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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその八十七


「ただいま!ファルタ!」

「おかえり姫ちゃん。」

「うん!」


少年藤丸立香は困惑していた。
現状唯一な自身の鯖であるダ・ヴィンチちゃん(ライダー)と共に現代日本と思われる世界に放り出され途方に暮れ、
親切な男性に助けられてたら明らかに地球人類ではない羽みたいな髪を持つ少女が現れたからだ。
かといって幻想種とも言えない、ついでにその子を男性は孫と呼ぶ。
二人はヒソヒソと話し合う。


「(ダ・ヴィンチちゃん…ここどこなんだろう?それから人とちょっと違うあの子は…?)」

「(分からない…この世界、文化なんかは2010年代の汎人類史に近いみたいだけど…あんな人種や種族は存在しない…それに…。)」


ダ・ヴィンチは空を見上げる。
2010年代の汎人類史の電線と電柱の立つ田舎の日本に良く似た空であるが決定的に違う。


「(魔力や神秘が異常に濃い…それこそ神代が続いたオリュンポス並だよ。)」

「(だけど俺、魔術礼装も何もなくても平気だよ?)」

「(そこが良く分からない…。)」

「待て―姫迦ー!!」


そこへ二人のよく知る声がして振り向く。
身長60cmの純汎人類史産の糸紡ぎの妖精。
二人はその名前を同時に言う。


「「ハベニャン!?」」

「え!あれ?小さい方のダ・ヴィンチ!?…と誰…?ともしかして…。」


呼ぶその名を聞き推定ハベニャンはダ・ヴィンチに反応するが立香の方に対しては困惑の反応をする。
その反応にダ・ヴィンチは訝しみ対し立香は推定ハベニャンの脇を掴んで持ち上げると前後にガクガクと揺する


「私の方は分かるのか…それに小さい方って…。」

「ハベニャン思い出して!俺だよ!俺!藤丸立香だよ!!」

「ゆ”す”る”な”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!」

「ちょ!?マスターくん抑えて抑えて!?」


凄い勢いでガクガクと揺さぶられている推定ハベニャン、立香の手を妖精の怪力で無理矢理外し地面に降りると肩で息をする。
その姿を見て立香は反省した。


「ぜーはーぜーはー……ふぅ…。」

「あの…なんかゴメンね…。」


落ち着いた推定ハベニャンは極地用カルデア制服を着る立香の全身を上から下まで見る。


「全く…その服装似てるなぁ。やっぱり君は”男”の立香かぁ…。」

「(”男”の…?私には女の立香と旅した記憶もあるけど…もしかしてハベニャンは女の方だけ…?)」


推定ハベニャンの零す言葉にまたも反応し思考する少女ダ・ヴィンチ。
その時、ぐぅーとお腹の鳴る音がする。
その場の全員が振り向けば赤い顔した立香の姿があった。

226:635:2022/11/29(火) 17:53:28 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp




「親父さーん!いつもの三つ頂戴!」

「へい毎度!」

「お蕎麦を妖精が注文してる…。」

「しかも何かミョーに現代社会に馴染んでいらっしゃる…。」


自身のよく知るハベニャンことハベトロットらしき人物に少年藤丸立花は導かれた何故か蕎麦屋に…だ。
それもこれもお腹がぐぅぐぅなったせいである。食いしん坊は己ではなくアルトリア(剣)やアルトリア(魔術)の枠の筈である、色々とおかしい…。
なんか妙に手慣れた様子でメニューを注文する推定汎人類史妖精は立香とダ・ヴィンチの二人に向き直る。


