500:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:44:11 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
「神様は人間を救いたいと思っていた
だから、手を差し伸べた
でもその度に、人間の中から邪魔者が現れた
神様の作る秩序を、壊してしまうもの
神様は困惑した
人間は救われることを望んでいないのかって
でも、神様は
人間を救ってあげたかった。だから
先に邪魔者を見つけ出して、殺す事にした
そいつは「黒い鳥」って呼ばれたらしい
何もかもを黒く焼き尽くす、死を告げる鳥」
「なんですかそれ?」
「地球…テロンで有名なのおとぎ話だって」
イスカンダルにおいて。ユリーシャ姫とミレーネル侍女の会話。
他にも世界を作った始まりの火の神話や世界創生以前から存在すると言われる月光の剣の話などがある。
いつどこで聞いたかもわからないがユリーシャ姫はこういった地球の寓話や神話に妙に詳しかった。
「もう一つの地球か…」
「奇妙な話ですな」
「そんなことはどうでもいい!同じテロン同士が手を組めばテロン戦役の時以上の脅威となる!
第二のテロンが育つ前に先制攻撃すべきだ!」
「いやまて。それやってはテロンの過激な反応を呼ぶ危険性がある!」
「どっちのテロンだ?」
「俺たちが脅威に思ってる方のテロンだよ!」
「…つまりどっちだ?」
2つ目の地球が見つかったとの報告を聞いたガミラスにおいて。
会議はテロン同士が手を組んでからは遅いと先制攻撃を主張する者、いきなりの攻撃は既存テロンの反感を買うため平和裏に歩み寄るべきと主張する者、テロンとテロンでややこしいからまずは呼び方決めない?と主張する者たちに別れ混迷を極めていた。
取り敢えずはガミラス戦役で戦った方を第一テロン、今回新たに発見された方を第二テロンと命名した。
501:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:45:00 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
「2つ目の地球。しかも未だ太陽系内で燻ってるレベルの文明か」
「我々の中でも今のうちから取り込んでおこうという動きが出ている。
ゾガルは既に動き出していて、ウォルガの方では武力侵攻すらも勘定に入れてるそうだ」
「枢密院はなんと?」
「取り込むべきか、はたまた放置すべきかで話が別れてる。
介入すべきと主張する…タカ派でも融和姿勢で取り込むべきという声と隔離措置命令を出して武力侵攻すべにという声に別れているそうだ」
「つまりは会議はいつも通り踊っていると」
「この調子だと痺れを切らした各派閥が勝手に動き出すかもな」
共和連合ことゾヴォークにおいての会話。
ガミラスを自力で破った地球というブランドは半ば独り歩きしており、新しく見つかった地球も同様の戦力を持つか、伸びしろがあるのではないかと様々な国で噂となっていた。
共和連合でもこの新しく発見された地球に対してどのようなアプローチを行うべきかで日夜議論が続いており、そして意見が別れていた。
この後痺れを切らした各派閥が独自に動き出すこととなる。
「この別の地球…第二地球だっけ?どうするだろ」
「さぁ。でも上の方は今の所普通に接触して国交開こうと考えているらしいぞ」
「国交かぁ。あ、でも木星はちょっと調査させてほしいな」
「向こうの木星にもメタトロンあるかもだしな」
「でもメタトロン見つけた場合はどうすんだ?奪うの?」
「技術レベルはどうやらこっちの方が上っぽいなら多分技術かなんかを餌にして採掘利権買い取ったりするじゃないかって噂だぜ」
地球における第二地球への会話。
現在の地球においては第二地球は存在を驚かれて派いたが、そこまで優先はされていなかった。
調査こそ続行されていたがガミラス戦役からの復興も軍拡が優先されており、他国のほど存在を深刻に捉えていなかった。
精々木星調べさせてもらってメタトロンがあるなら採掘利権欲しいなぁっという程度である。
502:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:45:32 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
「テロンからの親善訪問艦か。意外と早く付いたな」
「元々ある程度程度の航図は渡しておりましたし、大マゼランに来てからはこちらからのエスコートもありましたから」
「それを差し置いても驚異的だと言っている。
連中はついこの間外銀河航行を可能としたばかりなのだぞ?」
「それは…」
「今回のことで連中はやろうと思えば自力で我々の銀河まで来れるということが判明したのだ。
これまで以上に外交関係を平穏に維持しなければならない」
