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征独世界支援小ネタ[sage] 投稿日:2023/03/25(土) 23:33:48 ID:133-32-178-10.west.xps.vectant.ne.jp [7/18]
1940年6月某日 チャーチルの日記兼演説文の下書き草稿から抜粋
「今朝、日本大使のヨシダとの会談があった。
諸君らの中で、日本がドイツとの講和を考えているのではないか? という噂が流れていることは私も知っている。
今朝の会談はその話ではないかという勘繰りを何度も何度も耳にした。
日本人がフランスに5個師団を派遣し、その内既に二個師団を丸ごと失い、残った三個師団も全ての装備を失ってしまっていることが、実際にその噂の信ぴょう性を高めてしまっている。
私も、今朝ヨシダの話を聴くまでは、日本人がこの戦争から降りる可能性は高いと思っていた。
考えたくもないことだが、同盟国としてドイツとの和平の勧めがあるのだと思っていた。
もしくは、そこまでいかずともきっと彼から、フランス本土に彼らの軍を配備させたことを責める言葉を告げられるのだと思った。
だが、違った!
彼から聞かされたのは、日本は決して同盟国を見捨てることはしない! という言葉だった。
加えて、次は50個師団を送るから、英国と共に大陸に再上陸する作戦計画をたてる国際的な作戦会議を組織したいという要求まであった!
彼らはあっという間に5個師団分の戦力を失ってなお、全く勝つ気力を失ってはいないのだ!
さらに、彼らは彼らの海軍を、つまりかのトーゴーの末裔たちをドーバー海峡に派遣すると言い、すでにその調整は始まっている。
いいかね、諸君。日本にとって遥か遠く離れたこのヨーロッパの戦場で、英国が勝とうが、ドイツが勝とうが影響はそう大きくはないのだ。
だというのにも関わらず、彼らは同盟国たる英国を決して見捨てない、勝つまで戦うと、そう主張し実行に移そうとしているのだ。
そんな遠方の友邦が最後まで我々と共に戦う気でいるのというのに、どうして我々が降伏することが出来ようか!
……戦いはきっと長く続くだろう。
だが、我々にはともに戦う同盟国がある!
何があろうと我々は同盟国と共に戦い抜くのだ!
それが英国政府の決意であり、議会とそして国民の総意なのである!
英国政府とフランス共和国政府、そして日本帝国政府は死ぬまで自由のために、郷土のために戦い抜く!
かけがえのない友軍としてお互いを全力で守る!
たとえ、ヨーロッパの大陸の大部分の領土と、古き名高き国々にが、ゲシュタポにナチスに支配されようとも我々は決してひるまない。
我々は我々の国を守り抜く!」
この日記兼メモ書きはのちに清書され、有名な"We Shall Never Surrender"演説に組み込まれ、全世界に放送されることになる。
通説では、1940年の絶望的な戦局の中で、英国政府の戦意が挫けなかったのは、英国民有権者の高い戦意とともに
最後まで英国と運命を共にせんとする同盟国日本の物心両面からの援助によるところが大きかったと言われているが
このチャーチルの日記兼メモ書きはその通説の論拠の一つである。
最終更新:2023年05月20日 18:13