「えっと二人はカルデアのマスターの藤丸立香とサーヴァントのダ・ヴィンチでいんだよな?」

「そういう質問するということは…君はカルデアのサーヴァントのハベトロットではない…ということかい?」

「その通り!そっちのマスターとボクの間に繋がりはないだろう?」


その推定ハベニャンの言葉に納得するダ・ヴィンチと悲しそうな顔をする立香。
そんな立香の表情を見つつダ・ヴィンチは言葉を紡ぐ。


「もう一つ質問なんだが…ではどうしてキミは私達のことを知ってるんだい?
女の方のマスターちゃんとは会ったことあってマスター君のことも知ってる風だったけど…?」

「うーん…そうだなあ…。」


思案顔の推定ハベニャンは何かを思い付いた様にいたずらっぽく、悪戯を思いついた妖精の様に笑う。


「ボク達の國はどうでしたか?
美しい國だったでしょうか。夢のような國だったでしょうか。
そうであればこれに勝る喜びはありません。
そして妖精と人と神の國、銀河連合日本にようこそ、お客様。
どうかあの風景がいつまでも貴方の記憶に残りますように…。」

「その言葉…。」

「モルガンの…。」


その言葉に目の前の人物が誰か気づき涙を浮かべる二人に推定ハベニャン、いや妖精騎士トトロットは笑う。


「という訳でボクはまあ…男の立香の方は別のボクだろうけど君達と妖精國ブリテンを旅したハベニャンこと妖精騎士トトロットさ。久し振りだね!」

「「ハベ「へい蕎麦三つお待ちぃ!!」……。」」


感極まろうとした所で蕎麦が三つやって来て話がぶった切られ感動が台無しになりトトロットは苦笑いする。


「ハムハム、ムシャムシャ、ズズー。」

「いやあいい食いっぷりだねえ。」

「立香君、どれだけお腹空いてたのさ…。」


感動的が台無しにされてから一変、物凄い勢いで蕎麦(二杯目)をすする藤丸立香少年。
彼はこれも出汁と醤油の責任だと力説する。
人理漂白より随分と長い間、出汁と醤油という日本人マストアイテムが余り無くて苦しかったのよとは立香少年の談。
実際それら出汁と醤油(現代)がありそうなの秋葉原とか場所限られてそうだから仕方ないっちゃ仕方ない。


「でも二人が座礁するのもう少し早ければなあ…。」

「座礁?」

「ああ別の世界からこの世界に人や物が流れ着くのそう呼ぶのさ。ボクも妖精國から流れ着いた口だからね。」

「消えた筈の妖精國からどうして…?」

「この世界の構造、他の世界の事象が波紋の様に伝わり共鳴するとかなんとかで重奏世界とかって言うらしいけど、
良く分かんないからそういうもんだと思っといた方が楽だぜ。」

「重奏世界…他の世界の事象情報が伝達を?でも汎人類史でそんなことあり得るのか…ブツブツ…。」

「ダ・ヴィンチちゃん自分の世界入っちゃった…。」

「そもそもこの世界その汎人類史ですらないん「そこ詳しく!!」。」


自分の考えに没頭しブツブツ一人事を言い始めるダ・ヴィンチであるがトトロットの言葉に食いつく。
しかし、このままでは堂々巡りとダ・ヴィンチとトトロットの間に割って入る立香。

227:635:2022/11/29(火) 17:54:21 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp


「そういえばさっきもっと早くこの世界に来ていればって言ってたけど?」

「ああもう少し早ければまだハロウィン秋刀魚漁中でマシュが上に上がる前だったからね。会うことも出来たんだけど…。」

「マシュいるの!?というかハロウィン…?ハロウィン…いやぁぁぁぁお家帰るぅぅぅぅ!!!」

「ちょっと上に上がるってどういうことだい!?」

「ちょっとちょっと!?質問は一つずつにしておくれよ。後、立香は壊れなくてもハロウィンないからな?な?」


もうカオスである。ちらりと蕎麦屋の大将にトトロットが助け求めて視線向けるとイイ笑顔でサムズアップしていた。
そして立香がトラウマ(ハロウィン)より落ち着いくまで暫くかかり、


