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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその八十八
マルチバース…多元に存在する宇宙の狭間、オーロラが無限に続き七色のシャボン玉が浮かぶような空間。
銀河連合日本が時空間接合帯と把握しゲートティ連では今だに次元溝と呼ぶ空間である。
そのとちらも未だ場所を把握していない時空間接合帯の領域にそれはあった。
赤い光を放つ複雑に枝が絡み合った星系サイズの漆黒の樹木か蔦と言うしかない存在。
それを見れば銀河連合日本の者ら、例えば突撃バカ辺はゼスタールのナーシャ・エンデと言葉を漏らすであろうが同時に違和感も認識するだろう。
大きさそのものは柏木らの知るナーシャ・エンデと同等であるがその枝が柏木らの知るものより密度が高く複雑であった。
そしてその超巨大な建造物の一部、四角い白地に赤い丸が描かれたマークをあるエリアがある。
付近には赤白青の三色のものや青地に白い星と紅白のストライプのマークもある。
その中の光景、ゼスタールの文化を知る柏木らが見れば驚いたことだろう。
樹木の生えた山の合間に植物製素材をフレームに使い屋根に植物の皮を使った建物が建ち、
区画整理された沼地の様な耕作地に植えられ覆うの種子を蓄えた穀物の穂が揺れる光景が何処までも続く。
その区域に穀物の植えられた沼地の様な耕作地の中央部にそれはあった。
森に覆われた内と外を区切ると思われる赤い朱塗りの門で外界と隔てられた明らかに宗教的と思われる木造建築が存在する。
そこにはオレンジの髪をし伝統衣装と思われる白い上着に赤く長いキュロットスカート状の下を穿く少女が一人。
植物の茎と枝を使った清掃道具を持ちながらこの地へ連れて来られ自分らの物語の歌と教えられた歌を歌いながら清掃していた。
「限りなく～…不自由へと～…未来♪」
その傍らには常人には見えないが幾人もの人物がいる。
鎧を着ていたり、尾を生やしたり、ドレスを着ていたり、人の形ですらなかったり…。
その木造建築の上にも一人、弓を構え浅黒い肌に赤い外套の人物が睨みを効かせある一点を見つめると下にいる者に声を掛ける。
「ランサー。」
「あんだ？」
「マスターに客人だ。恐らくは大日本帝国のお役人だろう。」
「理由は分かるか？」
「…【シレイラ号襲撃】、【イゼイラへの日本からの来訪者】と言っているな。」
「ということはアレか…大日本帝国、いや
夢幻会とやらは介入を決意したってことか。」
「ああ、【銀河連合日本】の話を進めるつもりだろう…彼らの望む方へ。」
「出来のかねえ…。」
「無理だろう。彼らの覚えている限りの【原作】を私も読んだがそこに我々も大日本帝国も存在しない…そして何より。」
赤い外套の首を振る。
「ここの主権体は【原作】には存在しな、いや遥かに巨大化した主権体だぞ？」
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「大丈夫ですかな総理…些か緊張されているようですが。」
「いやはや…実際に緊張しておりますよ。神崎提督閣下。
総理任期中に月以遠どころか冥王星を超え太陽系を脱出、
アンドロメダや大マゼランを超える距離を超光速航法で他の銀河系への外遊に、
しかも冥王星までですが、我が国が保有する宇宙船で行くことになろうとは思っていなかったもので…。」
ゲート日本の総理と神崎鎮守府のトップである神崎博之提督が会談を行っていた。
そんなこの場は神崎島鎮守府が保有する政府中央艦【常世】の艦内である。
当初【常世】は調査の為にゲート側ティエルクマスカ銀河へと赴く予定であったがヤルバーンが来訪したために予定は中止された。
そして現在まで冥王星基地司令部として機能していたが神崎とゲート日本総理のゲートティ連外遊に合わせ本来の任務に復帰、
二人及びその他人員を乗せゲートティ連、イゼイラへと向かっている。
常世の他にも護衛として多数の艦艇がありその多くは冥王星基地より派遣された艦だ。
「それでそちらが…。」
「はい、この度イゼイラでの調査を命じられました神祇院下部組織フィニス・カルデアの長、オルガマリー・アニムスフィアと申します。」
銀の髪の女性が神崎の隣より軽く会釈する。今話題の所長ことカルデア長官殿である。
調査班としてダ・ヴィンチちゃんに加え島で暇してたヤル研と愉快な仲間たち（著名科学者ども）が来てる。
ちなみに学者連中の長はこの銀連日本では苦労人枠の夕呼先生である。
「マシュさんも元気になったようでなりよりです。」
「はい！お母さんと姉妹も出来ました。」
ゲート日本の総理はオルガマリーの隣に立つ以前と違いセーラー服を着て角と尻尾生えたマシュにも話し掛ける。
家族の話をするマシュは嬉しそうに笑いながら尻尾を振るが総理は複雑そうだ。
まあ、自国の人間が原因でそうなったら色々と思うところはあるだろう
そして神崎と総理の二人は席につき話始める。
「譲渡した機動巡航艦に可変護衛機動兵器母艦…護衛艦は有効に使って頂いているようですな。」
