14:194:2022/11/19(土) 21:00:31 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その7 敵前哨基地破壊作戦


さて、攻撃を再開し始めたプライマーだったが、さしもの彼等をしても新たな戦力の早期投入は困難だった。
歴史改編を行う場合、EDF側の情報と新たに開発した新兵器や新戦力をセットで送り届けている。
だが、流石に今回の様なケースは初めてであり、それ故に新兵器の開発や新生物の投入には時間が掛かるのが現状だ。
とはいえ、何もせずに攻勢を再開しても戦果少なく被害が大きくなるだけ。
今現在で出来る事は、予定されていた物の投入の前倒し。具体的にはアンドロイドやクルール・前哨基地や怪生物の早期投入といった所だ。
しかし・・・彼等は知らなかった。それ等の戦力の対処法が既にEDF全軍である程度共有されている事を。更には、新たな兵器や改良型等の投入が始まろうとしているのを。
その新兵器の一つが、敵前哨基地に対して使われようとしていた。

今回派遣されてきたのは、ストーム1からは嵐山と武蔵。それ以外にはスプリガン隊と空戦戦娘部隊からレイとイッチ・いちごの三人が派遣されている。
勿論多数のレンジャー部隊が派遣されているのは言うまでもない。更には機甲師団からもブラッカーやタイタンが複数派遣されている。
EDF部隊の前に姿を現す敵前哨基地。情報が共有されているとはいえ、その大きさに歩兵部隊は圧倒されている。


隊員「デカすぎる!」

隊員「地上部隊だけじゃ、どうにもならないぞ!」


事前の説明では、敵を足止めした後に新兵器による攻撃で撃破。万が一にも撃破出来なかった場合は、
歩兵部隊が前哨基地下部に突入し、ハッチ内部を攻撃して撃破するという事になっていたが・・・前哨基地の威圧感に飲まれてしまったのか、一部の戦車隊が先走ってしまった。


タイタン『重戦車で敵前哨基地を撃破する!歩兵は下がれ!俺たちがやる!』

本部『タイタン!迂闊に突撃するな!』


本部が慌てて止めようとするも、半ばやけくそ状態となっている彼等は止まらない。


タイタン『重ぅ戦車の力を見せてやるぜぇ!!』


敵前哨基地の前に進出し、動きを止めて主砲であるレイクエム砲を向ける。


タイタン『レクイエム砲、撃てぇーっ!』


レクイエム砲が発射され、敵前哨基地に着弾する。ド派手な爆発に、撃破を確信する戦車隊。だが・・・
予想通り、全く無傷の敵前哨基地の姿が有った。


ブラッカー『無傷だと・・・!?』

タイタン『主砲が効かにゃい・・・』

ブラッカー『ビルを吹き飛ばす威力だぞ!?』

本部『タイタン、下がれ!』

タイタン『後退しろ!』

15:194:2022/11/19(土) 21:01:03 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
慌てて下がろうとする戦車隊だったが、間に合わない。
敵前哨基地に踏み潰されて、呆気無く爆散した。


タイタン『うあああああーっ!』

本部『・・・クソッ!!』


タイタン達の敢え無い最期に、本部も悔しさを滲ませる。
だが、悔いてばかりもいられない。ここで敵前哨基地を撃破しなければ。


本部『ティ連と共同で作り出した新兵器で、敵移動基地を撃破する。急造品だが、直撃すれば、敵移動基地を撃破出来る』

本部『歩兵部隊及び残余の戦車隊は、敵移動基地を足止めせよ』


指示を受け、敵前哨基地と戦闘を開始する歩兵部隊。
前哨基地も飛行ドローンを発進させると共に、下部のハッチからコロニストを投下。二個小隊18体(緑12体・赤6体)が歩兵部隊と交戦を開始する。


隊員「エイリアンだー!」

隊員「人間そっくりだ!」

隊員「俺は人を撃ったことがない。 こんなのは無理だ!」

隊員「撃たなきゃやられるぞ!」


事前情報が有ってなお、人間に似すぎていると驚愕するEDF兵士達。
そんな通信を、レイ達は微妙な顔で聞いていた。


レイ「まるで・・・人間・・・?」

イッチ「どう見てもカエルみたいな外見だけどー・・・」

いちご「・・・多分、私達と違う物が見えているんだろうね。・・・っと!!」

16:194:2022/11/19(土) 21:01:34 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
一瞬だが気を取られたせいで、危うくドローンの攻撃を被弾しそうになり、慌てて回避するいちご。
そんな彼女達を心配してか、スプリガン隊が駆け付けた。