「ええとつまり話纏めるとマシュは現在宇宙に上がってそのまま地球圏の外に出てると…。」

「正確にはティエルクマスカ銀河っていう地球から約五千万光年離れた別の銀河系だけどな。」

「まさかこの世界の人類は超光速航法を会得しているのかい!?一体何年なんだこの世界は…。」

「今年で令和二年、西暦だと2020年だね。」

「平成じゃないの…?」

「2020年でこの技術水準とは…。」

「平成なら去年にに終わってるよ。後、五千万光年先って言っても平行世界のだけどな。
まあ、ボクが行ったことあるこっちのティ連なら3日くらいで着くから…一週間以内には向こうのティ連に着くんじゃないかな?」

「ハベニャン宇宙出たことあるんだ。」

「平行世界の五千万光年先に一週間!?」


宇宙に進出した妖精國出身のトトロットの口から頭痛くなる情報が出るわ出るわ。
立香は平成が終わりを告げてるという言葉に衝撃受け、ダ・ヴィンチちゃんは汎人類史2016年前後遥かに上回る科学技術に頭抱えてる。
それこそ比例しそうなの大西洋異聞帯くらいでなかろうか?
そんな時にズズーンという音が蕎麦屋の店内に響く。


「親父さんテレビ点けるよー!」


あいよーと返事が来て手慣れた感じでトトロットは文明の利器(テレビ)を操作した。


「あれは…。」

「なんでココに…。」

『……進行方向の方は避難お願いします。』


テレビに映る国営放送の、立香から見れば公共放送のアナウンサーが淡々と言う。
一つは多量かつゴワゴワとし身体を覆う毛並みに頭部に鹿のような角を生やした白い獣神。
そしてもう一つは黒い角と黒い翼を持ち雲霞の如き何かを従えた巨神。
同時に二体、立香はガタガタと震え知らずダ・ヴィンチは冷や汗をかく。
この場には頼りになるサーヴァントは誰も居らず野良もいない、切り札となり得るブラックバレルを扱えるマシュも空の彼方(物理)。
いやハベニャンいるがアレ相手はキツいだろ。後もストームボーダーもないそしてニ体は何か探すような素振りを見せている。
いやもしや自分達が原因なのか。


「人類悪ビーストⅡティアマト…。」

「それに呪いの厄災獣神ケルヌンノスも…二体同時に…どうしてここに…。」


そんな二人を他所にトトロットと蕎麦屋の大将がテレビ他所に呑気に会話をしていた。
トトロットに至っては残ってた蕎麦の汁を呑気に飲んでる。


「なんか探しものかねえ。」

「この調子だともうじきこっちくるよ。一応避難しとこうか。」

「何を呑気な…!」


その様子に焦る立香にトトロットはひらひら手を振る。


「大丈夫、大丈夫あの二人、呪いの厄災でもビーストでもないからさ。味方だよ。み・か・た。
それに国営放送の内容聞いてなかったの?
探しものあるそうで巨大化した二柱が歩き回ってますので大丈夫とは思われますが一応避難して下さいて言ってたぜ?」

228:635:2022/11/29(火) 17:54:57 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp


ちなその頃のキリ様。


「ここは何処だ…船の上…ってお前キリシュタリア!?」

「君はカドック、カドックじゃないか…!」

「お前死んで…って何で身体が機械になってんだよ!?後何故に胴長靴履いて網引き揚げてる!?」

「何って…今は北海道沖で鎮守府秋刀魚祭りの為の秋刀魚漁の真っ最中だよ?」

「何当たり前のこと聞いてんだって顔して『デンデケデデンデデンデン( ゚д゚)ハッ!』何だこの音楽!?」

「キリ君!あいつら来るで!」

「リーダー!クッ、奴等が来る…カドックこの網を引き揚げてくれ。」

「マテや!?」

229:635:2022/11/29(火) 17:55:28 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。

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最終更新:2023年01月14日 10:15