだがな……」
- 特地での米軍拠点にて。広く治安が不安定なファルマート大陸に米軍の物量は徐々に吸い込まれていった。
「3日前か、ここでの待機を命じられてから……音沙汰は?」
「ネガティヴ、まるでない」
「畜生……やってられねぇ」
「上は何を考えているんだ?」
「知るかよ。ホワイトハウスやペンタゴンの人間は快適なオフィスで仕事をしているのさ。
俺たちがこんなところで碌な食事もないまま野宿しているのによ」
「軍票も通用しなければ、ここでの貨幣も使い果たした……本格的にまずいぞ。
最悪積み荷に手を付けてでも食わねぇと」
「馬鹿!俺たちの仕事を忘れたのかよ!」
「それで死んだら元も子もねぇだろうが!」
- 輸送車両を含む輸送部隊の会話。現地の仕事が飽和しつつあったことや通信インフラの不備不具合もあってときに孤立することになった。
184:弥次郎:2022/10/15(土) 22:19:47 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
「くそ、野盗だ!応戦しろ!」
「上から矢が飛んでくるぞ!車の陰に隠れるんだ!」
「撃ち返せ!」
「ダメだ、鎧で弾かれてる!拳銃は役に立たないぞ!?」
「くそ、遮蔽物が多くて狙いが定まらん!」
- 輸送中に襲撃を受ける米軍輸送部隊。特地側の行う火器に対する対抗策が徐々に効果を発揮し、アドバンテージは徐々に揺らいだ。
「武器が枯渇しているのにどうしろってんだよ……司令部からは?」
「は、それが……現地調達しろと」
「ここは中東じゃないんだぞ!ゲリラ共が使うAKもRPGもない!
あるとしたら時代錯誤な剣や弓矢ばっかりだってのに!」
「しかし、弾薬の消費が激しすぎれば補給が追い付かなくなる可能性も……」
「……クソがっ」
「チャンバラごっこやれってのか?」
- 東部ファルマート大陸最前線にて。武器弾薬の補充や補給が徐々に追いつかなくなり、現地で武器を手に入れる羽目になる。
「こんなのを持ち運べってか…?」
「鞘と剣とベルトを合わせたら……くそ、重いな」
「軽金属が発達する前だからこんなに重いわけだな」
「ああ、鉄は案外重いのか……」
- 何とか調達したサーベルなどを装備する米軍兵士たち。なお、装備の重量としては中々重たく、行軍や戦闘に支障をきたした。
「なんでASがないんだ!中東のゲリラ共なんてあいつらがいれば問答無用で蹴散らせたんだぞ!」
「こんな僻地にまで展開できるかっての…」
「いや、上が連合からの供与戦力を使うのを嫌ったらしいぜ?」
「その結果がこれかよ……!馬鹿じゃねぇのか!なんで中東での被害が減ったのか知らねぇのか!」
- 中東から特地に派遣された米軍兵士、ASによる支援の消失の理由を知り憤怒。
「……現地勢力同士のいざこざに、肩入れしろと?」
「司令部からの指示だ。現地の勢力からの支援と支持を勝ち取るためだとか」
「ようするに傭兵業か?」
「武器はあるのか…ちゃんと銃火器は?」
「あるにはあるが……まともな陣地などは期待しない方がよさそうだ」
「マジかよ……」
- 現地での作戦を遂行するために、いわゆる傭兵業などに従事するという本末転倒な事態に。
「戦線の縮小を求める嘆願書はどうだった?」
「ダメです、まるで返事が返ってきません。黙殺されたかと」
「……所詮は左遷された扱いか」
- リー中佐、戦線拡大を急ぐ上層部へと諫め、整理を求める嘆願書を送ったが黙殺される。
185:弥次郎:2022/10/15(土) 22:22:56 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
いよいよ崩壊が近づいてきましたよ…
通信インフラ:衛星無し、見通し圏外への通信は電波塔の敷設か通信中継基地の建設がないと十全にならない。
武器弾薬:
本国からえっちらおっちら運んできて、さらにそこからファルマート大陸の輸送部隊が運ぶ。
弾がなくなったり壊れたら?おかわりが届くまで予備を使うか現地で調達した武器で何とかしろ。
食料:現地のモノを下手に食べると病気になったりなんだりするので、水さえも補給のそれに依存。
航空支援:あるにはあるが範囲が広すぎるので要請しても飛んでこない。というか通信が(ry
最終更新:2023年09月07日 23:17