912:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:26:47 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
Gジェネ戦記
夢幻会 斯く戦えり
時は宇宙世紀0079。
人類が宇宙に進出しだしてからそこそこ立った時代である。
WW3後の世界はなんやかんやあり国々の統廃合が進んだ結果大凡三つの国に別れていた。ユーラシア連邦、アメリカ大陸連邦、
アジア・オセアニア連邦。いわゆる三連邦もしくは地球連邦諸国と呼ばれた国々である。
これら三カ国と他幾つかの小国により地球は統治され、宇宙ではこれらの国々が運営するコロニーや月面都市が乱立していた。
それぞれの国々が独自で保有するコロニーや月面都市。それらとは別に和解目的三カ国共同で建造されたサイドコロニー。
そして火星や木星といった遠方開拓地である。
そんな人類が宇宙にそれなりに飛び出している状況が起こったのがジオン、プラント、コロニー革命政府の三つの自治コロニーによる独立戦争。
後に一年戦争と呼ばれる争いである。
事の発端は何だったかと言えば、地球圏開発もそこそこで火星や木星の遠方開発を進めていたアジア・オセアニア連邦に対して、地球圏近郊開発が中心であったユーラシア連邦や
アメリカ連邦が負けてなる物かと無理くり火星や木星に進出し始めたことであろう。
元より遠隔地開拓のために準備を進めていたア・オ連邦に対してそういった準備も不十分なまま開拓を始めたユー連や米連は予算不足、物資不足により躓いた。当然である。
しかし面子と実利と国防的にこれ以上遅れるわけにはいかないと判断した二か国が何をしたかと言えば自分達が管理するコロニーへの増税である。
今まであってないようだった空気税を本格化させ、他にも工業ノルマを増やし、なんやかんやつけて給料をピンハネした。
そうした結果が宇宙移民民の不満の増大であり、独立運動の活発化に繋がった。
ジオン・ズム・ダイクンやヒイロ・ユイなどを代表として活動家たちは過激にせよ、穏健にせよ様々な手で運動を進めていたが、穏健派代表のヒイロ・ユイは地球至上主義者の凶弾に倒れ、過激派筆頭のジオン・ダイクンは演説の最中に心臓発作で倒れた。
こうして良くも悪くも宇宙移民の熱意に方向性を与えていた二人が消えたことにより独立運動は統率を失いむしろ過激化していった。
こうして起きたのがサイド3でのジオン共和国の独立宣言とサイド1コロニーの革命である。
その後両コロニーは米連、ユー連との意味があってないような交渉が続き、途中でサイド6のプラントも独立運動に加わり、両勢力の間は加速度的に悪化していった。
戦争勃発の一年前。月面都市コペルニクスで起こったテロにより両勢力の交渉団が死傷。
実行犯は自爆し、詳しい来歴が不明となっていたが両者共に相手側の破壊工作だと罵り合うこととなり交渉は破談。
そしてその翌年に一年戦争が開幕した。
これはそんな激動の時代におけるアジア・オセアニア連邦の歴史であり、その国を陰から操っていた秘密結社夢幻会の苦労を描いた物語である。
913:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:27:26 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
日本 某所 夢幻会会合
「えー。これより今次大戦における何度目かの会合を始めます。司会は私。嶋田が担当させてもらいます」
そんなこんなで始まった夢幻会の会合。司会はいつもの嶋田さん。なんとアジア・オセアニア連邦の現役大統領直々の司会である。すっごい贅沢。
「取りあえずは我が国の基本方針と状況を語りたいと思います。
とは言え現状は中立維持。地球連合側にもコロニー同盟側にも加担しておりません。
コロニー側とは元々今までの建設・運用費用を払うなら独立を認める方針であり、ジオンやプラントとはそれで交渉が済んでおりました。
唯一革命政府はそれを踏み倒そうという彼方側の世論が強く、交渉は進んでおりませんでしたが。
対して地球諸国側ですが、まぁ元々我が国に対抗しようとしてたユーラシア連邦とアメリカ大陸連邦が無茶な増税した結果の戦争なので我々が手を貸す道理がありません。
なのでこちらもノータッチ。まあ両国は度々地球人類団結の時だやら、我々を裏切るのかやら言ってきますがのらりくらりと無視しております。
しかしながら戦争が長引くにつれ我が国にも経済的なダメージが表面化しております。
このまま戦争が長期化すれば我が国の経済にも無視できない影響がでるとの試算が出てますので、今回の会合ではそれを踏まえたうえで改めてどういった行動をとるべきか話し合いたいと思います。
そのためにもまずは各部署からの報告と今大戦における戦況の報告をお願いします」
「えー。大統領府関係からの報告…というか今大戦のおさらいです。
コロニー独立同盟の三カ国が宣戦布告と同時に行った奇襲攻撃により、地球連合派の独自コロニーやサイドコロニーは瞬く間に制圧されました。
そのことを見たアメリカとユーラシアによる連合艦隊が出撃。これを迎え撃たんとしたコロニー同盟側の連合艦隊と激突。
いわゆるルウム戦役の勃発ですね。
結果はミノフスキー粒子とモビルスーツ(MS)を上手いこと活用したコロニー軍側の勝利で終わりました。
最もコロニー軍側も相応に損耗しているようで、手放しでの完全勝利というわけではなかったようです。
続いて起きたのが月面戦役。
コロニー側は初手の奇襲で制圧したグラナダを拠点に月の連合拠点へと攻撃を開始。
地球連合側も激しく抵抗し、多少は拮抗した時もありましたが、援軍なき抵抗であったため最終的には殆どの連合拠点は陥落し、現在ではプトレマイオス基地にて閉じこもり閉塞する羽目となっています。
他の連合艦隊においてもルナツーやアルテミス、バルジといった残存宇宙要塞に籠りっきりですね」
「制宙権を確保したコロニー軍側は続いて月面のマスドライバー及び衛星軌道からの爆撃により両連邦の本土を攻撃し始めました。
しかしこれは失敗。単純に地球の両国本土の迎撃網に阻まれた形ですね。
またルナツーやアルテミスなどの残存拠点に避難していた連合艦隊も度々衛星軌道上に進出しては爆撃に夢中になっていたコロニー艦隊に攻撃を加えて妨害しております。
これに対してコロニー側は痺れを切らしたのか衛星軌道上に大部隊を終結させ、地上降下作戦を開始させました。
この際には自動ミノフスキー粒子散布装置を先んじてアメリカ、ユーラシア領土にばら撒き、地上の迎撃網を麻痺させた中で降下部隊を降ろしてます。
