123:名無しさん:2022/12/14(水) 23:04:48 HOST:119-172-250-218.rev.home.ne.jp
ユトランド沖海戦を書いた者で連邦世界ドイツ解体戦争を構想したけど
その前に何となく浮かんだネタを投下してみる、モチーフは扶桑さんの第二次世界大戦起きず
1,文章力はお察し
2,
夢幻会ひどい目にあってます
3,モルペコ?なんのことですか?
124:名無しさん:2022/12/14(水) 23:08:32 HOST:119-172-250-218.rev.home.ne.jp
東京
転生者達によって開発し、四苦八苦の末に量産にこぎつけることに成功し今やラジオに置き換わる存在として
世界中に普及はじめたテレビジョンであるが、その値段はあの大恐慌から立ち直りさらに中国でにらみ合っている
各軍閥に売りさばいた旧式兵器などで徐々に好転していったこともあって日本の景気発展したものの庶民に対しては
未だに高値の花である。
電気屋の前に置かれているテレビジョンには多くの人達が詰めかけていた、それはもちろんロンドンオリンピックの
開幕式を見るためだ、至るところでおしくらまんじゅうになりつつも人々は大画面液晶テレビを知る転生者達から
見たら嘆きたくなるような小さな画面に食い入るように見つめ、そしてその画面に映る日章旗と日本選手団に
ただただ歓声を上げていた
その光景を見ながら嶋田繁太郎は小さくため息をついて「これで良かったのかな?」と呟く
本来ならかつて自分が所属した転生者達の組織ともいえる
夢幻会は日本の舵取りと行うある意味フィクサー組織であった
確かに幕末、日清、日露で彼らの活躍は絶頂を迎えたと言えるだろう、どの戦役も被害は最小限に
戦果は可能な限り最大限に…歴史を知るという大きなアドバンテージは日本をよりよくするために必要不可欠だった
だが転生者達の誰も彼もが嶋田自身も驕っていたかもしれない、確かにマクロの世界なら圧倒的な知はあった
だがミクロの世界は?バタフライエフェクトと言う言葉は?と言うことに関しては抜けていた、いや理解していたものもいただろう
だが理解しただけでどうすることも出来なかった、しいて言うのなら神のみぞ知るべきだった。
我々の世界で言う第1次世界大戦、この世界では世界大戦と言う舞台で転生者達、
夢幻会の面子はその歴史を知るゆえに生じた
傲慢なツケを自分の身をもって味わうことになったのだ…その結果が嶋田繁太郎と言う道路を歩いている退役軍人が物語っていた…
彼を見る人々は彼が自分達と違うことに好奇あるいは嫌悪あるいは侮蔑あるいは同情した視線を見せていた。
彼の歩く姿は杖をつきながらもどこかぎこちない動きだった、何故なら彼の右足はもうどこにもないのだから。
それを尻目のようにテレビの前に集った群衆は歓声を上げていた。
125:名無しさん:2022/12/14(水) 23:11:20 HOST:119-172-250-218.rev.home.ne.jp
1945年
神戸沖、連合艦隊が集結していた紀元2600年特別観艦式から5年ぶりの大規模観艦式だ、
港には多くの国内外の人達が集まり連合艦隊の雄姿を目やカメラに焼き付けていた。
無論大規模観艦式とあって諸外国からの新型艦艇も多数舳先を並べている。
アメリカ海軍の新型重巡洋艦であるボルティモアとボストン、イギリス海軍も負けじと新型艦である
軽巡洋艦マイノーターとタイガー、ある程度の新規海上戦力の保有を認められたワイマールドイツ海軍の
巡洋艦ザイドリッツ、フランス海軍は重巡洋艦シャルルマーニュと軽巡洋艦ド・グラース
イタリア海軍は軽巡洋艦カイオ・マリオ、オランダ海軍は軽巡洋艦デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン
どうにか混乱から立て直しはじめたロシア海軍からは新型重巡洋艦ボロディノ
他のABC各国などからも駆逐艦をそれぞれ1隻が派遣されるなど最早国際観艦式ともいえた。
その中でも人々が最も注目するのは連合艦隊旗艦として長年君臨し続けた長門と陸奥
新型空母である改飛竜型である翔鶴型とそれから飛び立つ新型艦載機である烈風と流星
そして日本海軍が誇る新型戦艦である歴史を知るものや海軍を好きな人達にとって
文字通り夢の光景ともいえる大和型4隻の雄姿だろう、金剛型や伊吹型(賠償艦のデアフリンガー級2隻)
