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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その8 殲滅計画と怪生物
敵前哨基地を葬り去り、士気が上がるEDF。だが、プライマーも黙ってはいなかった。
同じく切り札の一つである怪生物を、これまた早々に投入してきたのだ。しかも・・・
投入されたエルギヌスは『改良』が施されていた。一体どんな改良なのか?
市街地の公園を占拠した金蟻達を倒すべく、殲滅計画を開始するEDF。
一方で、怪生物が出現したとの情報を受けて、別動隊が怪生物への迎撃・k6作戦を開始。
ティ連のサポートも有って、EMCは正常に稼働する様になり、ゲームの時の様に敵前で発射不可能となって後退するという事は無い。
両作戦共に成功する。そう判断されていた。だが・・・
k6作戦に参加していた嵐山達から、緊急の通信が入って来たのだ。
さて、一旦本文から離れてEDFと救援軍の現在の戦い方を見て行こう。
地球全域という極めて広範囲な戦域に対して、数の意味で戦力が不足気味だった。
そう言う事情もあり、戦況や敵戦力の多寡を踏まえた上で、必要となる戦域に随時派遣する形となっている。
今回の殲滅計画とk6作戦の場合、派遣されている救援軍及びストームチームのメンバーは、以下の通りとなっている。
k6作戦
嵐山・武蔵・海戦戦娘(こんごう・きりしま・ゆきかぜ・そよかぜ・陸上用ホバー装備)・艦娘部隊(大和・陸奥・第六駆逐隊・第七駆逐隊)
殲滅計画
飛島・戦場(万が一の事態が起こった場合に合流)・陸戦戦娘(キュウ・ナナ・ヒト・エイラ)
と、この様にエルギヌスが出て来るのが分かっているk6作戦の方に、より多めの戦力が振り向けられている。
加えて、初期不良を潰したEMCが複数いる。その為、其方で仕留める事も出来ると判断されていたのだが・・・
嵐山『こちらK6。作戦は失敗。ターゲットは逃走。繰り返す。作戦は失敗。ターゲットは逃走中』
本部『何が有った!?』
嵐山『奴等、エルギヌスをサイボーグ化している。EMCばかりか艦娘の大和が放った51㎝砲弾にも耐え抜いた』
本部『サイボーグ化したエルギヌスだと!?』
嵐山『だが流石に食らい続けるとまずいと判断したのか、逃走を開始。其方に向かっている』
本部『了解した。エルギヌスは此方で仕留める。其方は残敵を掃討せよ』
嵐山『了解』
51:194:2022/11/20(日) 23:30:58 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
本部『事前に戦力を強化していたにも拘らず、情報と同じ展開になるとはな』
少佐『歴史の修正効果、という物かもしれません』
本部『そうなると、アレを使用する事となるのか。準備の方は?』
少佐『準備は出来ています。既に現地に向けて輸送中です』
本部『改修されたとはいえ、元は移動式のクレーン。しかも『鉄くず』とまで揶揄されていた物だぞ?役に立つのか?』
少佐『役立つかどうかは、この戦いの行方次第でしょう』
k6作戦の予想外の失敗に、不安を覚える本部達。そうこうしている内に、怪生物が現れた。
ベースはエルギヌスだが・・・上半身が機械化されている。過去作の1・2に登場したサイボーグソラスを彷彿とさせる外観だ。
後に少佐によって『メカ・エルギヌス』(通称メカギヌス)と呼ばれる様になる個体だった。
隊員「でかすぎる!今までの怪物の比じゃないぞ!」
隊員「大きさの割に素早いぞ!」
隊長「攻撃しろ!」
少佐『以後、この怪生物を『メカ・エルギヌス』と呼称します』
本部『市民が危ない。タンク到着まで敵をひきつけろ』
本部『エルギヌスを攻撃しろ』
隊員「サイボーグ化されてようと、これだけデカい的だ!外しようが無い!」
隊員「俺たちが片付けてやる!」
52:194:2022/11/20(日) 23:31:29 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
そう息巻きながら、攻撃を開始する隊員達。
一方、戦娘達はやや冷静だった。
キュウ「・・・情報にない怪生物。・・・奴等も、手を打ってきている」
ヒト「こんごうさん達や大和さん達ですら止めれなかった代物ですよ?どうしましょう!?」
ナナ「落ち着いて。戦場さんがあのメカと共にここに来る手はずよ。それまでは、足止めに徹するわ」
キュウ「・・・了解」
ヒト「了解です」
手筈を確認し、やや離れた位置から牽制射撃を浴びせるナナ達。
一方、果敢に挑んだ隊員達は・・・
隊員「弾丸が通じないぞ!」
隊員「サイズが違い過ぎるんだ!」
隊員「金属部分で弾かれてる!攻撃が効かないぞ!」