降下そのものは成功。第一次降下作戦ではウクライナ地域に降下したコロニー軍はミノ粉が撒かれて指揮系統が混乱する現地の連合部隊を蹴散らし、同地域を掌握。
その後は欧州方面とロシア方面に別れ進撃を開始しました。
これに気を良くしたのかコロニー側は第二次降下作戦を展開。目標は北米東海岸。
これにも見事成功し、同地域に橋頭保を築くことに成功。
対してコロニー軍に首都地域を落とされたアメリカ連邦政府は首都機能を南米へと移転させました。
914:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:27:58 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
続いて行った第三次降下作戦も成功。目標は北アフリカ地域。
どうやらスエズ運河と地中海の制海権を手に入れ、黒海経由で欧州方面軍とユーラシアの主要地域を囲むことが狙いだったようです。
このコロニー軍の目論みは成功。
アフリカ共同体は瞬く間に陥落し、ユーラシアは主要な欧州地域を囲まれることとなりました。
アフリカに降下したコロニー軍は目論見通り北アフリカを落とすと、アフリカ統一機構が支配する南側にも進出。
アフリカ機構は共同体よりは粘りましたが二か月前に首都が陥落し、今ではほぼ完全にコロニー軍側の制圧下ですね。
戦況をまとめますとユーラシア連邦はロシア方面と欧州方面が分断され、欧州地域は東欧方面と北アフリカ方面から囲まれ孤立状態。
アメリカ連邦は首都地域である北米東部を占領され、以降も戦線が押され続けグリーランド、米中部とメキシコ、カリブ海方面は陥落。
西海岸地域はアラスカ要塞とユーラシア連邦の極東ロシア方面軍と協力して持ちこたえていますが、陸路では南米地域と切断されており、もっぱら海路で繋がりを続けてますが、メキシコから太平洋方面に進出したコロニー軍水中艦隊によって度々襲撃され、安定した航路を築けているとは言えない状況です。
アフリカ大陸に関してはつい2か月前に南部も制圧されて完全にコロニー軍の手に落ちてますね。
まとめますと現状では滅茶苦茶コロニー軍側有利。終戦も時間の問題に見えます」
「結果だけ見ればアメリカもユーラシアもコロニー側を舐めていたんでしょうね。
しかしそれはコロニー軍側も同じようです。
昨今戦線が広がりすぎたのかコロニー軍側の疲弊が目立ちます。単純に人手不足のようです。
どうやらルウムや月面での消耗がここにきて響いてきたようです。
またアメリカ、ユーラシア両軍ともミノフスキー粒子散布下での有視界戦闘に慣れ始めており、コロニー軍側の戦術に対応し始めています。
昨今は両軍共に新型MSを投入しだしたようで、コロニー軍側の被害も加速してますね。
これはコロニー軍側の勢いにも如実に表れており、戦力の補充が追いつかなくなってきた結果目に見えて各戦線の圧力が低下してます。
優勢だったはずの北米戦線は停滞し、欧州戦線もユーラシア軍の激しい抵抗から足踏み状態で方位と海上封鎖により締め上げる方針に変えたようです。
それとユーラシア、アメリカ両軍共にどうやら反攻作戦の準備を進めているようです。
このため今後再び戦況が様変わりする可能性は十分にあるかと。
逆にコロニー側が地球連合の反抗作戦を粉砕すれば、再び流れはコロニー側に傾くと思われます」
「軍からの報告だ。
宇宙艦隊、既存MS隊の配備は万全。いつでも作戦行動に移れる。
また新型MSも開発は順調。既に試作機や先行生産機の類は各地に配備を開始している…
いるんだが…どうして新型がダガータイプなんだ!これはアメリカ側が作るべき機体じゃないのか!?」
「すいませんねぇ。私は前世で大西洋系の兵器しか手掛けたことなくて…」
「ああ、いえ。天城さんを攻めてるわけではないんです。ただちょっと個人的に納得できなくて…」
「しかしねぇ。当のアメリカはリアルドとジムを生産しているわけで…」
「ユーラシアの方はリーオーとヘリオンだったけな」
「因みにうちの戦前からの主力機はティエレンだゾ。意外と使い勝手いいゾ~これ」
「話を戻しまして。先行生産型のダガー…いわゆるデュエルダガーやバスターダガーの生産と配備は順調です。
あとはストライクを始めとする前期G
シリーズもですね。こちらはエースや特殊部隊向けに少数生産ですが」
915:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:28:50 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
「航空戦力に関しちゃスカイグラスパーの配備が進んでいるが、ユーラシアもアメリカも自力飛行できるMSを配備している関係上我が国も開発が進んでいる。
主力機コンペに敗れたモルゲンレーテが倉崎翁と組んで開発したムラサメ。こいつがロールアウトしている。配備や訓練も順調に進んでいるから現状でも戦闘に投入可能だな」
「水中戦力に関してはフォビドゥン系列の開発と共にゲシュマイディッヒパンツァーの研究を進めていますが今すぐには流石に用意できそうにありません。
代わりと言っては何ですがフレームを専用に改良したアクアジムならぬアクアダガーや水中型ティエレンでお茶を濁してます。
また水中用MAのシュウェザァイを配備し、戦闘力不足を補ってます。
アクアダガーは間に合わせの機体ですのでどうしてもジオン水泳部やザフト水泳部に性能で劣っていまして(汗)」
「補足として地球連合では欧州方面で活躍しているユーラシアのキャンサーがジオンやザフトの水中部隊相手に活躍しているらしい。
実際互角化それ以上に渡り合っているようでアメリカ連邦でもユーラシアのキャンサーをライセンス生産してるようだ。
うちにも買ってくれないかという催促が来てるぞ」
「宇宙艦隊の方ですが…金剛型宇宙戦艦は順調に改装が進んでます。村雨型巡洋艦、磯風型駆逐艦も同様。
しかし何で宇宙艦艇はヤマトなのか…」
「しゃーない。宇宙艦艇製作経験者がヤマト組しかおらんのだが」
「我々ヤマト世界からの転生組も本当ならもっと強力な船を知っているのですが…技術力や素材が足りないため泣く泣く現状の性能にしました…悔しいです!!」
「本当ならコロニー軍や連合軍の艦隊なんて一蹴できる性能なんだがなぁ。技術力不足は如何ともしがたい」
「おかげでヤマトの建造も見送りましたしね。満足できるものに仕上げられる自信がない!!」
「宇宙戦闘機の方もコスモファルコンをモデルにしたやつを配備している。
