856:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/22(木) 19:25:50 HOST:p5154032-ipxg23701hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
スパロボ その3 多くの勢力を出すには、そのための導入の話を作らないといけなくなるジレンマ




「真空を直接相転移させてエネルギーを作り上げてる…だと…」

「単純な超高速航行ではなく極短い未来へタイムスリップする形でのワープ機能!?」

「空間を歪曲させてエネルギー兵器を大きく軽減するバリアとエネルギーを指向性を持った重力波に変換して叩きつける攻撃兵器かぁ」

「エネルギーとスピンを掛けると周辺の空間を圧縮する性質を持つ物質…
そしてそれを応用して多数の装甲を擬似的に空間ごとの重ねる技術と亜空間格納庫…」

「前者は古代文明の技術を解析したもの。後者は太陽系のみで発見された特殊物質を使った技術か…」

「我々も古代アケーリアス文明の残した亜空間ゲートや人工惑星は流用してるが、ここまで自らの技術として取り込めてはいないからなぁ」

「前者の技術はともかく後者は対応する物質がなければ我々では再現できないぞ」

「メタトロン…極めれば物理法則を覆し、星系規模の破壊すら可能とする希少物質か…」


ガミラス戦役後に地球との交流にてもたらされた各種技術に驚くガミラス人技術者たち。

地球のアンバランスすぎる技術力と戦闘力の一環を垣間見た。

このあとガミラス領域内でメタトロンが存在しないかの調査が行われたが空振りに終わった。





「テロンの人型兵器とツヴァルケのキルレート差が1:130だと!?」

「ありえん…何かの間違いではないのか」

「いや、事実だ」

「オービタルフレームとかいうテロンの超兵器相手のキルレシオ差らしい」

「いや、それ以外の兵器相手でもキルレシオは負けてるぞ」

「ツヴァルケだけじゃない。我が方のほぼ全ての空間航空機が実戦で手も足も出ない出ていなかったようだ」

「軍や政府からはテロンに勝てる兵器を開発しろと毎日催促の嵐ですよ…」


ガミラス戦役における地球兵器とのキルレシオ差に驚愕する兵器開発関係者たち。

これは対オービタルフレームだけではなく、地球軍の数的主力機であるステルンクーゲルⅡや拠点防衛用のエステバリスⅣに対しても負けていた。





「既存兵器では勝てない。しかし新型が出来るまで時間はかかる。それはわかる。だが…」

「幾ら何でもその原因となってる相手の兵器を使うのはなぁ」

「だが性能は確かだぞ。実際に俺たちもボコられたわけだからな」

「でも足が遅い!足が遅いじゃないか!」

「戦闘機じゃねえんだ。仕方ないだろ」


一時しのぎ兼人型兵器習熟のために地球製兵器を採用しだしたガミラス軍より。

導入したのは地球において旧式故に在庫の余ってるエステバリスⅢと民間用のノーマルACであった。

転換した元航空機パイロットたちからは足が遅いという文句が出たが、元歩兵や戦車乗りからは戦車より足が早くて快適、火力と防御も高いので安心できるという声まで幅広く存在した。

857:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/22(木) 19:26:22 HOST:p5154032-ipxg23701hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
「ガミラスの兵器。船以外は正直なぁ」

「火力も低ければ防御も低い。足こそ早いが、うちの航空機で対応できる程度の速度だしな」

「まあ性能試験が俺たちの仕事だ。やれるだけやってみよう」


戦後に改めてガミラス製兵器の試験を行う地球軍兵士たち。

ガミラス戦役時の教訓から艦艇以外のガミラス兵器は脅威度が低いとされており、実際の実戦や戦後の試験においても地球側において目新しさを感じさせるものはほとんどなかったという。




「ガミラス艦艇はどれも優秀だな」

「はい。通常空間における航行速度も早ければ、ワープ飛距離も長く、またワープのためのチャージングも早いです」

「主砲の威力や射程。連射速度も優秀。防御面もバリアの類こそありませんが高いレベルのビームコーティングがなされています」

「反面実弾防御対策が薄いですね。ガミラス戦役においても我が方の実弾攻撃にて多数破壊されています」 

「また武装がビーム兵器に偏っているため、我が方のディストーションフィールド相手に有効打を与えられずにいましたね。
迎撃兵器までビーム兵器メインでしたのでフィールド搭載の我が方の機動兵器に対して有効的な迎撃を行えずにいたとの報告が出てます」

「実弾兵器ではミサイルの類は普通に優秀だったようです。
対艦、対空共に優秀な性能で、戦争におけるの我が方の被害の多くがこのミサイルによるものです。
ただ普通に迎撃はできる程度の速度と起動でしたので決定打にはならなかったようですね」 