隊員「クソッ、なら懐に飛び込めば!」
隊員「やめろ!無茶するな!」
隊員の一人が思い切って懐に飛び込もうとするが・・・動きを止めたメカギヌスが、腹部から複数の何かをばら撒く。
バウンドグレネードだった。
隊員「グレネードだ!」
隊員「拙い、離れろー!」
53:194:2022/11/20(日) 23:31:59 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
慌てて退避する隊員達だったが、懐に飛び込もうとしていた隊員が逃げ遅れる。
グレネードが一斉に起爆。逃げ遅れた隊員が吹き飛ばされてしまった。
隊員「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
隊員「一人やられた!」
飛島「ならば、空中から突撃するのみ」
そう叫んで、レイピア・ノヴァを手に突撃する飛島。だが、奴は空中に対する攻撃手段も備わっていた。
今度は背中から、多数の対空ミサイルを射出してきたのだ。
飛島「何っ!?」
慌てて距離を取りつつミサイルを回避する飛島。
幸い誘導性能はそこまで高くなく、何とか回避に成功する。
ヒト「大丈夫ですか、飛島さん!」
飛島「ええ。弱点を潰している改良型。厄介な相手だわ。バルガはまだ来ないの?」
少佐『間もなく作戦エリアに到着します』
少佐の言葉に呼応する様に、輸送機・ノーブル四機に吊るされたバルガが出現する。
戦場「待たせたな!これより、戦闘に参加する!」
飛島「気を付けて!元のエルギヌスよりも隙が無い。慎重に挑んで!」
戦場「了解だ。こちらも改良を受けている。粋がっているアイツに、目に物を見せてやる!」
少佐『ギガンティックアンローダー・バルガ、投下準備』
少佐『投下』
54:194:2022/11/20(日) 23:32:31 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
バルガが切り離され、メカギヌスの直ぐ傍に着地。
壮絶な殴り合いが始まった。
少佐『エルギヌスは驚異的な再生能力を持ち、爆撃すら受け付けません。そこで、同等の質量を衝突させることで、全身を瞬間的に粉砕します』
少佐『バルガをエルギヌスに衝突させます。腕を動かしてエルギヌスにぶつけてください』
本部『つまり殴れという事か』
特撮映画のワンシーンその物と言うべき戦闘に、隊員達が息を呑む。
さて、このバルガだがティ連の手によって幾つかの改修が行われている。
具体的には、以下の様になる。
- 駆動系の出力増加 歩行及び攻撃速度が改修前の1.5倍速くなる
- 攻撃時、腕にエネルギーフィールドを纏わせて威力を高める。
- 怪光線対策に、簡易型のエネルギーシールドを搭載
本来なら、エンジン換装も含めた大規模な改修を行いたかったが、様々な制約の為に簡易的な改修に留まっている。
だが、それでも大きな性能向上であり、今回の戦いでもそれが発揮されていた。
エネルギーフィールドを纏った腕がメカギヌスに叩き込まれ、思わずダウンするメカギヌス。
大和の主砲弾に匹敵する運動エネルギーに加えて、腕を振る速度も上昇。更にエネルギーフィールドを纏わせて更に破壊力が増しているのだ。
さしものメカギヌスも、大ダメージは避けられない。
本部『効いているぞ。攻撃を続行しろ!』
少佐『メカ・エルギヌスにダメージを与える事に成功!』
本部『以前は『鉄くず』とまで呼ばれたバルガだったが、建造は無駄ではなかったようだな!』
感慨深そうに呟く本部。
一方、戦娘達は・・・
キュウ「・・・何とも凄いシーン」
ナナ「これは、入り込む余地は無いわね」
ヒト「おおお・・・人型ロボと怪獣の殴り合い。生で見れるなんて・・・」
ナナ「ヒト、戦場で尊死しないで」
ヒト「だ、大丈夫ですよ!・・・・・多分」
55:194:2022/11/20(日) 23:33:14 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
ヒトの返事に頭を抱えるナナ。だが、そうも言ってられない事態が起きる。
多数の黒蟻と、それ等を率いるコスモノーツが六体襲来。メカギヌスを援護しようとしている様だった。
更にランディングシップが飛来して、重装コスモノーツを一個分隊三体投下。一塊となって襲い掛かって来た。
オペ子『怪物とエイリアンが接近しています!』
少佐『重装型のエイリアンを確認』
本部『怪物とエイリアンを倒せ!バルガを援護するんだ!』
隊員「あれは・・・ロボットか?」
隊員「いや、情報によると鎧を着たエイリアンらしい」
隊員「鎧だと?」
隊員「汚染された大気から身を守る宇宙服らしい。一か所に攻撃を集中して、中の本体を攻撃するんだ!」