の退役に伴い建造された新時代の戦艦の存在は日本が一流海軍国として列強として国際連盟常任理事国として
強くあるということに多くの大衆は満足気だった。
最も当の観艦式の長官であり海軍を志すあらゆる人達にとって最大の目的ともいえる連合艦隊司令長官である
南雲忠一大将にとっては恐らく「この世に存在しない」古賀や史実をしる人達がこの大和型を見たら文字通り
怒り狂うだろうなぁと内心で呟いていた、第二次ロンドン海軍軍縮条約に調印した日本において建造した
大和型は3万6千トン、新型の50口径36センチ砲3連3基搭載した大和型は転生者から見てみれば
「こんなの大和じゃねえ!」と絶叫していただろう、だが国際協調と過度な軍拡は碌なことが起きないと
知っている日本政府や海軍上層部にとって満足できる姿とも言えた。
126:名無しさん:2022/12/14(水) 23:17:57 HOST:119-172-250-218.rev.home.ne.jp
世界大戦
史実の日本は諸事情があったとはいえ殆ど火事場泥棒を行い、対中21ヶ条約といった英米に喧嘩売るような
真似をして結果的に第二次世界大戦の道へと続いた。それを知る以上転生者は積極的に欧州に陸海軍の派遣を
行うように政府を説得し、結果的に二個師団と金剛型2隻を始めとした艦隊を派遣した…
だが転生者達もそれのツケを払うことになった。答えは簡単だ、そういった転生者達も欧州に派遣されることになったのだ。
実はチート能力があって自分には弾は当たらない、実は特殊スキルで俺はエースパイロットだ…なんていうものもなく
補正?なにそれ美味しいの?と容赦ない欧州戦線において前線に派遣された転生者達は隣にいるただの兵士達と自ら銃弾に貫かれ
砲弾に吹き飛ばされ、航空機に乗るも撃墜され、毒ガスによって命を散らしていった。
そうした後にバタフライ効果と言うべきだろうか、ある戦場でアドルフ・ヒトラーと言うドイツの兵士は戦死した
レーニンを乗せた封印列車は何者かに橋を爆破され深い谷底に列車毎に落ちて、ロシアで郵便強盗をしていたスターリンと
言う名前になるはずだった男は射殺された。当然レーニンという旗印を失ったこともありロシアに革命騒ぎこそ起きても
最終的に鎮圧されレフ・トロッキーという男も同志共々怒り狂ったロシア兵に集団リンチされた…
そんな史実とかけ離れた展開に転生者達は右往左往していた。
そして大陸に派遣された日本軍も度重なる消耗を重ね、気が付けば陸軍は師団を増派し、海軍も新造艦を次々と欧州に派遣する
羽目になっていた。もう新たな歴史の流れに転生者達、
夢幻会の面子は最早機能不全となり、的確なアドバイスができない状況に陥った
そして1918年に行われたカイザーシュラハトは陸軍だけでなく、それを支援するためにユトランド沖海戦以来の総力出撃が行われ
もう後がなくヤケクソになった大海艦隊とここで勝てなければ大陸派遣軍は壊滅すると全力出撃した日英仏海軍の総力がぶつかり合う。
後の至上最大にして人類最後の艦隊決戦と言われた第二次ユトランド沖海戦が勃発した。
前回の双方不燃焼に対して、今回は「損害に構わず戦い続けろ」とありはどっちがノックアウトするまでの
文字通りのデッドヒートの殴りあいだった…士気に関しては双方共同じで戦艦数においては日本から片っ端から増派され
さらにフランス海軍の加入とあって連合国艦隊が上であったが、指揮が一元化されている大海艦隊に対して
日英こそ連携は取れていたが、フランス海軍との指揮系統は別個でありに各個に挑む羽目になった。
お陰で事前に建てた計画はご破算となりボクシングでいうノーガードの殴りあいになった。
127:名無しさん:2022/12/14(水) 23:26:13 HOST:119-172-250-218.rev.home.ne.jp
後先を考えないドイツ海軍の猛攻にフランス海軍はそれなりに健闘したものの、最終的に損害に耐えかねて撤退したが
残るにイギリス海軍は海軍大国としてもプライド、日本海軍も日本海海戦の栄光に泥を塗るわけにもいかず
死に物狂いで戦いもあり最終的に日英艦隊はドイツ艦隊を打ち破り、勝利したが損害も凄まじく
中破 日向、金剛、山城、霧島
大破 伊勢、扶桑
沈没 比叡、榛名 (他複数の天竜型軽巡洋艦や駆逐艦沈没)
と虎の子ともいえる8隻の新鋭戦艦がどれもこれも沈むか損傷しており、大破した伊勢はまだ動けるものの
