506:モントゴメリー:2022/11/28(月) 23:35:18 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
大陸連合ネタSS 鉄血アプリの逆襲——「列島再建長期計画①」——
——作戦開始10分前!
広大な空間——おそらく巨大な工場の中であろう——に時刻を読み上げる声が響く。
その中に整然と並べられた機械群を眺める男女があった。
「ようやくここまで来れましたね」
「ああ、しかし気を抜くな。これはまだ始まりに過ぎない」
今これから、俺たちの『戦争』が始まるのだ。男は静かに、しかし決然と告げる。
『戦争』
そう、これから行われることは正に国家の命運をかけた総力戦である。
いや、「国家」という言葉ではいささか不足だろう。「地球全体」の総力を挙げた決戦だ。
ことの始まりは「鏡」——「ゲート」の向こうで出会った「鏡の向こうの自分たち」である。
皆それぞれ驚天動地の平行世界であるが、その中でも一番奇妙なのが通称「列島日本」だ。
その世界の日本だけ国土面積が1/10以下と言うだけでも奇妙だが、それ以上に理解に苦しんだのがその国内情勢である。
あろうことか軍隊と戦争を否定し、国民の愛国心も希薄。それどころか「セクト」まがいの売国奴が幅を利かせている。
あまつさえ経済は30年以上も停滞、もしくは弱体化している。技術力も最大で30年は遅れている。
とてもではないが「列強」(彼らの思想的には「先進国」の意味)とは呼べない。斜陽国家である。
そして厄介なことに放置することもできない。放置したら列島日本はあの世界のセクト——世界第二位の国力と相応の近代軍を備えたセクト共に占領される可能性が極めて高い。
現代装備を持つセクトが相模湾に現れるという悪夢と言う言葉でも足りないような惨状が現実になるかもしれないのだ。
そんなことを看過できる訳がない。だからこそ他の世界と盟約を結んでまで列島日本を占領し保護下に置いたのだ。
そして占領は終わりではなく始まりなのだ。列島日本が真に列強として独り立ちできるように、もっと言うなら「ゲート」の防衛を自力でできるように鍛え直さなければならない。
だが、これが想像以上に難問だった。
先ほども言ったように列島日本の経済は非常に脆弱であり、「近代国家の必要条件」である総力戦体制の構築は不可能だった。
では何故ここまで経済力が弱いのかと原因を探すうちに、列島日本の出生率を知り愕然とする。
2.0を下回れば致命的であるというのに、列島日本のそれは1.3前後だったのだ。
これでは国家再建どころではない。このまま行けば人口減少により自然消滅してしまう!!
…無論、これは「鶏が先か卵が先か」という命題かもしれないことは承知している。
給料が上がらないから結婚も出来ず、結婚したとしても子供を作ることを躊躇する。
だから国民の所得を向上させれば自然と出生率は回復する、という主張は「列島日本統治委員会」内部でも提唱されていた。
実際、それもまた一因なのであるからそれらへの対策に異論はない。
現在は狂気的(我々からしたらそうとしか言えない)な規制や税制、各種産業構造の再編(最早「発破解体」レベルだが)を行っている段階だ。
しかし、これでは足りないと我々——連合諸国会議では第7平行世界と呼ばれる(読者視点では日蘭世界)——は考えるのだ。
理由は列島日本の国民性、特に青年男性のそれにある。
彼らの多くは非常に内向的である。さらに異性への興味が乏しい。
仮に経済的余裕が生まれたとしても結婚という選択肢を取らないのではないか?
簡易調査ではあるが既にその傾向は証明されつつある。
現在経済的余裕がある列島人の中にも「独身主義」なる思想が蔓延しているらしい。
——本当に理解できない。
ゲートが開いてから何度も上記の感想を持ったが、今回は特にそうだ。
結婚して次代の国民たる子供たちを育むのは、今を生きる国民の『務め』であるはずだ。
跡継ぎがいなければ、一朝有事の時に心置きなく陛下のため、国家のために戦えないではないか!?