ミノフスキー粒子下での戦闘もばっちり訓練済みだ!」
「次期主力宇宙機はコスモゼロとコスモグラスパーで選定中だ。
打撃力ではコスモゼロが勝っているが、MS隊との連携を考えるとコスモグラスパーに軍配が上がりそうなんだよなぁ」
「まあそちらも将来的にはムラサメかレイダーガンダムの量産型あたりに統一されそうな感じするけどね…」
「えー。強襲揚陸艦枠ですがアークエンジェル級を独自に建造中です。こちらは天城さんとこの天城重工が頑張ってくれています」
「いえいえ。前世では一応アークエンジェルにも携わった身ですので。逆に言えば他の連合艦艇も作れなくはないですが…
あれら何でかユーラシア連邦の船として使われているんですよねぇ。アメリカ連邦の方は宇宙世紀艦艇の方ですけど」
「戦前は空母戦力中心のユーラシアと戦艦戦力中心のアメリカでしたものね」
「うちはその点機動力と航続距離の方を重点していたけどな。まあ守る範囲が火星や木星まで広がった弊害なんだが」
「取りあえずは宇宙組や艦艇に関しては順調にミノ粉下に対応できるように改修や訓練が進んでます。
現状戦端が開かれたとしても十分戦えるレベルです」
916:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:29:32 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
「続いて外務省ですが…まあ先に話題に上った通りそろそろどちらに付くか決めた方がいいかもしれません。
ユーラシアとアメリカの方はいい加減焦れ付いてきてます。特に両国の世論が不味いですね。
既に我々を地球の裏切者としてとらえる論調が出始めてます」
「コロニー同盟側担当ですが、こちらも厄介ですね。
パッと見た限りの戦況ではコロニー側が圧倒しているので各国の世論では地球諸国を舐めだす風潮が流行っています。
このため我が国に対しても少し脅せば言うこと聞くだの、いっそのこと他の国と一緒に征服してやるだのの論調が出始めてますね。
幸い各国の上層部は現実的で、外交的には冷静に対応してくれてますが、いつまでも世論を無視し続けることはできないと思われます。
特に革命政府のとこの世論が酷いですねぇ。ア・オ連敵に有らず!米連やユー連と共に制圧し、植民地としてしまえ!なんて過激な意見も一部で盛り上がってます」
「同じく外務省ですが、軍などの諜報機関と共に調査を進めまして、どうやらジオンと革命軍はコロニーレーザー、ザフトはジェネシスの建造を進めているような気配を察知しました。
現在では三カ国ともに上層部は冷静ですが、これらの戦略兵器が完成した際に態度を翻さないとも言い切れません」
「まとめますと外交的にはそろそろどちらかについての参戦か、そうでなくとも我が国が強いことをここらで思い知らせないと不味い状況かと」
「話をまとめましょう。
現状の戦況はコロニー側が優位。しかし疲弊が目立ち始め、アメリカやユーラシアは反撃を準備を進めている。
外交的には地球連合側は焦れ始めており、世論は我々を裏切者や美味しいところ取りを狙っているロクデナシ扱いの論調が出てきている。
コロニー側は上層部は冷静だが、世論が我が国のことも舐め始めており、また各種戦略兵器の建造も進めているようで、それらが完成すると上層部の方もどうなるかわからない。
軍に関してはMSも船もその他も順調。命令があれば今すぐにでも動き出せる状態と」
国の今後を巡って議論は続く。
しかし、ああでもないこうでもないと言いながら話し合っていたところに凶報が届く。
宇宙革命軍ことコロニー人民共和国でクーデター発生。
タカ派が政権を握り、旧首脳部を追放。追放された旧首脳部はジオンやプラントに保護され、両国はタカ派政権への対応を決めかねている模様。
そして何より重要なのがタカ派が権力を掌握したコロニー人民共和国がアジア・オセアニア連邦へ宣戦布告をしたこと。
既に同国の宇宙革命軍が我が国の宇宙基地を攻撃し始めており、戦端が開かれているとのこと。
ここにア・オ連邦による地球連邦側への参戦が決定したのである。
917:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:30:30 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
〇国家
英名Federation of Asia and Oceania。略FAO。
日本語名アジア・オセアニア連邦。略アオ連邦。もしくは青連。
第三次世界大戦後に日本が盟主となり発足された連邦国家。
領土は日本、東南アジア、西太平洋、オセアニア、インド、南中国、南アジア、マダガスカル。
宇宙では独自のコロニーを多数保有しており、月面都市因幡と輝夜。コロニーアガルタ、ヘリオポリス。そして宇宙要塞梁山泊や新安土などが有名。
他の国々よりも地球圏近郊の開発はそこそこに火星や木星といった遠方地域開発を進めている。
火星開拓団や木星公社など国営組織がそれぞれの地域を開発している。
また火星、木星間の間にあるアステロイドベルト宙域や火星、地球間の宙域に大規模な中継基地を建設している。
地球、火星間にあるのが蓬莱、火星、木星間のアステロイドベルトにあるのが崑崙山。
他に衛星軌道上には軍事要塞高天原や建設中の軌道エレベーターである天御柱が存在している。
元々地球圏開発はそこそこに火星や木星の開発を率先して進めているので、各コロニーの独立に関しては肯定的。
一貫して今までに使った建造費用と一部運営費を支払ってくれるなら独立しても良いという姿勢である。
このため一年戦争勃発時にコロニー軍から攻撃を受けていない。
同戦争中は中立を維持していたが、戦争後半においてクーデターによりタカ派政権が乗っ取ったコロニー人民共和国が宣戦布告と同時奇襲を仕掛けてきたことにより地球連合側として参戦する羽目になった。
以降は連合の地上作戦に協力したり、単独でタカ派の人民共和国を滅ぼしてたりなど八面六臂の活躍をする。
この活躍により少々舐められ気味だった国威が回復した。
政体は民主共和制の連邦国家。
中央政府が置かれており、それにより連邦全体が差配されているが、実際には夢幻会を始めとする秘密結社により方針が決定されている。
しかし旧来の王家が各地に残っており、彼等はある種の象徴、貴種として今でも尊敬を集めており丁重に扱われている。
なんだかそれだけだとディストピア感あるが、夢幻会はいわゆる談合組織。各業界とのすり合わせを主な業務としているので、むしろ仕事ばかりで休む間もなかったりする。
