597 名前:657[sage] 投稿日:2023/03/07(火) 23:16:03 ID:121-86-189-155f1.kyt1.eonet.ne.jp [81/120]
憂鬱SRW アポカリプス 星暦恒星戦役編SS 支援ネタ「鬼哭啾啾の地を前にして2 the Rust Belt」
「デカいな…一体何mあるんだ?」
「35mから40mらしいこれだけ数が揃うと威圧感が凄まじいな…」
「それだけ地球連合の方も俺達が暴走しないか心配なんだろうよ」
サンマグノリア共和国に突入する星歴世界連合軍を監視するために周囲に目を光らせるファフナー・パワーズ・モデルを目撃するギアーデ連邦軍将兵
事前調査からグラン・ミュール内の悍ましい情報を知っていた連合軍は各国軍が暴走するのを抑止するため、
量産型ファフナー部隊を配置しており、地上にはパワーズ・モデル、上空にはトローンズ・モデルとドミニオンズ・モデルが睨みを効かせていた。
「ルルーシュ、今のところ連合軍の方は暴走はしてないようだ…いや、あまりの不自然さに戸惑っているというべきか」
「無理もない、ここまでひどい世界は俺も見たことがなかった…まさかここまでの体たらくを晒すとは」
「他人に全てを押し付けて享楽にふける国民か…仮にお前が今もゼロなら何か出来たと思うか?」
「無理だ、サンマグノリア共和国民にはそもそも自発的に動こうとする意志をもつ人間が皆無だ…」
「ブリタニアも自国の繁栄のため侵略する意志があった、中華連邦の大宦官も褒められるものではなかったとは言え、自派閥の繁栄を行おうとする意志があった」
「超合衆国も悪逆皇帝に反抗するという意志で俺とスザクに抗った…だが彼等には何もない、ギアスを使えば何とかなるかもしれないが俺は白痴の集団を率いるなど御免だ」
サンマグノリア共和国グラン・ミュール上空月虹影帥機内においてのルルーシュとC.C.の会話
サンマグノリア国民の惨状と白痴ぶりを目撃したルルーシュとC.C.は改めて絶句
今まで相対したギアス世界の勢力を思い出しながらも彼等には意思があったからこそ自分達と敵対したということを実感する。
無責任に全てを投げ出した者達を目撃したルルーシュは本当に救えないものの存在を認識することとなった。
「フェストゥムと和解出来た時…これで一歩前進したと思ったんだがな」
「来主には見せられないだろうさ、こんな痛みしかない光景はフェストゥムにも毒になる」
「同じ人類の方が和解出来ないか…」
同上
星歴惑星に来る前にロンド・ベル、鋼龍戦隊と共に人外勢力の1つであるフェストゥム…
そのメッセンジャーである来主操との対話、その後のミールとの戦いで和解することに成功したものの、
同じ人類種の方が次のステージへと進めていないことを改めてルルーシュは実感する。
598 名前:657[sage] 投稿日:2023/03/07(火) 23:16:35 ID:121-86-189-155f1.kyt1.eonet.ne.jp [82/120]
「姫様、監視員からの報告が…やはり市街地での光景は異様であると」
「銅像やアニメーション映像、マスコットキャラクターまで白系人種しか存在しない、か」
「各員に通達せよ、サンマグノリア共和国の記録はどれほど悍ましくとも全て記録せよ」
「この記録は全ての世界において反面教師となり得る、破棄することは決して許さん」
連合軍指揮所 コーネリアとギルフォードの会話
市街地の異様な光景の報告を受け、全て記録に納めるようにとの指示を出すコーネリア
後にこの記録映像はCE地球や融合惑星などで人種差別政策の最悪のケースとして記録される事となる。
「おぇぇ…なんだこの気持ち悪さ、これで除霊作業はしたっていうのかよ」
「多分、グラン・ミュールが各国によって強制的に開けられたことが影響だろうな、押し込められていた呪いが噴出してやがる…」
「除霊作業してなかったらもっとひどいことになってたな…根本的な解決はできていないが」
グラン・ミュール侵攻で開城したサンマグノリアから溢れ出た呪詛と怨嗟で体調を崩す大洋連合オカルト関係者
「しかし…あのサンマグノリアの連中は本当に人外に変異してないのか?この呪詛は絶対に影響が出るぞ」
「意思が白痴ともいうべきレベルで下がってる以外は人間のままですね信じがたいことですが」
「信じられん…連中の様子は羽生蛇村の事件で出現した屍人の雰囲気に近いだろう?」
「屍人なら信奉する上位者がいるでしょうけどね…連中は祀る神もいないままこれを為したということになります」
「それに今回の案件は皆神村や日上山の案件でしょう?黄泉の瘴気や怨嗟が10年でここまで凝縮するとは…」
同上
旧暦に起きた過去の事件と比較しての会話
これらの類似した事件はなにかしらの怪異や特異な場所で発生した事件であるものの、
オカルト関係者達にとっても何も知らない人間達が国家規模でここまでの呪詛を完成させたことに驚愕している。
599 名前:657[sage] 投稿日:2023/03/07(火) 23:17:08 ID:121-86-189-155f1.kyt1.eonet.ne.jp [83/120]
用語解説
羽生蛇村の事件
旧暦に日本で起こった集落一帯が異界化し、上位者の亜種ともいうべき存在が出現しかけた事件
元ネタはSIRENより、堕辰子と呼ばれる上位者と思われる存在の血により屍人と呼ばれる人外と成り果てた人間が溢れ、
事態を重く見た当時の政府が軍の退魔部隊を派遣、屍人の殲滅及び堕辰子の討滅に成功する。
生存者は集落の少女一人、外部から来た観光客の男一人、集落で保護された女性一人が救出され、表向きは土砂崩れによる集落の全滅として処理された。
皆神村や日上山の案件
零
シリーズより黄泉に関する案件であり儀式の失敗などによる怨霊や亡霊の出現により現地の霊的組織と退魔組織が出動することとなった
こちらも軍の対霊部隊が派遣、黄泉の瘴気と怨霊の鎮圧を行った。
600 名前:657[sage] 投稿日:2023/03/07(火) 23:22:41 ID:121-86-189-155f1.kyt1.eonet.ne.jp [84/120]
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最終更新:2023年08月27日 19:56