845:弥次郎@お外:2023/01/02(月) 16:00:25 HOST:p2570027-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
憂鬱SRW 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「女神を振り向かせて」証言録3(改訂版)
「で、あんたの記憶だとHSSTだったっけ?」
「はい。再突入型駆逐艦が事故という体裁で横浜基地に振ってきたんです。
その時は珠瀬事務次官が視察に訪れていて、これを迎撃することになったんです、たm……じゃない、珠瀬訓令兵が」
「それがあの試作1200㎜超水平線砲ってわけ。
……因果律的にも、AL5の連中があんたの記憶と同じことをしてくる可能性は高いわね」
「作戦の最中にですか?」
「戦術機カーゴを搭載可能なHSSTでの戦力投入はなくもない話よ。なんなら、HSST以外でもやりかねないわ。
たとえ爆薬なんてのを下手に積まなくとも、軌道上から落ちてくる質量弾なら十分な威力があるわ。
衛士が乗っている、といえばおいそれと撃墜はできなくなるでしょうしね」
- 横浜での香月博士と武の会話。この世界でも起こりうる因果のある事象を聞き出し、HSST落下事故のことが話題に。
「ああ、それとウチからも帳作戦には部隊を出すことになったわ」
「えっと、もしかしなくても……」
「そう、あんたらよ。
シミュレーターやらJIVESは散々やってきたけど、XM3が真に実戦で役立つことの証明にはこれが必要なの。
AL4の戦力のためにってことで地球連合から航空艦艇まで押し付けられているから、あんたらちょっと前線行ってきなさい」
「マジですかぁ……俺の知っている状況からどんどん剥離していくなぁ」
「高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応しなさい、この程度!
AL4そのものを否定されたようなあたしより楽でしょうが!」
- 光州ハイヴ攻略作戦にAL4の部隊も、XM3の実証試験のため参戦することに。母艦にはシロガネが押し付けられることになった。
「正直、これにするのはAL4の否定なんだけどねぇ……」
「00ユニットじゃないんでしたっけ」
「そう、もうモノじゃない。生物的にも生きているし、医学的根拠も存在する、生きた人間。
正直、00ユニットがかわいく見える改造を人間にするとは思わなかったわね。
で、一度電子化したことで通常では扱えない平気だって扱えるようになっている。
今回の出撃は、それのテストもかねてのことになるわ。あたしもついていくわよ」
「マジですか…」
- 帳作戦における、鑑 純夏の役割とその乗機についての話。
「事故で落下、ねぇ」
「信頼のおける情報なのか……?」
「ピンポイントすぎるな。妨害工作はいくつか方法があるだろうと予測されているにしても、それだけとは」
「香月博士は因果律量子論というのを提唱している。何か違う並行世界でそういう事象があったと証言を得たのかもしれないな」
「どこから?」
「跳躍者から、ではないか?」
- 夢幻会の知識を知らない一般大洋連合軍の反応。香月博士からのリークにいぶかしみつつも、それに備えた対策を打つことに。
846:弥次郎@お外:2023/01/02(月) 16:02:11 HOST:p2570027-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
「まさに外道の戦術だな……」
「阻止は可能でしょうか?」
「問題ない。そのまま落下して着弾して死ぬならば最悪撃墜しても構わんのだろう。
それに、いざとなればあの程度のものを捕縛して離脱させるのもたやすい」
「生きた人間にそんなことをさせるとは……」
- フロンティア政府に持ち込まれるオペレーション・ジュピターでの懸念事項。フロンティア艦隊は融合惑星衛星軌道上の封鎖を担当することに。
「それと艦載機に関してはこちらからも融通が利きますが?」
「お願いできますでしょうか……?」
「ええ、お互い様というやつです」
- フロンティア船団の戦力、特にVFやデストロイドなどの一部が光州ハイヴ攻略部隊の一翼を担うことになる。
「制空権が確実に取れることを考えれば、デストロイドやケーニッヒモンスターも遠慮なく展開できるな」
「火力投射能力はあちらのデストロイド……TSFとやらよりもはるかに上だからな。
正直なところ、相手が弱すぎてパイロットの腕が落ちてしまいそうだな……」
「作戦参加したパイロットはしばらく訓練に集中させないとならんだろうな」
- フロンティア政府の軍事関係者の会話。BETAが弱すぎるため、パイロットには再訓練の必要を感じていた。
「表向きには戦力の供出だが、万が一に備えた戦力を最前線に置きたいのだろうな……」
「まあ、懸念はわからなくもありませんね。
アメリカがいつ何時G弾を使うか、あるいはG弾を使うタイムリミットまで何をしてくるかわからないところも多いですから。
「順当に考えれば艦載機によるハイヴの強硬突破、あるいは反応弾や以前もあったようにバトル級による攻略だろうな」
- 連合の外交官たちの会話。フロンティア船団の参戦は、いざという時の保険も兼ねていた。
「促成兵士が多いとは聞いていたが、まさかここまでひどいとはな……」
「動かなくなっている標的に対して執拗な射撃、攻撃。迫ってくる敵に対しての恐慌状態で動きが硬直。
目に見える範囲のみに集中しすぎて視野狭窄になって死角から攻撃を受ける……これでよくもまあ戦えたもんだな」
「これだけひどい状況なのに、さらに近接戦闘なんて正気じゃないぞ……」
