316 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:47:16 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [66/248]
憂鬱スーパーロボット大戦 アナザー 略してUSA(ユウウツ スパロボ アナザー)


宇宙世紀0080。

宇宙に突如謎の異次元空間。通称ゲートが発生。
ゲートの先は並行宇宙と繋がっており、別世界の地球が存在していた。

現在はそんな別世界の地球からGEE(Great empire of earth)と、現地地球を収める地球連邦の国交樹立式典が行われる最中であった。

場所は南極。両国の代表者が条文へのサインを行う時にそれは起こった。

「あれ?なんかこの文章可笑しくない?」 そう思い手を止めたのはGEE側の外交官であった。

元々予定されていた条文の内容は両国とも友好関係深めましょうといった当たり障りのない国交樹立と各種通商、友好条約的な内容だったのはずなのだが、実際の場で目にした条文の内容が違った。

「地球圏及びそれに付随する領土の権利をGEEに譲渡する。それによって現連邦議会議員の特権を保障するものとする」

という内容だ。無論GEE側は「ないそれ聞いてない」となっている。
対してこれを持ってきた連邦代表者側はニコニコしている。

GEE側の代表者が「これ連邦流ジョークなんですね」と聞くと「いえいえ。我々からのサプライズプレゼントです」と言われた。
つまり連中(連邦)はマジだったのだ。

GEE関係者たちは愕然とする中で更なる事件が起こる。
ガンダムGP02サイサリス。会場を警備していたはずのかのMSが搭載していないはずの戦略核弾頭をGEE側の戦艦にぶっ放したのである。

幸い両国代表は念のため張っていた小型バリアがあったため無事だったが、バリアを張る間もなく撃たれたGEE側の戦艦及び基地の周辺はは手酷い被害を受けていた。

間髪入れずにジオン側が襲撃が発生。周辺警備はどうした周辺警備は!

そんな中でどうにか駆け付けた周辺の連邦部隊と会場で辛うじて生き残っていた部隊。
そして無事だったGEEの艦載部隊を合わせてどうにかジオンの襲撃を退けることに成功。

これが後に南極事件と呼ばれる一件である。

間髪入れずに事件後にジオンのギレン・ザビがテレビの前に姿を現し、世界中へ演説をかました。
内容は連邦政府が自分たちの特権をそのままに地球圏を異星人に売ろうとしていたということであった。

連邦政府関係者驚愕。宇宙移民驚愕。最後に全くそんなこと知らなかったGEEも驚愕。
ギレンはその演説の中で地球を救うためにも腐った連邦を打倒すべしと!宣言。

ジオン、ギガノス、ドクターヘルの地下帝国、各地の反連邦勢力が集った反連邦(統合)同盟によるディバイン・クルセイド・アライアンス。
DC同盟と呼ばれる勢力を結成。地球連邦へ再び宣戦布告を行った。

対して地球連邦側はこれはジオンの策略であると釈明したが、まぁ誰も信じてくれずかなりセンセーショナルなこととなった。
というわけでDC側へ裏切りをかます連邦部隊も続出しており、なんなら最初の南極襲撃すら裏切者やスパイによる手引きされた事件だったことも発覚。
終始戦いは連邦側が不利な情勢が続いた。

317 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:47:56 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [67/248]
同時期。DC同盟とは別に行動を起こしたのが恐竜帝国、百鬼帝国、ミケーネ帝国による地帝連合である。
彼ら人外勢力は人類統一を掲げるDCとは火と油なわけで、独自に地球侵略に乗り出したわけである。


そして肝心連邦であるが前述の通り世界中でDC同盟や地帝連合が暴れ、敵に裏切るものも続出し、なんなら南極事件の一件で政府と軍部の間で大きな亀裂が起こり、もっといえば上層部と現場で意見が食い違うなどボロボロ、ぐだぐだな有様。

それで倒れずにいるのは元からもつ巨大な軍事力と各地で局地的な勝利をもたらしている精鋭部隊のおかげと言えよう。

そんな戦況好転の兆しすら見えない中で「流石にアカン」と考えたレビル将軍が戦況逆転の一手として各地のエースを集めた精鋭部隊ロンドベルを設立。

DC同盟協賛の各勢力や地帝連合の各個撃破に動き出した。


最後に肝心のGEEであるが…「なにこれ怖い」といった状況である。
友好条約結びに来たはずが一方的に地球をあげるよ!と言われて、突然核撃ち込まれて、挙句の果てに侵略者呼ばわりである。

