425:トゥ!ヘァ!:2022/11/20(日) 18:52:25 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
大ゲート世界 設定集その2
異世界によって魔法技術がもたらされて以降に地球でも観測可能になったエネルギー。
マナとも呼ばれる。主に体内魔力と体外魔力の二つに分かれる。
人間や生き物が体内にて精製しているのが体内魔力。
自然界の空気中や土壌、水中などに点在しているのが体外魔力である。
体外魔力の数値が濃い場所は龍脈やら聖地とも言われる。
地球人でも扱うことはできるが、魔法主体の異世界人と比べると地球人の体内魔力量は低い傾向にある。
魔力を使って起こした何かしらの現象の総称。
無から有を生み出せるようなものではなく、魔力に対して術式と呼ばれる技術を用いて働きかけ、魔法という形に作りあげるのが魔法のプロセスである。
炎魔法は魔力を燃料に空気を発火させ火という現象を起こし、水魔法は魔力を基に周辺の水分を集めている。
因みに最初から火種があったものを操作したり、井戸や川から直接水をくみ上げ操作したりした方が楽。
技術力の進んだ魔法式世界ではマナバッテリーや魔導具機構などによる機械化が進んでいる。
異世界からもたらされた魔力を用いた技術。
術式と呼ばれる魔力に働きかける法則を用いる技術の総称である。
これだけ効くと何だか摩訶不思議技術であるが、言ってしまえば化学と同じでAという物質に対してBという働きかけをするとCという結果が起きるといった一定の法則が存在している技術でしかない。
このため魔法を使えば何でも出来る!という楽な代物ではないのだ。
魔法技術と一言に言ってももたらされた世界事に特徴があり、現在では数百以上の種類が存在している。細かく割れ分ければ余裕で数千、数万の単位に増加する。
その中で地球人類が使いやすくアレンジ、独自発展させたものが現在の主流。
従来の科学とは別側面からのアプローチになるため、様々な利点はあるがもっぱら汚染が少なく、自然環境保護との両立がしやすいのが特徴。
最もコストパフォーマンスという点では既存科学技術の方が抜きんでている。
また魔力汚染という別途の汚染も出てきているため、万能なエコロジー技術と言うわけでもない。
このためもっぱら軍事技術よりも医療技術や農業、牧畜などの第一次産業などで活躍している。
ポピュラーなのは魔導シールドや身体強化術。
前者は魔力を用いたバリアであり、後者は名前の通り身体能力を向上させるもの。
現在の地球では専らマナバッテリーと呼ばれる魔力を充填したバッテリーを使って機械的に発動させた魔法が主流。いわゆる魔道具というやつ。
最も効率としては科学と魔法では左程差がないため、元々地球に根を張っていた科学技術を塗り替えるほどの普及は見せていない。
軍用に関しては魔導シールドを始め、攻撃魔法、治癒魔法、身体強化魔法など様々なものが活躍しているが、この中で攻撃魔法は魔導シールドやマジックジャミングなどにより著しく効果が落ちるため、余り活用されていなかったりする。
それよりもレールガンで吹っ飛ばしたり、機関砲でミンチにした方が手っ取り早いというのが事実である。
426:トゥ!ヘァ!:2022/11/20(日) 18:53:23 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
身体強化術:文字通り身体能力を強化する魔法。
発動すれば子供でも大人を圧倒できる…なんて単純なものではなく、元々ある身体能力を基軸に強化する。
つまるところ元から鍛えていれば鍛えているだけ強化術を使用した際の上がり幅は増えるが、鍛えていなければ殆ど能力が上がらなかったりする。
具体例として元から素手で瓦割りできる人間なら鉄板割りできるようになる。
軍や警察においては兵士全てが最低限の身体強化術を収めており、強化具合によってパワードスーツのリミッターを順次外していけるようになる。
簡単に言えば身体鍛えて、より強い強化具合になればなるほど、より高性能なパワードスーツを着こなすことができるようになるのである。
治癒魔法:怪我や病気なら何でも治る魔法…なんてことはない。
元々の身体の治癒能力を高めるタイプの魔法であり、軽傷や内部出血などを抑えるのに効果的。