戦後改めてガミラス艦艇の評価を行う地球軍関係者たち。

ガミラスの軍艦は武装がビーム兵器に偏っている点と防御力が低い(地球視点)点を除けば、地球軍からしても高性能との評価であった。

特にワープ飛距離とワープのためのチャージング時間が優秀で、ガミラス戦役中はこれらを活かしたヒットアンドアウェイ戦法や後方浸透戦術に苦しめられた。




「我々は共和連合。そちらの言葉でゾヴォークとも言う。
こちらはお近づきの印のブラックホールエンジンです。
コンゴトモヨロシク」


ガミラス戦役後に改めて地球への様々な勢力が接触してきた。

その中でも共和連合とボラー連邦はガミラスと同等か、それ以上の戦力を持つ大国であった。

858:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/22(木) 19:27:27 HOST:p5154032-ipxg23701hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
「同じ天の川銀河内にもこれだけの勢力がいたとはなぁ。」

「特にボラーのゾヴォークは現状判明してるだけでも天の川銀河を二分する大勢力ですね」

「ガミラスとの戦争で銀河の外にばかり目がいっていたが、これからは内にも目を向けないとな」


ガミラスを自力で打ち破ったという功名は大きく、天の川銀河内の勢力が大小問わず改てめ接触してくるようになった。
このため地球は突然銀河のプレイヤーになったにも等しく、内外に体制が整ってない時期ながらも次世代の大国と見られるようになってしまう。




「出来たよ!ヒュッケバイン!!」

「ゾヴォークがブラックホールエンジンくれたおかげでな」


「出来たよ!グルンガスト!!」

「こっちは動力を相転移エンジンにしているが、まあ原作よりも強くなっているはず」


「ブラホエンジンに関しても原作での事件を考えて調査を実施して発見したトラップの類は解除。
またエンジン事態にも何重ものセーフティして、更に試験も重ねて問題ないと判断してから使ってますが…」

「保険を兼ねて相転移エンジンを搭載した009も開発してますしね」

「グルンガストの方も零式相当のタイプも同時に開発中です」

「まあ取り敢えずはどちらも試作だ。これなら色々試してデータを集めていくべ」


ガミラス戦役後に開発された新兵器たちについて。

オービタルフレームは製造にメタトロンが必須のため将来的なメタトロンの枯渇を考えると数を余り用意できない欠点があった。

このため地球軍はガミラス戦役の教訓から量産の効く高性能兵器を求めていたのだ。

ヒュッケバインとグルンガストは夢幻会派閥主導で開発された新兵器で、生産数に限界のあるオービタルフレームの代用となれる量産可能超兵器を目指して開発された試作機であった。

今回のグルンガストとヒュッケバインは記念すべきは1号、2号兵器であり、本来なら地道に試験データを集めるところから始まる予定であった。




「何?別の地球が発見された?」

「はい。天の川銀河の近くにある矮小銀河の一つを探査中に発見されたそうで」

「翻訳装置が地球と訳したわけじゃないのか?」

「地形データも我々の地球と一致。また現地の電波を解析した結果アメリカ、ロシア、中国、日本、インドといった主要な国々の存在も確認しました。
技術レベル違うようですが完全に我々の知る地球そのもののようです」


ガミラスと衝突した地域と真逆の方向に進み、天の川銀河を飛び出した先にて似た歴史を歩む同じ名前の星を発見したという報告を受けて。

この別の地球の存在を受けて事態は思いもよらない方向へと進んでいくこととなる。

859:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/22(木) 19:28:35 HOST:p5154032-ipxg23701hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
○設定

  • ステルンクーゲルⅡ

地球軍における主力人型機動兵器。
かつて主力機であったステルンクーゲルの近代化再設計機である。


元々地球軍は量産型オービタルフレームであるラプターⅡを主力機とする計画を立てていたが広域へ大量配備するには製造コストが高すぎたために頓挫。

次点で主力機となったネルガル重工のアストロメリアⅡは単独ボソンジャンプも可能な高性能機であり、量産型OFであるラプターともある程度張り合える性能を誇っていたが、その高性能っぷりに比例する高コストっぷりが仇となり生産数が追いつかずにいた。

このため地球軍は改めて低コストで大量配備が可能な有人機を選定しなおすこととなり、その際に採用されたのが本機となる。


ステルンクーゲルⅡはディストーションフィールドは完備しているが、単独でのボソンジャンプ機能は有していない。
ジャンブする必要性がある場合には追加装備のジャンプユニットを装備して行う。

この単独ジャンプ機能と本体を分離させたことにより大きなコストダウンに成功した。

このジャンプユニット事態はかつての火星の後継者にて運用された積尸気の外部ボソンジャンプユニットの設計データを流用して開発された。


動力は木連無人機から続く大出力ジェネレーターと予備動力としての高出力バッテリー。
ここに味方施設や艦艇からの重力波ビーム送電も兼ね備えている。


武装は旧ステルンクーゲルから受け継がれた物干し竿呼ばわりの大口径レールガン。
またここにアサルトライフルやビームライフル、ミサイルランチャーなど幾つか武装が選べる。