怒りよりも困惑の方が勝る。一応連邦政府には度々コンタクトを取っているのだが、正式な国交をまだ結べていないため詳しい情報が入ってきていない状況である。

なので外交団は一旦ゲートの向こうの本国に帰った。そんでゲート周辺を要塞と自軍艦隊で固めた。

そりゃ現状地球圏を三分しているうちの一つが明らかに目の敵にしてきているのだから当然の態度である。
何なら地球連邦軍だって怪しい。あと連邦政府に関しては信用できない。

といった感じでGEEは現在ゲート付近で引きこもっている。
改めて地球圏の騒乱に介入するか否かは現在本国で議論中である。
下手に介入すればそれこそ言われなき侵略者扱いが加速しそうだし…


時代は宇宙世紀0081年。南極事件から数か月がたったころ。
一年戦争が謎の宇宙戦艦マクロスの出現と落下により半端な時期で終わり、人類以外にも様々な勢力が存在している。

そんな世界に繋がってしまったGEEこと大地球帝国。通称大日本地球帝国が苦労する話である。

318 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:48:45 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [68/248]
新皇紀世界 日本 夢幻会及び大和会 合同会合 オブザーバー付き


ここは日本の某所。秘密結社夢幻会及び大和会とロゴスからオブザーバーとして参加したアズラエルを加えた三者会合が開かれていた。


「えー。ゲート開通以降進めていた地球連邦との条約締結でしたが…現状は実質ご破産状態です!どうしてこうなった!!」

進行役となった嶋田さんの悲鳴が会合にこだまする。他の面子もみな頭を抱えているか、天を仰いでいる。


「どうして連邦側が勝手に向こうの地球を献上しようなんてするんですか」

「こんなの絶対可笑しいよ…連邦の掟(法律)はどうなってんだ掟(法律)は!」

「ジオンめ…いきなり核ぶち込んだ挙句に侵略者扱いとは…よくもやってくれた喃、やってくれた喃」

「ギレンが音頭を取ったDCとはなぁ。最終的にはヴァルシオンにでも乗って戦場にやってくるのかあれ?」

参加者たちが口々にやってくれた喃を連呼する中で大和会の人間が話し出す。

「とはいえ向こうの世論や情勢を考えると容易に軍事介入はできませんよ。どうします?」

「連邦政府とも未だに正式な国交はできてない。今まで作った伝手もあるが、南極事件の一件を見ると既存の伝手ではまともな反応は望み薄そうだ」

「ゲート周辺は持ち込んだ軍事要塞で固めていますが…」

「しかし戦況は連邦が劣勢だ。連邦政府のことも今回の件で信用ならなくなったが…
明確に我々と敵対を望んでいるDC側が勝手みろ。ゲートを通して我が国本土の目の前に巨大な仮想敵が出現するぞ」

「国家として見れば我々の方が圧倒的に上ですが、スパロボ要素考えると向こうで精鋭部隊とか組まれると怖いですしねぇ。
どの作品の主人公部隊も首狩り戦術はお家芸ですよ」

「DC側が勝ったとして集まりそうな精鋭はジオンのエースたちと反統合軍のエース、ギガノスのエース。おまけで機械獣軍団か」

「連邦から下ったり、編入された人物が出てくる可能性もお忘れなく。質だけ考えればhン頼我々が負けることはないですが、主人公部隊相当となると途端に警戒網や防衛網一点突破してきますからねぇ」

319 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:49:17 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [69/248]
宇宙世紀側への対応でああでもないこうでもないと議論する中でとある人物が口を開いた。

「なら連邦兵士に身分偽装してこちらの精鋭戦力を送り込んでは如何でしょう?」

そう口を開いたのはオブザーバー参加していたアズラエル。中身天城修。通称天アズである。

「確か向こうではレビル将軍直々にロンドベルが結成されていたはずです。そこにこちらの戦力を送り込めませんかね?
名称的にも面子的にもあそこが主人公部隊の可能性が高いですし」