それ以前に命のバトンを渡すのは「生物」としての基本的義務だろオラァァン!!!
調査結果を聞いた時の連合大本営では第7平行世界代表の叫びが木霊したという。
しかし、その独身主義なる危険思想の根源を探り、彼らも列島人男性の気持ちを理解した(納得はしていない)。
彼らは女性に対して達観、もしくは絶望しているのだ。
夫たる男性のことを預金通帳の額でしか評価しないような女性が大きな顔でのさばり、義務を果たさないのに権利ばかり主張するフェミニストなるセクトまがいの集団が闊歩している。
この状況で結婚したいと考える男性はよほどの愛情がなければいないであろう。
第7平行世界のみならず、第14平行世界の代表もこの結論に首肯した。
この現状を打開するためには、なにか大きさ「打撃」を与えてショック療法を施すしかない……。
507:モントゴメリー:2022/11/28(月) 23:36:24 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
「それで、これがその『打撃』というわけですか」
「そうだ」
場面は冒頭の工場内部に戻る。
——作戦開始5分前!
「意図は解りますけど、よくもまあ列島人に自動人形を無料配布なんて剛毅なこと思いつきましたね。それも、人口子宮装備の最新版を」
「『火力を投射するならば、第一撃を最大限にすべし』だよ。その原則は今回も適応されるのさ」
そう、2人がいるこの工場、その全ての生産ラインでは自動人形の量産体制が組まれていたのである。
「作戦」開始時刻となれば、目にも止まらぬ速さで人形たちが生み出されることになる。
「…列島世界における男女間の断絶は一朝一夕には修復することはできない。上はそう判断したのさ」
「だから女性型自動人形…ですか」
「まずは青年男性諸君の女性不信を払拭するためだよ。そして、女性との接し方の練習台でもある」
全く、女の子との付き合い方なんて義務教育期間の学校で身に着けるものだろうに。男は肩をすくめる。
「そして我々はこの機を利用して人口子宮の実験データが取るということですね。列島人たちを実験台にして」
「実験台というのは露骨すぎる表現だね。『治験者』ぐらいにしておこうか」
男は女性を諫めるが、実験台にするということは否定していない。
「ですが思いまするに、これが本当に解決策となるかは疑問ですね」
「ほう…。何故そう思うのだね?」
「男性側が意識改革したとしても、女性側がそのままでは結局元の木阿弥です。そうなったらあの世界の男性たち、今度は自動人形に依存するようになるのではないかと思います」
女性は懸念を評するが、男性の方は笑顔で切り返す。
「それは勿論、予測済みだよ。それを踏まえた上で、それでも構わないと考えているのさ。上は」
「え?」
「我々の目的は『列島日本の出生率改善』だからね。それが達成できるのならば列島人諸君が自動人形の奴隷になったとして問題ないわけだ」
「……」
「だからこそ人口子宮を用意したんだよ?そして、今回は無償配布だけど定期検査と補修は有料だからね。彼らが自動人形に依存するということは、我々(日蘭世界)に依存するということにもなる」
せいぜい良いカモ…顧客になって欲しいものだね。男はまるでアニメに出てくる悪役科学者のような高笑いを発する。
「……私が言う資格は無いでしょうが、あくどいですねぇ」
「まあ、我々も鬼ではない。大蔵省には魔王がいるけどね。この計画には女性の意識改革もキチンと盛り込んである」
「どこにもそんな配慮は見えませんが?」
「自動人形と男性の間に生まれた子供だよ。単純計算でそのうち半分は女性だ。彼女たちの意識を、教育を通じて誘導するのさ」
「…ああ、なるほど。確かに又聞きですが列島日本は教育行政も破綻してましたね。それを家庭から再建すると」
「そういうことさ」
——作戦開始3分前!