逆にガンや白血病など身体方面が問題の病気も活発化させてしまうため、注意が必要。
わかりやすく言えばHPが瞬時に回復するのではなく毎ターン少しずつ回復していくリジェネタイプ。
飛行魔法:自由自在に空を飛べる魔法…というわけではない。
飛行魔法と言っても幾つか種類があるのだが、そのどれもが非常に難易度が高い。
飛ぶことには独特のバランス感覚が求められるし、何なら大抵の人間は真っすぐ浮くのすらおぼつかない程。
まあ人間は生身で空を飛んだ経験などないわけなので難易度が高いのも当たり前である。
また燃費も悪いため長時間飛ぶためにはマナバッテリーなどの補助が必須。
探知魔法
魔力を探知するタイプの魔法。一定距離内の魔力を持った存在を探知する…のだが、それだと動物だろうが植物だろうが何でも探知してしまう。
また探知距離が広すぎたり、多くの存在を探知してしまうと術者自身の脳が耐え切れず気絶してしまう。
このため距離を狭め、また一定以下の魔力を探知しないように改造されたマイナーチェンジモデルの術式を使うのが一般的。
人間が満足に使おうとすると非常に厳しい修練を続けないといけないため、専ら機械で運用するタイプが主流。
この機械方式は魔導レーダーと呼ばれている。
2030年代になって実用化なされた最新技術。
呼んで字の如く別空間となり機能する倉庫である。
これはゲート研究において研究が進んだ各種理論を流用して開発に成功した。
皮肉にもこの技術の開発によって各地のゲートは既存物理学及び異世界技術学においても説明不可能な全く別の法則によって存在していることが判明した。
このことが判明した時にはゲート研究者たちは泣いた。
別空間にもの閉まって、好き勝手取り出せるなんてすげぇえええ!と思われがちだが、実際にはそこまで便利なものではない。
空間の発生、固定、維持には非常に大きなエネルギーが必要であり、このエネルギー供給が切れれば空間は崩壊。中に入れていた物は全て時空の狭間に消えてしまう。
また取り出す際には相応のエネルギー消費が必要であり、質量の大きなものほど取り出す際に必要なエネルギー量は増える。
閉まっておいたとしても別に時が止まっているわけではないのでそのまま劣化する。
最も気温や雑菌の概念がないため通常空間よりは劣化速度は遅くなることが確認されている。
有機物。特に生命活動を行っているものはしまうことができない。
これは未だ詳しくは解明できておらず、基礎原理にしているマナ力学や魔法技術の方に原因があるのではと研究が進められている。
空間内に閉まっておける質量、重量に関しても限界が存在しており、この上限を上げるには空間を拡張するしかなく、また拡張するには多大なエネルギーが必要であり、また大型の空間であればあるほど固定・維持するための燃費は加速度的に悪くなっていく。
簡単に言えばデカい亜空間ほど維持する燃費が悪いということ。
このため以外にも大型兵器よりも小型兵器の方が亜空間格納庫装置を搭載しやすい。
現状は開発されたばかりの技術のため、今後の改善と利用が期待されている。
427:トゥ!ヘァ!:2022/11/20(日) 18:53:58 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
文字通りマナ(魔力)を貯めておくためのバッテリーのこと。
宝石などに貯めておく原始的なものから、人工的に作った物質に貯めておくまで幅広い種類が存在している。
高度に発展した魔法式世界での必需品。機械化した魔法発動においては、体内魔力、体外魔力に左右されないマナバッテリーは必須である。
魔力の充填方法は幾つかある。
原始的なものでは自然界に置いての自然充填と人間が直接体内魔力を補充する方式だが、これでは充填速度も充填量も低い。
このため現在では魔石と呼ばれる魔力が実体化した代物を使っての急速充填が主流。
魔力がある状況下で固体化した代物。
龍脈や聖地といった魔力濃度が濃い地域で度々発見される。
地球や技術力の高い世界では人工的な魔石の製造に成功しており、産業や兵器で使われているのはもっぱらこの人工魔石である。
地球は魔力濃度が全体的に薄いため、魔力濃度の濃い世界から天然物や人工物を輸入するか、現地に工場を建てて人工魔石を製造するなどして多数の魔石を確保している。
