751:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/21(水) 17:56:38 HOST:sp1-75-155-59.msc.spmode.ne.jp
スパロボ戦記 その2 今のところロボ要素が薄いという悩み



「イスカルダルからの特使が事故で意識不明だと!」

「はい。幸い大きな怪我はなかったのですが意識が戻らず…」

「なんということだ…」

ガミラス戦役終盤。
イスカンダルの仲介で一時停戦となったが、その際に特使として地球にやってくるはずだったユリーシャ・イスカンダルが事故により意識不明となり、地球側に救助される。

幸い身体に大きな怪我は見られず、ガミラス戦役が終結するまでには意識を取り戻している。

和平の特使としては姉であるサーシャ・イスカルダルが改めて地球を訪れた。



「ほう。筋がいいなお嬢さん」

「うむ。この調子なら良い戦士となれるだろう」

「パスは繋いだからいつでも遊びに来ていいよ」


意識不明の最中に地球人類の夢の世界に迷い込んでセコム狩人たちに保護されていたユリーシャ。

イスカルダル人特有の精神感応によって偶然にも夢の世界へ紛れ込んでしまい、そこをセコムしている狩人や褪せ人に保護された。

彼女の意識が戻らなかったのは単純に狩人の館や褪せ人の円卓などで遊んで(稽古)いて現実に戻るのが遅れたからである。




「姉様。私は侍女が欲しい」

「目が覚めて早々なにを言うかと思えば…突然どうしたのですか?」

「…ガミラスに凄腕のジレル人がいる…って噂で聞いたから」


目が覚めて早々に見舞いに来た姉のサーシャにおねだりする末妹の図。

このあとどこから聞いたのかガミラスのジレル人工作員であるミレーネル・リンケがユリーシャの次女として引き抜かれることとなる。




「…なんか突然悪寒が」

「大丈夫?病み上がりだし今日は早退していいいわよ」

最近悪夢から目が覚めたミレーネル・リンケ女史。

狩人殿曰く「良い逃げ足をしていた」とのこと。

このことが夢世界経由でユリーシャに伝わり、彼女の侍女として引き抜かれることとなると。

その後度々ユリーシャのワガママ(身体は闘争を求める)に付き合わされる羽目となる。

752:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/21(水) 17:57:24 HOST:sp1-75-155-59.msc.spmode.ne.jp
「前にさ。講話のために特使としてイスカンダルの姫さんたちが来たじゃん」

「ああ。あの美人姉妹。それがどうした?」

「何か。その姉妹の片割れが地球のACが欲しいって言ってるんだって」

「え、どっち?」

「末妹姫の方。地球にいたときはほとんど意識不明だったのに一体いつACのこと知って好きになったのかね」


身体が闘争を求めた結果地球のACを欲しがりだした末妹姫について。

地球側は「まあ親善の一環になるならいいやろ」と親善航海予定のヤマトにユリーシャ専用ACを詰め込んだ。





「私は名もなきコズミック的ホラー存在。今まで幾つもの知的生命体を狂わしてしたが、今度は最近銀河に飛び出してきた地球人とか言う奴らで遊ぼうと画策する」


「どーも。名無しのコズミックホラー=サン。セコム狩人デス。お前の素材を剥がせろ」

「アイエエエ!!セコム!?セコムなんで!!」

有史以来人類を狙う超常存在は少なからずいたのだが、その多くは何かしら実害を出す前に夢セコムたちのトロフィーに変わった。





「ご覧ください!これぞ地球初の銀河間航行可能宇宙戦艦!その名もヤマトです!!」  

ガミラス戦役後に就役したヤマトのお披露目において。


ガミラスと講話した後に互いの技術交換を行った結果、ガミラスからもたらされたゲシュタム機関を始めとする安定した超々長距離ワープ装置は地球人類に新たな足をもたらした。

そんな新たな知見や技術に地球が湧く中で建造されたヤマトは人類史上初めて銀河を超えて進める船であった。




「ヤマトがまさかこんな形で就役するとはねぇ」

「イスカンダルやガミラスへの親善航海は最中の宙域調査も含まれてる。
そのため戦闘力よりも調査のための性能の方が優先されてしまった…」

「まあその結果艦隊の指揮を取れる規模の電子戦能力を持つ羽目になったのですけどね」   

「それにそれだけじゃないんだろ?」

「当然。設計段階で改装の余裕をもたせてる。
今はまだ波動砲すら積んでないが、やろうと思えば戦闘用の大改装も十分可能だ」

「まあ問題は波動砲積むより相転移砲やベクターキャノン積んだほうが手っ取り早いって点なんですがね」
…」


転生者のテコ入れもあってヤマトと名付けられた新型艦は設計段階から戦闘用にも転用できるように作られていた。

これは建造計画が出たこの時点では戦後のためわかりやすい軍拡に予算が降りなかったからである。

このため名目上は新型機関(ガミラスのゲシュタム機関)の試験及び宙域調査艦として建造された。

後に対ガトランティス戦の際には彼らの本拠地であるアンドロメダ銀河への遠征に際して戦闘用に改修されたヤマトが猛威を振るうこととなる。

753:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/21(水) 17:58:41 HOST:sp1-75-155-59.msc.spmode.ne.jp
「世間は勝った勝ったと騒いでいるが…」