「…もっとも、良い顧客になって欲しいのは偽りない本音だけどね。これで『人形使い』たちの鼻を明かしてやる」
「そう言えば、よく今回の作戦大本営の認可が下りましたね。人形使い…第14平行世界が真っ先に反対しそうですが」
「彼らが制限を主張しているのは『第一次・第二次産業への』自動人形の使用だからね。今回は純粋な民間需要だと言って押し通したのさ」
「そんな『フランス式論法』であっちは納得したんですか?」
「もちろん『お友達料金』は支払った。…人口子宮の稼働データはあちらとも共有する」
良い買い物だよ、と男は言う。
…尤も、真実を知ったら彼らも了承はしなかっただろうけどね。
男は胸中で独白した。
今回の作戦案、大本営には「我が世界が用意できる一ヶ月分の生産力の範囲で」自動人形を配布すると言ってある。
配布先も目的を考慮して独身男性世帯を「優先する」と通達した。
これらは嘘はいっていない。実際にそのように進捗するであろう。
しかし、我々が用意する「生産力」は———
「…あれ、そうすると列島日本の『全国民』に配布する必要は無いのでは?青年男性分だけで目的は達せるかと」
そう、彼らは一か月で列島日本の総人口、約1億3000万体以上の自動人形を生産するつもりなのだ。
「…大本営には言ってないけどね、これは『練習』なんだ」
「……やはり、噂は本当でしたか」
「そう。総力戦体制が計画通りに展開するかを確認するための練習だよ」
508:モントゴメリー:2022/11/28(月) 23:37:47 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
総力戦。冒頭にも言った通りこの作戦は総力戦だ。
彼らのいる国営工廠のみならず、三菱や倉崎、敷島重工と言った自動人形や装甲服の生産企業のみならず乗用車や家電を製造している企業まで、およそ考えられる限りの企業が参加する決戦である。
よって、これから一か月は新しい自動車も洗濯機も生産されないが、国民は納得してくれている。
各企業も同様なので、今日までに生産数を増やして在庫を確保するなどの対応策を実施してくれている。
第二次世界大戦以後も総力戦体制の維持・更新は図られてきたが、「実施」した例はこの70年で皆無である。
そのため、実際と計画でどれだけ差異が出るかは誰にもわからない。
無論、電脳上での机上演習は数限りなく行われているが確証は持てなかった。
そんな時に舞い込んできたのがこの計画である。
上層部——日蘭世界
夢幻会——はこれを奇貨として一度日本と言う国家を総力戦体制に移行しようと考えたのである。
最早一個の芸術品とすら言えそうなその体制が生み出す成果は『日産』100万体。
すなわち、一日で一個方面軍を編成できるだけの自動人形が生み出されるのである。
これを1か月、30日続ければ『3000万体』。総軍が何個編成できるだろうか?
そして、これがすべてではない。
帝政オランダの生産力も日本と同等。すなわちさらに3000万体。
欧州の友邦たるドイツ帝国・イタリア王国・ドナウ連邦・ロシア帝国が日産20万体、月産600万体。
4国合わせて2400万体。
ここに中東のオスマン・ペルシャ両帝国が日産20万体、合計月産1200万体。
そして北米の友であるカリフォルニア共和国や新大陸共和国も忘れてはならない。
彼らは国力的に一歩劣るが、それでも日産12万体、月産360万体を約束してくれた。
…ああ、スペイン王国を忘れていた。彼らも内乱で苦労していたが近年ようやく列強と呼びうる姿を取り戻しつつある。
彼らは日産2万体、月産60万体を用意できる見込みらしい。
文字通り一桁少ないとOCU連絡会議でスペイン代表はその場で腹を切るのではないかと思われるほどの剣幕で謝罪してきたが、一日で一個師団を用意できるならば何とかなるであろう。
ここまでOCUの総力を結集してかき集めた生産力、月産1億と320万体。
まだ足りない?とんでもない。冒頭でこれは「地球全体」の総力戦と言っただろう?