ちょっとしたことで使う程度の低度魔石の製造はともかく、より高度なことに必要な高純度の魔石においては地球における異世界で龍脈やら聖地やらと呼ばれる魔力濃度が濃い地域においてのみ高純度の魔石が製造されている。
詳しく言えば製造コストの問題で魔力濃度の濃い土地の方が安く、早く作りやすいだけで、普通の土地でも作れるのだが、その場合のコストパフォーマンスが割に合わないのが現状である。
特殊な電波を流すことより術式の構築を乱す現象のこと。
これを使われると効果範囲内における魔法の安定性が大きく下がる。
弱点としてはあくまで体外における術式が乱れるだけなので、体内で扱う治癒魔法や身体強化術、機械式で再現している動作魔法、保護魔法などに対しては余り効果がない事。
正規軍においてはこいつで魔法をどうこうするよりも物理攻撃でぶち抜いた方が手っ取り早いため、もっぱら警察やSPなど市井の防犯などに使われている。
正式名は高電力貯蓄体。
エレクトロパンクな世界で発見された電気を貯めて置ける特殊な物質である。
同世界はこいつの存在により電気文明が非常に発達した。
地球における既存電池の数百から数千倍の量を貯蔵しておくことができ、PSやPAなどにおいては、人工的に再現されたこれがメイン動力となっている。
戦車においてもレールガンを起動させるための補助動力の一つとして扱われている。
基地や戦艦クラスにおいても予備電力の一つとして使われているが、レールガンやレーダーなどは自前の核融合炉で電力を用意した方が効率的になってくる。
428:トゥ!ヘァ!:2022/11/20(日) 18:54:31 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
核融合を用いて電力を発電する炉のこと。
ゲート出現以降、異世界からもたらされた様々な技術や素材によって地球でも安定して運用できるようになった。
もっぱら民間の発電施設や基地や軍艦の動力などで運用されている。
戦車にも小型化したものが搭載される計画があったが、コストがかかりすぎるということで、現在のエナジーコア、マナバッテリー、ディーゼルエンジンなどを搭載したハイブリッド動力になった。
ゲート出現以降に米国で開発した小型核融合弾頭のこと。通称シルバーブレット。
襲来し続ける異世界からの脅威に対抗するために開発された。
威力で分類分けされており、PSを着込んだ兵士が運用しても問題のないクラス1、PAや装甲車などの装甲兵器から運用が前提のクラス2がある。
使用後は基地に帰還しての放射能除染と一定期間の休暇が義務付けられている。
また使用した戦場においても簡易除染用ナノマシンが散布されるなど運用には注意が必要。
なお日本では戦決服などの高性能PS専用に作られた、より大威力の逢魔弾頭と呼ばれるのも存在している。
地球上においては原則仕様が禁止されており、もっぱら異世界での運用か、異世界からの脅威が地球に進出し、尚且つ通常戦力ではとどめきれなかった場合などで使用が許可される。
因みに戦車や航空機、戦艦などからはもっとえげつない威力の核融合弾頭が運用される。
東京郊外に建てられた巨大マンモス学校。
異世界からの集団留学生を主に扱っている。
また国内最大の異世界人用大病院が併設してあり、事故や病気の際も安心である。
元々検疫や防疫の関係から異世界からの留学生を一手に引き受けるために建設された学校であり、異世界からの客人が何かしらの病気に感染した際に対処しやすいようにと専門病院も併設されたという歴史がある。
一般病棟でも異世界人向けの治療が受けられるようになった昨今でも、数多存在する異世界人向けの治療は数が多ければパンクしやすい部類であり、業務の飽和を避けるためにも異世界人関連の傷病は学園の併設病院に任されることが多い。
現在では県に一つは異世界人専門病院が立てられており、交流初期のような病棟の圧迫という事例は少なくなっている。
429:トゥ!ヘァ!:2022/11/20(日) 18:55:04 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
いわゆる人造臓器や義肢の類。クローン技術によって作りだされたもので、機械義肢と比べ自分の身体の一部を培養する。
これでいつ病気や怪我しても簡単に取り換えられて安心!…なんて言うとでも思ったか!
