388:弥次郎:2023/01/16(月) 19:54:04 HOST:softbank060146109143.bbtec.net

憂鬱SRW 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」証言録3【改訂版】





「この作戦に参加してよかったことがあるな」
「なんだよ?」
「飯が全部天然食品だ」
「本当か?!」
「食堂のスタッフに聞いてみたら、そういっていたぞ」
「やたらうまいと思っていたが…」
「養殖した食品もあるって話だが、少なくとも混ぜ物はないみたいだぜ?」
「……俺たち、最後の晩餐を楽しんでるわけじゃないよな?」
「そうではないと思いたいな……」

  • 作戦開始前の舞鶴での大東亜連合軍兵士たちの会話。潤沢な食料の提供により、食事事情は大きく改善していた。





「豪華な部屋だな……」
「士官用じゃないのかここ?」
「これでも下士官らしい。各部屋にテレビと……冷蔵庫に、それにシャワールーム完備とは……」
「二段ベッドがかろうじて下士官らしさを残しているな」
「でも、寝心地は比べ物にならないぜ?」
「士官や将官になったらどれだけ豪華なんだよ」

  • 地球連合の艦艇に分乗した日本帝国軍の兵士たちの会話。自軍と雲泥の差の部屋や扱いに目を白黒させる。





「な、なんと……」
「天然の酒……ッ!」
「香りが、本物だ……!」
「くぅっ……たまらん味だ」

  • 日本帝国軍将官・士官に提供された天然モノの酒。合成品の割合が多くなっていた帝国の情緒を破壊する一杯となった。





「互換性については問題はないんだったか?」
「一応は、です。
 この世界で量産された弾丸も、ウチでライセンスした弾丸も使えます。何なら二丁用意して部品を交換し合ってもぴったりそろいます。
 ただ、問題というか、悩みどころが……」
「?」
「現地のレベルに合わせてグレードダウンなどを必死にしたんですが、どうやってもスペックで上になってしまうようで。
 その弊害でウチで作った弾丸をこちらの世界で製造された銃火器で使うと、どうやら銃本体の劣化などが早まるとの試算が出ています」
「……ま、まあ、あれだ。銃も弾丸もこっちが両方提供してしまえばいいんじゃないか?」
「あちらさんの面子は潰れますけどねぇ」

  • β世界の技術を解析した技術者と兵站管理者の会話。頑張って連合もレベルを合わせようとしたが、どうしても差が生じることに。




「この問題は、そのなんというかな」
「現場で使う分には問題を補って有り余る利点なのです。ですが、完全に問題がないかと言われると……」
「戦場で万が一があっては怖いからな。いきなり壊れたでは衛士の命に係わる。
 だが、しばらくは我慢してもらうしかあるまい。こちらがあちらの水準に追いつけるまではな」
「しかし、どれほどかかるでしょうか?」
「……あちらの協力があるとはいえ、楽ではないのは確かだな」

  • 帝国技術廠にて巌谷中佐。彼我の技術差に伴う上記の問題について、大いに頭を悩ますことになる。





「……なんか、長刀を振った感覚が違うような気がする」
「白銀もか?」
「ああ、いつもより軽いというか、思ったより早くに振れてしまうっていうか……」
「OSの変更による誤差ではないのだな?」
「間違いない……と思う。なんか、背負わせている時点でいつもより重心が違う気もするし……」
「……なにか変更でもあったのか?なにやら博士に入れ知恵をしている貴様が首をかしげるとは驚きだが」
「俺だってわからないことくらいあるよ!」

  • 冥夜と武の会話。技量が高いために、彼らは帝国製と大洋連合製の戦術機用の長刀の差を敏感に感じ取った。

389:弥次郎:2023/01/16(月) 19:55:11 HOST:softbank060146109143.bbtec.net

「はぁ……核砲弾を?」
「そうだ、我が軍の近くに着弾したとのことだ。誤射にしては悪質だぞ!」
「……?」
「何か言ったらどうだ!?こちらの戦力に害を与えるなど冗談では……!」
「いえ、その……我が軍では別に核砲弾程度の弱い砲弾は使っていないのですが……?」
「えっ……」

  • 薬来にてアメリカ軍司令官が柴島提督に対し、核砲弾の誤射について食って掛かるも、予想外の返答を聞くことに。




「核砲弾でないとしたら何なのだ!」
「いえ、連合では一般的な砲弾であるとしか。
 地球連合においては核兵器の威力を超える火薬などありふれておりますから、そんなものをわざわざ使う理由がないのです。
 そもそも、中途半端な威力に核汚染のリスクがあるのに使うのはあほらしいではないですか?」
「」
「」
「」
「……えっと、大丈夫でしょうか?」

  • 訳が分からないといった表情で弁明(?)する柴島提督らの言葉に、アメリカだけでなく日本などの将官らも言葉を失う。




『助けてくれぇ!』
『やばい、あの戦術機、パニックで動きを止めている……!
 大丈夫か!?このまま離脱するぞ……うぉ!?』
『ひゃああ!?あ?』
『……とれた?』

  • 突撃級に呑み込まれそうになった戦術機を救助するため腕をつかんだハイエンドノーマル、うっかり腕をもぎ取ってしまう。




「たーまやー」
「かーぎやー」
「あはは……面白いくらいBETAが弾けていくね」

  • 大洋連合の投じたライグ=ゲイオスやヘビーバレリオンにより弾けるBETAの群れを遠めに眺め、帝国軍衛士たちの呆然としたつぶやき。




『あの小さな機体でBETAに飛び込むとは正気かよ!?』
『いや、でも、なんか蹴散らしているから大丈夫なんじゃないか?』
『……突撃級をポンポン撃ち抜いているように見えるんだけど?おまけに何十発も撃っているようにも』
『あっ、すっごい跳ねた。10mは飛びあがったぞ!』
『あいつ、今要撃級を蹴り飛ばしたぞ!?タコ助がぐしゃぐしゃになってやがる!』

  • 援護に回るUNACの暴れっぷりに呆然とする米軍兵士。UNACは無人機故に恐れることなく、飛びかかってくるBETAを次々と処理していく。



『補給コンテナが来たぞ!』
『あのちっこい機体で運ぶなんて正気かと思っていたんだけどなぁ……』
『でも車両よりも早いうえに自衛もできるって話だ』
『衛星軌道から落とせないって聞いた時は疑ったが、確かにこれの方が楽だわな。
 そもそも、光線級が怖くないなら当然なんだけどさ』
『光線級は対レーザーコーティングで怖くなくなったから、航空機による輸送も復活しているしな……』

  • 衛星軌道上からの補給コンテナに混ぜた攻撃を警戒し、UNACやAC、あるいはヘリなどによるデリバリーが実施された。

390:弥次郎:2023/01/16(月) 19:55:43 HOST:softbank060146109143.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
修正しましたので、wiki転載はこっちをお願いいたします。
さて、そろそろ本編に戻らねば

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最終更新:2023年01月24日 12:22