526:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/18(日) 18:41:18 HOST:sp49-98-224-169.msd.spmode.ne.jp
スパロボもどき改めてスパロボ戦記
「このゲシュ=タム機関ってさ」
「なんだ」
「新型は余剰次元圧迫してマイクロブラックホール作って、それが蒸発する際のエネルギーを取り出してるわけじゃん」
「そうだな」
「これって上手くやれば作ったブラックホール安定化させて縮退兵器作れんかね?」
「余剰次元から取り出したエネルギーがこちらの次元ではマイクロブラックホールの形で現れているだけだ。
この余剰次元からエネルギーを取り出すための装置がなければブラックホールは作れんし、この装置自体が高価だから早々使い捨てもできないだろうからなぁ」
「良いアイデアだと思ったんだがなぁ。早々上手くいくものでもないか…」
ガミラス戦役後に正式にもたらされたゲシュタム機関の原理を応用して安定した縮退炉兵器の開発について語る地球技術者たちの会話。
このあとしばらく色々な試行錯誤してブラックホールの常時安定化に成功した縮退炉と縮退兵器の開発に成功する。
「それでジレル人による精神工作は尽く失敗したと?」
「はい。多くの工作員の精神が帰らずに終わりました。数少ない生存者であるミレーネルも精神虚弱状態で事情聴取もお覚束きません」
ガミラス戦役中におけるガミラス側のジレル人による精神工作活動の不発について。
原作と違い大勢のジレル人を保護していてガミラスは彼らのテレパシー能力を用いた精神工作を大々的に行っていた。
しかし何故か地球人に対するこの手の精神的な工作活動は失敗しており、多くの工作員の精神が帰らずに終わった。
数少ない生存者の一人であるミレーネル・リンケも精神虚弱状態であり、未だ事情聴取も覚束ないでいる。
彼女は時折「狩人が…狩人が来る!」とのうめき声をあげている。
「無理だ…この船では…テロンの船のバリアを抜けない!」
ガミラス側の陽電子ビームが地球艦艇のディストーションフィールドに弾かれる様子から。
ガミラス艦艇は地球艦艇相手に機動力では勝っていたが、防御力と火力では大きく劣っていた。
特にビームを曲げるディストーションフィールドと空間ごと圧潰させてくるグラビティブラストはガミラス艦隊の天敵であった。
ガミラス軍は地球軍相手に陣形を揃えた艦隊決戦は無謀と学び、前時代的な艦載機のよるロングレンジ戦法を行うか、駆逐艦などの高機動艦艇による機動戦や乱戦を行う必要性に駆られた。
527:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/18(日) 18:41:50 HOST:sp49-98-224-169.msd.spmode.ne.jp
「敵ガミラス艦隊。混乱…というよりも壊乱してますな」
「仕方あるまい。戦略級相転移砲で連中の陣取っていた背後の惑星ごと敵艦隊のど真ん中を切り取ったんだ。
いきなり艦隊の半数以上が司令艦や地上基地ごと消滅して乱れぬ敵などおらんよ」
「それもそうですな。お、海兵隊の有人跳躍騎兵隊が仕掛けるようです。残りの敵もおしまいですな」
とある宙域でのガミラス艦隊と艦隊決戦において。
ガミラス側は要塞化した惑星を背後に多数の艦隊を揃えた迎え撃とうとしていたが、地球側は戦略級相転移砲により艦隊中央部と背後の惑星の半分ごと広域を消滅させる暴挙にでた。
無論艦隊の過半数と頼みの綱であった要塞惑星を一挙に失ったガミラス艦隊は総崩れとなった。
「あ、悪魔だ…テロンの悪魔が来たぞ!」
「無理して戦う必要はない!艦隊が爆撃し終えるまで引き付けておくだけでいい!!」
ガミラス戦役中におけるガミラス艦載機部隊において。
地球軍が繰り出してくる宇宙AC(エステバリス)や大型兵器(テツジン系やAC系大型兵器の末裔)はディストーションフィールドと単独ボソンジャンプ機能を備えており、ガミラスからしても人形とバカに出来ない性能を誇っていた。
特に地球側が最精鋭戦力として送り出していたオービタルフレーム(OF)の強さは圧倒的で単機でガミラスの小艦隊程度は壊滅させられる強さを誇っており、テロンの悪魔とガミラス兵に恐れられた。
「なんなんだぁ、今のはぁ」
「ひぇ…あ、悪魔だぁ…」
ガミラス航空部隊の攻撃を物ともしない地球オービタルフレームの図。
ガミラスが運用する航空機の武装では地球のオービタルフレームへまともなダメージを与えることはできなかった。
なおキルレシオ差は地球量産型無人OFラプターⅡ:1機に対してガミラス主力戦闘機ツヴァルケ:130機であった。
「ガミラスめ…まともに相手していては勝てぬとわかってこのような手を…」
「艦隊を幾つにも分けて、防備の薄い後方基地や辺境惑星を中心に持ち前の機動力と転移能力を持って襲撃ですか。
まるでゲリラか海賊ですね」
「感心している場合ではないぞ。おかげで防衛戦略の見直しが必要だ。
虎の子のOFやアーマーン級は数を揃えられぬのだからな」
戦略を転換したガミラス相手に愚痴る地球軍高官たち。
正面対決では勝てぬことを悟ったガミラス軍は残存する天の川銀河方面軍を幾つもの少数グループに分け、持ち前の航続距離とワープ能力を活かした後方浸透を行う強襲戦術に打って出た。
地球軍が最もやられたくないことを的確に見抜き、実行する様はガミラスが一方的にやられるだけの組織ではないことの証明であった。