地球からの親善訪問船ヤマトがガミラス本星近くについた報告を受けたデスラー総統。
ヤマトは途中の星々の調査を行いながらも半年程度で大マゼラン銀河までたどり着いてみせた。
「お求めになっていたのはこちらで間違いありませんか?」
「はい。おお。これが実物アーマードコア」
「全高10mの中型クラス。オプションは無し。
装備はレギュラーの最低限。これでは宇宙航行能力も最低限ですがよろしかったので?」
「問題ない。ここから改めて自分用にカスタムするのが楽しみだった」
親善訪問ヤマトから自分用のACを受け取ったユリーシャ姫の反応。
オプションマシマシの最上級モデルではなく、あえて最低限度の装備しかないモデルを受注していた。
彼女曰くここから自分の手でカスタマイズするのが夢なのだとか。
503:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:46:04 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
「それでイスカンダルさんとこは何て?」
「ゲシュタム機関系技術を用いた直接的な兵器転用禁止だけで納得してくれたよ。
本音は地球の持つ相転移砲やベクターキャノンの類も禁止させたかったみたいだが、そこまで押さえつけられる謂れはないからな」
「代わりにガミラスとの間では使用禁止条約を結んだったっけ?」
「詳しく言うとガミラスとの間だけ対惑星レベルの戦略兵器使用禁止だな。
あと惑星上やコロニーへと無差別攻撃禁止
つまりもう一回戦争することになった時はお互いお上品に行こうぜって話だ」
ガミラス、イスカンダルへ親善訪問の一環として乗り込んでいた外交官たちの会話。
この場において改めてガミラスとの間に正式な戦時条約が結ばれた。
なおイスカンダルが動力炉や防御兵器以外の波動機関利用の禁止を訴えたためデスラー砲が没になるというガミラス涙目案件が起きてもいた。
「デスラー砲。没になったってよ」
「俺たちがあんだけ苦労して作り上げたのに!!」
「うちの総統閣下はスターシャ様に頭上がらないらしいからなぁ」
「まじかよ。完璧人間かと思ってたわ」
「あの人も人間らしいとこがあるってことなんだろな」
頑張って作っていたデスラー砲が政治的に駄目になったことについてのガミラス技術班たち。
自分たちのトップの意外な一面にちょっとだけ溜飲が下がった。
504:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:46:43 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
「今回はデスラー砲が没になった今新たな戦略兵器はどうするかという議題だが…」
「そもそも何故そんな話を受け入れたんだ!」
「仕方ないだろ。テロンたちに戦時の戦略兵器使用を禁止させるためだ。
もしも再び戦端が開けば惑星や最悪星系がポンポン吹き飛ぶんだぞ!」
「下手に向こうにだけゲシュタム系兵器利用禁止のんて押し付けても飲むはずないしなぁ」
「むしろ親善の席だってのに、そんな一方的なことすれば国の維新が…」
「向こうからすれば最悪席を立つこともできただろうしな」
「それより今後のことだ。デスラー砲の代わりはどうする?」
「すぐにあの規模の兵器の代わりを用意するのは難しい。
差し当たって瞬間物質移相器を使って大型ミサイルの類をワープさせる戦術で代用するしかあるまい」
「幸い瞬間物質移相器の研究は進んでいる。近々巨大なエネルギーも転送できるようになるとの報告もある」
「ビームやレーザーみたいのを転送できるようになるということか?」
「しかも要塞砲などから打ち出せる特大の規模のやつをな」
デスラー砲が戦時利用禁止されてしまったことについて頭を悩ますガミラス上層部の会話。
ガミラス人のため彼らも多かれ少なかれイスカンダルに頭が上がらない気持ちは理解できていた。
仕方ないので瞬間物質移相器を使った遠隔転移戦術での対応を考え始める。
結果近い将来ガミラスで火炎直撃砲じみた兵器が開発されることとなる。
「出来たよ!波動砲!!」
ヤマトがガミラスやイスカンダルへ到着した頃の地球。
以前から研究を進めていたタキオン粒子を用いた兵器。波動砲が完成していた。
いわゆる旧版波動砲である。
正式にガミラスやイスカンダルからもたらされた技術やボラーや共和連合の技術も用いて完全再現が可能となった。
505:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:47:14 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
○設定
この世界の地球で一番有名な神話。
始まりの火があり、そこへ様々な物が混ざり合って現代の世界が生まれたという内容。
いつ誰が広めたともわからないおとぎ話。