転生者の中には提督たちの憂鬱世界からの人物以外も青の軌跡でアズラエルやっていた天城 修氏やああ、我ら地球防衛軍で活躍していた転生者たちも存在しており、彼等も今では仲良く夢幻会入りして苦労している。
いざMSや宇宙艦艇作るぞ!となっても主軸となっている憂鬱組はそんな知識も経験もないわけなので、ここら辺は天城氏や防衛軍組が主軸となって整えた。
結果的に艦隊はヤマト風。MSは大西洋連邦風になってしまったが…
現在では各勢力に先んじてビーム兵器標準搭載型MSを配備し始めており、戦争後半では実用的な可変MSであるムラサメを一足先にロールアウトさせるなど、技術力に関しては他勢力より一歩先んじている。
また先んじて遥々木星開発を始めているのは木星圏でGNドライヴが開発できないかという思惑も存在している。
現在木星公社を隠れ蓑にGNドライヴの研究が進んでおり、実験室レベルであるがGN粒子の発生に成功している。
国内の大企業の大半は夢幻会の影響力が強く、それらをまとめ上げた企業連合こと企業連が存在している。
この企業連の中心となっているのがビッグ12と呼ばれる12の大企業。
三菱、倉崎、天城、有澤、富士山、如月、モルゲンレーテ、坂田インダストリィ、ジェイドメタル・ライマン、レオノーラ・エンタープライズ、上海鋼公司、イクバールの12社。
どこかで見た名前ばかりだが、フレーバーテキストみたいなものなので許してほしい。
アオ連の経済を司る大企業たちでありユーラシアのロームフェラ財団やアメリカのロゴスとは余り仲は良くない。
戦後は参戦が遅かったことで地球諸国の中ではダメージが低く、余力に溢れていたため、ほぼ一人勝ち状態。
そのまま各地の復興に関わりながらも火星と木星の開発を更に進めている。
後の将来において内戦に陥ったアメリカ大陸連邦への介入や、ユーラシア連邦との平和的な連携に成功。
両国を始めとする地球諸国にコロニー、月、火星、木星諸国なども正式に取り入れた人類統一政体である地球連邦を創設する。
918:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:31:13 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
英名Commonwealth of Eurasia 略CE。コズミックイラではない。
日本名はユーラシア連邦。略はユー連またはユ連。
こちらもWW3後に改めて周辺国を再編し発足された国家。
欧州地域を中心にロシア、中央アジア、中国南部、モンゴル、朝鮮半島などを領土としている。
文字通りユーラシア大陸を西から東までぶち抜いた領土を持っている。
政体としては連邦を名乗っているが欧州に根付くロームフェラ財団を始めとした貴族系や王族系財閥の影響力が強い国。
しかし近年では貴族系とは異なる新興企業も勃興してきており、勢力内の経済争いが苛烈になってきている。
無理して火星や木星開発を行おうとコロニーに増税を行って、アメリカと共に一年戦争の切っ掛けを作ってしまった。
同戦争中の序盤にはコロニー軍に散々やられたが、中盤からは凄まじい粘り強さを見せ、終盤にはアオ連の参戦と共に反撃し、ユーラシア大陸からコロニー軍を一掃するなど中々の強さを見せた。
宇宙の戦いではアメリカやアオ連と共に衛星軌道や一部宇宙要塞、月面などは奪還したが、最後にアメリカと共に挑んだア・バオア・クーの戦いにおいて押し切られ敗北。
ジオンとプラントの独立を許す羽目となった。
両コロニー国家の独立に触発されたのか、戦後も自国で運営する各コロニーで独立運動が活発化しており、これらへの対応や地球本土の復興の優先順位で本国の意見が割れている。
その後ロームフェラ出資の特殊部隊OZがクーデター起こして、国を財閥の完全支配下におかれる。
その後度々上層部が入れ替わる事態を経て、遠くない将来にアジア・オセアニア連邦との平和的な取り決めの下で地球連邦への参加が決まった。
英名United States of Americas 略USA。読み方はまんまUSAのまま。
日本名はアメリカ大陸連邦。略は米連。またはアメリカなど。
WW3後に米合衆国が中心となり南北アメリカ大陸+αをまとめ上げ誕生した国。
領土は北米、中米、南米、カリブ海、グリーランド、アイスランド、東太平洋。
政体としては全盛期から続く完全民主共和制連邦国家。
しかしうちでは旧世紀から続く名家や企業へ資本が集まっており、大企業や名家が集まり結成された秘密結社ロゴスが国を裏から動かしている。
この世界の国家どいつもこいつも秘密結社やら財閥やら何やらが動かしがちである。
宇宙開発ではアオ連に遅れており、その焦りか遠方開発のためにサイドコロニーに重税を掛け過ぎて一年戦争を招いてしまった。
一年戦争で実質敗北した後には地球至上主義者と国粋主義者の連合派閥が米連を牛耳り、以降スペースノイドへのリターンマッチやアジア・オセアニア連邦への対抗しんから軍拡を続ける。
その後度々地球至上主義者や国粋主義者と穏健派や宇宙共和派との内乱、コロニー諸国との戦争が勃発し、幾度目かの内乱の際にはアジア・オセアニア連邦が大規模に介入。
同国の指導下に置かれ、その後統一政体としての地球連邦に取り込まれた。
919:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:32:02 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
WW3後に北欧諸国が中心となり設立された国家。
地球上において唯一永世中立を掲げている。
このためこの世界の国際機関の大半がこの国に集まっている。
連合王国の名に反せず北欧各国の王族が存続しており、特に完全平和主義を唱えていたサンクキングダム王家などが有名。
北アフリカと東アフリカを治めている国家共同体。
設立からしてユーラシア連邦の強い介入が行われており、実質ユ連の傘下国である。
一年戦争ではコロニー連合の地上降下部隊により早々に制圧され、スエズ運河を脱出された。
戦後改めて解放した際には現地の独立主義者や反ユーラシア連邦勢力などによる武装蜂起や紛争が起きており、治安が低迷している。
後にこれらの反乱勢力はクーデターでユーラシア連邦を治めたOZの介入により殲滅された。
国内のビクトリア湖にマスドライバーが建設されており、ユーラシア連邦が管理を行っている。
南アフリカと西アフリカを統治する国家共同体。
