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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その10 大空洞調査任務と更なる怪物


とあるウイングダイバーチームが蜂を追跡中、偶然から巨大な洞窟を確認。
例の情報から、飛行型の巣が存在する洞窟である可能性が極めて高い事から、調査を開始する事となった。
既に現地には、この巣穴を発見したウイングダイバー達が派遣されており、更に別のルートからレンジャー部隊が二チーム侵入しているとの事。
彼等と合流すべく、ストーム1から飛島と武蔵。艦娘達からは第六十一駆逐隊から秋月と照月。戦娘達からはこんごうときりしまが派遣される事となった。


W隊長「飛行型を追っていたら、この洞窟を見つけた」

W隊員「外には人類と言う危険な生き物がいる。安全な場所を探しているのかも」

W隊長「別ルートで侵入したチーム1とチーム2から連絡がない。彼らの安否を確認する為にも、中を調べよう」


レンジャー部隊と連絡が取れないという、何とも不安を煽る状況だったが、安否確認をしなければならない。
メンバー達は、意を決して洞窟へと侵入する。
侵入してすぐの箇所にて、複数の蜂と遭遇。直ちに駆除を開始する。


W隊員「飛行型の怪物だ!」

W隊長「飛行型は暗闇でも飛べる。油断するな」


幸いな事に、この地点の蜂達はそれ程の数ではなく、短時間で殲滅出来た。
だが、その次の部屋には多数の蜂がたむろしており、更に小型の巣が複数あるのが確認された。


W隊員「飛行型が飛び回ってるぞ!」

W隊長「この数!巣があるぞ!」


直ちに駆除に掛かろうとしたが・・・飛島と武蔵が待ったをかけた。


飛島「待って!ここで攻撃を仕掛けたら、背後から奇襲を受けるわ!」

W隊長「なんだと!?」

武蔵「ハイグレードネイカー数機が、後ろから襲い掛かって来る。対処が必要だ」

W隊長「例の情報か・・・。では、どう攻める?」

飛島「私と武蔵が、ハイグレードネイカーを倒す。残りの皆は、飛行型の駆除と小型の巣の破壊をお願い」

武蔵「奴等への対処法は、今までの経験で知り尽くしている。任せて欲しい」

W隊長「・・・分かった。死ぬなよ」

368:194:2022/12/09(金) 23:06:00 HOST:ai126196244228.17.access-internet.ne.jp
既に総司令部からの通知で、彼等が誰よりも経験豊富な兵士である事は知れ渡っている。
手強い相手ではあるが、彼等なら敵を返り討ちに出来ると判断。二人に託す事にしたのだ。


W隊長「よし!我々は飛行型と巣を攻撃する!」

W隊員「おおー!」

秋月「蜂程度、私達が叩き落として見せます!」

照月「さぁ、始めちゃいましょう?主砲、対空戦闘よーい!」

こんごう「対空戦闘ナラ、私達も負けマセン!」

きりしま「イージスシステムの本領、見せて見せます!」


突入と同時に蜂達が侵入者を察知。直ちに飛び立って迎撃しようとする。
          • が、余りにも相手が悪過ぎた。
何せウイングダイバーチームはまだしも、残りの四人は対空戦闘に定評のある娘達なのだ。
高速で飛び回る航空機や音速で突っ込んでくるミサイルを迎撃するのに慣れている四人から見たら、蜂達の動きは止まっているも同然だ。
結果、飛び立とうとした所を狙い撃ちされて、あっと言う間に数を減らしていく。
合計六つの蜂の巣からは蜂だけでなく赤蜂・・・飛行型侵略生物 戦闘種も出現・戦闘に参加するが、巣ごと攻撃されてまとめて出オチされる始末だ。
結局、十分程の戦闘で全滅。巣も完全に破壊された。

一方、飛島と武蔵は予想通り背後から出現したハイグレードネイカー三機と、戦闘を開始していた。


武蔵「奴が口を開くと同時に、リフレクターを使用して炎を反射する!その隙に攻撃を叩きこむぞ!」

飛島「了解だ!」


ダメージの大半を無力化(約98%)する赤い電磁装甲を装備するハイグレードネイカーだが、装甲を展開して火炎放射をする時だけダメージを与える事が出来る。
パワードリフレクターを構え、接近してくるハイグレードネイカーを待ち構える。そして、武蔵を攻撃しようと装甲を開いた。

