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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第八話「ウマと馬の長い夜は続くようです」


「うー…夜の学校ってこんなに怖いものだったんだ……。」


自らの勝負服を保管庫に取りに行ったゴーストウィニングを廊下で待つニシノフラワーは所在なさげに周囲を見渡す。
非常灯の小さな明かりのみがぼんやりと照らす廊下はニシノフラワーの持つ懐中電灯なくば視界すらも得られない。
昼間はウマ娘で賑わう廊下も誰もいなく暗くなると途端にそこらの物陰に人ならざるものがいるような気すらする。
その時ニシノフラワーの耳が足音と何かの大きな物音を捕らえビクッとする。


「ヒッ!…何…?……ウマホ…?」


恐る恐る音の方向へ懐中電灯を向けるニシノフラワー。
その懐中電灯の灯りを向けた先には先程までは存在しなかったものがあった。
明かりの、画面が点灯しているウマホ、もといスマートフォンと思しきものが落ちていた。


「誰かが落としたのかな…?」


テクテクとスマホに近づくニシノフラワー。
見るとその画面の中には文章が流れている。

:さっきの…なんだったんだ…?
:主の姿も消えたな…
:きっと驚いてスマホ落として逃げたんだよ
:無事だよ無事、きっと
:正義のためトレセン学園に凸する!と息巻いてこのざまとかwwwwさっきのほんとになんなんだよ…
:↑急に真面目になるな!!さっきの思い出すだろ!!
:さっきのからコメが減ってワロス…ワロス
:コメ絶やすな!!
:その減ったの香ばしいやつらの※だったな…

「ウマウマ生放送……?」


見知ったSNSのサービスの名前を口するニシノフラワーはスマホを持ち上げ画面を見る。

:画面が動いた!
:主無事だったか!って誰だオメー!?
:ウマ娘?
:トレセン学園の制服?
:フラワー!ウマ娘のニシノフラワーじゃないか!!
:俺の嫁だぞ
:ニシノフラワー誰とも結婚していない定期
:↑開けろ!うまぴょい警察だ!!

ニシノフラワーが映ると途端に元気になるコメント達。


「なんでこんな所にウマ生しているウマホが…?えっと何ですか?」

:ニシノフラワーちょっと聞いていい?
:その辺で男の人見なかった?このスマホの持ち主なんだけど
:このスマホ落として行方知れずなのよ

「え?皆上のデメテルさんに上がって今のトレセン学園私とゴーストさん以外誰もいないはずですよ?」

:デメテルとはなんぞや?
:みんないない?
:いないのかあ…えっとなんと言えばいいのか…
:素直に言えばいいだろ!!フラワーちゃんこのスマホの持ち主はゴーストウィニング襲ったやつらみたいな思想の持ち主なんだ
:それでトレセン学園上空の謎物体や西ノ島に落ちた怪獣?に関係ある人物がトレセンにいるって情報掴んでね
:トレセン学園とウマ娘に正義の鉄槌下すって不法侵入したんだ

581:635:2022/12/31(土) 07:25:58 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

「そんな人がトレセン学園に…?先生達やトレーナーさんたちに早く知らせなきゃ…え?後何ですか?。」

:だけどなあ…
:このスマホで生放送していた主…現在行方不明なのよ…
:なんか化け物に襲われるとか叫んだ後、スマホ落としてカメラが変なもの映してさ…

「変なもの…?」

:人ではないと思うんだけど…
:何と形容すればいいのかアレは
:動物でもなさそう…ってフラワー!後ろ!後ろ!


その瞬間ニシノフラワーの肩を誰かがつかんだ。


「しゃい!?」

「あ、ゴメンフラワー。ファルコンみたいな声上げて驚くとは思わなかったんだ。」

「あ、ゴーストさん…。」


ウマ娘ゴーストウィニングであった。
知っている人物故にほっとするニシノフラワー。


「何かあったのか?ってそれスマホ?」

「あ、これ危ない人がウマウマ生放送しながらトレセンに入って来たって見てる人達が…。」

「危ない人…?」

:ゴーストウィニング、ゴーストウィニングじゃないか!兎に角今はニゲロ!!
:変なのいるから早くそこから離れるんだ!!
:いかん危ない危ない…

「あ…ああ…良くわからないが…。」

「兎に角行きましょう。」


早く逃げろと流れるコメントに押されついで視界の隅で"おともだち"がニゲロニゲロとテロップ出しててるのが見えた。
ゴーストウィニングはニシノフラワーと共にその場を離れる。
二人は昇降口で靴を履き替えると外に出る。そして転送されてきた位置まで来て悩むゴーストウィニング。


「ゴーストさん?」

「…そういえば向こうからは転送装置使ったけどこっちからどうすればいんだろ?フラワー分かる?」

「「………。」」


顔を見合わせる二人。


:…転送?
:トレセン上空のアレ?
:アレ一体何なの?
:↑国会生中継見ろ
:真夜中に国会を見るやつおるwww?
:国会とかwwww
:じゃあ知らん
:教えて下さい!
:何でもしますから!!