「ええ、現在はそちらが付けた仮の名前で運用させて頂いて冥王星まで来るのにも使わせて頂きました。
我々の手には余る代物なのでイゼイラの力をお借りしていますが。」
「成る程…そういえば原発跡は基地化しないそうですな。」
「いやアレは流石に…。」
銀河連合日本では特危の基地になり航宙艦運用設備もある福島県双葉町であるが特危が設置されても基地が置かれることはない。
まあ理由は簡単で原発跡が完全に信仰の場と化してしまったからだ。
沖縄本島でのテロの頻発や社会不安を他所に日本は全体として景気は上向き基調にあった。それもそうだろう。
世界的に流行しているウィルス性感冒、銀連日本正式名称・支那風邪による行動制限が解除され、
秋の行楽シーズンを向かえ世間の財布の紐も緩み始めていたからだ。
また、銀連日本やゲートティ連からの技術導入により安全に原子力発電所を動かす目処が立ち電力不安も解消され、
工場や会社の多くが今までの遅れを取り戻すかの様に仕事を始めていたこともあった。
実体経済こそまだまだ回復には遠かったが支那風邪前の、いやそれ以上の経済回復があり得ると楽観的な空気が世を包んでいた。
その中でも福島県は特需に沸いていた。
福島の原発が完全に消え去り避難指示も全て解除。
某電力会社は永劫に続くかと思われた重い負債が消え、福島県は付きまとっていた放射線というレッテルを堂々と剥がすことが出来る様になったのだ。
他の東北の水産物なども言わずもがな。
そして何よりもゲート世界の日本人達が始めて、いや神代以来
福島県は神代以来となる神の権能の行使の場という現在国内唯一無二の箔まで付いた。しかも豊穣神である。
秋の行楽シーズンも始まり旅行者が増加したことと合わせ多くの人間が第一原発跡、通称エレウシスを訪れることとなった。
流石に避難指示解除されたばかりで宿泊施設なぞなかったので聖地巡礼（ガチ）をするだけであったが商魂逞しい人間達が出店を出し始めたりしていた。
そして原発跡、エレウシスの取り扱いであるが、
利用するとか恐ろし過ぎるし御神木切り倒せと左巻きのうざいしで某電力会社より地元住民へと譲渡された。
原発も呪いもまとめて消されたエレウシスの秘儀後、
地元住民一同によるエレウシス講なるデメテルと対州要塞姫を祀り御神木を信仰対象とする氏子集団が形成され信仰の場としてエレウシスを求めたのである。
そんな訳で末恐ろしすぎてそんなとこ基地に出来るわけないだろう。
ちなみについ先日には活動家がエレウシスへのテロを計画していた。
しかし爆発物運んでいた仲間の車両が別の活動家団体の列に突っ込み大爆発を引き起こし活動家らが逮捕されていたりする。
幸いなことに活動家以外の犠牲者はいなかった。
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「しかしまあ、派遣した部隊に譲渡した艦艇や兵器が原因でそちらの地球は中々愉快…おっと失礼大変な事になってる様ですな。」
「銀河連合日本の打撃護衛艦配備で北京もウラジオストクも完全に射程圏内に入りましたからね。騒ぎ立てるのも仕方ないでしょう。
彼らの装備の多くも解析されてるのと考えるのは想像に難くないでしょうし…。
中国空軍の最新ステルス戦闘機のJ-20やJ-31まで公開された目録にありましたからね。」
「ええ、我々には必要ないものですしそちらの
アメリカにも渡していますよ。」
派遣された日領独逸の部隊を中心した銀連の自衛隊は主に北海道方面に配備されたいた。
その装備は主に銀連側の発展により二線級以下となった装備が中心であったがゲート側では主戦力となっているものが多く中露からは驚異と取られていた。
加えゲート側陸自や空自との訓練の為に数上の日領独逸の主力である90式改やM60改、F-15改及びF-16の改良型に加え、
銀連ロシアの中古品を銀連日本仕様にしたT-72やSu-27及びMig-29の能力向上型、
銀連側人民解放軍より接収した99式・96式戦車、J-10やJ-16の姿もあった。
ついでにサンプルとして中露の兵器の多くがゲート日本に引き渡されていたりする。
お陰でゲート側中露が知的財産権の侵害云々と言っていたが銀連側ロシアが承知しているので全く問題ないと一刀両断である。
中国など考慮する必要はなかった。
「まあしかしそれで批判が意味ないと知るやいなやとんでもない批判展開するとは…。」
「組みやすいと思われる我が国に対し中露から批判の矛先が集中するのは分かりますが…まさか自由号がその要因になるとは…。」
思い出し笑いをする神崎と疲れた顔をするゲート日本総理。
他国批判は稀にとんでもないものを批判に使用することは少なくないが今回の件は日本国内もとより海外でも大いに話題となっていた。
またかとかいう反応ではなくその批判の対象と批判してきた各国首脳らの発言で祭りとなっていた。
ことの発端は内部見学こそないがグレイファントムとメガロードや機動兵器が公開された時まで遡る。
まあ、祭りとなった、だって見た目完全にスーパーロボットな兵器が自衛隊で使うことになったのだから。