「じゃあ、旧4か国同盟諸国を始め各国も『練習』に参加したというわけですか」
「我々だけ総力戦体制に入れば、それこそ戦争の引き金になってしまうからね。第一次世界大戦時の総動員と同じように」
「あ、そういえばOCU以外で製造された人形の振り分けは?ウチ以外の陣営はまだ人口子宮を実用化していないはずですが」
「そっちも問題ない。我が国の人口子宮をライセンス生産して組み込むことで話が通っている」
「…よく上層部がライセンス生産を認めましたね」
「実用化前と言っても、各陣営共に既に試作品を組み上げる段階まで進んでいた。遅かれ早かれだよ。だったら、ライセンス生産を認めることで顧客を確保したほうが良いと上は判断したのさ」
そう、今回の作戦はOCU単独ではない。
FFR・BC・CISのみならずどの陣営にも属していない中立国(朝鮮王国がその筆頭)まで参加した正に地球一丸の決戦である。
その生産力はFFRが日産70万体、月産2100万体
BCは日産60万体、月産1800万体。CISで日産40万体、月産12000万体。
ここにテキサス共和国の日産12万体、月産360万体と朝鮮王国の日産6万体、月産180万体にその他各国合計月産300万体が追加される。
これで合計は————
「地球の総力を挙げて作り上げるは『1億6320万体』の自動人形ですか。
……やっぱりやり過ぎでは?よくこんな大作戦が許可、実行されましたね。列島日本というものはそこまでする価値があるものなのですか?」
「まあ赤字確定だけれども、一応その額を小さくする努力はしているよ。
自動人形の生産に消費した原材料は列島政府が向こうの世界から集めて物納してもらうことになっている。もちろん後払いになってしますが。
あと配送も向こうの人員だけでは追い付かないから我々の世界からも応援に行くが、彼らの人件費も列島日本政府持ちさ」
「圧倒的に補填量が足りないと思いますが?」
「はっはっはっは……」
確かに普通に考えたら割に合わないよね。いくらなんでもやり過ぎだ。
でもね、「本当の目的」を考えたら絶対にやり遂げなければならないことなんだよ…
509:モントゴメリー:2022/11/28(月) 23:38:29 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
——作戦開始1分前!
「本当の目的」
そう、今までつらつらと語ってきたことはこれを隠す擬態でしかない。
真の目的は、「人形使い」たちへの示威行動である。
鏡の向こうの自分たちはそのどれもが異質であったが、その中で最も「怖い」と思ったのが彼ら——第14平行世界——だった。
何が怖かったか?
自動人形が戦場の主役であること?確かにそれも恐ろしいがそれだけではなかった。
彼らは『戦時国際法を守らない』 その一点が我々の恐怖させたのだ。
非戦闘員の殺戮を目的とした人口密集地への戦略爆撃だと?それは『人間』の所業ではない!!!!?
我々も都市への絨毯爆撃はやった、一度だけ。しかし、それは生物兵器の焼却を目的としたもので純粋な殺戮を目的としたものではない。
それは絶対にやってはいけないことだ。それを成してしまえば我々は『人』では無くなってしまう……。
だが、都市攻撃を行った平行世界は第14世界だけではない。ならば何故彼らだけをそこまで恐れるのか?
そこにあの自動人形たちがかかわって来るのだ。
彼ら人形を操り「人の死なない戦争」をすることができると豪語した。
人が死なない…それは戦争の引き金が限りなく軽くなることと同義である。少なくとも我々には。
彼らはその「鉄の乙女」たちを駆使してこちらへ一戦仕掛けてくるかもしれない…。
考えすぎ?否!!
現に彼らは我々の敷島型に対抗して戦艦を新造しているではないか⁉
無論、海戦の戦技その他ではこちらに一日の長があるだろう。そして陸の上でも、雲の果て後れを取るつもりはない。
しかし、彼らが戦時国際法を無視して都市への無差別攻撃を実行した場合…防げると断言することはできないのだ……。
だから見せつけなければならないのだ。我々の力を。我々の意志を!!
そちらが鉄の乙女たちを先兵とするならば、我々第7平行世界はそれを真っ向から、そちらの流儀で迎え撃つ覚悟と能力があるということを一度は示さなければならないのである…!!