Sp隊長「大丈夫か!?」

いちご「大丈夫です。心配かけました」

Sp隊長「敵を足止めする為にも、ドローンの撃破するぞ」

レイ「はい!私達の力、奴等に見せてやりましょう!」


改めて気合を入れ直し、ドローンと交戦を開始するレイ達。
彼女達の奮戦を見て、地上の兵士達も奮起する。


隊員「凄ぇ!あの数のドローンと互角以上に渡り合ってるぞ!」

隊員「まさに勝利の女神だ!」

嵐山「よし!上空は彼女達に任せる。俺達は、地上のエイリアン共をやるぞ!」

隊員達「「「イエッサー!」」」

嵐山「武蔵、俺達が連中の気を引き付ける。その隙に側面に回り込め。挟み撃ちにする」

武蔵「了解だ。持ち応えてくれよ」


武蔵が行動を開始すると共に、嵐山達が攻撃を開始する。
TZストークを連射し、指揮下の隊員達と共にコロニスト達の注意を引く。
嵐山達からの銃撃を受けて、反撃の為に突撃を開始するコロニスト達。と、突然。


ドゴォォォ!


側面から飛んできた大口径弾に、赤ガエルの頭部が吹き飛ぶ。
側面に回り込んだ武蔵が、35㎜バトルキャノンでヘッドショットを浴びせたのだ。
更にもう片方のバトルキャノンを発砲。カエル三体を貫通弾で纏めて始末した。
慌てて武蔵の方に銃口を向けるコロニスト達。だが、生じた隙を嵐山達が見逃す筈も無く、激しい銃撃が加えられる。
攻撃に際し、嵐山は「まずは脚部を狙って破壊し、転倒させろ」と指示している。
破壊されても時間と共に再生するとはいえ、それまでの間は移動もままならなくなる。その状態にしてしまえば、始末するのは容易だ。
次々と脚部を破壊され、動きが止まるコロニスト達。


カエル「ああああああああああうっ!」

赤ガエル「がしあっ!?がしあっ!?」

17:194:2022/11/19(土) 21:02:04 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
脚を捥がれた激痛にのたうつコロニスト達。だが、EDF側は容赦しない。
二方向から激しい攻撃に晒され、コロニスト達は敢え無く全滅した。


隊員「やったぞ!」

隊員「エイリアン共を倒したぞ!」

嵐山「これが対エイリアンの基本戦術だ。敵の二倍以上の戦力で、複数方向からの攻撃。これで少ない被害で敵を撃破出来る」

隊員達「「「イエッサー!」」」

少佐『衛星軌道上に打ち上げた『改フーリガン砲搭載攻撃衛星』、展開完了。作戦区域上空に向かいます』

本部『20枚重ねのE1合金製装甲を、ボール紙の様に貫いた武器だ。敵移動基地の装甲も貫ける筈だ』

隊員「移動基地からドローンが発進。下部のハッチから・・・先程とは違うエイリアンが出てきました!」

本部『先程とは違うエイリアンだと!?』

隊員「複数の脚が生えたエイリアンです!シールドらしき物を持っています!」

隊員「なんて不気味な姿だ」

隊員「駄目だ。奴はバケモノだ」

隊員「バケモノなんて言葉じゃ足りない。もっと邪悪な、邪悪な何かだ!」

隊員「やつらは呪われてる!」

少佐『恐らく、クルールでしょう。厄介な相手です』

本部『奴のシールドは、一定数の攻撃を受けるとオーバーヒートする。シールドをオーバーヒートさせて、再起動するまでの間に本体を狙うんだ』


指示を受け、攻撃を開始しようとする隊員達。
そこに、嵐山が補足を入れる。


嵐山「攻撃する際に、足に攻撃を集中するんだ。そうすれば、攻撃を防ごうとしてシールドを下に降ろす。そのまま攻撃を加えてオーバーヒートさせてから、無防備になった頭部を狙うんだ」

