414 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/03(月) 23:06:24 ID:softbank060146109143.bbtec.net [32/83]
憂鬱SRW支援ネタ オカルト編 設定集【アーカード(真名:ヴラド三世)】
アーカード
種族:人間→吸血鬼(真祖)
出典:ブラム・ストーカー著「ドラキュラ」 11eyes
HELLSING
真名:ヴラド三世
俗称:ヴラド・ツェペシュ(串刺し公ヴラドという意味)、ドラキュラ公(ドラゴン公の息子という意味)
父:ヴラド二世(バサラブ朝ドラクレシュティ家の祖、ドラゴン公とも)
母:モルダヴィア公女ヴァシリッサ
出生:1431年11月10日(1430年説もあり)シギショアラ
死去:1476年12月19日(ただし人間として死んだ時のことを指す)
死因:処刑(史実では諸説あり戦場で死んだともされているが、ここではHELLSINGのそれに倣い、処刑の際に吸血鬼となる)
宗教:キリスト教正教会→カトリック教会→イギリス王立国教会
概要:
憂鬱SRWにおいて、おもに大西洋連邦のイギリスを主として活動する吸血鬼。
ノーライフキング、ノスフェラトゥなどの渾名を持つ、吸血鬼を狩る吸血鬼。
ブラム・ストーカー著「ドラキュラ」のモデルとなった人物であり、かつてはヴラド三世と呼ばれた男である。
来歴:
簡潔にまとめると史実におけるヴラド三世の生涯を送り、11eyesとHELLSING(および「吸血鬼」)の合わさった遍歴を経て、英国にたどり着いた。
その後は紆余曲折を経てヘルシング家が飼う、イギリス王立国教会の「ゴミ処理係」として活動している。
西暦が終わってC.E.に入ってからもそれは健在である。
人間であった時の能力:
ゾロアスター教の魔術師が作り上げた「劫の眼」をその目に有していた。
そのため、未来予知や千里眼などを発揮でき、度重なるオスマン帝国の襲撃を凌ぐことができた。
最も、その戦いぶりは史実にもあるように苛烈であり、味方にさえも恐れられるほどであった。
ただし、捕まって処刑される際に真祖の吸血鬼となったことで「人として死んだ」とカウントされたことによりこの魔眼は失われている。
別段魔眼そのものが物理的に破壊されたわけではないので、その性質に則り次なる所有者へと移ったと考えられる。
吸血鬼としての能力:
これはHELLSING本編およびOVAにおいて描写されているとおりであるため、割愛する。
この憂鬱SRW時空においてはミレニアムとの戦いがなかったことが相違点となる。
そのためシュレディンガー少尉の特性は得ていないが、膨大どころではない命のストックが存在している。
また、憂鬱SRW時空におけるオカルトにどっぷりと浸かっているため、原作以上の要素も存在すると思われる。
眷属:
「ドラキュラ」において描写されるように、吸血鬼らしく彼もまた眷属がいる。
とはいっても、現役なのはセラス・ヴィクトリアだけのようである。
まあ、下手な眷属など不要なくらい本人が強いこともあるのだろう。
ただし、眷属のセラスと当時の主であるインテグラの存在が後述のリーゼロッテの逆鱗に触れることとなり、危うくブリテン島が消えかけたのはご愛嬌。
415 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/03(月) 23:07:06 ID:softbank060146109143.bbtec.net [33/83]
思想:
11eyesという作品がキリスト教におけるグノーシス主義やカタリ派の影響が強いこともあり、彼もまたそれに付随する思想を持つ。
彼は長く続く戦乱や策謀の世界に諦観と絶望、そして狂気を見ており「人類塵殺」という願望を抱いていた。
これは別に彼の悪意から始まったことではない。
寧ろこれは世界や人々を思う「愛」、別な世界での言い方で言えば「人類愛」、あるいは宗教的な教義の果てにたどり着いたものである。
彼の宗教は表向きこそキリスト教正教会(のちにカトリックへ改宗)であるが、その実の信仰は東欧に存在したボゴミル派---異端の宗派であった。
グノーシス主義に属するこのボゴミル派などは、善悪二元論を説き、魂こそが善なるもので肉体は悪であるという論じた。