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武蔵「今だ!」


パワードリフレクターのリフレクションを作動させ、炎を反射する。
味方に向けられた時の超火力に反して、反射時のダメージはそれ程あてには出来ないが、大きな隙が生まれる。


飛島「喰らえ!」


無防備な側面からゼロ距離に接近して、ドラグーンランスZMを叩きこむ。
ゼロ距離で実に40768.4ものダメージを出す一撃に、さしものハイグレードネイカーも一撃で破壊される。
残った二体も同じやり方で撃破。まともに戦うと甚大な被害を齎すハイグレードネイカーだったが、何度も戦って生き残って来た二人の戦士には敵わなかった。
機械故の融通の利かなさで同じ様に攻撃しようとして、そのまま返り討ちとなったのだった。


W隊員「凄い・・・」

W隊長「並行世界の戦士達と何度もやり直しながら戦い続けた戦士達。噂通りだな」


それぞれの力に見惚れ、感心するウイングダイバー達。
そこに、先行していたレンジャー隊から通信が入った。


R隊長『こちらチーム2。深入りし過ぎた。チーム1は全滅だ』

R隊長『未確認の怪物と戦闘中だ!力を貸してくれ!』

W隊長「未確認の怪物だと!?」

R隊長『日本の鋏と針の付いた尻尾を持つ怪物だ!手強いぞ!』

W隊長「すぐに行く。人数は少ないが、頼りになるやつらがいる。待っていろ」


すぐさま救援に向かう。距離は遠くなく、そのすぐ先の空洞にチーム2は居た。
彼等は、赤いサソリによく似た怪物の群れと戦っている。


W隊員「先行部隊を発見!」

W隊長「いたぞ!チーム2を援護しろ!」

370:194:2022/12/09(金) 23:07:00 HOST:ai126196244228.17.access-internet.ne.jp
すぐさま戦闘に参加する。数そのものは数匹程度で、直ぐに排除出来たが・・・
直後に上の穴から大量に襲い掛かって来た。


W隊員「また怪物の群れだ!」

少佐『データの収集が必要です。交戦して下さい』

W隊長「怪物どもを駆除するぞ!」


サソリ型の怪物と交戦を開始するメンバー達。すると、サソリが尻尾から液体を射出してきた。
レンジャー隊員がその液体を浴びてしまう。


R隊員「うわっ!?ぐあ、アーマーが!?」

W隊長「どうした!?」

R隊員「アーマーがジリジリと減って行く!これは・・・毒液だ!!」

本部『アーマーを継続して削る毒液だと!?恐ろしい相手だ』

R隊長「諦めるな!援護するぞ!」


隊員を援護すべく、毒液を浴びせて来たサソリを攻撃・撃破するが、一瞬の隙を付いて一体のサソリがハサミを振り上げながらR隊長に飛びつく。
咄嗟にアサルトライフル本体でハサミを受け止めるが、パワー差から粉砕されるのは時間の問題。だが、救援が間に合った。
こんごうがサソリの背後から格闘戦用武器「神の裁き」で斬りかかる。気配を感じ取ったサソリはそれをハサミで受け止める。


こんごう「こいつハ私が倒しマス!貴方は皆の所に!」

R隊長「すまない、感謝する!」


R隊長を逃がし、互いに力を込めていく。サソリの力は相当な物だったが、最終的に強化外骨格の出力を上げたこんごうが競り勝ち、サソリを真っ二つにする。
丁度そのタイミングで、他のサソリも殲滅された。

371:194:2022/12/09(金) 23:07:30 HOST:ai126196244228.17.access-internet.ne.jp
きりしま「無事ですか!お姉様!」

こんごう「エエ。かなりの馬鹿力デシタ」

照月「カマキリに続いてサソリとか、本当に蟲系ばっかりだね」

W隊長「・・・貴女達には、こいつ等が蟲に見えるのか?」

秋月「・・・そうだけど、逆にそっちにはどういう風に見えているの?」

W隊長「蟲とは似ても似つかない、形容し難い怪物にしか見えないが・・・」

秋月達「「「「・・・・・」」」」

他の隊員達「「「「「「・・・・・」」」」」」


余りにも違う認識の差に、暫し無言となるメンバー達。何とも言えない空気が漂う。
とはいえ、何時までもこうしている訳にはいかない。咳払いをして、任務を続行する。


W隊長「・・・ゴホン。奴等の見え方はともかく、人々を守る為に殲滅しなければならない。先に進もう」

R隊長「・・・そうだな。このまま帰れるか!調査を続行しよう!」

秋月「・・・そ、そうですね。気を引き締めていきましょう!」

372:194:2022/12/09(金) 23:08:00 HOST:ai126196244228.17.access-internet.ne.jp
微妙な空気を強引に吹き飛ばして、任務を再開。更に奥へと向かう。