「弾切れまで撃ちまくってリロードを忘れるとか、新兵じゃあるまいに。
OSやFCSはどうなっているんだ!サポートシステムは!?」
「お察しください……」
- 想定される状況を再現したシミュレーターでの予行練習において、β世界の衛士の練度の低さと暗示や薬物依存の体制が露わに。
「……衛士の育成に時間がかかる、それでも衛士の数をそろえる必要がある。
そしてBETAとの凄惨な戦闘に耐えうる人間が少ない。そりゃあ薬とか酒とか暗示に頼るのもわかるがね」
「多少判断能力が落ちても動けるようになるのはいいとしても、正直誤差の範疇でしかないのでは?」
「それでも、なのだろうな。
極論言えば、戦術機だけが戦力ではないなら、足止めさせて他の兵科で砲撃なりを浴びせれば倒せるという判断か」
「それってユニットコストの高い衛士を使い捨てにするの何が違うんですか(純粋な目)」
「それ以上言うとあっちの担当者が泣いちゃうから、そのつぶらなお目目を閉じておくんだな」
- 同じく、大洋連合軍による戦術機と衛士の戦力評価の内容。割と辛らつになってしまうことに。
847:弥次郎@お外:2023/01/02(月) 16:02:53 HOST:p2570027-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
「いちいちケアするのは面倒だな……無人機を前面に押し出し、戦線維持に協力してもらう程度にするか?」
「こちらも無制限に戦力を出せるわけじゃない、全部のフォローはさすがに頭数が足りないな」
「支援砲撃の届く範囲で戦ってもらえばいいだろうと思う。
母艦級だったか、あれが現れたら即座に連絡をもらい尚且つターゲティングしてもらえば余裕で排除できる」
「残りは遊撃隊を配置することで、対策とするしかあるまい……」
「それに国連軍や米軍の督戦もな。何を命令されているか、わかったものじゃない」
- 大洋連合軍の参謀たちの会話。現地衛士たちの質の悪さや米軍の暗躍に対処する必要があることに頭を抱える。
「巡洋……艦?」
「ええ、アリコーン級潜水空母の前型、バイコーン級潜水航空巡洋艦です」
「え、潜水艦なのでは?」
「それに航空巡洋艦、ということは、艦載機を……?」
「はい。れっきとした巡洋艦です。
200㎜レールガン2門と600㎜レールキャノンを主兵装とし、なおかつ艦載機の運用能力も持ちます。
まあ、魚雷は搭載していないので、潜水能力のある巡洋艦と思っていただければ」
「???」
「戦力投射能力は、艦載機にもよりますが、下手な空母よりも高いですね。
まあ、バイコーン級はテストベッドの要素もある、後々の発展を見越した実験艦であり、時々実働に使われておりましてね」
「???」
「……あの、大丈夫ですか?」
- 作戦に投入予定のバイコーン級についてのレクチャーを受け、帝国および大東亜連合軍の反応。
「そんなふざけた船があるわけがない。こちらを混乱させるつもりか?」
「ところがあるのですよ。
証拠が欲しいのでしたら、バイコーン級の映像や資料をお見せできますが?」
「ふん、ごまかせるとでも?」
「まあ、信じる信じないは別です。
理解できないものをあり得ないと断じるのは、賢明とは言えませんが」
「貴様、
アメリカを侮辱するのか!?」
「事実を言ったまでです」
- 大洋連合軍の説明に対し、食って掛かるアメリカ軍関係者。表向きの態度すら取り繕わぬアレっぷりであった。
「こちらの戦力の輸送は……この、魚でやるの、か?」
「ええ。キングホエール級輸送艦ですね。外見上は間抜けに見えますが、戦術機一個大隊とその武器弾薬などを余裕で運搬可能です。
もちろん、レーザー級に落とされる程度の生半可な装甲はしていません」
「……まて、なぜレーザー級が出てくるのだ?」
「? それはもちろん、航空輸送艦ですから」
「えっ……」
- 日本の本土奪還作戦である「宵星作戦」および「天川作戦」のことを知らない大東亜連合軍、宇宙を背負った猫となる。
「なんですかこの映像……」
「レーザーが途中で消えている……?」
「アンチレーザーグレネードを使った映像ですが?」
「アンチレーザーグレネード」
「ええ、戦術機がお手軽に展開できる、アンチレーザーフィールドを形成する奴ですね。
重金属雲などとは違い、汚染などを引き起こさないタイプです」
「」
「ああっ!?ぶっ倒れた!?」
- 同上。便利すぎる兵装に今までの苦労は何だったのかとぶっ倒れる。
848:弥次郎@お外:2023/01/02(月) 16:03:26 HOST:p2570027-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
以上、ウィキ転載はご自由に。
転載するのはこちらでお願いします。
あちこち修正をしました。ついでに増量しましたよ。
860:弥次郎@お外:2023/01/02(月) 17:42:08 HOST:p2570027-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
今更ですが修正をお願いします
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「まあ、信じる信じないは別です。
理解できないものをあり得ないと断じるのは、
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「まあ、信じる信じないは別です。
理解できないものをあり得ないと断じるのは、賢明とは言えませんが」
最終更新:2023年01月24日 10:21