バルガに襲い掛かろうとしていた敵集団に横合いから攻撃を開始。交戦状態に入る。
キュウ達が黒蟻を主砲で吹き飛ばし、隙が出来た一体のコスモノーツに攻撃を集中させる。
頭部のヘルメットと体の部分の鎧が壊れ、中身が露わになる。
隊員「なんて不気味な姿だ!」
隊員「以前のエイリアンと違う!人間型じゃないぞ!」
隊員「人間には似ても似つかない!」
不気味なグレイ型な外見に、EDF隊員達が恐れ慄く。
それを聞いた戦娘達はと言うと・・・やっぱり微妙な顔をしていた。
ナナ「似ても・・・似つかない・・・?」
ヒト「コロニストよりは、人間に似ている筈ですけど・・・」
キュウ「・・・気にしたら駄目。奴等を始末する」
ヒト「りょ、了解です!」
56:194:2022/11/20(日) 23:33:45 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
キュウの一言に、再び集中するヒト達。
狙いは、この中で最も厄介な重装コスモノーツだ。
彼女達の接近に気付いた重装コスモノーツ達は、それぞれの火器を彼女達に向ける。
エーテル・へビーガン(ガトリング砲)やレッキング・ランチャー(ロケットランチャー)、更に近距離では火炎放射器を浴びせようとするが、どれも彼女達を捉える事が出来ない。
リニアクロウラーの機動力に、標準が追い付かないのだ。
三人の主砲による攻撃でまず脚部を破壊され、三体とも転倒する。動きを止めた所ですかさず格闘戦を挑む。
格闘戦用の装備を持たない彼等にとって、懐に飛び込まれては一たまりも無い。
エーテル・へビーガンを装備した個体はナナの主砲の連打を頭部に浴びて頭部の鎧が破損。露わになった首に自身が使用する軍用トマホーク「バディ」を叩きこみ、首を切り落として撃破。
ヒトは両手の「ヲタク魂」で体の部分を乱打。そのまま強引に叩き潰す。
特に豪快だったのはキュウで、巨大ハンマー「ミョルニル」の一振りで火炎放射器を持った個体を高架線路側面に叩きつけ、行動不能にしてしまう。
動けなくなった重装コスモノーツの懐に飛び込み、エネルギーフィールドを纏わせたミョルニルを頭部に叩き込む。
二重に装備された頭部の鎧だったが、ミョルニルの破壊力に耐え切れず二つとも瞬時に破壊。そのまま頭部を呆気無く潰されてしまった。
ナナ達が重装コスモノーツを撃破する頃には、黒蟻やコスモノーツは飛島や隊員達の攻撃で殲滅されており、メカギヌスとの戦いも大詰めを迎えようとしていた。
サイボーグ化された部分もあちこちひしゃげており、既に息も絶え絶えな状態になっていた。
通常の無改造なバルガの一撃なら、ダメージも軽減されただろうが、今回は流石に相手が悪かった。
トドメに大回転パンチが叩き込まれ、メカギヌスは断末魔を上げながら大地に伏した。
本部『やったぞ』
少佐『怪生物に対し、有効であることが証明されました。バルガの改良及び後継機開発計画を進めます』
少佐『それと、現地に回収班を向かわせます。情報に無かった強化型の個体。能力の把握と、対策の確立をせねばなりません』
メカギヌスが強化されたバルガに敢え無く撃破されたという事実に、頭を抱えるプライマー。
だが、攻撃を断念する気は無い。何せ、文字通り種族の存亡がかかっているのだ。
大規模攻撃が、遠からず開始されようとしていた。
オマケ メカ・エルギヌス
人類側の戦力が大幅に強化されたのを受けて、急遽開発・実戦投入される事となったサイボーグ化したエルギヌス。
腹部と背部にそれぞれバウンドグレネードと小型誘導ミサイルを装備。懐に飛び込まれた際の迎撃能力が向上している。
更に上半身を覆う特殊金属は、ダメージを軽減する効果も備わっている。
57:194:2022/11/20(日) 23:34:18 HOST:ai126149098028.54.access-internet.ne.jp
以上です。サイボーグ化したエルギヌスと強化されたバルガとの戦いになりました。
能力的には、かつて存在したメカソラスに非常に近いです。登場させようと思ったきっかけは
「ここ最近ので機械化された怪獣枠が出てないよな」
と思い、これを機に投入する事となりました(ヲイ)
ですが、あちらに合わせてバルガの方も強化されており、戦闘力は向上。世界間の連絡が本格的になり次第、更なる強化や後継機の開発を促進させます。
後継機に関しては後日投入しますので、その時まで楽しみにしていて下さい。
さて、次回は連載がストップしているウマ娘の方に一旦戻ろうかと思っています。まぁ予定は未定ですが(ヲイ)。それでは。
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最終更新:2023年01月14日 09:23