こちらはユーラシア連邦影響下のアフリカ共同体に対抗するため現地国家たちが独自に立ち上げた陣営だったが自前ではユーラシア連邦の支援を受けたアフリカ共同体に太刀打ちできず、仕方なくアメリカ大陸連邦を引き入れた。
その後は米連の支援漬けとなり実質同国の傘下国となってしまった。このため同国は米連邦の影響力が非常に強い。
アフリカは北半分がユーラシア、南半分がアメリカの影響下であり、アジア・オセアニア連邦の影響力は左程ないが、アフリカ大陸東部海岸にかけて接しているインド洋やマダガスカル島はア・オ連の勢力化のため、両アフリカ国家との経済的な結びつきは強い。
ここではアラビア半島からイランにかけてまでの地域を指す。
どの勢力にも属しておらず、現在では現地で様々な勢力が入り乱れた紛争地域と化している。
WW3において石油を敵勢力に渡すまいとした当時に大国たちが同地域の油田を攻撃したため、中東地域の国家機能が軒並み壊滅。
WW3後も放っておかれ、自力での復興も中々進まない中で世界は高効率太陽光発電やバイオマス燃料、挙句の果てには核融合炉といった次世代エネルギーに切り替わり石油そのものがエネルギー燃料として失墜。
結果決定的なまでに産業が荒廃し、今の万年紛争地域と化した。
一年戦争中はコロニー軍のアフリカ方面軍と欧州方面軍が黒海、アナトリア半島経由で連絡路を繋げるべく大々的に介入したが、地元勢力やそれ支援する地球連合の抵抗により同地域の制圧は低調続きであった。
同戦争の後半におけるアフリカ撤退行においては地球連合と地元勢力からの攻撃に晒された欧州方面軍は撤退中も大打撃を受けており、死と鉄の行進と言われた。
ジオン共和国、プラント都市国、コロニー人民共和国の三カ国により締結された独立のための同盟。
ジオンはサイド3。プラントはサイド6。コロニー人民共和国はサイド1に存在している。
サイド1の人民共和国こと宇宙革命政府は革命から起こった政府であったが、ジオンとプラントは独立委員会時代から統治理事国との交渉を経て自治権を獲得した形である。
工業力ではジオンが最も優れており、プラントは人口は少ないが技術力に優れる。
コロニー人民共和国は技術も工業も平均的であるが三カ国の中で最も人口が多く、戦前からの戦力も多い。
近年のユーラシア連邦とアメリカ大陸連邦はこれらサイドコロニーの独立に否定的になってきており、重税が追加され、独立交渉や自治権拡大交渉もとん挫。
両者ともにヒートアップし、コペルニクスにおけるテロによって両交渉団に死傷者が出たことにより交渉決裂。
その1年後に独立戦争が勃発した。
色々あってジオン、プラントは独立に成功。途中タカ派がクーデターを起こして政権を奪った挙句にア・オ連に宣戦布告したコロニー人民共和国はア・オ連に本土を制圧され、独立に失敗した。
戦後は独立運動が活発化する宇宙でのコロニー国家の旗頭のような役割を担い始めたが、ジオン、プラント両国内の過激派や宇宙革命軍タカ派の残党の暗躍などにより宇宙側も徐々に不穏な雰囲気が色濃くなっていく。
後にア・オ連が地球連邦を樹立する際にはジオンとプラントは真っ先に加盟を行い、同連邦内におけるコロニー国家の中心的役割を担うようになった。
920:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:32:48 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
〇一年戦争
元々コロニー市民による独立運動というものは戦前から存在しており、ジオン・ズム・ダイクンとヒイロ・ユイの二大巨頭によりこの運動は率いられていた。
ダイクンは過激な論調を得意とし、ユイはあくまで話し合いでの平和裏な交渉を掲げていた。
そんな中でユーラシア連邦、アメリカ大陸連邦は宇宙開発で先んじるアジア・オセアニア連邦に追いつくために共同統治コロニーであるサイドコロニーへと重税を課すようになる。
ア・オ連はこれに対して苦言をていしたが、元々左程出資しておらず、サイドコロニーへの影響力の低かったため、両国の増税を止めるまでには至らなかった。
そうしてコロニー市民の不満が溜まる中で地球至上主義者によるヒイロ・ユイの暗殺。
演説中のジオン・ズム・ダイクンの急死などが起こり、独立運動に方向性を与えていた二人の死はコロニー市民の不信感と不安と熱意を暴走させるのに十分な切っ掛けであった。
こうして独立運動が活発化したコロニーにおいて、貴重な財源を失いたくないユ連、米連両国はこの運動を弾圧。益々持って運動に火をくべることとなる。
これに対してコロニー側は三カ国によるコロニー独立同盟を結成。独立運動の一本化を図り、ユ連、米連への対抗手段とした。
それに対して益々持って強硬的になるユ連と米連という負のループに陥っていく。
最終的には月面都市コペルニクスによる両者交渉団による交渉が予定されていたが、ここでも爆破テロが起こり、両交渉団に死傷者が発生。
このテロ。現在では現状不満を持った青年集団が偶々この日に無差別テロを仕掛けという偶然交渉団が巻き込まれたということが判明しているが、当時はそんなこともわからず、両者は相手側の破壊工作だと断定。
売り言葉に買い言葉で交渉は決裂した。
後にコペルニクスの悲劇と呼ばれたこのテロ事件を契機にコロニー同盟側が軍事増強を本格化し、ユ連と米連は地球連合を結成。
協同して事に当たることを表明した。
ユ連、米連とコロニー同盟の交渉が過熱していくのに対してコロニーの独立に肯定的なアジア・オセアニア連邦との交渉は順調であり、コロニーの建造費用などの支払いを行えば独立を認めるとの話し合いが済んでいた。
最も市民による革命で半ば無理矢理政府機能を乗っ取った革命政府に関しては交渉が難航しており、もっぱら革命政府側の世論のせいで費用支払いが滞りがちであった。
このため一年戦争勃発時でもコロニー同盟は敵をユーラシアとアメリカのみに限定し、ア・オ連へは宣戦布告を行っていない。
しかし先述の通り革命政府側の世論においてはア・オ連をも敵視する論調が存在しており、もっぱら同国の現首脳部がそれを抑えて何とか外交を行っていた。
そしてコペルニクスの悲劇から一年。コロニー同盟側からの宣戦布告で一年戦争が開幕した。
一年戦争序盤には奇襲攻撃により各地の地上本国派サイドや独自運営コロニーを制圧。
その後のルウム戦役によりユ連、米連の連合艦隊を撃破。
月面も順調に制圧し、衛星軌道を確保。制宙権を自らの物とした。
中盤では地上侵攻が始まり、白ロシア、北米、アフリカ三地域への降下作戦に成功し地球連合を圧倒した。
しかし連合側の物量とコロニー側の兵力不足と補給線の拡大により侵攻は徐々に鈍化。