「デメテル様ですよ。」

「馬の女神様だぞ。」

582:635:2022/12/31(土) 07:26:38 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

:デメテル?
:ギリシャ神話の神様らしいでアレ
:しかもデウス・エクス・マキナゾ
:鬼械神?
:そっちじゃねえ…
;でも馬の女神って…

「でも…。」

「何だフラワー?」

「周りのコレなんでしょう。」

「何だろうな?来た時はなかったなあ…。」


周囲を見渡すニシノフラワーとゴーストウィニング。
コメントは何だ何だと書き込まれていく。ゴーストウィニングはスマホのカメラを向ける。


「コレだ。」

:コレ?
:おおうなんかそこいらに中身入ってる麻袋が…
:簀巻きにされとる…
:なんかピクピク動いてる
:キメエ…
:なんか人型じゃね?
:↑怖いんですがそれは(震え)


そこにはおびただしい数の中身が入り注連縄が巻かれた麻袋があった。
中にナニカいるのか時折ピクピクと動いている。


「何か怖いです…。」

「そうだな…っと?麻袋が跳ね始めた!?」


その時だった急に幾つもの麻袋がムームーとうめき声を上げビタンンビタンと跳ね始めたのは。
そして二人の背がゾワゾワとしだし尻尾の毛が逆立つ。

:ゴーストウィニング?
:ニシノフラワーも…
:二人して同じ方向向いてるな…

「何か来る…!」

「何…なんなの…?ぴゅい!?」


―――オイデ…オイデ…オイデ…ゴーストウィニング…ニシノフラワー…オイデ…オイデ…オイデ…―――


何かが、湿った何かが這いずる音が聞こえる。
二人の名前を呼ぶ。


「フラワー逃げるよ!ってどうしたの!?」

「ゴ、ゴーストさん、腰が抜けちゃって…。」

「ええい!私の背中に乗って!!」

「は、はいッ!!」

「これは…!!!」


グチャグチャと這いずる音が近づいてくる。
ブツブツと呟くゴーストウィニングの背に登ったニシノフラワーは彼女を急かす。
しかし背にニシノフラワーが乗るとカッと目を見開き動きを止める。


「ゴーストさん…?」

「……この感じ何もかもが懐かしい…背中の重みのこの安心感……。」

「あの…ゴーストさん!?後ろからお化けが来ています!!しゃいっ!?」

583:635:2022/12/31(土) 07:28:02 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

後ろをちらちらと見るニシノフラワーは人が崩れ溶け合った様なソレの幾つもの目とと目が合い悲鳴をあげる。
ゴーストウィニングは目をなんかこうキュピーンと光らせると近づき足にまとわりつこうとするソレをなんと蹴り出す勢いのまま吹き飛ばすと爆走する。


「我慢できねええええ!!!かっ飛ばすぜええええええ!!ヒャッハ――――ヽ(? ????∀???? )ノ┌┛)`Д゚)・;';';――――!!
あ、おともだちさんナビよろしくうぅぅぅ!!鞍上を得た私の先頭の景色は譲らない!!」

「ひゃあああああっ!?ウマホが落ちる!落ちちゃいますうぅぅぅぅぅ!!」

:テンションたけええええwwwww
:うぉっ!?
:ゴーストウィニング単独で走ってた時より速ええええ!!
;ニシノフラワー背負ったほうが速いってどういうことなの…
:画面が揺れりゅのおおおおおおおお
:よっちゃううううだめえぇぇぇぇぇ




「予想以上にそこら辺に気持ち悪いの多過ぎるわっ!!あ、そこおともだちさんそこ右ね?」

「ゴーストさんさっきから何個か麻袋踏んでますけど大丈夫ですか?」

「ダイジョーブダイジョーブ、何か踏み潰した感触あるくらいで問題ないよ。踏んだ後の麻袋の動きがキモいけど。」

:二人共だいぶ落ち着いてきたな
:ハイテンション過ぎて一時はどうなるかと思ったわ…
:冷静に化け物避けていくゴーストウィニング
:それで麻袋の中身なんぞ?

「だけど段々とお化けの数減ってますね。」

「おともだちさんの誘導のお陰だと思うけど…この先何があるんだろ?」

:ゴーストウィニング!ニシノフラワー!おウマさんのトウカイテイオー号だけどこのコメ見てるならどっちでもいいからおともだちの誘導でそのまま進むんだ
:トウカイテイオー?テイオー!?
:何でテイオーがこんなの見てるんですかね?
:世間知らずテイオーが見てるわけないじゃん

そのコメントを見つけたニシノフラワーがぱあっと顔を明るくし。

「トウカイテイオー号さん!昼間トレセンのコースをマックイーン号さんと一緒に走ってたテイオー号さんですか!?」

「え、何?テイオー号がこの配信見てるの?このまま進めばいいの?」

:テイオー号:そうだよ!!
:昼間走ってた?
:そりゃテイオーはトレセンのコース走るやろ?
:テイオー号:その先に怨霊とか怪異を撃退出来る道具持ったマックイーンがいるから早く合流するんだ!
:怪異撃退出来る?
:メジロマックイーンが?
:後、後ろの号ってなんだよ号って

「ゴーストさん!おともだちさんの誘導する先にマックイーン号さんがいてお化け退治出来るそうです!」

「マジで!?ジャッジャジャーンなモンスター退治の専門家メジロマックイーン号な訳なの!?」

:ジャッジャジャーンwww
:スパイダーッマ!!
:ダーマ、ダーマじゃないか!!
:メジロマックイーンは蜘蛛女だった?

「じゃあ加速するよ!しっかり捕まってて!!」

「はい!!」

584:635:2022/12/31(土) 07:29:02 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
さあ…今日も明日も仕事だ…

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最終更新:2023年01月14日 10:28