ちなみに余りズイウーン改二はあまり注目されなかった。だって見た目完全に水上機だし、実はこいつが自衛隊の主力機になるのだが…。
そしてその際の模擬戦で見せた自由号の性能はゲート世界にとって圧巻の一言だった。
銀連ロシアからサンプルとして輸入したP-800や終戦で銀連日本が接収したYJ-91超音速対艦ミサイル及び、
イスカンデルやDF-21といった弾道ミサイルまでの飽和攻撃を相手に全て単独で撃墜してしまったのだから。
「お陰で中露、後まあどうでもいいですが隣国からもガ○ダム驚異論が噴出するとは。」
「そしてガンダ○は厄災、悪魔の力であるとかスポークスマンはおろか国家首脳から飛び出すと…。」
中露の首脳から名指しで悪魔と呼ばれた自由号であった。
悪魔の名前持ってる！とか言ってたり。ずいぶん調べたなと神崎は感心したりしていた。
ついでにロシア正教の聖職者からも「○ンダム…！悪魔の力よ！！」とか言われてネットで祭りになっていたりしていた。
裏切り者の名を背負い悪魔の力身に付けてるとかなんとか。まあ実際悪魔はいるのだが…。
そんな自由号を悪魔だの厄災だの呼んでる中露首脳であるが、
以前にも登場し某半島記者をのしたアニメ好きな中国人、アメリカ人記者が記者会見時にそれぞれにある質問ぶつけてみた。
「ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉もガンダリウム合金もガンダニュウム合金もG.U.N.D.A.M.OSもガンダムフレームもないのにガンダ○なんて…。
おかしいですよ！○○○○！！」
その記者会見場にいた者たちは記者が叫んだ○○○○という首脳の名前の部分に確かにカテジナとかいう名前聞いたという、音声には残ってなかったが。
で、首脳の返答であるがまずロシア、
「○ンダムであるとかないとかそういう問題ではない。あれは"ガ○ダム"だ。私がそう判断した。」
で、中国。
「日本人の作る兵器こそが"ガンダ○"だ。いや日本人こそ"ガン○ム"だ。」
実際、記者の皆さん困惑したスゴク困惑した。○ンダムってなんだよ…とか。
この言葉、マスコミやら自称知識人やらが何やら気に入ったようで連日のニュースでガ○ダム、ガン○ム流れる様になった。
ネットでは「リアル俺が、俺達がガ○ダムだ！」とかロシア大統領のガンダ○判断動画作られるなどさらなる祭りにハッテンしていたりする。
なおゼロ戦もチハタンもガ○ダムらしい。
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なおそんなガンダ○騒動の原因の一つとなったニ隻、銀河連合日本より譲渡された艦は海上自衛隊に配備、
護衛艦グレイファントムと護衛艦メガロードとして配備された。
カッコカリまで名前にするかどうかの議論が行われたとも言われているが定かではない。
なんで海自かといえば艦艇運用設備とノウハウあるの海自しかいないという理由である。
一時空を行くから空自という話もあったがサイズがサイズなので空自の基地で運用できないので辞退したそうな。
その内どう見てもクォーターなメガロードは横須賀を拠点に自衛隊の航宙艦運用経験の蓄積や各種試験中、
どう見ても大天使なグレイファントムでゲート日本の総理を乗せて木星下りまでディルフィルド航法を試験した後に冥王星までやって来た。
木星訪れた際には記念撮影をした他に銀連側イゼイラのゲート木星調査船にも遭遇、
最近八百万百に加わり船内に祀られた注連縄巻かれた黒い板状の創造主に航海の無事を祈願したという。
ちなみにそんな木星調査船には神崎島から科学者のハルと軍人のデイヴという二人組が派遣されている。
「そういえばそちらのグレイファントムに乗艦しているこちらのイゼイラのフェルフェリア君は？」
「キグルミで日本人に偽装して初めから乗艦して皆のサポートをして頂いてます。」
そんな話をしている時であった。
天井に設置された灯りが赤色に変わり明滅、警告音が鳴り響く。
「何事でしょう…？」
ゲート日本の総理の疑問に答える様に緊急を知らせるアナウンスが流れる。
『本艦は只今ハムール星系公民国星間旅客船シレイラ号の救難信号を受信、レベルは甲。
提督は速やかに艦橋まで上がって下さいませ―――以上。』
「艦橋まで行きましょう、総理。」
ゲート日本の総理を神崎は促して立ち上がり艦橋に向かう。
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以上になります。転載はご自由にどうぞ。
538：635：2022/12/27(火) 07:24:57 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその八十八を転載される際は
誤：悪魔の名前持ってる！とか言ってたり。ずいぶん調べたとな神崎は感心したりしていた。
正：悪魔の名前持ってる！とか言ってたり。ずいぶん調べたなと神崎は感心したりしていた。
に置き換えお願いします。
最終更新：2023年01月14日 10:26