「ザ、ザイデニルス轟沈!つ、続いてマーヤルも大破!」
「なんだ!何が起こってる!どこからの攻撃だ!」
「地上です!攻撃は地上から!連中地上から我が艦隊を的確に攻撃してきています!!」
「なにぃ!?」
後方強襲戦術に則り、地球の辺境惑星を攻撃しようとしていたガミラス側の小艦隊の様子。
爆撃のため衛星軌道に乗ったガミラスの小艦隊であったが、地球軍が辺境防衛のために復活させたアームズフォート(AF)は地上から正確に軌道上のガミラス艦隊を撃ち抜いていた。
これに対してガミラスは地上からの攻撃が届かない位置からミサイルや隕石を用いた攻撃を行うようにしたが、地上に配備されたAFを始めとする迎撃網のせいで効果的な戦果は出なかった。
「チェストガミラス!」
「な、なんだこい、ぐわー!!」
「!! …誤チェストでごわす。こいつらは目当てのガミラスではなか。単なる宇宙海賊でごわす」
「またでごわすか」
賞金が課せられたガミラス艦を狙った傭兵たちの活躍。
ガミラスの後方浸透戦術に困った地球軍はガミラスの艦艇や航空機に懸賞金を掛け、傭兵たちへと働きかけた。
これに対して傭兵業界では一攫千金のチャンスと挙ってガミラス狩りが行われ始めた。
なお半ばこの動きに巻き込まれる形で既存の宇宙海賊や宇宙マフィアなどが誤チェストされる事案も発生した。
この結果戦時中でありながら地球勢力圏内は少しだけ治安が良くなった。
528:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/18(日) 18:44:22 HOST:sp49-98-224-169.msd.spmode.ne.jp
○設定
地球人の精神は無意識のうちに緩く薄く繋がっており、それらが一つの夢のようや世界を織りなしている。
この精神世界は幾つかの層に別れており、表、間、裏、深層の4つで構成されている
最も浅い層が表と呼ばれる人々の普段の精神活動層。
次点が間で、文字通り表と裏の間にある層となる。
狩人の夢と呼ばれるホームセキュリティがあるのもここ。
文字通り狩人たちが日夜セコムしている。
他に神殿住まいの戦士や篝火大好きな不死人や隻腕忍者や蟹・海老大好き褪せ人などが屯している。
外からの精神世界を犯すもの、裏から表の世界へ這い出でようとするものをせき止める役割を持つ。
ガミラスのジレル人工作員たちは大凡この夢セコムのいる間の層で迎撃(狩りごっこ)された。
なまじジレル人のテレパシー能力が優秀過ぎた故の悲劇である。
次が裏。
文字通り裏の世界で、地球人類が形成する精神世界と表裏一体となってい?。
ここから本格的に異世界じみてきており、力を持つものなら現実に這い出すこともできる。
神話の神々や古き竜や巨人といった力ある者たちが治める領域。
調子乗った奴らが度々表に出てこようと上がってきてはセコムたちにボコられている。
なんなら用事がなくてもセコムたちが降りてきて素材を剥いでいく。
最後が深層。地底とも言う。
神々や古の竜ですら恐れ、忌み嫌う者たちが封印されている。
"そら"や"つき"などからやってきた星の獣たちや、神々よりも更に古い時代から存在している古の獣や、この世の始まりの火の残滓などが存在している。
今の世界の人類が忘れ去った、この世の根源。もしくはかつて思い描いていた星の彼方の存在。その残滓と言える。
529:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/18(日) 18:45:03 HOST:sp49-98-224-169.msd.spmode.ne.jp
この時代でも元気にドンパチしている人達。
ガミラス戦役の時も地球勢力圏内に入り込んだガミラス艦隊を元気に狩り出していた。
流石に返り討ちに合う傭兵も少なくない数出たが全体的には狩られたガミラスの方が多く、十分な戦果を挙げたとされている。
ガミラス戦役後では惑星バシュタルという星が熱いらしい。
オービタルフレームなどの地球の超兵器の根幹をなす物質。
エネルギーとスピンを与えると周辺の空間を圧縮する性質を持つ。
また高純度のものを一度に大量に使用すると限定的ながら既存の物理法則を超越した力を持ち出す。
反面高純度メタトロンは人の精神を歪める性質が知られており、高純度尚且つ大量のメタトロンとの長期間接触は原則禁止されている。
現在のところ木星の衛星カリストでしか発見されておらず、運用できる量に限りがある。
このためメタトロンを使用したオービタルフレームを始めとする超兵器の数々は生産数が限られており、もっぱら精鋭部隊や重要拠点のみ配備が集中している。
宇宙軍海兵隊に所属する部隊の一つ。
正式名称は有人式空間跳躍機械化騎兵大隊。
単独ボソンジャンプを可能するB級以上のジャンパーのみを集めた部隊。
部隊単位での敵地のど真ん中に転移して暴れ撹乱することが彼らの任務である。
指定した座標周りの空間を相転移させるやつ。
巻き込まれた物体や敵は消滅する。
外宇宙進出時代では惑星を半壊させられる規模の戦略級相転移のが存在している。
530:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/18(日) 18:45:52 HOST:sp49-98-224-169.msd.spmode.ne.jp
投下終了
この前もフロム的スパロボネタのやつです。
最終更新:2023年01月24日 13:09