戦線は泥沼状態となり消耗戦へと移行した。
戦争終盤においてコロニー人民共和国においてクーデターが発生し、タカ派が政権を握るとアジア・オセアニア連邦にも宣戦布告し、同国の地球連合入りが決定的となった。
その後は同国コロニーや本土を強襲した革命軍部隊が蹴散らされ、返す刃の反抗作戦により各地のコロニー軍が敗退。
オデッサの戦い、北米大MS戦、アラスカ陽動戦、ジャブロー空挺作戦、パナマ強襲戦、台湾マスドライバー奇襲作戦などの多くの戦いに敗北したコロニー軍はアフリカ大陸へと撤退。
撤退後のコロニー軍は当初はビクトリア湖のマスドライバーで宇宙に撤退していたが、同地域を連合軍に奪還されて以降は残存地上部隊が終戦まで同地にて粘り強く戦い続ける羽目となった。
921:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:33:32 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
宇宙方面では今まで無傷であり、更に質で上回るア・オ連の宇宙方面軍を抑えきれず、第二次月面戦役に敗北。グラナドを除く月方面が地球連合の手中に戻るなど、戦力不足が続くコロニー側が押され気味であった。
その後地上戦線が一段落した地球連合が本格的に宇宙に部隊を送り始めると戦況は更に悪化していき、ソロモン、ボアズなどの宇宙要塞も陥落していった。
コロニー同盟側は長らく革命軍タカ派政府の蛮行に混乱していたが、同国がコロニー落とし作戦を計画していたため、これに反発したジオン、プラントは同国の旧首脳部を保護した後にタカ派が牛耳るコロニー人民共和国を同盟から追放。
コロニー落としを計画している情報を大々的に地球連合側へ流した。
対して地球連合側も戦後のコロニーの運用をどうするべきかで、より強い圧力を求めるユーラシア、アメリカと半ば巻き込まれ参戦であったア・オ連で意見が対立。
そこに流れてきた革命軍のコロニー落とし作戦の情報を受けとり、大反攻作戦中であった三カ国はどこへの攻撃を優先するかで更に議論が踊る羽目となった。
最終的にユ連と米連がジオン、プラントの戦力が集まるア・バオア・クーへの攻撃。
ア・オ連が単独で宇宙革命軍のコロニー落とし作戦を阻止する形となった。
結果だけ言えばア・バオア・クー方面はコロニー同盟側の粘り勝ちとなり、宇宙革命軍本土側はア・オ連の圧勝に終わった。
現有戦力の多くを使い果たし、反攻作戦に失敗したユ連、米連は地球連合内での発言力を失い、これ以上戦争を続けても赤字がかさむだけだとア・オ連はジオン、プラント側との停戦を提案。両国もこれを飲んだことにより停戦が実現した。
以降はア・オ連を中心としてコロニー同盟側と正式な講和となり、一年戦争が閉幕となった。
最終的にはジオン、プラントがユ連、米連へのコロニーや関連施設建造に携わった費用を全額保証することと、戦時中に得た領土の即時全返還、両国の戦後復興のためプラスして幾らか金額を補填することが取り決められコロニー両国の独立を認める運びとなった。
対してタカ派政権が牛耳っていたコロニー人民共和国においては当面の間、ジオン、プラントに亡命していた旧首脳部を首班に据えてア・オ連による間接統治が行われることとなり独立に失敗している。
最もア・オ連側は永遠と面倒を見る気はさらさらなく、ある程度禊が終わったら正式に独立を許すことを旧首脳部に通達している。
この戦争の影響は大きいものとなり、戦後の各コロニーや月面都市及びアフリカ大陸における独立運動の活発化。
ジオン、プラントという新たなプレイヤーの出現。旧宇宙革命政府タカ派残党及びジオン、プラント両国内における過激派の暗躍。
ユーラシア連邦、アメリカ大陸連邦の権威低下。アジア・オセアニア連邦の影響力拡大。
これによる両連邦とア・オ連間の関係悪化。火星、木星などの遠隔地開発の遅れ。
など戦前と情勢が一変している。
922:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:34:07 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
〇用語
ユーラシア、アメリカ、アジア・オセアニアなどがそれぞれ独自に運営するコロニー。
ユーラシアのアヴァロン、アメリカのエルドラド、アジア・オセアニアのヘリオポリスなどが有名。
一年戦争中は基本的にコロニー軍に制圧されたり、戦闘に巻き込まれて荒廃したものも多かった。
ユーラシア連邦、アメリカ大陸連邦、アジア・オセアニア連邦の三カ国が和解目的で共同出資して建造したコロニー群のこと。
サイド1からサイド7まで存在しており、当時の地球圏宇宙開発の一助となった。
それぞれのコロニーの運営権は出資額により決定されており、この運営権を持つ国をコロニー運営理事国という。
ユーラシアとアメリカはかなりの額を投資していたが、当時には既に火星や木星などの遠隔地開発を見据えていたアジア・オセアニアは投資を最小限に絞っている。
サイド1にコロニー人民共和国。サイド3にジオン。サイド6にプラントが存在している。
戦時中はコロニー同盟参加国の近場に存在していたサイド4、サイド2はすぐさま制圧され、本土派が多数であったサイド5はルウム戦役時の両軍の衝突地点となり荒廃している。
サイド7は開戦から終戦まで地球連合側が保持し続けた。
戦後は独立したジオンやプラントに触発され独立運動が活発化しているコロニーが多い。
文字通り月面に建設された永久居住可能都市や基地のこと。
こちらは地球三カ国が独自に出資して運営しているものも多い。
ユーラシアのキャメロット(ガンダムWでの月面基地)。アメリカのグラナダとプトレマイオス。アジア・オセアニアの月面都市因幡と月面基地輝夜などが有名。
フォン・ブラウンやコペルニクスなど中立を表明している月面都市も存在している。
戦時中はコロニー側の初手奇襲によりグラナダが失陥。
その後勃発した第一次月面戦役において連合側が強く抵抗したが、援軍を望めない状況では不利は否めず、最終的にはキャメロットとプトレマイオス以外は陥落し、以降の連合の月面艦隊は長らく両基地に閉じこもっていた。
アジア・オセアニア連邦軍が参戦し、第二次月面戦役が勃発すると一転して戦力不足気味のコロニー軍側が窮地に立たされ、グラナダ以外の占領地域を全て奪還されるという結果に終わった。
戦後はサイドコロニーよりは独立運動は活発化していない。元々月面の資源採掘業によって経済的に裕福な都市が多いため、現状に満足している市民が多いためと思われる。
