547 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2023/03/25(土) 23:10:44 ID:110-130-209-191.rev.home.ne.jp [74/89]
征独世界2000馬力エンジン


 1.大前提-整備のマニュアル化

  飛行第47戦隊付整備小隊が鉄道省のそれを参考に実施した、管理表と整備レポート提出に基づくマニュアル整備の実施を徹底。
  本土の補給が受けやすい飛行戦隊であったことを差し引いても秘策に頼らず、問題を視覚化し整備を行うこの集団は必須。
  三式戦や彗星でもこの方式を用いて水冷エンジンの稼働率を改善させた事例が存在し、陸海全航空隊で必須のものとする。

  このあたりは転生者_特に製造系に携わっていた者の知識と技能をフル活用し、政府と軍上層部が支援することが必須。
  また航空機に限らず動力機械、車両など全般において有効な整備手段であるとも考えられる。
  当然ではあるが前線部隊でこの整備手段を達成するべく、空中勤務者も整備に参加し、隔意撤廃を陸海で行うのが妥当と考える。



 2.ハ45相当のエンジン開発

  一番早くに空冷18気筒発動機に着手した中島飛行機の実績は大きく、彼らに任せるのが妥当であると考えられる。
  但しこの世界線では海軍の空母は大型、もしくはカタパルトや光学着艦支援設備などを搭載。
  陸軍も合衆国からのトラック、土木機材レンドリースで飛行場設定の迅速化が行われ、史実ほど軽く小さな機体は求められない。

  故に自然とエンジン開発に対する制約も緩みハ44相当の設計_寿を18気筒化、燃料供給を低圧噴射としたR2800相当に昇華。
  冷却構造も鋳造埋め込みから、よりオーソドックなダイキャスト方式を当初より採用。給気口拡大による空気取入量増大も行われた。
  段階的に水メタノール噴射装置や二段二速過給器など、性能改善を行えばかなり行ける。ただR2800中期型以降に信頼性ではどうしても劣るか。



 3.海軍艦上戦闘機

  米海軍相手のときよりは戦況が楽なこと、早くの日英同盟に基づく参戦から十五試あたりの名目で開発が早まっているかもしれない。
  現場からすれば離着艦が容易な機体は当然欲しいが、ドイツ空軍の戦闘機は速度と上昇力、降下性能が優秀である。
  また翔鶴型以降の正規空母の大型化、英国からのカタパルトや光学着艦支援装置導入が離着艦のハードルを大きく低下。

  何よりUボート本拠地を爆撃する際に攻撃隊が大損害を受ける。もしくは船団護衛で迎撃機として役に立たないのでは本末転倒。
  そのような流れから史実紫電改相当のサイズの機体に、上述した2000馬力エンジンを搭載した速度重視の機体となるか。
  なお空母の大型化は合衆国からのレンドリースで間違いなくやってくるF6F、F4Uの運用でも有効に機能するかもしれない。



 4.陸軍新型戦闘機

  こちらにおいては飛行場設定隊の機械化推進、それによる重舗装滑走路の急速整備能力向上が戦闘機の制限を緩和。
  またマーリンを搭載した三式戦が想像以上の大活躍を示し、空冷2000馬力戦闘機に要求される性能が変更。
  中高度以上の制空戦闘を三式戦の系譜に任せ、空冷2000馬力戦闘機はヤーボのような性能が要求される。何せドイツ陸軍は強い。

  堅牢性を重視したことから三式戦と同じく主翼と胴体をトラス箱桁で接合し、主脚も太く頑丈なものを採用。
  防弾装備もエンジン、操縦席、燃料タンクなどは13ミリ機銃対応とされ、20ミリ機関砲4門と爆弾・噴進弾500-800キロを搭載。
  イメージとしては空挺砲艦火龍に登場する鍾馗改。多分P-47と一緒に「地上を動くもの全て」を攻撃してる姿が。
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最終更新:2023年06月18日 22:25