勿論この技術も欠点が存在する。
まず人造臓器は早々簡単に培養できないというもの。
事前に登録した本人の細胞を使って製造するのだが、先に作っておいて保管!なんてのは難しく、肘から先だけ欠損しているのに事前に作っておいた腕丸々一本移植するわけもできない。
一応は部位ごとに切り貼りできなくもないのだが、事前に用意しておくと月々の保存料が掛かる。
生物なので放っておけば腐るので、これを管理維持しなければならないのだが、これが中々お高い。
専門知識を持った人員と専門施設が必要なため。
雑に冷凍保存しておいて、使う時に成ったら解凍するでは、解凍失敗時にどこかしらが破損してましたでは責任が取れないのである。
部位一つ保存するのも中々手間暇かかるため、いつどこの部位を病気にするのか、欠損するのかわからず多くの部位を製造して保管しておくと非常に高価格となる。
因みに一般的に保存しておくのは髪の毛や歯などの小物である。
このため欠損または病気が判明した後に必要部位を培養し始めるのが基本的なパターンとなる。
次に必要部位の培養であるが、数日から数週間で製造!なんてことはない。
大凡腕一本や臓器一つ作るのにも数か月かかる。
これは部位の培養期間もあるが、余りにも急激な製造をすると何かしらの欠損や性能不良が出やすいという理由がある。
また製造後も問題なく動くかの検査期間もある。
因みにこの製造期間の間にどこかしらを欠損などをした患者は機械式の義肢や臓器で自分の生体義肢が出来るまで代用することが一般的。
これは未だその部位は存在して動いているということを脳に理解させ、本命の生体義肢移植後のリハビリ期間を少しでも減らすための措置である。
ようやく製造して移植の認可が下りればいよいよ移植手術なのだが、これに対しては初めから欠損状態などを見極めてから製造しているので割と問題なく手術は成功する。
問題は術後。
まず改めて移植した臓器や部位に拒絶反応が出ないかの監視、検査期間が数か月設けられている。
拒絶反応を低くするために本人の遺伝子を使って培養しているのが一般的であるが、それでも時折移植した部位の拒絶反応が出ることがあるため。
この拒絶反応監視機関が終われば今度はリハビリである。
監視期間は拒絶反応の激化を防ぐために激しい運動や消化に悪い飲食は極力禁止されているため、安全と判断されてからが本格的なリハビリの開始となる。
臓器ならば所謂消化や機能が正しく動くか、食事や運動などを通して少しずつ日常的な動きに慣らしていく。
手足ならば麻痺患者と同じような運動機能再取得のための厳しいリハビリ運動が待っている。
こちらは改めて神経や脳に手足などが戻ったことを慣れさせることと、必要な筋肉量を付かせるための運動となる。
これら全てが終わってようやく日常生活に戻れる。
臓器の精製、認可期間に手術、反応監視、リハビリも付けたら大凡2~3年ほどかかる試算となる。
つまるところ簡単にとっかえひっかえ出来ないのが生体義肢である。
このためまどろっこしいと機械義肢や臓器の方を選ぶ患者も少なくない。
とは言え生体義肢の製造と移植は機械義肢や臓器の技術発達と共に人類の寿命向上に非常に多大な貢献をしており、過去の時代と比べ、健康な体で日常生活に戻れる人々も多くなったのは確かだ。
世界各地で確認されている超常空間のこと。
発生から半世紀近くたった現在でもどういった存在なのかよくわかっていない。
魔法や特異資源、更には異世界側の識者や上位種とも言えるような長命種族などの協力を得てしても今もって存在不明である。
肉眼や感覚では存在するとわかっているのに、魔法や超能力含めて各種計器では認識不能。
とある異世界にて神族と崇められている長命種の協力を得ても「よく…わからないです…」と言いしめた代物。
空間系技術や知識の発展が著しい昨今においても、それらの学問の研究が進めば進むたびに既存の物理学や魔法学では説明できないヘンテコ空間というのが年々実証され続けている。
そしてその事実は地球、異世界問わず多くの研究者の脳を破壊し続けている。
研究に協力している長命種の一人いわく「まるでこの世界の誕生からその場に存在し続けているかのような雰囲気を感じる」との話が出たほど。
430:トゥ!ヘァ!:2022/11/20(日) 18:55:57 HOST:FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp
投下終了です
またしても大ゲート世界の関連設定諸々。
こういうのは時間が空いた時にちょこちょこ書き溜めしやすいねんな。
最終更新:2023年01月15日 09:53