「実際は戦場になった辺境地域は荒れに荒れてしまったからなぁ」

「余りにも戦場となった地域が広すぎて復興の手が回らないぞ!!」

「戦争終わったばかりで悪いが軍にも治安維持のために出張ってもらうか…」


戦闘面ではガミラスに圧勝したと思われている地球だったが、戦場となった辺境方面では戦災の傷が深く、復興に多大な予算と時間を必要としていたのであった。

銀河をまたげる航続距離を持つガミラスとの戦闘は想像以上の戦場の広域化を招いたのであった。






「これは…この報告は本当なのか?」

「総統閣下。信じられないことですが真実です。
元々の天の川銀河方面軍及び投入した2個艦隊分の援軍。
その全て合わせて残った戦力は3割も満たしません。
全滅を通り越して壊滅です。

また帰ってきた捕虜の数も余り多くないようで…」 

「まさかテロンの奴らが意図して兵たちを殺したのか?」

「いいえ。違います閣下。
どうやらテロンにとっての通常火力が高すぎた結果、我が方の兵士は捕虜となれるほど生き残れなかっただけなようで…
帰ってこれた捕虜の兵士を言葉を信じるに、むしろテロンは我々の兵士の救助には大分積極的で、尚且つ捕虜の待遇もすこぶる良かったとか。」

「なるほど。テロンは節度ある文明国というわけか。
しかし、これは大事だぞディッツ君」

「はい。これほどの武力を持った国家が銀河の辺境に存在しているとは脅威というほかありません」

「違う。違うぞディッツ君。
戦力が高いということは勿論だが、それ以上に気をつけねばならないのは、彼らが言葉の通じる節度ある文明国という点だ。

テロンは我々を退けたという実績を持ちながらガトランティスとは違い話が通じる輩なのだ。
間違いなく我々と敵対している勢力はテロンに接近するだろう。

我々はこれから更に力を増すだろうテロンと付き合っていかねばならんのだ…しかも一度矛を交えたという前歴付きで!!」


ガミラス総統アベルト・デスラーと艦隊総司令ガル・ディッツの会話。

いつもは冷静なデスラーも投入戦力の7割が消滅したという報告には驚きを隠せなかった。

また投入した戦力の過半が帰還できず、捕虜も少ないためガミラス側からは地球側の損害や悩みがわからず、その強さを少々大げさに見ていた部分がある。





「ひゃっはー!今は暴力が物言う時代なんだぜー!!」

「ひえぇ…お、お助け…」


「待てぇい!」

「! 何奴!!」

「悪党に名乗る名などない!チェストおぉぉ!!!」

「ひ、ひぇ…モヒカンが真っ二つに…」


戦災により荒れ果てた辺境地域では政府の手が届かず内紛状態や無政府状態になる惑星も少なからず存在していた。

そんな星々で活躍したのが傭兵たちであり、彼らによって治安が保たれた地域もあれば、大々的に紛争の戦力として扱われた地域もあった。

上記は辺境で活躍していた傭兵団サツマニアに属するチェスト仮面の活躍の様子である





「新たに始めた未探査領域への調査ですが続々と郎報が上がってきてます」

「やはりガミラスのゲシュタム機関は凄いですね。
調査可能距離がぐんと伸びましたよ!」


ガミラス戦役後に開始された未探査領域への調査計画。

ガミラス由来のゲシュタム機関は銀河を飛び越えて航行可能なワープ機関であり、人類の探査可能領域を大きく塗り替えた。

結果今で知らなかった未知の物質や生命、居住可能惑星の発見などが相次いだ。

その多くは朗報であったが、しかし楽しく平和な時間は然程長く続かなかった。

754:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/21(水) 17:59:41 HOST:sp1-75-155-59.msc.spmode.ne.jp
○設定

  • 銀河間航行可能広域化調査艦ヤマト

ガミラス戦役後に建造された人類初の外銀河航行可能艦艇である。

発表の際には宇宙戦艦と呼ばれたが正確には調査艦である。
最もこの時点でも未知の領域を進むため、軍においても戦艦で通じるだけの重武装は施されている。


三連陽電子砲を初めに各所の光子魚雷付きミサイルランチャーやディストーションフィールドを完備。

艦載機部隊や調査のためのって海兵隊二個小隊も搭乗している。


実は設計段階から戦闘用に改造できるだけの余地が含まれており、いざという時には文字通り宇宙戦艦となれる。

実際後に起きるガトランティス戦役においては彼らの本拠地のあるアンドロメダ銀河への遠征において戦闘用に改修されたヤマトが先遣部隊の先遣り兼分艦隊旗艦として活躍した。


ヤマトという名は転生者たちのテコ入れで名付けられた名前だが、命名時ではまだある種の願掛けの域を出ていなかった。

755:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/21(水) 18:00:19 HOST:sp1-75-155-59.msc.spmode.ne.jp
投下終了です

スパロボもののはずが全然ロボ出せてないんですけどー!!

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最終更新:2023年01月24日 13:10