「なるほど。身分に関しては一年戦争のどさくさで行方不明になって整理されないままの戸籍が残っているはず…いけるか?」

「しかしそうなるとレビル閥に接触する必要があるな。まずは戦闘員よりもレビル閥と伝手をつけるためのメッセンジャーの派遣か」

「身分を偽れて、荒事にも慣れていて、尚且つ外交官の真似事もできる人材…いるかなぁ」

「いや。すべてを一人に押し付けなくてもいい。それぞれ別々のプロフェッショナルを用意すればいいんだ。
別に何百人も送り込むわけじゃないんだ」

天アズにゃんの一言により議論は良い方向に回り始めていく。

このあとの話し合いで取りあえずレビル閥に接触できるメッセンジャーを送り、良い感触を得られればロンドベルへと人員を派遣することが決定された。

それ以外にも保険として宇宙世紀における戸籍をどうにか手に入れて、ロンドベル組とは別途で動く独自の偽装工作部隊を派遣することも決定された。

またいざという時のためにこちらも主人公部隊(仮)へのカウンター部隊を改めて整備することも決定された。

これが後に伝説となるロンドベルと、それを裏から支える影の部隊ことシャドウミラー隊発足。
そして新皇紀世界で起こる、その後の星間戦争で活躍するストームチーム設立決定の瞬間であった。

320 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:50:10 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [70/248]
〇舞台設定

舞台は宇宙世紀の世界。
原作通り一年戦争が勃発し、その最中でドクターヘルの地下帝国やら恐竜帝国やらも暴れていた世界。

オデッサが終わり舞台が宇宙に移り、これからソロモン戦だ!というところでマクロス襲来。
ソロモン近辺に集まっていた連邦、ジオン両艦隊を粉砕しながらそのまま地球の南アタリア島に落下。

連邦もジオンも大打撃。何なら南アタリアこと小笠原諸島に落下したため日本で暴れていた地下帝国や恐竜帝国も大打撃を食らい、どこもかしこも一旦停戦状態となった。

それから一年後に地球近くの宙域に空間特異点ことゲートが出現。
ゲートの向こうには大地球帝国ことGEEが存在していた。
とはいえ両者共に友好的に接触でき、UC80年年末に友好通商条約を締結…といったところで南極事件が発生したという流れ。


現在の地球では地球圏の支配者地球連邦、反連邦勢力による勢力ことDC同盟、人類以外の勢力による地帝連合といった三つの勢力がしのぎを削る争いが発生している。

なおGEEは現状この争いについては中立を表明して静観している。
というより連邦ともジオンとも正式な国交を結んでいないのでそれしかできない。

連邦は友好条約どころか地球をやるよ!なんて変なこと言ってくるし、ジオンはほとんど敵対宣言してくるし、連邦軍は怪しい目線で見ているしで下手に動けないというのが正しい。

やられたことは腹立たしいし、宣戦布告してもOKなのだがゲートを挟んで全面戦争なんて苦労が勝るというのがGEE上層部の認識である。
あと今攻め込んだらそれこそ本当に侵略宇宙人扱い不可避だし。

因みに今回の戦争は後にDC戦争と呼ばれるとかなんとか。

321 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:50:44 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [71/248]
〇勢力

  • GEE
正式名称は大地球帝国(Great empire of earth) 別名大日本地球帝国。

海底から引き揚げた宇宙船のオーバーテクノロジーを基に日本が世界統一を成し遂げた地球である。

既に太陽系各地に進出して時間が経っており、外宇宙にも積極的に進出。いくつもの植民地を持つ星間国家である。
領土は結構広く外宇宙に進出して半世紀ほどでオリオン腕の半分くらいを領有している。

暦は新皇紀。現在は新皇紀100年丁度。

対外的には地球帝国と名乗っており、大日本地球帝国という名称の方はある種のネットミームである。


主にこちらに夢幻会がいる。日本が大陸化していたりもする。
他にはアトランティスの末裔がいたり、パリが謎の巨大円盤の攻撃でパリ湖になっていたり、海底から宇宙戦艦が引き上げられていたり、裏死海文書なるものが発見されて博物館に展示されていたりする。


新皇紀99年頃に地球近海に空間特異点ことゲートが開き、すったもんだあったが向こう側の地球にある地球連邦と友好条約を結ぶところまでいった…が南極事件である。

連邦政府が土壇場で条文の内容変えてきたり、突然侵略者扱いされて核撃たれたりなどしたので宇宙世紀側の信用と感情が地の底に落ちている。
しかしここで殴りこんでは本当に侵略者となるのはそれ以上に屈辱のため、現在の地球情勢を覚めた目線で見定めている。

情勢的には一応友好姿勢の連邦を助けた方がいいんだろうけど、土壇場で変な条文に変えてくるようなのが政府なので信用できないし、ここで連邦に手を貸しても武力介入すればDC同盟の言った通りとなるのでそれも嫌だという感じで静観を続けている。

