324:ホワイトベアー:2022/12/26(月) 22:02:13 HOST:157-14-234-250.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
大陸×ストパンネタ セリフ集その6
(時系列バラバラ)

「随分と大量の戦利品を手に入れてきたようだね」

「さっき街に出たときに日本人の部隊を見つけてね。声をかけたらこんなにいっぱい嗜好品をわけてもらえたのよ」

「相変わらず日本人達は景気と気前がいいようだ」

「私達を哀れな少女達と見なしているからでしょうけどね。まあ、貰えるものが貰えるなら幾らでも哀れな少女を演じますが」

中華帝国空軍のウィッチ達のやり取り。
東アジア戦役において中華帝国のウィッチ達の最大のカモは怪異ではなく日本人将兵達であった。
何せ、彼らは基本的にウィッチなどの少年兵限定だがカタコトでも日本語で話しかけて愛嬌を振りまいておけばただで戦場で貨幣に代わりとして使え、元より価値のある嗜好品をくれる存在であり、中華帝国ウィッチにとっては戦場のスコアより日本人相手のスコアの方が重視される場合も多々あった。


「日本から送られてきた21式戦車の調子はどうかね?」

「最高ですよ。この戦車が20年ほど前に作られた戦車だとは思えない程です。言ってはなんですが、我が国の九五式中戦車とは比べ物にならないほど強力な戦車です」

「それは良かった。参謀本部の石頭どもを叩きのめした価値があったわけだ。詳細は報告書に書いて送ってくれ。何としてもこいつを正式採用品として通すぞ」

「了解しました。しかし、これよりさらに強力な戦車を保有しているとは…日本軍の戦車乗り達が羨ましいですよ」

日本から性能調査のために取り寄せた21式戦車の調査試験後に扶桑陸軍の戦車教導部隊の戦車乗りと機甲科の将軍が行ったやり取り。

東アジア戦役でより強力な戦車の開発を必要と判断した扶桑皇国陸軍は次主力戦車開発計画を開始するも、一部の将校は国内のみではこれ以上の性能向上は難しいと反対を押し切って三菱が輸出用戦車として史実T-72Aをモデルに開発した21式戦車を試験用に数両購入、試験にこぎ着けた。
扶桑皇国陸軍の最新鋭戦車が史実61式相当の九五式中戦車であり、21式戦車の能力の高さは国産主義派の将校すら認めざるを得なかったため、扶桑皇国は21式戦車を主力戦車として採用することになる。


「これほどの数の戦闘機とウィッチがいてようやくネウロイの攻勢を凌げるのか…」

「如何でしたかな大尉。東アジアの戦いは?」

「ヒスパニアとは比べ物にならない激戦ですね。わが祖国にあれらが攻めてきてたら祖国は…いや、欧州全土が陥落していたでしょう」

「噂には聞いていましたが、欧州の状況はそこまで悪いのですか」

「欧米経済恐慌のせいで東アジアより軍備の質と量ともに劣っていますからね。未だにMIYAHUZI理論を採用前のストライカーが現役です。それに魔導戦力の数の差も大きい。正直、個人としては貴国のタイプ32を輸入したいほどですよ」

欧州から派遣されていた観戦武官とそれの案内人の日本軍将校とのやり取り。
欧州から派遣された欧州の観戦武官たちは万のネウロイに千単位の戦闘機と航空ウィッチをぶつけるという魔境を見させられることになり、混乱を通り越して寧ろ冷静になる人間が多かった。



「『大陸追加派兵反対』『東アジア諸国甘やかし反対』『息子や娘を返せ』か…また反戦デモの参加人数が増えているな」

「仕方がないさ。東アジア戦役を通しての戦死者数はすでに5000のオーダーを突破したからな…。誰だって自分の夫や妻、兄弟、姉妹、それに息子や娘が柩に入って帰って来るのを望んでなんかいない。」

「そうは言うが、第二次ネウロイ大戦の予行演習でしかない東アジア戦役ですでに国内の厭戦感情が無視できないレベルで高まっているのは大問題だぞ。
そもそも大陸が陥落したらこれ以上の被害が出のは自明の理だぞ」

「かと言って具体的に何かをするのも難しい。テレビを見てみろ。マスコミは旭日旗に包まれて帰国してきた棺を実にセンセーショナルに放送している。この状態で厭戦気分を起こさないほうが可笑しい」

東アジア戦役後半に開かれた夢幻会定期会合でのやり取り。
東アジア戦役後半頃になると余りの戦死者の多さから、主に婦人会を中心として日本各地で反戦運動が活発になりつつあった。
そして、その声をマスコミやインターネットが広げることで日本における厭戦感情の拡大を招いており、夢幻会の頭を悩ませていた。

325:ホワイトベアー:2022/12/26(月) 22:02:46 HOST:157-14-234-250.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
「魔導兵力の増強のために陸海空軍の高等魔導学校の増加と中等魔導学校(※1)を新規に創設するか…。東アジア戦役前では考えられない変化だな」

「とはいっても義務教育終了前の子供は依然として民間人のままだ。そもそも、日本人で軍に任官できるのは依然として高等学校卒業以上の学歴を持つ18歳以上のままだしな」

「それでも驚きだよ。まあ、それだけ東アジア戦役の衝撃が大きかったということだろうな」

「万規模のネウロイが2度渡って攻めてきたからな…。おかげで、いざという時の予備戦力の拡大が以前よりも遥かに容易になった。もっとも、そんな時は永劫に来てほしくはないがな」

東アジア戦役中に帝国議会で可決された軍のウィッチ教育機関である魔導学校の中等部創設を許す【改正魔導教育法】の成立後に開かれた夢幻会定期会合でのやり取り。
これにより日本ではそれまで義務教育終了後からしか許されていなかった魔法教育を小学生卒業後から開始できるようになった一方で、以前として子供を戦場に送り出すことには拒絶反応が強く、魔導兵であっても軍への任官可能年齢の引き下げは行われることはなかった。


(※1)中等魔導学校
東アジア戦役により再評価されつつあった魔導戦力を増強したい派閥と子供の戦場派兵を断固として拒絶する派閥の妥協で誕生した教育機関。
国防総省が管轄する教育機関でありながらその役割は【魔力を有した幼い子供達に義務教育を受けさせながら魔力の使い方を教育する】とされた。
また、軍属扱いされる高等魔導学校学生とは違いその身分もあくまでも民間人のままで、軍事教育も厳しく規制されるなどあくまでも民間よりの教育機関である。

326:ホワイトベアー:2022/12/26(月) 22:03:38 HOST:157-14-234-250.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
以上になります。時系列的には東アジア戦役中と戦役終結直後ぐらいとなっております。
wikiへの転載はOKです

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最終更新:2023年01月24日 13:03