原作CEにおけるNJ(ニュートロンジャマー)の役割を担っている装置。
内蔵した核融合炉により永遠とミノ粉を精製しては周りに散布する装置。
稼働時間は三か月ほど。
元々ミノ粉式を始めとする核融合炉が普及している世界のため、原作NJほどの影響力は発揮できず、もっぱらコロニー側の降下を手助けするための便利アイテムとして用いられた。
投下されて以降は故障したり、排除されたりされて稼働限界の三か月を迎える前に大多数は機能停止した。
一年戦争以前から各国で広まっている技術の一つ。
現在はミノフスキー式核融合炉が一般的。
このため原作seedや原作00などに登場するMSも皆核融合炉である。
ジンも核融合炉。リアルドやティエレンも核融合炉搭載である。
モビルスーツと読む。ガンダム世界での必需品。
この世界でも元々は作業用機械だったが、アジア・オセアニア連邦が一足早く軍事用MSを開発した結果、他の国々も真似しだし戦前から軍用MSが存在している世界となっている。
最も戦前からのMSは大規模なミノフスキー粒子散布下における戦闘を想定しているものは少なく、レーダーやGPSなどと連動しての運用が前提とされているのが多かった。
例外は初めから大規模ミノ粉散布下での戦闘を想定してたア・オ連のMSである。
大凡前期型と後期型で分けられており、主に実弾兵器オンリーの戦前、戦争序盤、中盤の前期型。
ビーム兵器が搭載され始めた戦争中盤・終盤の後期型。
前期型はユ連の前期型リーオー、ヘリオン、米連の前期型ガンキャノンやリアルド、ア・オ連のティエレン、ジオンのザク、プラントのジン、革命軍のジェニスなどが有名。
後期型は後期型リーオー、ジム、ダガーL、ゲルググ、ゲイツ、オクト・エイプなどが有名。
923:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:34:51 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
〇兵器
アジア・オセアニア連邦
原作seedにおけるガンダムのこと。
デュエル、バスター、ブリッツ、イージス、ストライクの五基はこの世界でも開発されている。
またカラミティ、レイダー、フォビドゥンの後期Gシリーズも開発中。
開発は天城重工。前世で青の軌跡のアズラエルをやっていた天城 修さんの会社である。
試験機として結構まとまった数が製造されており、正式量産仕様のダガーLが開発されてもエース用として一部の生産が続けられた。
いわゆるデュエルダガーやバスターダガーのこと。
量産型というよりはG兵器の簡易版であり、PS装甲やストライカーシステムがオミットされている。
アジア・オセアニア連邦では剣の名で製造された。
原作におけるダガーL。
開発が速かったためストラクダガーなどの簡易版ではなく、正規版のダガーLが量産された。
ア・オ連では剣二式の名で製造されている。
先行型でオミットされたストライカーシステムが採用されており、コックピット部分にルナチタニウム装甲が採用されている。
一年戦争中のア・オ連の主力量産機であり、ストライカーシステムによる汎用性を武器に地上、宇宙問わず活躍した。
ダガーLとのコンペで落選したM1アストレイを開発したモルゲンレーテが倉崎重工と共同開発した航空可変MS。
アストレイが落選し、次期MS開発で苦戦していたところに「へたっぴ。欲望の解放の仕方がへたっぴだよモルゲンレーテくぅん!」と倉崎翁が声をかけてきて共同開発となった。
モルゲンレーテとしては社運をかけた機体らしく、アストレイ系の改造機やらなんやのプロジェクトは全て停止され、予算と人員はこれの開発に注ぎ込まれた。
結果なんと一年戦争中に正規仕様のロールアウトに成功している。
一年戦争時としては頭一つ抜きんでた性能を誇っており、フレームやコックピットを中心ルナチタニウムを採用。
これにより航空MS特有の脆弱性の克服に成功。
最もフルルナチタニウムは予算的に厳しかったため、部分部分でチタン合金セラミック複合材との混合仕様となっている。
また原作であったスタビレーターのビーム砲や腰部の内蔵ミサイルなどは安全性とコスト削減のためオミットされている。
武装は頭部60mmバルカン、ビームライフル、ビームサーベル、シールド。
オプションとして90mmガンポッド、マイクロミサイルポッド、大型ミサイルなどを選べる。
可変機ながら高い防御性を持ち、更には高機動、高火力を実現している機体であるが、フレームにルナチタニウムを採用した結果高コスト化を招いている。
非重要部分へのチタン合金セラミック複合材の採用や原作であった内蔵式ビーム砲やミサイルのオミットは少しでもコストを削減するための措置である。
一年戦争中盤頃には正式仕様がロールアウトし、準備配備が進んでいる。
最も高コストがたたって主力機の座はダガーLが続投となり、航空戦力としてもスカイグラスパーとのハイ・ロー運用となった。
専ら精鋭部隊や緊急展開部隊など重要性の高い部隊に率先して配備され、一年戦争中に高い戦果を挙げた。
特に航空戦ではほぼほぼ無敵であり、空中でムラサメに敵う兵器は存在しなかったと言われている。
924:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:35:23 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
ダガーLが登場する前のア・オ連の主力量産MS。
戦前からの採用で、長らく同国で運用され続けている傑作機。
原作00のティエレンと大凡同じだが動力炉として核融合炉を積んでいたり、きちんと座るタイプのコックピットでモニター付きだったりと色々変えているところも多い。
一年戦争ではダガーLこと剣二式に主力を譲ったが、遠距離砲撃仕様、対空砲仕様、水中仕様、高機動型仕様など幅広い改造機が生まれ、ダガーLの脇を埋めた。
遠距離砲撃型:原作でもあった頭取り払ってドでかいキャノンを乗せたやつ。
この世界でも使い勝手のいい砲戦戦力として重宝された。
高機動型:原作でも登場していたやつ。高い機動力と重装甲を両立しており、ダガーL登場後も数多く製造されており、地上戦線で活躍した。
水中型:ティエレンの下に開発された水中仕様機。
元々重装甲だった部分を耐圧殻とバラストに置き換えて、脚部を取り除いて推進装置に置き換えている。
水中戦力配備に遅れがちだったア・オ連において代打的役割であったが、コストが低く、整備性も良かったため割と長らく使われていった。