とはいえ手をこまねいてばかりはいられないので、連邦軍人に扮した工作員やら民間協力者といった感じで最近レビル将軍が始めたロンドベルに手を貸そうと考えている。


地球帝国と言っているが政治体制は立憲君主制。政治的なトップは総理大臣。議会もきちんと運営されている。

322 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:51:16 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [72/248]
現状帝国政府議会や財政、芸能、その他においては夢幻会を始めとした各地の秘密結社や政治組織による裏談合組織こと大円卓が大きな影響を維持している。

談合組織なのですべてを裏から操っているのではなく、各業界や勢力の間を取り持っているのがポイント。

夢幻会の他にも天城修こと青アズラエルもいるロゴス、ああ、我らEDF(地球防衛軍)関連者による大和会、伍長や総領あたりが属している枢軸議会、イギリス関係者が音頭を取っている貴族連合など手を取り合い、足を踏みつけ合いながらも現在の地球帝国をどうにかこうにか運営している。

現在の大円卓では、核撃たれたんだし撃ち返すべきじゃね?な枢軸と、向こうの地球をくれるというのならもらってしまえば?なロゴス、とりあえずは静観でここぞという時に横から殴りつければいいという貴族連、これもしかして何かしらのスパロボ世界じゃない!?と頭を痛めている夢幻会、大和会といった具合である。


軍事力に関してはヤマト系、トップ系の二大艦艇が主軸で細かいところをHALO系艦艇などで補っている。
艦艇以下の兵器に関してはヤマト系艦載機やEDF系兵器が主軸となっており、細かいところをHALO系兵器で補っている。

また人型兵器に関しては採用機種は少なく、それ以外の既存体系の兵器が運用の多くを占めている。

人型兵器に関しては現状はトップのマシーン兵器とEDFのコンバットフレームが採用されている。

マシーン兵器に関しては原作通り超小型縮退炉を搭載していることもあり、GEE軍兵器の中では高額兵器に分類されている。
性能に関しても原作よりも強化されており、イナーシャルキャンセラー標準装備による高い機動性とEDF系兵器の発展型装備を始めとした火力増強が図られており、原作よりはマシに戦えるように工夫されている。

開発理由も日本が躍進した理由とサルベージされた宇宙船を知った夢幻会や大和会が宇宙怪獣用兵器のノウハウ蓄積のために作らせたから。

マシーン兵器以外にもコンバットフレームが閉所空間や市街地での戦闘を想定した全高5mほどの小型兵器として採用されている。
こちらは単純に小回りの利く兵器が欲しかったから。現状はインドから円盤が発掘されたわけでもないためEDF侵略者の存在は認知されていない。
ベガルタから始まり、グラビスへ発展。現在はニクスが最新鋭機となる。

この他にも宇宙世紀世界のMSやスーパーロボットに触発され、新たな人型兵器開発が行われているなど、まだまだ増える予定である。


因みにGEEがある新皇紀世界側も色々外宇宙勢力(ヤマト宇宙人、コヴナント、EDF侵略者、宇宙怪獣など)が存在しており、別次元からパシリム星人ことプリカーサーの到来も予定されているなど、将来的にスーパーSF大戦などに発展する…
しかし現状ではまだ平和な時期である。

323 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:52:03 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [73/248]
  • 地球連邦
宇宙世紀世界に存在している地球圏の支配者。いつものあいつである。

ベースは初代ガンダムの宇宙連邦だが、現状ではマクロスとマジンガーとゲッターとドラグナーを混ぜている。

原作のようにジオンとの一年戦争が勃発。その最中にアジアを中心に恐竜帝国とドクターヘルの地帝帝国が暴れだしている。

一年戦争そのものはソロモン戦を前に突然地球圏に飛来してきたマクロスにより連邦、ジオン双方の艦隊が被害を受け、更にマクロスがそのまま南アタリア島に墜落したことにより停戦となっている。

以降は戦力を持ったままのジオンと睨み合いを続けていたがUC0080年にゲートが出現したことから話が始まる。

当初ゲートの向こう側のGEEと穏便に接触でき、彼らの善意で新皇紀世界の地球の有様を色々教えてもらったのだが、これがまずかった。

圧倒的な国力。圧倒的な軍事力。圧倒的な経済力。
どれをとっても地球連邦と比べ物にならない。この事実を知ってしまった連邦議員たちの中から出てきたのがGEEへの地球連邦併合論である。