特に戦いを生業とする人々の間で語られているとも言う。
世界創生以前から存在していると言われる剣の伝説。
一節には地球での一番古い伝説とも言われている。
地球にて普及している人型兵器。
この世界ではエステバリスもステルンクーゲルもオービタルフレームも広義の意味ではAC扱いだったりする。
民間にも多く普及しているが、民間モデルにはグラビティブラストやディストーションフィールドといった重力兵器やメタトロン兵器、戦略級兵器の搭載は禁止されている。
大凡大気圏内限定運用の5m前後の小型AC。
民間で最も普及しているのがこれ。
一番安いやつでバリアなども搭載していない。
大気圏内及び宇宙両方での運用が可能な10m前後の中型AC。
エステバリスやステルンクーゲルはここ。
主に軍が良く運用してる。
ここら辺から性能が跳ね上がる。
民間モデルには重力兵器などは搭載は禁止されている。
宇宙運用前提で尚且つ大気圏内でも運用可能な18m代の大型AC。
かつてのネクストACの末裔であり、コジマを使わないネクストとでも言うべき性能を誇る高性能機。
軍でもオービタルフレームや小型相転移炉搭載機の次に高級戦力として扱われているが、前者2つがあるためそこまで数は多くない。
もっぱら保有戦力に制限が掛かっている大企業やスポンサー持ちの傭兵などで運用されている。
企業や傭兵が扱うモデルには重力兵器やメタトロン兵器の搭載が禁止されているので、それらとはまた違った類のバリアなど搭載されている。
ガミラス戦役時の地球軍主力汎用戦闘機。
航続距離及びスクランブル能力に難を抱えているステルンクーゲルやエステバリスⅣを補うために採用された。
機銃にミサイルといった汎用的な武装の他に機首に大口径レールガンを搭載。
これはディストーションフィールド対策の武装。
また原作と違い航空機用ディストーションフィールドを搭載しているため防御能力も高い。
ガミラス戦役時ではガミラス空間航空機相手に防御力差で圧倒していた。
506:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:48:02 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
バフラムがオービタルフレームを投入した第二次火星独立戦争時に開発ジンシリーズの近代化改修兵器。
オービタルフレーム対策として大型で出力に余裕のあるジンシリーズに白羽の矢が立った形である。
実際に近代化改修されたジンシリーズは想定通りの性能を発揮したのだが、実戦投入した超ジンシリーズは有人オービタルフレームの機動性について行けずに敗北が相次いだ。
悲しいことに元のジンシリーズ同様小柄で高機動な相手に淘汰されることとなってしまう。
その後は残存機も倉庫で誇り被っていたがガミラス戦役において改造がなされ現役復帰。
これはステルンクーゲルⅡやエステバリスⅣが対応できない長距離航行能力や高い出力からの長距離転移能力を買われた形であった。
第二次火星独立戦争時と違い、相手が主に軍艦主力のガミラスであったため今回は高い戦火を出すことに成功した。
ガミラス戦役後も近代化改修や後継機開発が行われており、改めて地球の戦力としても活躍しだしている。
○武装設定
重力に指向性を持たせて対象の動きを止める装置。
指向性重力波照射装置をもたせたチームで複数の方向から照射して止める。
このためチームで運用しなければ効果を発揮できない。
第二次火星独立戦争時にオービタルフレーム対策兵器の一つとして投入されたが、元々俊敏なOF相手には指向性重力波自体が中々当たらず思ったような戦果は得られなかったという。
指向性を持たせた重力波を一定の形、大きさに保持できる装置。
いわゆる重力波版のビームサーベルのようなもの。
滞空する重力波を振り下ろされた先は潰れ、重力波の向きを変えれば相手を引き寄せることも可能。
また重力波の長さ、大きさもある程度変更可能である。
最も指向性重力波を維持するための燃費が極悪であり、更に通常のグラビティブラストよりも射程が限られるなど言うほど使い勝手の良い武装ではなかった。
507:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 18:48:34 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
投下終了です。
そろそろ第二地球の設定決めとかないと…
509:トゥ!ヘァ!スマホ:2022/12/28(水) 19:16:40 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
忘れてた(汗)
タイトルは
スパロボ戦記 その4 4話目にしてまだガトランティス戦にもたどり着いてない事実
です。
最終更新:2023年01月24日 13:12