大雑把に言えば「禁忌を守り、禁欲生活を送って世俗の穢れを断ち切ることで、死後速やかに天国に行ける」という教義を持つ。
これに端を発し、前述のようにこの世の地獄ともいえるモノを見たヴラド三世は「人類を皆殺しにして天国に送ればこの世は良くなる」と考えるようになった。
教義として、人間の魂は善なるものであるが、肉体は悪魔が作った悪の存在であり、そこから解き放たれることを目的としているのである。
神座万象
シリーズに登場した神にも同じような理(善悪二元論)を掲げる者がいたが、それと同じようなものといってよい。
これは同じくグノーシス主義に属し、またボゴミル派ともつながりのあったカタリ派のリーゼロッテとの出会いで加速されたともいえる。
当時のリーゼロッテは、自身を苦しめた十字軍関係者への復讐を完遂(正確には関係者が死んだ)ことで復讐心というものを薄れさせていた。
同時に彼女を襲ったのが、カタリ派の教義から来る自死願望である。カタリ派にとって、汚れた肉体を捨て天国に行くことは命題であった。
しかしながらも、リーゼロッテは虚無の魔石を宿したことで死ぬことができずにおり、苦しんでいたのである。
死にたいと思っても死ねず、生きる理由もないままに生きる。そして生きることは敬虔な教徒であった彼女には苦痛すぎた。
その流浪の果てに、ヴラド三世と出会うことになったのである。
そして、彼女はヴラド三世との出会いとその思想に振れたことで、ある種の天命を得たといってよい。
虚無の魔石を用いた人類を滅ぼす大儀式---奈落堕としが彼女には可能であった。
ヴラド三世と愛し合い、思想の同志となっていた彼女は、彼の理想をかなえることができるかもしれないと考えたのである。
同時に、その奈落堕としを行えば、ひょっとすれば自分も死ねる(=肉体から解放される)かもしれないと考えていた。
しかし、それはヴラド本人に否定され「いずれそなたを殺す」と告げ、翻意させるはずだったが、道半ばにして死去してしまう。
これが原作においてはリーゼロッテの行動---奈落堕としの実行に影響するのであるが、ここでは割愛する。
詳しくは原作をプレイしよう(ダイマ)。
最も、このヴラド三世の思想は客観的に見れば極端な善悪二元論の、行きつくところまで行った果てのモノでしかない。
彼が絶望したような世界であろうとも、精一杯に生きていくというのが人間というものであり、愚かしくも明日を望むものであった。
彼は世界を裁く権利も救う権利も存在しておらず、そもそも誰かが彼にそれを頼んだわけでもない。
人が持つ可能性を、悪意に満ちた世界でもそれでも屈することなく生きていく精神を、彼は「劫の眼」を持ちながらも忘れていた。
故にこそ、初代ヘルシング卿とその仲間達に敗れ、「お前には領地も領民も何も残っていないのだ。何も」と憐憫の言葉をぶつけられたのである。
これにより、アーカードは改心。HELLSING原作のような精神性や行動理念を持つようになる。
交友関係:
前述の通り基本的にはヘルシング機関に属し、ヘルシング家に代々仕えてきた。
地位や風聞などを避けるために公的な場にはほとんど姿を見せておらず、裏の世界で基本的には生きている。
その経歴もあって、交友関係はオカルト関係者などに限定されている。
リーゼロッテとの関係については、過去にひと悶着あったものの、現在のところは別居中の夫婦くらいの関係で落ち着いている。
彼女も彼女で自死願望が荒療治(ヤーナム)で解消されているため、今後は長くゆっくりと関係を続けていくつもりであろう。
416 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2023/04/03(月) 23:08:13 ID:softbank060146109143.bbtec.net [34/83]
以上、wiki転載はご自由に。
そう言えばと思って、アーカードの設定を。
ついでに誤字修正をお願いします。
414
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まあ、下手な剣族など不要なくらい本人が強いこともあるのだろう。
〇
まあ、下手な眷属など不要なくらい本人が強いこともあるのだろう。
最終更新:2023年07月09日 21:29