少佐『以後、ハサミと尻尾を持つ怪物を『侵略生物ε(エプシロン)』と呼称します』

少佐『毒液による攻撃とハサミによる格闘戦。手強い怪物です。十分に注意して下さい』

飛島「かなり頑丈な敵だったな。赤いα型とほぼ同じ位か」

武蔵「しかも飛び道具も持っている。赤いα型の正当進化型、といった所か」

W隊長「奴等に弱点とかは無さそうか?」

武蔵「見た所、攻撃そのものはどちらも直線的だ。敵の真正面と軸が一致させなければ、被害を抑えられる筈だ」

W隊長「わかった。他の兵士達にも徹底させる」


その後、第四派となる蜂とサソリの混成部隊及び背後から襲い掛かってきたネイカー部隊を殲滅後、洞窟の最深部に到着。
そこには・・・予想通り巨大な蜂の巣と複数の小型の蜂の巣、更に多数の蜂やサソリに複数のクイーン(巨大蜂)まで守りについているのが確認できた。


R隊長「巣があるぞ!」

W隊長「巨大な巣だ!」

W隊員「周囲に小型の巣。多数です!」

本部『映像を確認した。地下にこんな規模の巣があるとは・・・情報通りとはいえ、深刻な状態だ』

R隊員「怪物どもが、一斉にこちらに向かってきます!」

本部『無理をするな。その戦力では無謀だ』

R隊長「チーム1のカタキをうつ!やるぞ!」


全滅したチーム1の敵討ちの為に戦闘を開始するが・・・流石にこの戦力では無謀だった。
巨大な蜂の巣以外にも複数の小さな巣があり、しかも巣がある部屋の出入口より低い位置に位置している。
その為出オチもままならず、秋月達による迎撃をもってしても徐々に手が回らなくなってくる。しかもそれとは別に多数のサソリまで襲い掛かって来るのだ。
オマケに、少数ながらオレンジ色の変異種まで居る始末。程なくして攻撃は行き詰ってしまう。


W隊長「駄目だ!戻って体勢を立て直す!」

本部『地上に戻れ。この戦力では無理だ』

本部『作戦を中止する。各員、生存を最優先とせよ』

R隊長「くそっ!必ず戻って来るぞ!」


悔しそうに歯噛みしながら、脱出の為の遅滞戦闘に移行する。
巣の破壊は、後日に回される事となったのだった。

373:194:2022/12/09(金) 23:08:30 HOST:ai126196244228.17.access-internet.ne.jp
オマケ

侵略生物ε(エプシロン)

見た目は赤いサソリその物。蟻同様、ビルや断崖絶壁も平地と同じスピードで登り、尻尾から毒液を発射。毒液を浴びると、一定時間スリップダメージを負う。
また近距離では、突進しながら両腕のハサミを使って掴みかかって来る。赤蟻同様に拘束&スリップダメージを負う。

侵略生物ε・戦甲変異種

ε型の変異種。体の色がオレンジ色をしている。
耐久力が銀蜘蛛並みの向上し、数も銀蜘蛛と同じ程度の数が出て来る。毒液は霧状になり、スキュラと同様に周辺の隊員達にスリップダメージを与える。
また、ハサミによる拘束時のダメージも上昇している。更に、1~2発程度の被弾では怯まなくなっている。流石に10発以上連続で被弾したり、爆発物の場合は普通に怯むが。

374:194:2022/12/09(金) 23:09:00 HOST:ai126196244228.17.access-internet.ne.jp
以上です。巣穴のある洞窟の偵察と新型の怪物であるサソリことε型の登場と相成りました。
今回のサソリですが、こちらも元ネタは外伝作品・アイアンレインに出てた奴ですね。変異種との戦闘シーンはカットしましたが(ヲイ)、立ち位置的には銀蜘蛛の強化型と言った所でしょうか。
なお、発音をエプシロンとしたのはビークルのイプシロンとの混同を避ける為です。気にする人はそんなには居ないと思いますが、ご了承して頂けたら幸いです。
次回ですが、公式会見で丙世界の事を話す事になると思います。それでは。
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最終更新:2023年01月14日 09:47