またジェネレーター内蔵式の機動兵器携行式グラビティブラスターや大型対艦光子魚雷ランチャーなどもある。


総じて高い汎用性とそこそこの性能、安いコストを両立した機体でありガミラス戦役までにおける地球軍の主力機であった。

しかし同戦役における超広域戦場化はステルンクーゲルの航続距離と高機動性能の不足が顕著に現れてしまい、後に地球軍主力機の座を別の機体に譲ることとなる。





  • アストロメリアⅡ

ネルガル重工が送る出した高性能機。
次期主力機候補として開発していたアストロメリアを対OF戦闘能力を盛り込んで改修した機体。

アストロメリアから続く単独ジャンプ能力に加え、小型相転移炉の搭載による高出力化を経った。

このため性能的には小型化したジンシリーズといった具合になり、皮肉にも火星の後継者が運用していた夜天光に近しい代物となった。

武装はアサルトライフル、大口径レールガンなどの標準的なものからグラビティブラスター、光子魚雷ランチャー、グラビティネット、重力刀などの対OFを想定した大火力兵装も運用可能であった。

バフラムとの戦いであった第二次火星独立戦争の後半で初投入。
設計目的通り量産型OFであるラプターと渡り合えるほどの性能を発揮したが、流石にワンオフOFには性能的に劣勢であった。

また同戦争及びその後の地球軍においてOFへの対抗から新主力機として採用されたが、その高性能ぶりに比例する高コストぶりとピーキーな機体性能が祟り、配備・戦力化が中々進まず後にステルンクーゲルⅡへ主力機の座を譲り渡す羽目となる。

その後ガミラス戦役時にはステルンクーゲルでは性能不足(地球目線並感)となり、単独ジャンプ能力を有するアストロメリアⅡが近代化改修されたアストロメリアⅢが新たな主力機として選定されることとなる。

860:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/22(木) 19:29:07 HOST:p5154032-ipxg23701hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
  • エステバリスⅣ
ネルガル重工が生産している無人機。
現在の地球軍では基地や惑星などの拠点防衛兵器として広く採用されている。

アストロメリアⅡがその高コストぶりから主力機の座を降ろされることとなった際に次期主力機としてアストロメリアを低コスト化したエステバリスⅢを出したのだが、クリムゾングループのステルンクーゲルⅡに敗北。

決めてはコスト比と航続距離であった。
エステバリスⅢは単独ボソンジャンプ機能は直接搭載にそのままに出していたのだ。
またメインの動力が低コスト化のために相転移炉から従来の重力波ビームによる送電形式に戻したのも敗因の一つであった。

その後のネルガルはなら徹底して低コスト化してやらぁ!と振り切り拠点防衛特化の無人機としてエステバリスⅢを再設計したエステバリスⅣを送り出した。

そしてこれが見事地上軍の目に止まり、地上軍主力無人機として採用されることとなる。

能力を重力波ビームが届く範囲である艦隊や基地や送電網が完備されている惑星上のみに絞り込むことにより余分な予備動力を徹底して排除。

ボソンジャンプ機能もステルンクーゲルⅡ同様の外部ユニット形式として必要な時にのみ使用すると方式に変更。

更に無人機したことによりパイロット保護のための余分な機能やスペースを排除したことによる更なる低コスト化を実現。

武装も既存兵器を使い回す方向性にシフトした。


量産OFを除く既存無人機を上回る性能を発揮しながら、高い汎用性はそのままで極限までの低コスト化に成功したエステバリスⅣは惑星防衛という数が必要な地上軍の需要にがっちりハマることとなる。

なおネルガルにおける有人機枠は以降アストロメリアシリーズの方に受け継がれていくこととなる。


ガミラス戦役においてもガミラス部隊が襲う惑星という惑星にて迎撃に出てくるエステバリスⅣは悩みの種であり、ディストーションフィールド標準搭載のこれらを相手するだけでも、効果的な武装の少ないガミラス航空機では容易ならざることであった。





○武装紹介

  • グラビティブラスター
グラビティブラストを人型機動兵器でも運用できるようにランチャー形式とした武装。

電力を補うための専用ジェネレーターが内蔵されているためエステバリスの全長に近いほどの大型な武装となってしまった。

しかしその威力は抜群で第二次火星独立戦争ではバフラムのOFに通用する数少ない武装の一つとして重宝された。




  • 光子魚雷
反物質を内包させた反物質弾頭を持ちいたミサイルやロケットの総称。

元々艦艇用の兵器であったが、バフラムの用いるオービタルフレーム対策として急遽機動兵器でも運用できるように調整された。

以降は機動兵器部隊における切り札の一つとして扱われている。





  • 外部ボソンジャンプユニット
ネルガルやクリムゾン、日企連などで製造されているワープ装置。

これを使えばディストーションフィールド搭載機ならば出力の許す限りの範囲には好きにジャンプできるようになる。

クリムゾングループのステルンクーゲルⅡに代表される使い捨て式の低コストモデル、スクランブル発進を念頭に開発されと高機動ユニットと合わせられた大型装着式ユニット(高機動型ブラックサレナのやつ)、限定的ながら複数回のジャンプを可能とする日企連式ユニットなど幾つかの種類が存在する。

861:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/22(木) 19:29:44 HOST:p5154032-ipxg23701hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
投下終了

アストロメリアⅡがVF-19枠でステルンクーゲルⅡがVF-171枠みたいな感じです。

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最終更新:2023年01月24日 13:10