82:弥次郎:2023/01/14(土) 18:52:28 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
憂鬱SRW 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」証言録【改訂版】
「本当だ、本当にレーザーを無効化している……!」
「何発撃たれたかもわからんが、全く被害がないとはな」
「重金属雲を展開していたのが馬鹿らしく思えてくる……」
「よし、このまま上陸する!」
- 接近する艦艇群に対しBETAは光線級による攻撃を浴びせたが、対するβ世界各国軍もアンチレーザー爆雷などで対処、事実上封殺していた。
『入れ食いだな、おら落ちろ!』
『はしゃいで見逃すなよ。無防備な艦艇の懐に飛び込まれたら厄介だ』
『当たり前よ』
『久しぶりの出番だ、へまはするかよ』
- 水中のBETAの駆逐を進めるMS部隊の会話。水中行動が可能なだけのBETAはまさしく的にしかならなかった。
「くそ、泳ぎ疲れてきた……このままだと沈んじまう……!」
「諦めるな!、味方の艦艇に近づけば……って、うおおお!?な、なん、だ!?持ち上がる!?」
『要救助者2名を確認、生きているか?』
「せ、戦術、機……?」
『こちら大洋連合海軍第32機動打撃群潜水空母「海竜」所属機だ、大丈夫か?』
「あ、あ……ああ!」
『よし、そのまま救助ポッド内部に入ってくれ!中には人が多いが、お行儀良くしてくれよ?』
- 水陸両用MSザク・マリナーによる救助活動の様子。艦艇から放り出された兵士たちを救助すべく、救助ポッド片手に泳ぎ回った。
『デカいだけのミミズに負けるかよぉ!』
- ラムズゴックから移植されたヘッドラムから発生させたブレイクフィールドによる突撃で母艦級を貫くズゴックⅡ。
「……?傾斜が止まった……?」
「浸水が止まっているのか?
「うわ、傾きが元に戻っている……?」
「艦長、接触回線です!大洋連合軍を名乗っています!」
「戦術機で船を持ち上げているだと……!?」
『聞こえるか?まだあきらめるのは早いぞ!』
- 水陸両用MSザク・マリナーによる救助活動の様子その2。横っ腹に突撃級を喰らって傾斜した艦を横から持ち上げ、強引に救助。
『くそ、迂闊に撃つと味方ごと撃ち抜きそうだ……』
『出力を落とせ、相手はたいして固くない』
『最小出力でも危ないかもしれないんだけど……』
- ビーム兵器を装備し一撃必殺であるMS隊であったが、そうであるがゆえに友軍への被害が起こりかねず苦心することに。
「負傷者の移送など完了したと報告です!」
「損傷の大きい艦艇、エスコートを受けて離脱中!」
「幾分か戦力は減ったが、まだ進める。残存艦艇は我に続けと打電!」
「はっ!」
- 信濃艦橋にて安倍大佐。地球連合の救援によりBETAの攻撃を凌ぎきった帝国海軍は、そのまま次の行動に移った。
83:弥次郎:2023/01/14(土) 18:53:09 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
「つ、潰される……!」
「逃げろぉ!」
『What the...損傷艦艇を狙ってきたか!やらせない!』
「な、なんだと!?」
「母艦級を……押しとどめている?」
「夢でも見ているのか……あの小さな機体で、持ち上げているぞ!」
『そこの艦艇、急いで進路を変更せよ!』
- ホーネット、損傷艦艇の前に立ちふさがり、押しつぶさんとした母艦級をネクストの力のごり押しで跳ね除ける。
『ギャハハハ!いーじゃん、盛り上がってきたねぇ!』
『な、なんだ、あれは!』
『強化外骨格か!?』
『見とれている場合か!奴らが集まってくる!……って、うお!?』
『ハハハハ!頑張んないと、死んじゃうよー!?
あれ……?あれ、大丈夫だと思う?』
『救援は必要かと』
『じゃあ、頑張ってねー、ようし、おじさん頑張っちゃうぞぉ↑』
『助け、られたの、か?』
『ひっかきまわしていってしまった……何者なんだ?』
- 上陸した戦術機部隊の援護を行う主任達。各国の軍にいるであろう候補者を探し、自機でBETAを誘引しながら、飛び回っていた。
『何者だ貴様!』
『こちらは大洋連合の「企業」です、そちらの救援に駆け付けました。主任、まだいるようですので急ぎ対処を』
『了解、キャロりん!』
『な、なんだあの巨大な砲は……?』
『貴様、何をするつもりだ!』
『いやいや、ちょっとお手伝いをね?』
- 上陸した米軍の救援に駆け付けた主任。装備していたギガキャノン(ヒュージキャノン)でお手伝い、誤射はしないよ!
『フォーミュラブレイン正常に起動、オペレーションプラン入力完了』
『ハッチ解放を確認。ハイヴ7、これよりMTコンテナを投下する』
『R344チーム、オペレーションを確認。作戦行動を開始します』
「すごい……あんな数の兵器が!」
「歩行する自走砲か……」
「なんだか、通信に入った声が機械的なんだが、まさか……」
- 大量に輸送機から投下されるMT群。当然無人化されており、人間を超えた正確無比且つ無機質な動きで行動を開始した。
「あっという間に陣地形成がされてしまったな……1時間も経っていないのに」
「数に任せた力押しって奴か」
「おかげで万全の体制で迎え撃てる。さあ、準備を急ぐぞ」
- 光州ハイヴを囲うように構築される陣地にて。安全確保のため、一定距離を置いて何重にも敷かれた陣地は、簡易とは思えないほど充実していた。
「援助されっぱなし、助けられっぱなしでは我らの立つ瀬がない。
各員、全力を尽くせ!」
「はっ!」
「供与機とはいえ、これまで以上の怪物なんですからね。働いてみせましょう!」
「衛士たちだけにいい思いはさせませんよ」
- 上陸と展開を終え、供与された61式戦車やマゼラアタックなどに乗り、防衛線を構築する帝国陸軍の戦車兵たちの会話。
「対地ソナー、震度計などの対地探査設備の敷設は順調です」
「よし。地下浸透も怖いが、今は母艦級がいるからな」
「あれで大侵攻の際は痛い目を見ましたからな。まさか後方まで回り込んでくるとは」
- 日本帝国陸軍の司令部での会話。後方を強襲する母艦級の恐怖は未だに強く、供与品以外にも自前で多数の設備が持ち込まれていた。
「光州の地、再びか」
「……ああ」
「こんな形で戻ってくるとはな」
「彩峰中将閣下に恥じぬ戦いをしなくては、九段下で合わせる顔がないな」
- 帝国陸軍兵士の一部の会話。因縁の地である光州におけるリベンジが始まろうとしていた。
84:弥次郎:2023/01/14(土) 18:53:59 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
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主任は今日も元気です(こなみ
最終更新:2023年01月24日 12:20