691 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/02/25(土) 23:29:17 ID:softbank060146109143.bbtec.net [79/110]

憂鬱SRW 融合惑星 マブラヴ世界編SS「帳の降りた後に」証言録


「あー……もう戦術機なんて乗れないかも」
「そんなに快適だったかしら?」
「あったりまえよ!思うように動ける!反応がいい!武器も強い!頑丈!言うところなし!
 ……けど、如何に戦術機が弱いかも、痛感したわ」
「それに追いつけるようなのを作っていくから、協力して頂戴」
「わかったわよ……はぁ……腕が鈍っちゃう」
「戦術機の方が劣っているのよ。それをうまく動かせるのは誇っていいわ。
 まあ、本来はあんなに苦労しなくてもいいんだけれどね……」

  • 帳作戦後、ガーリオンから降りたまりもを迎えた夕呼の会話。





「良いデータとれたわね……やはり実戦で、対BETAの動きこそ重要だわ。
 このパターンは利用できそうね……要塞級をぶった切った?上等、誰もができるようにできるじゃない、ふふふふふふ……」
「先生からなんだか負の念が……」

  • 実戦でのXM3の蓄積データを見直しながら夕呼。対人トライアルなどよりよほど有意義と捉えていた。






「は?凄乃皇を返せ?寝言は寝ていえやボケ(意訳)」
「元々米国のモノだし(意訳)」
「はい、こちら使った骨組みとなりますね(意訳)」
「ふざけんなや、あのバカげた力ごと渡せっての!(意訳)」
「あれ、地球連合の提供品なんだわ、欲しかったらそっちと交渉しなさいよ(意訳)」
「(声にならない罵倒)」

  • 凄乃皇をめぐる帳作戦後のAL4と米国のやり取り。骨組みというか素体としてほしかっただけであり、実のところ凄乃皇でなくてもよかったというオチ。





「戦闘後のカウンセリングとかうんざりするわー……」
「私もそうでしたけど、本来は衛士じゃないのですし、当然では?
 負傷などしなくともストレスに起因するPTSDは起こりうるとのことですし」
「……まあ、そうだけどね。私に止まっている時間はないわけだし。
 あら、霞、どうだった?」
「何度かセッションを受けることになりました。直接ではなくて遠隔診断だそうです」
「霞だと相手の頭の中を読んじゃうからねぇ……」

  • 凄乃皇のパイロットを務めた3名、非戦闘要員だったこともあり入念なメンタルケアやカウンセリングを受けることに。




「……孝之が生きていたのはうれしい」
「けど、まだ戦いはある」
「うん。だから、抜け駆けはなし」
「わかった」
「向こうからきても、保留よ?」
「……うん」

  • 帳作戦後のキングオブヘタレをめぐる二人の乙女の会話。なお、思わぬ結末を迎えるが、それを未だ知らない。

692 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/02/25(土) 23:29:50 ID:softbank060146109143.bbtec.net [80/110]

「やはりというか、犠牲者は出てしまったか……」
「想定以下に抑えることはできたと肯定的に捉えることはできるが、これは連合の援助あっての話だからな。
 本当ならば、準備攻撃の時点、いや輸送の時点からこの世界の国々でやるべき案件だった」
「そうだった場合、作戦の実行さえ不可能---いや、再度日本列島がBETAに蹂躙されていただろうな」
「今回の作戦は、この世界の事情によって致し方なく始まったこと。とはいえ、政治や感情に振り回されて人が死んだというのはな……」

  • 連合側の帳作戦後の分析。概ね想定通りに進めることができたが、根本的にβ世界の余力が乏しいことに変わりはなく、依然として厳しいと判断された。




「そもそも、大侵攻を受けてから、大反攻作戦をして、間を置かずにハイヴ攻略をしたからな」
「ああ。この世界の生産能力などを考えれば、もっと時間をおいて戦力の蓄積と戦訓の反映をすべきだった。
 急ぎすぎて、十分な余裕を生み出せずに、それを消費してしまったのは大きすぎる」
「……まあ、俺たち連合が行っても説得力ないかもしれないがな」
「そこは国力の差と技術の差だろう」

  • 連合側の帳作戦後の分析その2。β世界は要求される戦力に対して国力などが間に合っておらず、そのくせ戦力の消耗を強いられる二律背反に苦しんでいた。





「光州の仇討ち」
「光州ハイヴ攻略に成功」
「屈辱の地にて帝国軍の健闘」
「ハイヴ最奥に踏み込んだ帝国戦術機部隊の誉れ」

  • 光州ハイヴの攻略成功を大きく伝える日本帝国のメディア。米国が妨害したことは厳に伏せられたままであった。




「我が軍の採取したデータも提供しなくてはならないか……」
「ハイヴ内部のデータも、立派に鹵獲品の一つ。よってバンクーバー協定の範疇に収まります故」
「とはいえ、米国になど開示するなという声もなくもないのがな……」
「お察しいたします」

  • 光州ハイヴおよび鉄原ハイヴに突入して収拾された最新のデータは、協定に則りアメリカにも開示されることに。しかし、少なくはない反発が発生した。






「ハイヴを攻略できた我が精鋭に、小細工のOSなど…!訓練で補えばよいのだ!」
「……そのセリフを、今回の作戦で協力してくれた地球連合軍の前でも言えますかな?」
「ぐっ……だ、だが、我が軍が主力となってハイヴ攻略を為したのは事実だ!」
「ハイヴ突入のお膳立てなどをしたのはすべて地球連合軍でありましょう。
 また、今回は新型OSや戦術機への抜本的な技術導入が間に合わなかったとのこと。
 もし間に合えばより犠牲を少なくしたうえで完遂できたと明言されております」
「AL4の直轄部隊が高い戦果を挙げたのも、OSや機体の改装によるものでしたな」
「……横浜の女狐にいらぬ貸しを作るのは危険では?」
「そう言っていられる状況でありましょうか?」

  • 帳作戦後、帝国国防省での会議。ハイヴ攻略で増長してしまう人間がやはり発生。

693 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2023/02/25(土) 23:32:00 ID:softbank060146109143.bbtec.net [81/110]
以上、wiki転載はご自由に。
短いですが、帳作戦後に何があったのかを簡単に。

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最終更新:2023年05月14日 19:30