隊員達「「「イエッサー!」」」


先程の戦い方で信頼を得たのか、言われた通りに足に攻撃を加える隊員達。
嵐山の言った通り、足を守ろうとしてシールドを降ろしてしまう。無防備になった頭部にファングを叩きこむ嵐山。
大威力の銃弾を浴びて、一撃で撃破された。
残りのクルールも果敢に反撃するが、同じやり方で倒される物が続出し、更に横から武蔵が武器を持つ腕を狙撃して捥ぎ取る。
此方も僅かな被害で殲滅に成功した。

18:194:2022/11/19(土) 21:02:34 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
隊員「敵移動基地、大量のドローンを射出!更にシールドを二つ装備したクルールが降りてきます!」

少佐『改フーリガン砲搭載攻撃衛星、作戦区域上空に到達』

本部『地上部隊、間もなく攻撃が始まる。後少しの辛抱だ』


双方共に、一歩も引かない戦いが展開される。
レイ達が格闘戦用の武器で次々撃墜し、スプリガン隊がライトニング・ボウで援護する。
エルダータイプのクルールに、武蔵がブラストホール・スピアMSXEを片手に高速戦闘を挑み、嵐山達がそれを支援する。
そうこうしている内に、遂にその時が来た。


少佐『目標補足』

少佐『改フーリガン砲搭載攻撃衛星、射撃開始』


次の瞬間、遥か上空から三発のプラズマ砲弾が飛来。敵前哨基地に直撃する。


ドゴォォォォォォォォン


金色の装甲を貫いたプラズマ弾に内部を破壊された前哨基地は、機体の各所から炎を噴き上げて爆発。
力無く崩れ去り、機能を停止した。


少佐『命中。目標を撃破しました』

隊員達「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」


敵前哨基地を一撃で撃破する威力に、隊員達も思わず雄たけびを上げる。


本部『やったぞ!急造品だったとはいえ、凄まじい威力だ』

少佐『ですが、試作品故に一発しか射撃出来ないのが難点です。更なる改良を推し進めます』

本部『各員、よくやった。プライマーは無敵では無い。並行世界の人々の助けも有る。この戦争、必ず勝利するぞ』


隊員達を労うと共に、改めて勝利を誓う本部。
その数日後、今度は怪生物が投入が確認されたが・・・改良が施された物が投入されたのが確認される事となったのだった。


オマケ・改フーリガン砲搭載攻撃衛星

テレポーションシップの装甲を貫くべく開発が開始された兵器「フーリガン砲」を、ティ連科学者達と共に改良。攻撃衛星へと搭載した急造兵器。
本格的な研究・製造施設を持ってこられなかった関係上、今使用出来る技術を使用して早期開発&投入される事となった。
何よりも貫徹力と威力が最優先されており、それ等を実現する為に地球の引力すらも利用する形となった。
その為、耐久性等は犠牲にされており、連射不可能な代物となっている。
そういう事も有り、狙い撃つ目標は今回の敵前哨基地の様に、その大きさ故に命中が見込める大型の敵に限られている。
今後の課題として、複数初の発射数の確保や、最終的にはマザーシップの撃墜すら可能とする威力を持たせるべく、更なる改良が続けられている。

19:194:2022/11/19(土) 21:03:04 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
以上です。投入が早まった敵前哨基地及びその艦載部隊との交戦の様子でした。
戦闘のイメージは地球防衛軍4.1の四つ足要塞との戦いですね。なので、そのオマージュとしてタイタン達によるコント(ヲイ)を冒頭に入れましたw←殴
そして、大急ぎで急増された改フーリガン砲搭載攻撃衛星で敵前哨基地を狙撃・撃破に成功しました。
そうそう、劇中で語られたエイリアン達との戦い方のコツですが、実際のゲームでも有効な戦術の一つです。経験者ならではのアドバイスという奴です。
次回は怪生物の投入と相成りますが・・・改良が施されています。どんなのが出るかは、見てのお楽しみという事で。それでは。
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24/8/14 ブラッカーがギガンテスと間違えていた箇所を修正

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最終更新:2024年08月14日 15:46