対空砲型:原作でもあった対空砲もりもり仕様。核融合炉搭載によって出力に余裕があるためレールガンなども搭載している。
ア・オ連の水陸両用MS。フレームや装甲材からして耐圧仕様のものとしているため、元のダガーと比べて少々お高い。
こちらもディープフォビドゥンなどの主力水中機が揃うまでの代打。
水中型ティエレンと比べ脚部は二足のままなので陸上でも運用可能など汎用性に優れている。
原作00で登場していた沿岸防衛用の水中MA。
こちらでもほぼ同じ感じだが、遠洋での運用も考慮され開発されている。
インド洋と太平洋という二大洋に面しているア・オ連邦としては水中戦力の整備は急務であり、その一環で開発された高価値兵器の一つ。
ティエレン同様戦前からの配備だが、一年戦争中も随時近代化改修を行いながら第一線で運用され続けた。
ストライクやダガーLのオトモ。ア・オ連邦の次期主力戦闘機である。
既存戦闘機と比べビーム兵器を標準搭載しており、更にストライカーユニットも流用できると色々お得。
ムラサメが高価なのでハイ・ローのロー担当として配備された。
宇宙版のコスモグラスパーは宇宙軍開発のコスモゼロと競合中だが、どちらも将来的にはムラサメや正式仕様レイダーの方の取って代わられそうな予感がある。
ア・オ連での正式名称は78式戦闘機ハヤブサⅡ。
925:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:36:09 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
ア・オ連宇宙軍の艦艇は速度と航続距離、そして火力に優れている。
これは防衛範囲に火星や木星も含まれているからであり、いざという有事の際には両宙域に迅速に駆けつけるための速度と距離を求めたためである。
またガンダム世界ということで戦艦などにもMS搭載能力を付与しており、戦艦から駆逐艦まで少数ながらMSや宇宙戦闘機の搭載、運用能力を保有している。
金剛型宇宙戦艦:ア・オ連宇宙軍の主力宇宙戦艦。
設計に際して「ああ、我ら地球防衛軍」世界からの転生者が関わっている。
艦首にアークエンジェルなどに搭載されていた陽電子砲を内蔵しており、他国の戦艦と比べても火力が非常に高い。
村雨型宇宙巡洋艦:同国の宇宙軍の主力宇宙巡洋艦。こちらも防衛軍関係者設計。
小型版金剛型のような性能をしており、小艦隊や高速打撃軍の旗艦としてよく運用されている。
モデルのように艦首にも陽電子砲搭載しようぜ!との話が持ち上がったが、予算の問題でミサイル発射管に変更された。
磯風型宇宙駆逐艦:同国宇宙軍の主力宇宙巡洋艦。こちらもモデルはヤマトシリーズのやつ。
他国の駆逐艦と比べ、艦隊防衛の護衛艦というよりは、敵地に突っ込んで荒してくる旧世紀的な駆逐艦としての運用思想が強い。
このため艦首に宇宙魚雷と称される大型ミサイルが搭載されており、速度を活かして敵艦隊に接近してこれを撃ち込んで帰ってくるというコンセプト。
このため他国の駆逐艦と比べ足が非常に速い。
脚を揃えての射撃戦の場合は搭載ビーム砲と後部通常ミサイルの出番となる。
ラオホォ級宇宙空母:多目的輸送艦を改修して開発された宇宙空母。
元が輸送艦のため自衛能力は低いが、航続距離と搭載数に優れる。
元ネタはガンダム00でのラオホォ級輸送艦。
開発当時の本音としては自衛能力マシマシにしたかったのだが、地球圏から火星、木星までの広い範囲を守るためにまずは数が必要ということで、整備性とコスト優先ということで輸送艦流用のラオホォ級が主力空母に抜擢された。
出雲型宇宙空母:同国宇宙軍の主力空母。元ネタは原作seedのイズモ級。
火力主義の同国宇宙軍らしく、空母と言いながらも自前の火砲が多く搭載されている。
このため純粋な空母というよりも航空戦艦の類と言われることもある。
比較的新しい艦種であり自衛能力の低いラオホォ級の後継艦として開発された。
原作のイズモ級よりは砲撃火力より搭載能力の方へ比重が寄せられており、搭載数が倍増している。
もっともそれでも純粋な空母より搭載数は少ないが、ア・オ連の宇宙軍艦艇は空母以外も多少MS搭載能力を保有しているため、艦隊運用すれば搭載数は補えるとされている。
あきつ級強襲揚陸艦:同国宇宙軍の最新鋭艦艇。元ネタは原作seedのアークエンジェル級。
MS運用前提の新機軸艦艇であり、大火力と機動性、MS運用能力の並立に成功している。
一年戦争中に一番艦が就役したばかりの最新鋭艦であり、終戦までに二番艦神州丸、三番艦にぎつ丸、四番艦熊野丸が就役した。
日本名ばかりずるい!という声があったので五番艦以降からタラワ、スマトラ、セイロン、マダガスカルなどの名がつけられた。
その他の国
船は原作seedの連合艦艇が主軸。なおアークエンジェル級は除く。
そこにガンダムWやガンダムX、ガンダム00のAEU艦艇などが並ぶ。
強襲揚陸艦枠はガンダムXのフリーデンⅡあたりになるかも。
主力MSはヘリオンとリーオー。
どちらもア・オ連に対抗して作った戦前開発機。
リーオーは改修されビーム兵器が運用可能となり主力続行。
重装MSとしてトラゴスや陸戦MAのアグリッサなどが開発された。
空に関しては一年戦争中にヘリオンに変わりエアリーズが主力となり、終盤にイナクトが登場する予定。
海はキャンサーやパイシーズが主力でジオンやプラントの水陸両用MSと互角に渡り合っている。
原作宇宙世紀の連邦艦艇が主軸。こちらはペガサス級が強襲揚陸艦枠を担当。
またガンダム00のユニオン艦艇なども並ぶ。
戦前からの主力MSはリアルドとオリジンガンキャノン。またオリジンガンタンクも運用している。
一年戦争ではガンダムとジムの開発に成功。以降はこれらが主力となり、飛行MSに関してもフラッグやコアブースターが登場するなど万全。
しかし水中戦力に関してはアクアジムや水中型ガンダム、アクアガンキャノン程度であり、今一ジオンやプラントの水中戦力に及ばないでいる。
926:トゥ!ヘァ!:2022/11/13(日) 19:39:21 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
投下終了
夢幻会…というより蒼の混沌メンバーで行くGジェネ?世界の旅。
積極的にストーリークロスしていたヴァンガード系列懐かしいよね…
前に投下した水星一発ネタが言われてみれば大陸ネタ関係なかったなという点を反省しての作品。
多分今回のネタの世界の未来で似たような感じの外宇宙戦争起こって、外宇宙に出て水星ちゃんとこに接触とかする。
最終更新:2022年11月27日 10:35