533 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/02/01(水) 19:47:11 ID:FL1-203-136-35-38.kng.mesh.ad.jp [4/154]
スパロボクロス 未来編 ヴォルガーラの体制について
未来編におけるヴォルガーラのあれこれについての説明である。
〇国名
ヴォルガーラ共和連合というのが正式名称。
機械共和国、宇宙蛮族の親玉、筆頭蛮族やらとも言われるが大体はヴォルガーラと呼ばれる。
元々はヴォルガーラ帝国という国名であったが、終末戦争(アポカリプス)時に皇帝が戦死して崩壊。
以降は現在まで続く下克上主義がはびこり一時期混沌としていたが、同戦争から帰還した現在の執政官が平定。
今の共和体制へと再興された。
〇体制
共和制の名の通り一応は代表選出系体制。
トップは執政官と呼ばれ、元老院が存在している。
首都は箱舟と呼ばれる人工恒星系。
元老院の議員資格を持っているのは基本的に家を持つ武家たちであり、その当主となる。
このため基本当主は首都星系に住み込み、元老院議員業を行っている。
領地は信頼のできる部下や家族に任している場合が多い。
基本執政と元老院が国家運営を行っているのだが…ここからがヴォルガーラ流。筆頭蛮族と呼ばれる所以。
まずトップである執政官自体が議員資格持ちの中から最も強い人物が選ばれる。
選出方法はバトルロイヤルである。
最後に勝ち残った者が執政官となる。
以降の執政官は下克上チェストで倒されるか、十数年おきに行われるバトルロイヤルで負けるか、自主引退するかしない限りは永続職である。
次いで元老院議員職。これは特定の家ごとの襲名性。
または議員や執政官からの推薦を元老院が賛成多数で認めた場合に新しく与えられる。
基本的に議員職=家制度で繋がっており、元老院議員とは巨大な一族の当主と考えてよい。
この議員職を襲名や推薦以外で得る行為を下克上と呼ぶ。
文字通りの下克上。議員資格者を襲ってぶっ倒せば議員となれるのだ。
議員資格を取られた人物の一族は新しく議員となった下克上者を新しく当主に据えるか、その傘下となるのが一般的。
因みに一族を持たない素寒貧の人物でも議員職持ちを倒せば新しい一家を立てることが許される。
この際に下克上した先の議員一族を取り込むか否かは下克上成功者の一存に任される。
大体は下克上成功者の傘下に取り込まれるのだが、稀にそういったことに興味がなく、個人で新しい家を建てて旧議院資格者一族のことをそのまま放置することもある。
現四天王筆頭などがその例である。
この気軽な下克上上等姿勢については、彼等ヴォルガーラ人が実体ではなく精神、魂に比重を置いた生物であるための文化であると言える。
彼等は身体が壊されても魂が無事なら問題なく生存できるのだ。
このため朝昼晩の下克上行為で首を飛ばされようが、身体が粉砕されようが死ぬことはない。
因みに痛覚はあるので痛い物は痛いらしい。
彼らが死ぬのは霊刀などのアストラル(魂)特攻持ちの攻撃を受けて、魂そのものに致命的な傷を負った時である。
このため生身に比重を置いた人種ではこの魔境を生きていけないため、基本的には生身の人種は議員になる資格が与えられない。
四六時中チェスト!ばかりの環境では生身の比重が高い種族では生きていられないからである。
議員挑戦資格を得るには身体の機械化や肉体から魂をはがすアストラル施術を行いヴォルガーラ人と同じステージに立つか、殺しても早々死なない高い不死性を持つ場合にのみ改めて議員への挑戦資格が与えられる。
534 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/02/01(水) 19:48:37 ID:FL1-203-136-35-38.kng.mesh.ad.jp [5/154]
〇文化
前述の通り非常に血なまぐさい…のだが彼ら自身が早々死なない生態ゆえである。
このため割と時間にはルーズ…というよりは大雑把。
下克上や稽古のために常にどこかではチェスト!チェスト!しているのでそれを返り討ちにしたり、返り血や返りオイルを洗浄する時間が必要であるためである。
血まみれの姿で元老院や人目が付く場所におもむくのはマナー違反なため。
このため意外と待ち合わせ時間などに関しては大雑把な人物が多い。
身分制度においては大まかに二つ。
市民と奴隷である。
機械化しているヴォルガーラ人やその他=市民。
不死性を持たない生身の人種は=小作人や奴隷とされている。
最も小作人や奴隷と言ってもそこまで酷い扱いはされていない。
普通に暮らしているし、普通に生きて普通に死ねる。病院にもかかれすし、理不尽なほど重い税に苦しめられてもいない。
彼等はヴォルガーラ人目線でも庇護すべき存在であり、意味もなく無用にチェストしたものは国家憲兵にしょっ引かれるし、何なら敵討ち制度も整備されている。
この場合の敵討ちとは文字通り命がけであり、霊刀やアストラル兵器の使用が解禁されており、敵討ち対象を決闘にて殺すことが可能。
逆に敵討ちを仕掛けてきた相手を返り討ちにするのも合法である。
彼等の文化において庇護対象への無用なチェストは我慢弱き者、戦う力もないものに刀を振るう愚か者といった軽蔑すべき行為とされている。
家制度というものも存在している。ヴォルガーラの根幹をなす制度というよりも文化であろうか。
簡単に言えば家=一族である。
大規模な一族の下に更に小規模な一族や下克上された一族などが傘下に連なり、これらを総称して家、または武家という。
当主権限で分家や独立家を作ることも頻繁に行われている。
これは一つの巨大な一族にいても、下克上システムのせいで一転して落ちぶれることもあれば、銀河規模の争いで一族の主要な人員が全員戦死することも珍しくないため。
このため以外にも歴史の新しい新興武家や独立武家なども非常に多い。
一種の保険、そして新たな可能性の芽生えを紡ぐための措置である。
〇四天王
現在のヴォルガーラにおいて執政官を除く最高戦力四人のこと。
元々帝国時代では幾つも存在している各調査船団における高性能戦力躯体のことだったが、共和制に移行してからは新たな象徴として新規開発された最高戦力躯体のことを指す。
この最高戦力躯体が開発された当初は血で血を洗う継承争いが起きており、それの勝利者、またはその勝者相手に下克上して躯体を奪ったのが現在の四天王である。
因みに面白い話がある。
終末戦争以前に連合とヴォルガーラが交戦した際に当時交戦した船団の四天王が全員連合の機人が全て撃破したため、その船団の四天王躯体を所有していた家の継承権を連合製貴人が保有しているのである。
終末戦争以降は三大国間の交流も活発化してため、改めて船団四天王を撃破した連合の機人たちへとその継承権が渡されている。
このため連合では旧四天王家の継承権を持った機人(魂持ち)が幾人か存在している。
535 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/02/01(水) 19:49:12 ID:FL1-203-136-35-38.kng.mesh.ad.jp [6/154]
投下終了
昨日ヴォルガーラについて話した内容をまとめてみました。
最終更新:2023年05月20日 15:27