折しも一年戦争のせいで軍や軍出身政治家の影響力が増しており、従来の一般議員は肩身の狭い思いをしていた。
原作と違いジオンが健在。恐竜帝国や地下帝国を身を潜めているだけだったため下手な軍縮もできず、何より連邦の英雄ことレビル将軍が存命なのが致命的であった。

戦前と比べて大きく影響力を落とした幾人もの俗物議員たちはいっそのこと地球を売ってしまおうと計画したのである。

GEEという巨大な庇護者のもとで地球は繁栄するんだからそれでいいんじゃないか。
この星を差し出すんだから自分たちの特権くらいは維持させてくれる…むしろ地球飛躍の立役者として大きな影響力を持てる。
軍人たちにデカい顔をさせたくない。GEEの力があればジオンや恐竜帝国、地下帝国なんて鎧袖一触。
事前交渉と内容が変わるが星一つ差し出して嫌な顔をする者はいないだろう。

とまぁ身勝手な考えでことを進めていった。事前交渉の段階で地球を売り出さず、本番で条文の内容を変えていたのに関しては完全に善意のサプライズである。

324 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:53:04 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [74/248]
そうして起きたのが南極事件において事前の交渉と全く違う条文を見せられたGEE側の困惑と会場の襲撃であった。

俗物派閥があれこれ暗躍していれば、それを察する相手も出てくるわけで、漏れた内容から地球を売り渡すつもりだと知った一部の関係者がジオンを手引きして、初めからGP02に戦略核弾頭を搭載し、更にジオン側のエースであるアナベル・ガトーを乗せていてというのが南極事件の真相であった。

核弾頭撃った後にジオン軍が近隣海域から突然襲撃してきたのも、内通者の手引きである。

内通者自身はジオンと手を組むことは余り乗り気でなかったが、これも巨悪(俗物派閥と地球を買おうとしているGEE)を倒すためという心意気の下での行動であった。
因みにこの行動に対してアナベル・ガトーを始めとするジオンの実行部隊も心打たれており、内通者とジオン現場組はむしろ仲良くなっている。


DC戦争勃発後はギレンの告発演説から政府も軍も市民も大混乱に陥っており、組織としては半ば麻痺状態と言える。

軍は一年戦争の経験から戦争可能状態であったが、DC同盟側に裏切る部隊が相次いでおり、更には市民からも冷たい目で見られるなど泣きっ面に蜂状態である。

それでも何とか戦えているのは原作では死亡しているレビル将軍やティアンム提督などの優秀な面子が存命なことと、ジオンと冷戦状態だったために軍備は依然より拡大されていたためである。

とはいえ政府は麻痺状態。市民は非協力的。軍内でも裏切者祭りと非常に危うい状況が続いており、今次戦争を戦い抜けるか怪しいのが現状といる。


因みに軍内部にもGEEを危険視する一派や、落ちてきたマクロスのことから異星人相手により強い政権を樹立するべきではないかと考える一派などがおり、DC戦争後に問題に発展するのだが、それはまだ未来の話である。


軍事力に関しては現状は通常兵器とMSが中心。
しかし極東方面軍では独自に光子力研究所や早乙女研究所と提携し、マジンガーやゲッターの量産ができないか開発を進めていたり、ギガノスのメタルアーマーに対抗して連邦製メタルアーマーの開発が進んでいるなど新兵器開発の動きは活発的である。

325 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:54:17 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [75/248]
  • DC同盟
ディバイン・クルセイド・アライアンス。なのでDC同盟。

ギレン・ザビの南極事件の告発から端を発して設立された軍事同盟である。

ギレン率いるジオン公国の他に連邦政府のやりようから月面駐留軍を掌握しクーデーターを起こしたギルトール元帥率いる統一帝国ギガノス。
原作マクロスにおける反統合同盟枠となる、地球の反連邦組織が手を組み結成された反連邦同盟。
ギレン直々に勧誘をかけられ参加を決めたドクターヘルの地下帝国などが所属する。

表面上は侵略者から地球と人類を守るために手を結び、対連邦、対侵略者相手に戦う同盟組織であるが、実際に各勢力の指導者の思惑はバラバラであり、決して一枚岩と言える組織ではない。