上層部、特に夢幻会の転生者たちはその流れを変えようと抗った。
第14平行世界は別に我々へ敵対する意志はないはずだ。あの新造戦艦は単に「保険」でしかない、と。
しかし、転生者以外は納得しなかった。むしろ、向こうが「保険」をかけるならば我々がかけても文句はないはずだ、と更に邁進する始末。
「鉄血アプリ」と言えども、人類がホモ・サピエンスである限り恐怖を完全に捨て去ることは不可能なのである。
そしてそれは日本人だけではなかった。
当初、この計画は日本だけで実施する予定であった。OCU全体を巻き込んだ場合、先ほども言った通り旧4か国同盟諸国がどのような反応するかは想像に難くない。
しかし、OCU総会で作戦を発表した際にネーデルラント連合帝国が強硬に協同作戦を主張。
ドイツ帝国以下各国も同調した。
皆、日本から提供された各平行世界の情報概略を見たうえでの判断である。
日本は各国の覚悟と友情に感涙し、もはや突き進むのみよ!!とばかりに国際連盟総会においても作戦を説明。各国の了承を取り付けようとした。
するとFFR・BC・CIS代表から逆に協同作戦を提案されたのである。
———あなた方が抱く不安は、我々も共有するものである。もし万が一、貴国がゲート感で戦端を開くのであれば我々はその背後を刺すような真似は断じてしない。
我らが指揮官/女王陛下/ストロングの名に誓って……。
こうして日本単独での作戦は、最終的にはほぼ全ての国家が参加した地球規模の決戦になったのである。
そして、本作戦に際して各国は兵站運用部隊を総動員し、日本の指揮下に統合任務部隊を編成。列島日本への供給体制を整えていた。
中華植民地奪還作戦以来の『人類』連合軍の結成である。
これは、「万が一」の際の統合軍運用の試金石でもあった……。
——午前零時、作戦開始時刻!!
その宣言に男を意識は現実に引き戻された。
その言葉が流れるや否や、眼前の工作機械が始動し轟音と共に生産ラインが稼働し始める
その光景はここのみならず、砂の海であるサハラの無人自動化工場から、星の海の衛星軌道上生産工廠に至るまで見られるものである。
「さあ、『戦争』をしよう…!!」
510:モントゴメリー:2022/11/28(月) 23:39:21 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
日蘭世界の全力を結集した決戦は始まった。
511:モントゴメリー:2022/11/28(月) 23:40:10 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
(最後の一文忘れました……)
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
鉄血アプリ必殺、「突撃!私の旦那様!1」作戦です!!?(命名:陣龍氏)
今回の話のを列挙すると…
① 列島日本人(特に若者)に「刺激」を与えて消費活動に参加させる
② 致死レベル寸前の出生率を改善させる
③ 人口子宮の実測データを手に入れる
④ 長期的金づる…もとい「顧客」の確保
⑤ 総力戦体制の演習
⑥
日米枢軸世界への示威行動
こんな感じですね。
内心6番目が一番大事ですが、そんなことおくびにも出しません。
皆さんの作品を見ている内に、私の作品には「爆発」が足りないと感得しました。
なので、今回は頭のネジを吹き飛ばせるように頑張りました。
1億6000万以上の自動人形!!
…言い訳しますとね。最初は日本の独身世帯(大体1500万世帯)分を用意すればいいかなー、と思いましたが、日米枢軸世界に舐められないのが絶対条件です。
で、日米枢軸世界の自動人形の数はどのくらいか調べたら——
「ハワイ条約機構内では『自動車より多く』、イギリス連邦内でもかなりの数が普及している。」
…世界の自動車保有台数は2020年で約15億台。ハワイ条約機構内だけでも考えても8億台は自動人形がいるんじゃね?
ということになり、こんな数になりました。
いつの世も、どこの世界線でも「恐怖」は人間を動かすのです。
最終更新:2023年01月15日 10:03