扶桑に至っては最早浮かぶ残骸運搬船となっておりもう廃艦と言える状態であった。(最終的に廃艦にならず練習戦艦になったが)
それだけでもなく気が付けばあれよあれよと増援を送り込み8個師団に膨れ上がっていた欧州派遣陸軍も
日露戦争経験者達の基英雄的活躍で倍と言えるドイツ軍の猛攻を幾度となく阻止し続けたがその分損害も多く
全てが終わった後に大本営は勝利したにも関わらず、勝利を喜ぶ声ではなく文字通りお通夜状態になっていた…
そして本来ならのちの時代に活躍するはずだった東条英機、杉山元、栗田健夫、古賀峯一、豊田副武といった人物(転生者)が
英霊の札を張られた小さな壺になって、嶋田繁太郎が片足を失いながらも帰国した…
戦後
膨大な血を流したことで日本は列強としての地位に昇格し、一等国として認められることになった…
だが歴史を動かすはずだった
夢幻会は後の幹部格を多数失ったことや欧州の大損害、ロシア革命ならずという
出来事の責任を取らされフィクサーとしての役目を失いつつあった。
もっとも彼らにとって幸いなのは膨大の犠牲もあってイギリスとは友好関係を維持し続け、さらに国内でも艦隊派や強硬派と
言った面子や世論が「戦争はもうこりごりだ」と冒険的軍拡を否定して国際協調体制の維持に動いたことは幸いだったであろう。
そしてヒトラーやレーニンやスターリンやムッソリーニといったのちの歴史を動かした人、その犠牲に見合う報酬なのか
ルーズベルトは突如病気が悪化して死亡し、ロングは暗殺されるなどは歴史の舞台から退場していったことも日本にとって
良かったとも言えただろう
1944年ロンドンオリンピックの開幕もあった、縮小したとはいえ
夢幻会は存続していたし、転生者達もそれぞれ自分の欲求を満たしていた
…ドイツにおいてはナチスは泡沫政党で終わり、ロシアは革命が起きず最終的にニコライ二世たち王族はスウェーデンに追放されたものの
ロシアの名前のまま存続し様々な問題で国内統制に手間取り領土野心も持てる状況ではないし、イタリアはファシスト党が主導権を握れず
グダグダのまま…世界は平和だった、今のところは
128:名無しさん:2022/12/14(水) 23:42:49 HOST:119-172-250-218.rev.home.ne.jp
以上です
1,原作とは違い気が付けば欧州戦線に多数の兵員や艦艇を送る羽目になってしまった
2,当然その中には嶋田さんを始めとして後の
夢幻会の中核を担う面子も派遣される
3,秘密列車が爆破されたことでレーニン死亡、ロシア革命勃発するが短時間で鎮圧される
4,革命こそ阻止できたがロシアはグダグダのままなせいで東部方面の軍の殆どを西部に持ってくる
5,なんか火病ったカイザーが大攻勢を命じて陸海空総力を挙げた大攻勢を行う
6,当然日本派遣軍もドイツ軍の猛攻を受けて必死に防衛拠点を守り抜く、最終的に派遣米軍の増援もあって
陥落は阻止したが東条や杉山といったメンツがこの戦いで戦死
7,第二次ユトランド沖海戦勃発、数は多いけど指揮系統が一元化されてない日英仏艦隊に対してバイエルン級やマッケンゼン級加えた
ドイツ艦隊が翻弄、集中攻撃を受けたフランス海軍がある程度損害こそ与えるが大損害を受け撤退、最終的に日英海軍と暁のデッドヒートを行う
8,日英海軍が最終的に勝利するが、日本は虎の子の新鋭戦艦を全部撃沈破してしまい、連合艦隊上層部の面子が泡を吹いて倒れる
この戦いで古賀や栗田死亡、嶋田は辛うじて生還するも片足を失う
9、最終的に連合国の勝利で日本もドイツから多くの賠償をもらうが、海軍はデアフリンガー級2隻を賠償艦として得てそれぞれ伊吹と鞍馬と命名して運用する
マッケンゼン級は3隻撃沈、1隻はイギリスへの賠償艦、バイエルン級の2隻は撃沈
10、欧州戦線の損害の多さもあって日本では大規模な非戦の動きが高まる、その為普通に第二次ロンドン海軍軍縮条約に調印する
ただし米帝の横やりもあってイギリス案は蹴り飛ばされ、
アメリカ案に近い案になる
11、その為大和型4隻と飛竜型、改飛竜型である翔鶴型こそ建造されるが原作伊吹型、翔鶴型、大鳳型はペーパープラン
12、一応
夢幻会は存続しているが原作の幹部格が軒並み戦死か退役していることも大きく、影響力は低くなっている
13、だけど転生者達は好き勝手にやっている
こんな感じ
最終更新:2023年01月15日 09:20