ギレンからすれば対侵略者のお題は連邦打倒の大義名分であり、ドクターヘルは取りあえず地球制服のために他所の勢力を利用できればいいと考えている。
反連邦同盟は反連邦活動に関しては一貫しているが、派閥ごとに動きや考えがバラバラ。
ギガノスは連邦打倒のお題目こそ信じているが、自分たちが最も優れているんだから支配してあげようといった選民思想に従って動いている。

一応GEEを脅威に感じているのは共通しており、対連邦、対侵略者、対GEEへの協調姿勢だけは本物と言える。

またこれら以外にも連邦を裏切り転がり込んできた元連邦部隊や勝ち馬に乗ろうとやってきた傭兵やチンピラ、純粋に連邦政府への義憤や侵略者への対抗を信じて志願してきた各地の民間人なども存在しており、連邦と正面から戦える大勢力となっている。


巨大勢力となった反面、上記のように主要組織が一枚岩と言えず、また様々な勢力が入り乱れる同盟組織のためまとまって動きが取りずらい欠点が存在する。

また掲げた大義名分からGEEとは実質敵対関係となっており、連邦打倒した後にはどのみちGEEとの衝突が待っているなど中々前途多難な組織である。


ジオン公国:一年戦争がソロモン戦の前に終了しているためギレンが生きている。
ドズルも戦死しておらず、ソーラレイしていないためデギン公王も活きており、キシリアも裏切っていない。
この他ランバ・ラルや黒い三連星が戦死せず生き残っていたり、シャアがまだジオン軍に残っていたり、ギニアスが生きてアプサラスを完成させていたりなど原作と違う点が多い。
何ならソロモン戦の前なのでシャリアブル、ララァ・スンなども生きていたりする。


統一帝国ギガノス:月方面軍総司令官だったギルトールが前々から地球連邦信用できんなぁっと思っていたところで、南極事件の暴露があって遂に反乱を起こして樹立された国。
メタルアーマーという独自の兵器を開発して、ジオンやそのほかと手を組み打倒連邦に燃えている。
因みにこの世界のメタルアーマーはMSから派生した亜種として認識されている。このためギガノスMAやドラグナーも広義ではMSの一種となる。


反連邦同盟:原作マクロスにおける反統合同盟に相当する組織。原作ガンダムなどでよくジオン残党に協力していたアフリカ地域や東南アジア。また経済格差から後進地域扱いされていた東欧や欧州ロシア地域などが加盟している。
反連邦ゲリラや連邦から離反した元加盟国による軍事連合である。
元連邦加盟国も連邦加盟時代からの諜報活動により手に入れたOTM技術を使ったバトロイドやバルキリーを開発、配備しているなど侮れない戦力を持つ。


地下帝国:ドクターヘルが率いる武装集団のこと。一年戦争中に原作マジンガーZ同様暴れていたがマクロスの墜落の余波で被害を受けて一時活動を休止していた。
DC戦争の勃発と共にDCへ参加を表明し、再び暴れだした。
休止中にギレンから直接DC参加へのオファーを受け、考えた末に参加を決めた。
同じく一年戦争中に暴れていた恐竜帝国の存在や、前々から注視していたミケーネや百鬼の活動の活発化などを見て、戦力は多い方がいいと内心渋い顔をしながら参加を決めた模様。
ギレンとの間には地球はヘル、宇宙はジオンという秘密協定を取り決めているが両者ともに左程この協定を信じていない模様。

326 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:55:43 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [76/248]
  • 地帝連合
恐竜帝国、百鬼帝国、ミケーネ帝国が手を組み発足した侵略者連合。
総じて現人類の根絶や奴隷化を目論んでいる。
地底に本拠地を持ち、人類種そのものに敵対的な組織同士が手を組んだ形となる。

百鬼帝国の本拠地は詳しく言えば海上都市で最初は海底にあったし、ミケーネは元人類とか細かいことは気にしてはいけない。


日本に存在するゲッターやマジンガーを最大の脅威と見ながらも世界中へ突発的に襲撃を繰り返しており、連邦軍やDC軍を悩ましている。


因みにゲッターに関しては漫画版の性格でアニメ版の展開を混ぜ込んだもの。
マジンガーに関してはTV版を基にしながら新Zや各種OVAを適度に混ぜた感覚とする。

327 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2023/05/05(金) 20:56:17 ID:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp [77/248]
投下終了です

前々からちょくちょく書き進めていたネタの一つ。

現状続くかわからない一発ネタですが…

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最終更新:2023年05月20日 15:40