112 :earth:2012/02/28(火) 22:02:05
唐突に思いついたネタ話です。
『突撃、隣の太平洋戦争!!』
西暦194×年。日本帝国領と化したハワイ諸島近海に謎の黒雲が複数発生した。
当初は気にもしなかった日本帝国であったが、その中から突然、正規空母6隻からなる大艦隊が出現するのを見て驚愕する。
「何だ? この大艦隊は?!」
しかしそれ以上に彼らを驚かせたのはその所属だった。何故なら彼らは大日本帝国海軍と名乗ったのだから。
誰もが首をかしげる中、逆行者たちは、その陣容に頭を抱えることになる。
「な、何で南雲艦隊が出てくるんだ?!」
そう、彼らは史実において真珠湾を奇襲すべくハワイに向かっていた日本帝国海軍第1航空艦隊だった。
「ゲートでもいうのか? あの雲は?」
頭を抱える嶋田だったが、それだけで話は終らない。
そう雲は複数あったのだ。
「装甲巡洋艦『畝傍』? 帝国海軍第七艦隊?! あの世界のことか!」
「真珠湾奇襲に失敗した南雲艦隊……って、まさか」
「軍艦に魂が宿る世界って……どうみても、あの世界です。本当にありがとうございました」
「翔鶴型が4隻いる艦隊だと?」
次々に現れる艦影。その報告に
夢幻会は大騒ぎになった。
「……どうします?」
「とりあえず、布哇の沖合いで戦争をさせるわけにはいかないでしょう。嫌ですが、接触するしかありません」
かくして魔女の鍋のようになったハワイ沖で、大日本帝国同士の接触が始まる。そして……。
「どうしてこうなった?」
「知りませんよ。全く」
辻が憂鬱そうな顔で大きなため息をついた。
紆余曲折の末、門を閉じるためには門の向こう側の日本の敗北を避けなければならないこと、そして門をいつまでも
放置していればこちらの世界にも多大な影響が出ることが明らかになった。このため日本帝国は隣の世界の日本帝国を
支援することになった。
かくして対米戦以上の無理ゲーな戦いの幕が切って落とされる。
最終更新:2012年03月05日 22:07